「inter-r-r-val!!!(日本の映画館ではなし)」RRR redirさんの映画レビュー(感想・評価)
inter-r-r-val!!!(日本の映画館ではなし)
冒頭、fiReの文字が大きく燃えながら、次にwateRの文字が もまけじと大きく登場。最初の乱闘、群衆シーンは文字通り、口を開けてみてしまった。
ストーリーとかいろいろ考えなくてもこの冒頭のスゴイ!としか言えないシーンのかっこよさと、話題になっているナッチュの歌に乗り、どんどん加速して行く主人公二人の足技早技ダンスバトルシーンだけでも絶対にみるべし!
しかしながら全編に渡り物語の奇想天外面白み、とかインド映画に求められる全ての要素を兼ね備えるインド的な周到さも、しっかり担保されている。
熱い民衆の想い、囚われて膝をつけ、許しを乞えと求められどんなに激しく鞭打たれても決して膝をつかない公開鞭打ちのシーン。
ここからあとは、膝をついて、と歌いたいところだが、
下を向いて生きるよりは上を向いて死のうじゃないか(あってる?))我らはプリパだ!
という民衆闘争の歌がメロディがインド映画音楽にかぶさり脳内でひびきわたった。
テーマとしては愛と友情と力を合わせて植民者や圧政者に立ち向かう闘う人民。全編にみなぎるインド映画魂と笑いと涙のツボと先端テクノロジーによる美しい映像。
最後の、笑顔で、字を教えてくれ、という切なる男の願い。これは歴史映画(もちろん史実とは関係ないフィクションだが)でも過去の物語でもなく、SD G sとかおためごかしが世界を席巻する今を生きる物語だと強く感じた。
そんなこと抜きにしても、行き着く暇与えない、インドなら休憩タイムのインターバルもinter-r-r-Valとrを重ねて画面を飾るがトイレタイムもなく、スピード感満載に二人のヒーローの世界に浸らせてくれる最高の映画だ