ブラック・フォンのレビュー・感想・評価
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死者からの電話(黒)の本当の意味が、終盤まで見ないとわからないサイコ・スリラー。最後の展開は恐怖を超える
少年ファニーは、科学に興味がある頭の良い13歳。野球のピッチャーをして、エース打者に「いい球だな」と素直に褒められても、内気で交友関係でもあと一歩が踏み出せない。
警察沙汰や音に妙に過敏な父親と、妹との3人で暮らしで家族内でも緊張感のある生活。父親の地雷を踏んでしまうと激怒されてしまうため、そのあたりは映画を見る側の想像を掻き立て、私にはファニーが必要以上に丸くおさめる性格に見えた。この時点でちょっとしたホラー感さえある。救いは、妹とは常にお互いの思いやりがあり、兄妹は普通の学校生活を送っているということ。ここまでが序盤。
そして、突然、ファニーは行方不明になってしまう…。
それからは、ファニーが唯一関われる黒電話一つで様々な展開が繰り広げられていく。
個人的には、「ここで?」と驚いた想定外な映像シーンが印象に残り、ホラーという枠での高評価に変わった。
妹の存在により、緊張感のある場が少し和んだり「怖さ」から「期待」へと変わる場面があったり、悲劇を乗り越える子供の力に焦点をあてた映画でもあるので、ホラーが苦手な人でも挑戦してみる価値のある作品。
映画を見終わっても、殺人鬼役がイーサン・ホークとは思えない仕上がりにも驚いた。笑えない人もいるのかもしれないが、ある意味笑える「一般人捜査マニア」の存在も作品の緊張感にいいスパイスを効かせている。
うーん
密室に鳴り響く、「死者からの電話」
兄妹の絆と警察の見事なまでの無能さと。
「ドクター・ストレンジ」「エミリー・ローズ」のスコット・デリクソン...
「ドクター・ストレンジ」「エミリー・ローズ」のスコット・デリクソンが監督、「透明人間」「ゲット・アウト」などスリラー作品の話題作を多数送り出しているジェイソン・ブラムが製作を手がけたサイコスリラー。コロラド州デンバー北部のとある町で、子どもの連続失踪事件が起きていた。気が小さい少年フィニーは、ある日の学校の帰り道、マジシャンだという男に「手品を見せてあげる」と声をかけられ、そのまま誘拐されてしまう。気が付くと地下室に閉じ込められており、そこには鍵のかかった扉と鉄格子の窓、そして断線した黒電話があった。すると突然、フィニーの前で断線しているはずの黒電話が鳴り響く。一方、行方不明になった兄フィニーを捜す妹グウェンは、兄の失踪に関する不思議な夢を見る。原作はジョー・ヒルの短編小説「黒電話」。出演はイーサン・ホークほか。
ブラック・フォン
2022/アメリカ
配給:東宝東和
警察が無能すぎる
続編が公開されると聞き、気になった本作を鑑賞
ITを彷彿とさせる子供たちがターゲットになるプロットでオープニングシークエンスから後の伏線を散りばめつつ、物語が動きだしていく
内容はシンプルだが、画面の見せ方でびっくりさせたり、ドキドキさせたりしてくる
黒電話から過去の子供たちがグラバーを追い詰めるために、協力してくれるのも(特にメキシコ野郎)ホラーなのに切なくなる
ただ、グラバーさんは何をしたかったのかよくわかりませんでした
快楽殺人鬼?の割にフィンをそこまで痛めつけないし、嗜好?的なものがあればもっと不気味に見えたのではとちょっと拍子抜け
そして何より警察が無能すぎる、白昼堂々と何人も攫われてるのに…
逆にアメリカの田舎では、警察も人が少なくあの時代ならアレがリアルなんでしょうか
フィン役の子はイケメンで妹もかわいかった
兄妹の絆はとても良かったです
サイコスリラーのサイコたる部分の描写を端折り過ぎで、結局お前は何な...
サイコスリラーとオカルトホラーのハイブリッドという感じ。
続編が好評との情報が入ってきて、前々から気になっていた作品ではあったがようやっと鑑賞。
最初に目を引いたのはレトロな映像の質感。彩度をやや控えめに抑制し、ピカピカの新品映画というより、古い映画風な雰囲気作りに成功している。
悪役のイーサン・ホークの存在感が良いのは勿論なのだが、物語をひっぱる兄と妹の演技がとんでもなく素晴らしく、目が離せなくなった。この演技を引き出す演技指導と、きちんと映像として写し取っていく力量も優れていたのだろう。
作品としてのスケール感は決して大きくはないし、サイコスリラーにスーパーナチュラルな要素が絡んでくる以外は、特別に目新しいところもない。だが、とにかく映像作品としてのディテールの描き方、非常に丁寧な映像作りをしていて引き込まれた。奇を衒うことなくとも、これだけ面白いものが作れるのだ。実に素晴らしい。
断線しているはずの電話
スリラーではあるものの、人に勧めやすい作品
バッドエンドではないというだけで勧めやすさが格段に上がる。
ちゃんとしたハラハラ感があったのも良かった。
犠牲者達の悲壮感が絶妙で、この作品実は「努力・友情・勝利」という少年ジャンプ的な王道ストーリーなのでは?
勇敢な妹
ホラーだけど怖いだけじゃない
少年を次々と誘拐する誘拐犯からの逃走劇、と言ってしまえばそれまでだが、今までにないホラー展開だと思う。
主人公が監禁された部屋に設置された、ケーブルの切れた黒電話。そこに、既に殺された少年たちから次々と電話がかかる。
自分たちがどうやって誘拐犯から逃げようとしたか…自分はここまでしかできなかったけど、続きは君が…という感じで、逃走の手助けをしてくれる。
(この少年たちがいきなり血まみれで現れたりするので、その度にビビる笑)
少年たちが一丸となって主人公を救おうとし、自分たちの仇を取ってくれと願う、なんかもう切ない。
特に最後の友達のシーン、胸が締め付けられる。
ホラーというジャンルだけど、ITのような、少年たちが恐怖に立ち向かう勇敢な物語のように感じた。
可もなく不可もなく…
意外と評判が良いので期待したけれど、特に大きな感動はなく、、
しいて言うなら、主人公のフィニーとその妹のグウェンの演技がとても良かった!
特にグウェンは目線や雰囲気、全てからその存在感が際立っていてその演技力に脱帽。
兄のフィニーも気弱だけど、意志の強い目力を見せてくれてた。
子役の演技は良かったのだけれど…
脚本がなんとも、、、
まず、誘拐犯の目的がよくわからず。
そして、なぜ被害に遭った子たちが狙われたのか。
外で1人になっていたから???
でも、気の強そうな子供も被害に遭ってたし、そんな子たちが手品に誘われるのだろうか???
地下牢の配線が切れている黒電話を通じて、被害者がフィニーに助言をするところはジーンときたけれど。
まぁでもサクッと観るにはちょうど良いホラーかな、という感じでした。
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