「多元宇宙すごろく。」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス レントさんの映画レビュー(感想・評価)
多元宇宙すごろく。
同じマルチバースを扱ったアントマンとは桁違いの低予算、しかしかの作品より全然見ごたえある作品だった。
ルーレットで出た数字次第で未来がコロコロ変わる人生ゲームのように可能性の数だけ広がる多元宇宙。
確かに可能性の数だけ自分が存在するとしてもアニメや落書き、あげくに石ころはないかなあ。生物発生しない世界の石ころは石ころだから思考や会話はできないだろう、なんて硬いことは言いっこなし。所詮何でもありのコメディー作品なのだから。
多元宇宙に存在する他の自分と自由にアクセス出来る技術が開発されたことがきっかけで、邪悪なジョブトゥパキが誕生する。彼女は主人公のエヴリンを狙っており、開発者のウェイモンドによって知らされる。
ジョブトゥパキと戦うには同等の力が必要、すなわち多元宇宙の他の自分にアクセスしてその自分が持つ技術をダウンロードすること。この辺はマトリックスみたいだ。このアクセスする際の「ジャンプ」がいちいち馬鹿げたもので可笑しい(ほとんど罰ゲーム)。
本作のこのアイディアはまんまボードゲームにすれば売れるかも。
ちなみにジョブトゥパキは全ての多元宇宙の自分と常時繋がった状態なのでジャンプは不要。
ジョブトゥパキは無限の力を手に入れたにもかかわらず何故ベーグルブラックホールを作り、自身を消滅させようとしたのか。すべての可能性の自分とつながったことで逆にあらゆる人生の可能性を失ったために絶望して自分を滅ぼそうとしたのだろうか。同じ能力を持つエヴリンを道ずれにして。
しかし、結局は母の愛が彼女を引き止める。無限に存在するマルチバースであっても母の愛は共通だということなのか。夫の妻への愛も。
多元宇宙なんて考えだしたらきりがない。仮に存在したとしても次元の違う世界を往き来できるわけもないのだから、本作はタイムスリップもの同様に深く考えずに楽しむのがいい。
多元宇宙の他の自分につながれたら現世界では天下無敵になれるという娯楽作品。ワンアクションごとにサンドイッチマンやシェフになるあたりも非常に可笑しかった。
レントさん
凄い!!
レントさんの、解説を読んで、やっと少し理解が、出来たかなぁー!!
私の知能では無理みたいですが、
でもwikiのページより奥深く正確な説明でした。
(Wikipediaの書く人には誰でもなれる・・・んですものね)
頭脳に合わなかったせいで、少しも楽しめませんでした。
向いてなかったです、残念。
ありがとうございました😊
今晩は
私は、アカデミー賞にはあまり興味が有りませんが、多様性及び作品の奇抜な設定が認められたのだろうなあと思います。
個人的にはミシェル・ヨーさんの受賞が一番嬉しかったですね。では。