「思いがけない感動作?」ブラック・フォン tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
思いがけない感動作?
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連続誘拐事件を解決するカギとなるのが、死者からの伝言と少女の予知夢(正夢)というガチガチの心霊・超常現象なのだが、不思議と嘘くささや安っぽさはなく、ハラハラドキドキの展開に思わず引き込まれる。ホラー映画としてのドッキリ・シーンも盛り込まれていて、その手のファンへのサービスにも抜かりはない。
何よりも、単なるサスペンス映画には終わらない見応えが感じられるのが良い。過去の被害者の少年たちの力を借りて犯人に立ち向かっていく主人公の姿には、友情物語としての感動と、成長物語としての感慨すら覚えてしまうのである。
惜しむらくは、せっかくのイーサン・ホークが活かし切れていないところか。犯人にどういう過去や背景があり、どういう理由で少年たちを誘拐し、殺害したのか?どうしても、そこが気になるし、それを演じるホークが見たかったと思えてしまうのである。
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