RRRのレビュー・感想・評価
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今まで観て来たの映画で一番クオリティがすごかった
RRRは当初映画館の予告で知った時は、インド映画で製作費最高なんだって思ってただけで観る気なかったけど、評価を観たらトップガンより好評だとしって絶対面白いじゃんと思って映画を観たら映画が始まって5分経つとてんこ盛りのシーンが出て来てあっという間に自分の心が、スクリーンの世界に入ったかの様な感じでした。インド映画の手法は、観た所タイトルロゴが出て来てこの章に入ります。と合図したり1本の映画で前半、後半と分けて撮っているから映画2本ぐらい観てる感じでした。当時のインドは、まだイギリスの🇬🇧植民地時代だからバイク直したのに蹴られたりインド人の命は銃弾一発の価値もないとか、いかにヨーロッパがひどいことをして来たのがわかった気がする。もしかするとイギリスの支配が及んでいない地域も、合ったかもしれない。何故なら普通に植民地関係なく暮らしてた人って結構多かったからな。やっぱ主人公2人で、子供を助けて以後、一緒に馬と車でドライブしたり、派手なダンス踊ったりする友情を育んだシーンは、映画の見どころの一つでしたね。だけど後々あんなに親友の命を救った友に対して救出作戦邪魔したり鞭打ちしたり酷いことしてたけどその後親友は国を救おうと頑張ってたことを知った時は許してたけどよく許したよな。もしそのまま処刑してたら恐らく武器も手に入らずバチが当たって、終わってだと思う。後あんな鞭打ちさせられてよく動けたよな。特にダンスのシーンはマジで盛り上がった。映画の中盤に妹を救出するために、ジャングルから動物捕まえて城に侵入した瞬間動物を放ったのは、鳥肌が止まらなかった。その後ビームとラーマの決闘タイマンは、観てて使命を優先するラーマと妹を助けるためだったら手段を選ばないビームの闘いは観てて互いに意地と意地の勝負をしてて可哀想に思ったのは俺だけじゃないはず。ビームは、最初娘を救出するために動いてると思ったら娘じゃなくて妹だったのが、衝撃的だった。親子ほど歳が離れてる娘なのかも知れない。ラーマの過去編で、父親がラーマにいつか全同胞に武器を渡せと言った時ラーマが決意を固めたのが、しっくり来ました。特にクライマックスの時に、ビームが水の戦士に覚醒してラーマが炎の戦士に覚醒したのが最も激アツな展開だった。迎え撃つイギリス軍の部隊をたった2人で全滅させたのが、物理的にどうなのとちょっと思った。最後イギリスの将軍が自分の言っていた言葉がそのままひっくり返すぐらいに帰って来たのがスッキリしました。最後は、ラーマは、無事に同胞達に武器を持って帰ってビームは、無事に妹と一緒に村に帰れたのがハッピーエンドで最高でした。最後の最高なエンディングは、今まで観てきた映画のエンディングでTOP3で良かったと思います。インド映画を人生で初めて見た映画がRRRでとても幸福でした。やはりボリウッドはハリウッドのパクリと思わない方が、いいと思います。改めて舐めない方がいいと思いました。
インド版ランボーみたいな映画
なんか懐かしい感じの映画でした。
観ているうちに既視感が。あ、これインド版ランボーみたいな映画かって思いましたw
ストーリーは割と王道。でもアクションは今風。正直、実写版ドラゴンボールもこの映画を作った監督に作って欲しかったなって個人的に思いましたw
ただ銃撃戦の描写や戦争の悲惨な場面とか、今のご時世とリンクする部分もあるので、残虐描写が苦手な方は結構苦痛になるかもしれない。
長尺なのはあんまり気にならなかった。2本分の前後編の映画を1本にまとめた感じがあるのでちょっとお得な感覚になれますw
自分が観た回は夕方からだったけど、お客さんが沢山いてびっくりした。もうそろそろ公開が終わりそうだから駆け込み需要があるみたい。公開期間を延期した方がイイレベルでお客さん来てるw
まだ観てない方は急いだほうがイイですよー。
ボリウッド最高!
今回、初めて劇場でボリウッド(インド映画)を鑑賞したんですけど、お世辞抜きでめちゃくちゃ面白かったです!
公開前のアバター超えてるかも?
前評判がすごく良かったので鑑賞したんですけど、平日のかなり遅い時間からの上映にも関わらず、ほぼ満席でした。
ストーリーはけっこうベタです。日本で昔からある、悟空とベジータ?ナルトとサスケ?みたいな関係性のW主演のお二人なんですが、この二人がとにかくアベンジャーズに入れるレベルの超人です。後半なんて、火と水の神が降臨されたのかと思うほど。。。
ぜったい人間じゃねーだろこれ笑
でもそういうありえないアクションも踏まえてかなり面白いです。
中盤のナートゥ(インド特有の超高速シンクロダンス)がめちゃくちゃかっこよくてすごいです!
曲も超カッコイイ!CD買いたくなるレベルです!
まぁまぁお二人ともごっついのに、すっごい踊れること踊れること。。。しかも歌唱力もすごい!
あと、ヒール役の英国将軍夫妻が、なかなかのヒールで完全に死亡フラグ立ちまくりです(笑)
でもなぜか娘は超いい人!そういえばその娘さんは終盤どこ行ったんだ!?
両親ガッツリ殺されたのでちょっとかわいそうな気もするんだが。。。
エンディングではインドお決まりのみんなで楽しくダンスタイムが始まります(笑)
とにかく、漫画を実写にしたのかっていうくらい派手な演出がかなり多いので映画館で観たほうがいいかも?エクストラの人数もエグいです!笑いあり涙ありで大満足な映画でした!
凄いけど重い
友情とアクションとダンスが最高!と聞いたので劇場に観に行った。最高なインド映画は最高だからだ。マガディーラみたいな熱くてカッコいいアクションを堪能したかった。
英領インドの話だとは知らなかった。バリバリ現代が舞台だなんて、いや現代が舞台なのはいいんだけど、バリバリイギリス人と戦って殺しまくってるのは、エンタメとして呑み込みにくいものがあった。出てくるイギリス人が1名除いて軒並みカスなので勧善懲悪ものとしては機能しているんだけど、何ぶん歴史的につい最近のことだしイギリスは今でも健在だし、こう…よっしゃー殺せー!とは言いにくい。
ラーマの過去も、ビームが受けた仕打ちも、物語として素直に消化はなかなかできないよね。
あと思ったより残酷表現が強めだった。冒頭の、モブが岩山に転げ落ちてボキってなるところは「そんな…モブが何をしたっていうんだ…」という気持ちになるので、ちょっと…。鍵を左手につけてたオッサンのラストもエグかった。こいつは色々したが。
その辺の居心地の悪さを除けばいい映画だった。やっぱりアクションは1000点満点!あまりにもカッコいい!ラーマの銃の腕前、ビームの力強さ、最高。
ダンスシーンは瞬きする間も惜しいほど輝いていた。もっとたくさんダンスシーンがあってもいいと思う。上映時間を伸ばそう。
ラーマとビームの友情も大変に熱かった。使命のために親友への思いを押し殺したラーマ、それが大義のためだったと気づくビーム、ついに分かり合う2人。一生一緒にいてくれ。
話の流れ的にはビームの方がやさしくていいヤツって感じなんだけど、そのビームが「自分は一族のために戦ったけど、ラーマはもっと大きな、国全体のために戦ってたんだ」って気づくのが尊い。
そして2人の目力の強さよ。表情だけで感情を表すのがバチクソに上手い。カッコいい。1000点。
あとラーマが脚を痛めつけられてなお腕を鍛え続け、「俺は腕だけでもお前を殺す」という目を向け続けたのもバチクソカッコよポイントで1億点。結果ではなく行為のためにやる、という信念が重い。こういう人を絶対に敵にしたくないなと思う。
しかしスコットも大物態度を崩さないのがいいな。ラーマの裏切りに気づいて発砲するところはカッコよかったし。インド人じゃないからか、アクションシーンはあまりなかったけど、もっとスコットの大物演出があってもよかったのでは。上映時間を伸ばそう。
ツッコミどころはちょいちょいあった。ジェニーは後半ほぼ空気だけどビームの侵入を手引した挙げ句、スコットを殺したビームと抱き合ってる。お前本当にそれでいいんかというか何だったんだお前の立ち位置は。ジェニーのことをもっと掘り下げるには時間が足りないと思うので上映時間を伸ばそう。
あとラーマが「ビームを見て、武器以外の革命があることを知った」って言うから武力革命やめんのかなと思ったら故郷にモリモリ武器運んでて笑った。
シヴァ神のイケメン像が見られたのでそこもポイントマシマシ。弓で戦うラーマを見て、あ〜つまり現代のラーマーヤナなのね〜と合点はいった。ラーマーヤナは読んだことない。観終わったあと調べたけどビームのモデルもマハーバーラタの登場人物なんだな。ていうかラーマとビームって実在の人なんだな。もう知らんことだらけだったのでインド独立運動のことはもっと知らなきゃいけないんだろうな…と思いました。
総評、めちゃくちゃ面白いけど現代史として直近すぎるので素直に面白がりにくい。ダンスはもっと多くてもいいので上映時間を伸ばそう。
インド強し!
インド映画のエンタメの強さを目の当たりにしました。
このオリジナリティ勝てる気がしないです。
ハイテンション、斜め上な展開、差別抗議のナートゥ
全てが最高、置いてかれるなよって言われている感じです。
何を取っても想像を超えてくる、ワクワクさせてくれる
これぞ映画だと思います。
求めていた楽しいダンスでエンドロール!
余韻ではなく脳疲労?毛穴が開いた感じ?
なんだこれは、これがインド映画か、、!という衝撃
とにかくついていかないと置いていかれるし
作品の深いところの理解はまだできていないとも思う。
最後にビームが望むのが、読み書き
終始はちゃめちゃな事しておいて
未来に必要なのは読み書きができて
自分で考える力だという結論にグッと来ました。
そして、ラーマがとにかくかっこいい
祖国のために冷酷な警官として勤め上げ
ビームを可愛がる面倒見の良い兄貴肌
愛情深く思慮深く、不屈の精神の持ち主
そして悲しい過去を持つ、、
すきだ。
インド映画の激震ここに見た‼️
インド映画はじめましてで見ましたが、圧倒されました。これは見入ってしまう。仮に内容がついていけなくても心踊らされるシーンがいくつかあり割と飽きないでいられるかも。大まかな内容は山中の一族であるビームは一族の娘を米国軍に連れ去られたことから森で肉体を鍛え上げる、娘がいる城の情報を得るため潜入方法を模索していた。もう一方で警察官でおるラージュは警官の中でも早く昇級し、銃火器のある武器庫を任せられるために日々奮闘してきた。実は自分の故郷の軍事力上げるためである。そんな2人は同じ場所に居合わせた際に、列車事後により危険な場所の子供を協力し助けて、それをきっかけに友情が生まれる。個人的にはラージュがほんと劇中呼び名通り兄貴でビーム恋をはじめいろいろ助けていてかっこええ。最終的に敵味方の都合で一度は殺し合うが、親友である事を選択し、互いに助けて、幸せに踊っていましたら。
インド映画自体初めてで、新鮮さも重なり、今回かなり評価して高いです。あと軍川で勇逸味方であったお姫様、ファンになりました。今後もチェックしておきます
【良かった点】 180分怒涛のアクション!、熱量!、終わった後に疲...
【良かった点】
180分怒涛のアクション!、熱量!、終わった後に疲れた映画は久しぶり。ジムに行くよりRRR!、2人のイカれた登場シークエンスから始まり、運命の交錯、友情、愛、勝利!、ストーリーとしては捻りはないが、アクションの手練手管でNOされる。肩車アクションってどうやって思いつくんや。
【良くなかった点】
鞭で拷問されるシーンで、武器なき革命を謳いつつ、ラストは武器を村に届けて終わりって、それでええんか?
ええっ!嘘でしょ!がずっと続く179分
『RRR』を観て最初に感じたのは、「絵が動く」という奇術の一種として発達した映画の原点そのもの!
とにかく観客を驚かせよう、新しいものを見せようという気概と遊び心に身を委ねられ、10分置きにクライマックス相当の"やりすぎスペクタクル"が体験できる「楽しすぎて涙が出る」快作中の快作。
『マガディーラ』も『バーフバリ』も今回の『RRR』もそうだけど、S・S・ラージャマウリ監督って、「そんなアホな」って半ばネタと揶揄されかねないぶっ飛んだ映像を、パワーで押し切って成立させる「真面目さ」が通底してるのが良きです。
そんな助け方せんでええやろという川で少年を助けるロープの使い方や、咬まれたら一時間で死ぬという毒蛇の解毒剤を一瞬で薬草を集め、不衛生な石で擦り潰し作成したり、そんなんで壊れんのかよと力技すぎる牢の開け方とか満載なんですけど一番不思議な点は、冒頭でめっちゃ太い木の枝で頭をフルスイング殴打されておきながら、エンディングでめっちゃピンピンしてるマッリのお母さんの生命力たるや(生きてて良かった!)母、実はビームよりもしかしたらラーマよりも強いやろ。て訳で、読み書き大事よね。以上!
私はインド映画をナメていた
反省します。バーフバリがいまいち刺さらなかったこともあり、インド映画をなめていました。
これはすごい。
テンポがいいなんてものじゃない。
この凄まじさに比べればハリウッド大作ですら冗長に見える。
もうストーリー、テンポ、勢い、キャラ、迫力。すべて最高である。
インド映画は基礎としてインド神話をある程度理解していることが求められるのですが、女神転生の参照本やfgo程度の知識で充分です。
とにかくものすごい。私の2022年の最高の映画は?というラインナップに確実にランキングされる。11月半ば現時点で一位。
「ああ、もう!」と やきもきするところなんかない。
それは単なるストレスに過ぎない、わかってるのか邦画業界!!
さて、絶賛はほかの方も書いているため、筆舌を尽くして喝采を浴びせるのは遠慮しておいて。
あえて、ネタバレチェックをオンにしてでも言いたくなったシーンをひとつ。
邸宅のドアをトラックでぶちぬき、猛獣を放ち、暴れまわって庭を火の海にした状態で言い放ったひとこと。
「俺がいったい何をしたっていうんだ!?」
大惨事を引き起こしとるやないかい!?と、映画館で声出して笑ってしまいました。
熱量がおかしい
3時間という狂気の長さにびびっていたけど、近所のシネコンで最終日だったので思い切って鑑賞。
アッッツアツの激辛カレー映像が、口にドバドバ押し込まれてくるんだけど、グイグイ飲み干せてしまうのはインド超魔術?
大英帝国の悪役っぷりとヤラレっぷりの良さも、なかなかの役者でありました。
観ると熱量にあてられる作品。素晴らしい!
蜂起せよ!!咆哮せよ!!反抗せよ!! 燎原の大火と覆舟の高波、相容れない2つの魂が混ざり合う時、革命の狼煙が上がる!!
1920年、イギリス植民地時代のインドを舞台に、鋼の肉体と鉄の意志を持つ2人の男、ラーマとビームが、それぞれの使命を果たすために命を燃やすアクション超大作。
監督/脚本は『マッキー』『バーフバリ』シリーズの、巨匠S・S・ラージャマウリ。
主人公の一人、とある使命に燃える警察官アッルーリ・ラーマ・ラージュを演じるのは『マガディーラ 勇者転生』『ランガスタラム』のラーム・チャラン。
👑受賞歴👑
第95回 アカデミー賞…歌曲賞!
第80回 ゴールデングローブ賞…主題歌賞!
第88回 ニューヨーク映画批評家協会賞…監督賞!
第48回 ロサンゼルス映画批評家協会賞…作曲賞!
ぐわぁぁぁぁぁぁああっ!凄えぇぇぇえええ!!!🔥🔥🔥🌊🌊🌊!!!
スクリーンから迸るパッションが脳みそを揺らす!心臓が激しく脈打ち、身体中を血液が巡る!
顔は笑う。眼球からは謎の涙が溢れる。マインドがラーマとビーム、2人の英雄に支配される!!
蜂起せよ!咆哮せよ!!反抗せよ!!!
時代も国も飛び越えて、ラーマとビームの意志が私の胸の奥に鋭く突き刺さってしまいましたーーーっ!😠💥💥💥
とにかく凄まじい映画。筆舌に尽くしがたいとはまさにこのこと。
脚本的に「えっ。それはどうなの?」と思うところも確かにある。
3時間という長丁場ゆえ、なんとなくダレてしまう時間帯もある。
しかし、この映画の魂はそれらの欠点を補ってなお余り有る!!!
あまりにも人間離れした戦闘力を持つラーマとビーム。
特に冒頭、数万人の大群衆と戦うラーマはほとんど範馬勇次郎。…というか「グラップラー刃牙」の中で、勇次郎が説いていた圧倒的多数との戦い方をラーマが実践していたことに驚いた。まさかラージャマウリ監督やスタント・コーディネーターのキング・ソロモンさんが「刃牙」を読んでいたということはないだろうが、強さを追い求める男たちの発想はやはり似るのだと得心が行った。
とにかく、ラーマとビーム、この2人の人間離れした強さに説得力を持たせる圧倒的な筋肉。これが素晴らしい💪✨そしてあの圧巻の胸毛。いやー、セクスィー…。
驚愕の肉体が繰り出す、アンビリーバボーなアクションの連続。
特にクライマックス、”神”へと変貌を遂げたラーマとビーム、その神々しさと言ったら…🙏
アニメや漫画などにはよく主人公の覚醒シーンというものがありますが、本作はそれら全ての覚醒シーンを遥かに上回るとんでもないカッコよさでした!
おだやかな心をもちながら、はげしい怒りによって目覚めた伝説の戦士…。これが超インド人か…。
インド映画お得意のダンスシーンも素晴らしく、踊り出したくなってしまいました。
あのジェイクとかいうイギリス人、なんか結構仲良くなれそうな雰囲気があったから、彼が再登場してビームに手を貸す、とかそういう展開があったら最高だったかも…。まぁそんなことやっちゃうとさらに尺が伸びちゃうからね。しょうがないね。
燎原の炎のような情熱と、舟を覆す大波のような迫力。
炎と水がガッチリと手を組み、Riseし RoarしRevoltしてくれる夢のような映画!
『トップガン マーヴェリック』といい『RRR』といい、今年のアクション映画界は一体どうしてしまったんだ!!最高じゃないかっ!?
とにかく1人でも多くの人間に、この映画を鑑賞してほしい。この衝撃を全身の細胞で受け止めるべしっ!!
…余談だけど、筋肉とかアクションとか胸毛とかテンションとか、物凄く「ゴールデンカムイ」っぽさを感じる映画だった。
「ゴールデンカムイ」実写化するらしいけど、ラージャマウリ監督が作ってくれないかな…。
※インド映画弱者の私はインド映画=「ボリウッド」と認識していたんだけど、これは間違いであることが判明!
ボリウッドとはインド第2の都市、ムンバイを中心に作られる映画のことを指すのだそう。言語はヒンディー語やウルドゥー語。
この映画はフィルムナガルという地域で製作されたテルグ語映画であり、このような映画のことを「トリウッド」と呼ぶらしい。
恐ろしく人口の多い多民族国家だからこそ、このように言語によって映画業界が区分けされているのですね〜。
※※本作の主人公、ラーマとビームは実在の人物をモデルにして創造されたキャラクター。
それすなわち、革命指導者のアッルーリ・シータラーマ・ラージュ(1897 or 1898〜1924)とコムラム・ビーム(1900 or 1901〜1940)。
この2人は生年こそ近いものの接点はなかったようで、1920年にこの2人がもしも出会っていたら…、というIfストーリーがこの映画な訳です。この辺も「ゴールデンカムイ」と似てるな。
現実では悲劇的な最期を迎えるこの2人ですが、映画の中では神となり八面六臂の大活躍を見せる。
こうあって欲しかった、というラージャマウリ監督の思いが伝わってくるようです。もし史実通りになるのならこの4年後にラーマは殺されてしまうわけなのだが、この世界線のラーマは絶対に死ななそう。というか、どうやったら殺せるんだ、と言いたくなるレベル…💦
※※※本作のラーマとビームが、実在の革命家ラージュとビームからインスパイアされて創作されたキャラクターだというのは前述の通り。
しかし、実はそれだけではないようです。
ラーマは叙事詩『ラーマーヤナ』の主人公ラーマ、ビームは叙事詩『マハーバーラタ』に登場する英雄ビーマをモデルにしている。
実在の人物と神話上の英雄という、二重の影響を受けて誕生したキャラクターだからこそ、荒唐無稽でありながら親しみやすさも兼ね備えた人物として、主人公2人は描かれているわけですね。
ちなみに『ラーマーヤナ』は、攫われた妻シーターを取り戻すため、英雄ラーマが羅刹の王ラーヴァナに戦いを挑むというお話。ラーヴァナにシーターを攫うように唆したのは、ラーヴァナの妹シュールパナカーである。
ラーマは弓の名手として描かれる。
『マハーバーラタ』はパーンドゥ王の五王子vsクル国の百王子の戦いを描いた物語。
ビーマは五王子の一人で怪力の持ち主。今でもインドでは怪力の持ち主のことをビーマと呼ぶのだそう。
宿敵ドゥルヨーダナによって、毒蛇による毒殺を試みられている。
目と目で通じ合う…かすかに色っぽい?
評価☆5が多いのも納得。なんと濃ゆい物語なんだ! 日本人なんで知らなかったが、インド人なら誰でも知ってるらしいヒーローを2人揃えて、涙あり笑いあり、スーパーアクション満載で魅せる! みなさん書いてるけど、3時間あっという間だった。
とにかくすごい。ラーマとビームの運動能力と回復力ったら! こりゃ死んだかもと思うと、次のシーンでピンピンしてるんだもん。彼らは初対面で、目と目で通じ合って、あうんの呼吸で少年を助ける。火と水の出会い。この出会いから救出の流れ最高。特にラーマに惚れた。この俳優さん、馬にも乗れるし、踊れるし、なんでもできるね。
インド人から見れば、この時代のイギリス人はこんなイメージなんでしょうね。そのイギリス人に従い、同じインド人を棒で殴り倒すラーマは、最初は悪役にしか見えなかった。差別され、ビームの拷問を見せられ、インドの民衆は我慢に我慢を重ねて、いよいよ沸点に達する。そして因果応報、悪代官は成敗されてスッキリ。ひとつ気になるのは、ジェニー。偏見のないフラットな人物なのはいいんだけど、ビームが鞭打たれてる時、反応が薄くないかな。やめて~と叫ぶでもなく、泣くでもなく、ワンカット顔をゆがめるだけ。ラストに向けて、ちょっと説得力が足りない気がする。
群舞シーン大好き。キレキレ。インドのダンスって、肩の使い方がかっこいい。ナトゥーダンスも2人が息ピッタリ。あの足さばきはマネしたくなる。このビートって、二拍子? 南米のフォルクローレと通じるものがありそう。エンディングでは、男子2人に負けじと、シータも表情豊かに踊りまくる。この子、ほんっとにかわいいなぁ。あ、監督もいたような…?
You Tubeで、インド映画の舞踊シーンに、まったく違う音楽を付ける動画をあげてる人がいる。サザエさんとか、CM曲とか、Jポップとか。すごい面白くて大好きなんだけど、RRRでやるならどんな曲がいいかなあ。あの早い踊りに、ミディアムテンポを合わせると、けっこうマッチするんだよねー。鬚男とかサカナクションとかどうかな。シンクロムービー、ぜひ見たい!
今年一番かもしれない
多くの映画レビュアーさんたちが大絶賛していた本作。私の住む映画過疎地・秋田県では上映が無かったため、お隣の岩手県にて鑑賞いたしました。インド映画であること以外は事前知識は無い状態での鑑賞です。
結論ですが、めっっっちゃ良かった。今年は『トップガン マーヴェリック』が一番かと思っていましたが、匹敵するレベルの作品です。とにかく最初から最後までクライマックスのような展開が続き、全くダレるシーンが無い上に、3時間の映画を観終わってから「もう一回観たい」と思わせるほどのクオリティでした。細かいところまでこだわって作られているのが画面を通して伝わってきて、本当に最高です。間違いなく今年一番観るべき映画だと思います。
2022年12月と2023年2月、2回鑑賞しました。
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1920年代、イギリスの植民地であったインドでは英国軍によってインド人が厳しく弾圧されていた。英国軍に攫われた女の子を助けるために暗躍するビーム(NTR Jr.)とインド人でありながらイギリス側の警察で活動するラーマ(ラーム・チャラン)は、敵同士でありながらお互いの素性を知らぬままに知り合い、大親友となる。
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観終わってから振り返ると、意外とストーリーはシンプルなんですよね。単純で分かりやすい。
しかし、分かりやすいストーリーでありながら、火と水のようなメタファーであったりインドの神話や歴史を基にした比喩や演出など、数えきれないくらいの映画的表現が隠されています。いかに監督が細かいところまでこだわり抜いているかが、スクリーン越しにも伝わってくるくらいの作品でした。
完全に個人的な経験則ですが、「劇中で映画のタイトルが出てくるシーンが素晴らしい作品はもれなく名作」という法則があります。ここ3年くらいで約350本の映画を観てきましたが、今のところ例外はほとんどない気がします。本作『RRR』もまた、タイトルの出てくるタイミングが秀逸で素晴らしかったです。
主人公の二人が映画開始30分ほどでお互いの素性を知らぬまま出会い、流出した重油が火災を起こす川に取り残された少年を助けるシーン。アイコンタクトと簡単なジェスチャーだけで意思疎通をした二人が、息の合った圧巻のアクロバティックで少年を救出し、固い握手を交わしてお互い名乗り合う。そこでタイトルの『RRR』という文字がバーンと出てくる。
私はこのシーンでテンションが上がりまくって思わず笑っちゃいました。ここまでテンションの上がるタイトルは初めて見たかもしれません。
とにかく序盤から終盤に至るまで、退屈するシーンが全くない。無駄なシーンが一つもない。
3時間近い上映時間の映画は今まで何本も観たことがありますが、観終わってから「もう終わっちゃった」と思った作品は本作が初めてです。
ところどころにインドの神話をモチーフとした演出があるので、本作を鑑賞する際にはインドの神話や風習を知っていると更に楽しめると思います。しかしながら、知らなくても十分すぎるほどに楽しめますし、劇中に出てくる神話モチーフの演出について解説している方も多くいらっしゃいますので、そういう解説を観てから二度目の鑑賞に挑むのも違った楽しみ方が出来て良いかもしれません。
2022年公開映画では間違いなくトップクラスに面白い映画でした。オススメです!!!!
イギリスがよく黙っているもんだと思う
中弛みがないわけではないが確かに3時間は感じさせない。勧善懲悪でスカッとする。だけど結末が「我々民衆全員に武器を」と一人ひとりに銃を渡して「わーい」ってのはどうなんだ。
身元を偽っていた時に(あんなことをしなければ少年を救えないのか⁈っていう)出会い、強い絆で兄弟の契りを交わすも、片方は姪を連れ去った復讐のため、片方は仕えていた英国の領主の命令で、探していた相手だったと分かり、一転、敵対して最後には死刑にする。だけども、案の定イギリス人を裏切って、ブラザーを助ける。そこに故郷に残してきた恋人が絡む。
ストーリーは分かるんだけど、アクションシーンがめちゃくちゃなのは定石としても、主役だけは脊髄損傷しても平気、っていう。
とにかくイギリス人は1人の女性を除いて差別主義者であるのはもちろん、極悪人のサディストばかり。こんな役だと売れてる俳優は誰も受けないよな。よく国際問題にならないね。1人だけまともで最後に主役とくっつく女性がいるから?
インドにジェンダーフリーなんて求めるのは無理なのかもしれないが、話も古い。
しかしまあ、同じ鑑賞料金ならこういうお金のかかった作品の方がお得なのかもね。
インド映画侮り難し、実に面白かった。
NHKのあさイチ観てたら、お薦め映画としてインド映画の「RRR」が紹介されていたので面白そうなので観てきました。
インド映画というとあまり馴染みがなかったのですが、これが実に面白かった。
脅威の身体能力を持つ2人の不死身の男が主役なのですが、この2人が凄い。不撓不屈の魂と超人的なパワーでイギリス軍を壊滅してしまうのです。
イギリス人が観たら眉をしかめそうですが、ラストは実に痛快極まりなし。
3時間もの長編にも関わらず全く飽きさせない素晴らしい作品でした。
インド映画を舐めていました。 映像技術はハリウッド級で、日本を超え...
インド映画を舐めていました。
映像技術はハリウッド級で、日本を超えていた。
イギリス側警察官ラーマとイギリスに対抗するラーマが、お互いの素性を知らずに親しくなったやがて敵対し戦うのだが、実はラーマもインドのためにあえて警察官となっていたことが明らかになると、二人は協力してイギリスと戦う。
イギリス、つまり白人がインド人をゴミのように扱う内容だから、白人役の人たちはよく出演したな。完全なヒールだ。
冒頭のラーマの強さに笑う。
また、ラーマは射撃の才能があるので、やたらと銃の扱いがうまく、最後は弓矢を持って戦うが、これもまた上手い。
そして虎と戦うビームの怪力にも笑える。
彼はバイクを投げ飛ばしたりする。
二人は強過ぎる。
ラーマが足を負傷すると、ドラゴンボールのトランクスと悟天がペアになったマイティマスクと同じように、ビーマがラーマを肩車して戦うのだが、それでもハチャメチャに強い。
ラーマとビーマはダンサーなのだろうか、二人の踊りは激しく、素晴らしい!まるでEXILEみたいだ!
そしてビームが恋したイギリス人の女性はキレイ!
本当に発想が常識を超えているので、論理外。二人の強さも異常だし、弓が木を貫いたりなどなど上げるときりないが、でも最高に面白いから、現実を少し超えていても、否定せずにスッと入ってくるのは脚本が優れているから。
一瞬の3時間!!!!!!
【追記】最初の公開からだいぶ経って吹き替え版が上映されていたため、ずっと字幕版しか見ていなかったので吹き替えを鑑賞。映画としては6度目?くらい。
現地語と英語で通じない部分は全て日本語のため少し脚本を変更しつつ、話の流れはそのままで見事な異翻訳でお見事!!
またラーマの声は鬼滅の刃・煉󠄁獄さんの声である日野聡さんで「責務」というセリフもあったためとても嬉しかったです。やはり燃える情熱の炎のヒーローの日本語はこの声でなければ!!と思いました。日本語吹き替え版もとても良かったです!!
**追記ここまで**
いやー見るまではとにかく長いし途中にインド映画特有の歌や踊りも多少あるとは聞いてたしうーーーんどうだろう最後まで見てられるかな〜〜と悩んでましたが、
レビューの高評価でやっぱり見に行って大正解でした!!!!
うわーどんだけイギリスに抑圧されてたんだよマジか~~~と思わせる感情移入のさせ方見事。
少女を助けるだけかと思ったら祖国解放戦線でもう胸熱すぎる!!!
友情か使命か、のサブタイトルがバシバシ刺さる〜!!!
ラーマの大いなる根本の使命と、今現在の立場の昇進・死守のための行動と親友を天秤にかけるつらさ、そして結局。。。!!うわーもう見逃せない展開ばかりでほんと一瞬でした!!
ところどころ、いやいやラーマ毒蛇に噛まれたのに薬草の効き目はやっ!!!とか、
いやいやラーマ、監獄に入れられて週1回の食事なのにいくら筋トレしててもその筋肉のもとになるたんぱく質が絶対に足りてないだろうけど何故筋骨隆々を囚人になって食事減らされても維持出来てるのとか、
いやいやラーマ、囚人の間に膝とか足腰痛めつけられて脱出からしばらくはビームがずーっと肩にかついでくれるほど足にダメージ負ってたのに、ビームの薬草治療で5〜10分くらいでもう完治してんのかい??!!とか、
いやいやラーマ、弓と矢で応戦するのはいいけどその弓で20人くらいは倒した??と思うのにいつまでもいつまでも弓の残数あと6〜7本から減らなくなってるのは王の末裔?王の権威だからかい??とか、
いやいやラーマ飛びながら馬上の兵隊を弓で討って降りながら同時に乗馬してるってスーパーマンかい?とか、
ビーム、ラーマを肩に担いだまま飛び降りてしっかり立って着地出来るってどんだけ足腰強いんかい??
とかもう〜〜〜ツッコミどころさえ愛おしい(笑)
またそれぞれの恋路もちゃんと成就するし妹は無事に救出できるし最高でした!!!
帰り際、心の中で「ロード(装填)。。!」とか言ってしまう自分になってました(笑)
めちゃめちゃ面白かったです!!!
王道のアクションエンターテインメント
話題のインド映画らしいので観てみた
本作は約3時間の上映時間でちょっと躊躇したが
個人的には時間の長さを感じさせないほどの
アクションエンターテインメントだったと思う
内容は王道のストーリーで
村の強引に攫われた娘を取り戻すためのビームと
大義を持ったイギリスの警察官であるラーマの
二人が主人公になる
ラーマは昇進のためにビームを捕まえるために
インド人集落にスパイとして忍び込み
お互いに素性も知らないまま
親友としてくらしていく
そして、ビームが攫われた娘を取り戻す作戦を決行し
ラーマがそれを阻止するところで前半が終わる
ここでインターバルとなるみたいだが
自分の観た映画館では普通に続いていく
(他の映画館はどうなのか知らない)
後半はラーマがなぜ警察官になっているか
その過去が明らかになる
ラーマは村の解放運動のために
村人たちみんなに武器を渡すために
警察官として潜入していたのだ
しかし、ビームとの一連のできごとで
ラーマは大義を貫いていいのか葛藤し
ビームと村の娘を逃がそうとして
ラーマ自身が絞首刑の危機にさらされる
今度はビームがラーマを助け出し
村の襲ったイギリス人たちに復讐を果たす
スートリーは王道だと思うが
アクションシーンはかなりよく
3時間の上映時間があってもダレずに見れたと思う
ただ、歴史的には正しいのかもしれないが
イギリス人の印象が悪くなるかもしれないことや
男性はヒゲをはやしている人が多いので
登場人物の区別がつかなく感じるところがある
ダンスシーンはナートゥダンスのところと
エンドロールのときのシーンで
思ったよりもそこまで多くは感じなかった
これぞ映画体験
非常に面白かった。
映画館で、連続で2回観てしまった。
1920年、大英帝国の植民地となって残虐非道な圧政を敷かれているインド。
インド総督(英国人)の専横に対して、二人の男が立ち上がる。
一族の娘を総督夫人に奪われた森の戦士ビーム、
革命を成すために鋼の意志でインド警察に潜り込んだラーマ。
共通の敵を持ちながら、知らずの内に敵同士となった二人は知らずの内に友情を結び、その本心を知ることなく敵同士であることを知ってしまう。
彼らはインド総督を倒し、インドを解放できるのか。
と、ストーリーだけなぞれば相当硬派で、むしろ歴史大河の域。
エンディングで明らかだが、過去に非道を尽くした英国へのまっすぐな憎悪をぶつける、インド右翼的要素バリバリの映画。インドの多感な10代が観ればまっすぐそっちの道に進みそう。
しかし、プロットはシリアスなのだが、戦闘シーンや友情シーンの無茶苦茶ぶりでちゃんと笑って驚いて感じ入ってのエンターテイメントをしてくれる。それも、ギャグで濁すとかそういう腰の引けた内容ではない、低俗になる3歩手前だから清々しい。
例えば「ナートゥをご存じないか?」も、
①タンゴ、スイング、フラメンコをまるで自国文化のように主張する英国人ダンサー
②自文化であるスイングを盗用されて悔しがるが、何も言えない黒人演奏者
③(ここまで、帝国主義の文化的略奪の描写。大英博物館的な)
④「ナートゥをご存じないか?」
⑤ダンスバトル
⑥英国人とわかりあえる可能性、ラーマとビームの強さ、二人の友情結束
⑦暴力以外でビームの強さを描きジェニーの信頼を得る
⑧信頼を得たことでマッリとの邂逅へ
など、浅くない歴史的な背景と心情を描きながら、エンタメ映画として見せ場を作りつつ、物語展開を自然に進める見事なシークエンスがきまっている。
他の場面での、ビームとラーマの格が離れすぎないようにする微調整、厳しいシーンでも二人を嫌いにさせないための微調整、「殺されても・死んでも仕方が無い」と無意識に許可を作る敵側のヘイトコントロールも丁寧すぎるほど。
後半のあのシーンに繋げるため、最強の二人も足腰はビームの方が、腕力はラーマの方が強いという描写が前半から入っており、そこまで丁寧にされても(困惑)という感じ。
ゴードン族の面々が睡眠薬、毒、解毒薬、治療薬づくりに恐ろしく長けていることや、歌が上手いマッリの兄だからビームも歌が上手いとか、キャラクターシートの定義は執拗なほど。「インド人だからできる」ではないのだ。
演出も、インド映画ではお約束のダンスや歌がちゃんとストーリーの中で必然的なものとして取り込まれていて、志が高い。また、普通に考えると捕まる=負け、弱いなのだが、「捕まりながらも負けていない」と実感させる描写は、フィクション的であっても見事に演出で達成されている。
後半の脚本は若干ノリと勢いで進むし、目的もブレブレに感じるが、前半にさんざん『流転する数奇な運命』とそれっぽい歌で入れまくることで「流転する数奇な運命だからな……」と思えて許せてしまう。すごい力業だ。
たぶん、ビーム初登場となる虎捕獲のシーンは、本来もっと後のつもりで撮影したんじゃないかな。そう考えるとRRR(StoRy FiRe WateR)というタイトルも最後にうわー困ったでつけたんじゃないか。
「ビームは火山だ」
水じゃないのかよ!?
まあ流転する数奇な運命だしな……
あれだけ銃エピソードと共にあったラーマが矢キャラになっても……
まあ流転する数奇な運命って言われてたし……
しかしラーマもビームも、驚異的な跳躍で敵を打ちすぎでは……
総督のスーパーショットは一体何を観せ
~INTERRRVAL~
映画館で観てほしい作品。
どのシーンも「いきなり出てくる」方が楽しめるだろうから、公式HPも観てほしくない。
少し虐殺シーンや拷問シーンに本気度があるので、そういうのが苦手な人は観て後悔を感じる人もいると思う。このテーマを描く上では、必要なことではあると思うが。
そういうのが致命的でない人は、限りなく★5の映画なんじゃないかな。
歴史だのインドだの英国だの知らずとも2大バトルヒーローが侵略者の独裁を倒す話としても観られるし、歴史的・社会的意義に照らして世界感を楽しみたい人にとっても浅くはない。
いわゆる『君の名は。』のように観客のレベルごとに楽しみ方を用意できている深度別多軸の物語であり、3時間という長丁場もあっと言う間に終わる。
純粋な娯楽映画としても、業界人の道標・教材の一つとしても高い価値を放つ作品。
ほとんどの人にとって、観て損はないと思う。これは、映画という表現の特徴を最大限生かしたものとして、アニメや小説に代替物が無いからだ。
完成度はトップガンマーヴェリックの方が上に感じるが、どっちが好きかと言われたら私はこっちになりそう。2022年は豊作だ。生の喜びを感じる。
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