劇場公開日:2023年3月3日
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解説
カンフーとマルチバース(並行宇宙)の要素を掛け合わせ、生活に追われるごく普通の中年女性が、マルチバースを行き来し、カンフーマスターとなって世界を救うことになる姿を描いた異色アクションエンタテインメント。奇想天外な設定で話題を呼んだ「スイス・アーミー・マン」の監督コンビのダニエルズ(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)が手がけた。
経営するコインランドリーは破産寸前で、ボケているのに頑固な父親と、いつまでも反抗期が終わらない娘、優しいだけで頼りにならない夫に囲まれ、頭の痛い問題だらけのエヴリン。いっぱいっぱいの日々を送る彼女の前に、突如として「別の宇宙(ユニバース)から来た」という夫のウェイモンドが現れる。混乱するエヴリンに、「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのは君だけだ」と驚きの使命を背負わせるウェイモンド。そんな“別の宇宙の夫”に言われるがまま、ワケも分からずマルチバース(並行世界)に飛び込んだ彼女は、カンフーマスターばりの身体能力を手に入れ、全人類の命運をかけた戦いに身を投じることになる。
エヴリン役は「シャン・チー テン・リングスの伝説」「グリーン・デスティニー」で知られるミシェル・ヨー。1980年代に子役として「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」「グーニーズ」などに出演して人気を博し、本作で20年ぶりにハリウッドの劇場公開映画に復帰を果たしたキー・ホイ・クァンが、夫のウェイモンドを演じて話題に。悪役ディアドラ役は「ハロウィン」シリーズのジェイミー・リー・カーティスが務めた。第95回アカデミー賞では同年度最多の10部門11ノミネートを果たし、作品、監督、脚本、主演女優、助演男優、助演女優、編集の7部門を受賞した。
2022年製作/139分/G/アメリカ
原題または英題:Everything Everywhere All at Once
配給:ギャガ
劇場公開日:2023年3月3日
スタッフ・キャスト
- 監督
- ダニエル・クワン
- ダニエル・シャイナート
- 製作
- ジョー・ルッソ
- アンソニー・ルッソ
- マイク・ラロッカ
- ダニエル・クワン
- ダニエル・シャイナート
- ジョナサン・ワン
- 製作総指揮
- ティム・ヘディントン
- テリーサ・スティール・ペイジ
- トッド・マクラス
- ジョシュ・ラドニック
- ミシェル・ヨー
- 脚本
- ダニエル・クワン
- ダニエル・シャイナート
- 撮影
- ラーキン・サイプル
- 美術
- ジェイソン・キスバーデイ
- 衣装
- シャーリー・クラタ
- 編集
- ポール・ロジャース
- 音楽
- サン・ラックス
- 音楽監修
- ローレン・マリー・ミカス
- ブルース・ギルバート
- 視覚効果監修
- ザック・ストルツ
受賞歴
第95回 アカデミー賞(2023年)
受賞
作品賞 | |
---|---|
監督賞 | ダニエル・クワン |
監督賞 | ダニエル・シャイナート |
主演女優賞 | ミシェル・ヨー |
助演男優賞 | キー・ホイ・クァン |
助演女優賞 | ジェイミー・リー・カーティス |
脚本賞 | ダニエル・クワン ダニエル・シャイナート |
編集賞 | ポール・ロジャース |
第80回 ゴールデングローブ賞(2023年)
ノミネート
最優秀作品賞(ミュージカル/コメディ) | |
---|---|
最優秀助演女優賞 | ジェイミー・リー・カーティス |
最優秀監督賞 | ダニエル・クワン ダニエル・シャイナート |
最優秀脚本賞 | ダニエル・クワン ダニエル・シャイナート |