劇場公開日 2022年7月1日

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「何かしたらいけない規制ありきで作られたのだろうか?」ブラック・フォン うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0何かしたらいけない規制ありきで作られたのだろうか?

2022年11月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

冒頭は自分好みの始まりで主人公の置かれている環境と数少ない友人との交流、オカルティックな夢を見る妹のエピソード、父親過剰な虐待などをさらりと見せてくれる。

友人が行方不明になった所までは「中々に上手く撮っている」印象だった。
このホームドラマの様な雰囲気から転調し当然ここから凄まじい事が起こるに違いない…と期待していた。
だが、イーサンホーク演じるグラバーが出てきた途端に自分の中に違和感が…。何だろう…迷作?「こどもつかい」を観たときの雰囲気が急に感じられたのだ。
あのヘンテコな車、お面、ちょっと胡散臭い手品師…巧みに元気な男の子を誘拐している変態がこんな奴なのか?と
誘拐した数人は明らかに暴力も辞さない少年たちでグラバーが上手く始末できたのか疑問残る。
そしてオカルトに寄せるのか?それとも幻聴、幻覚に寄せるのか?物語の進行からすぐに分かってしまう。
その流れで謎めいた雰囲気を作っているのだが、この作品で最も謎なのは監禁しておいて、殺そうとする以外に大した事をしない事である。
普通(普通ではないが)するだろ?こう言う殺人鬼は。
目を背けたくなるようなイヤな事するだろ?
その為にリスクを冒して誘拐してるんじゃないのか?
自分の欲望を満たす事の為に、色々するだろ?
と…このような作品を観ようとしている人は思うはずだ。(あくまで自分の偏った見解)
なのに…コイツは何がしたいんじゃ!となる。
死が終点なのは当然としてその過程は無いのか?

それ故にグラバーの偏執ぶりが規定の怪人物の域を出ない程度でそれほどの恐怖感は無い。
ただ従来のこう言った作品と比べてそう思うだけで、実際にこんな目に遭えば、フィニー程勇敢に立ち向かえないだろうとは思う

そう言う意味ではこう言った作品を見慣れていない人にはまだ見易い作品だろうし意外に心に残る作品かもしれない。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)
ハルクマールさんのコメント
2023年12月4日

納得です。少年誘拐なら絶対出てくる話をすっ飛ばして、シンプルに監禁してご飯まで与えるとか、グラバーあんた何したかったのよ、と思うほど残酷なのかアホなのかよく分からん殺人鬼でしたね。

ハルクマール