「介護の苦労や辛さ、切なさが伝わってきました。」ロストケア ラグさんの映画レビュー(感想・評価)
介護の苦労や辛さ、切なさが伝わってきました。
弁護士の大友はあるデイサービスの死亡者が異様に多いことから、介護士の斯波(しば)が行ってきた連続殺人に行き着く。
サスペンスだけど、メインはヒューマンドラマ。
この映画では、犯人が体験してきた介護における苦悩が鮮明に描かれていて、単なる悪と糾弾することは出来ませんでした。
松山ケンイチの純粋な眼とどうにもならない絶望感、長澤まさみの強い正義感や何処か迷いがある演技がより映画を引き立てていました。
何より柄本明の要介護者の演技は痛切で、心が痛かった。。
社会には落とし穴があって、一度落ちたら這い上がれない、安全地帯から見下ろしている人には分からない。
妙に現実的な言葉に感じたし、実際日本は超高齢化に向かっていくし、自分の両親のこととかも考えてしまった。
これからどうなっていくのだろう。
全く関係ないけれど、ロケ地の諏訪湖は前に観光をして景色がとても美しかった。諏訪大社とか、鰻のひつまぶしとかで有名な所です。
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