「序盤の無骨なラーマも良い」RRR moo*さんの映画レビュー(感想・評価)
序盤の無骨なラーマも良い
インド映画は初めて鑑賞しました。昨年こんな映画が公開されていたことも知らなかったのですが、たまたま観に行ったクドカンの舞台の演出に、このRRRがちょっとだけ出てきました。何のネタかさっぱり分からなかったのですが、舞台を観たその日、家に帰っていつものようにイッテQを見ていたら、ガンバレルーヤがナートゥダンスに挑戦する企画がやっているではないか。。そこで初めてRRRとはなんぞやを知りました。オカリナが3時間があっという間!と超絶賛していたので、とても気になり、公開から半年経っているのにまだ劇場で観れるということで、早速観に行きました。
3時間、確かにあっという間でした。とてもリズミカルにテンポよく物語が進みます。が、冷たい飲み物はやめておけばよかった笑。鑑賞中、時計は一切見なかったですが、おそらく2時間ほど経ったくらいで、まだ続くんかい!と思いました。そこからトイレにも行きたいし、座り続けてお尻痛いしで、己との闘い。
全体的に、戦って、闘って、そして流血…という感じです。イッテQでやっていたあのダンスシーンは、束の間の朗らかな時間だったのですね。主人公ふたりの優しい人間味が出ているあのシーンは何度も観たいくらい好きです。
一方で、序盤の無骨で冷血な警官ラーマの佇まいが個人的には大好きです(ラーマ格好いい!)。あの表情に隠された信念が、物語後半で分かることになるのですが。
インド映画ってあんなに大胆に群衆を使う文化があるんでしょうか。圧巻の人間ピラミッドや、押し潰されそうなくらいのぎゅうぎゅうの人混みが、人間の熱い生を感じさせました。日本映画やハリウッド映画ではあれは表現できないんだろうなぁと。
良い意味で、観てる側もとてもエネルギーを使う映画でした。鑑賞中は、この人たちすごい体力…と思いながら観ていたわけですが、家に帰った後はどっと疲れて、すぐ眠りに落ちました笑。