線は、僕を描くのレビュー・感想・評価
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自分と向き合う事が水墨画なの?
想像してたテイストとは結構違ってました。
てっきり水墨画のコンテストとか、ライバルとのバトルとか、部活の友情とか恋話などの正統派青春物語かと思っていたのに、それら無かったな。
法学部の大学生、霜介がバイトをしていたら突然、水墨画の巨匠、湖山に弟子入りを提案される。ん?描いた事のない奴を??どうもチラッと見えた彼の人間性から才能を見出したっぽい。は?水墨画はテクニック関係ないの?
その後出逢う、巨匠の孫、千瑛、彼女はお爺ちゃんとソリが合わす、ツンツンしてる。
この2人が水墨画を通して成長していくお話。お互いが抱えている過去、それほど重くなかったかな。家族と向き合い自分を見つめ直しましょう的な。敵がいないのでハラハラドキドキはない、ジンワリしたストーリーでした。
楽しかったのは、江口洋介演じる西濱さん、巨匠のウチの事、面倒見まくりしてるので、もしかしたらと思っていたら、やっぱり!人は何かになるんじゃなくて、何かに変わっていくもんだね。そこそこ楽しめましたよ。
テーマとエンドロール
龍が紙の上を這う
墨の匂い…を感じた
真っ白な紙に描く線
清々しい感動作
まったり
らしく
前に進む為の物語
監督のメッセージが欲しい
ベタだけど爽やか
文系スポ根になり得ず。
小泉徳宏監督の『ちはやふる』はカルタを格闘技のように描いた青春映画で、「あ、文系を舞台にしてもスポ根なドラマティックさを語れるんだ」と、日本映画のステージを一段上げたのが2016年。その『ちはやふる』を語って、小泉監督の新作である本作の予告が展開されていた。舞台が水墨画というアート。これは、もう優劣が曖昧すぎる世界。将棋や囲碁では、スポーツ的な側面を強調した演出がし易いと思うが、「墨絵」である。原作が小説であるため、読者は「絵」を想像しながら読み進む。そとため、登場人物の描く作品は無限の芸術的傑作を、勝手にイメージしていける。が、しかし映画では観客に提示しなければならない。そこには、カルタを獲った枚数のシーソーゲームや、攻守せめぎあう将棋盤上のバトルは描けない。そう、そこには作品を制作しているだけで「相手に負けたくない」という、闘争をしてはいない主人公に対して、手に汗を握る共感を持ち難いのだ。
ストーリーはとある屈託で人生に希望を失った大学生が墨絵と出会うことによって、新たな前進を始めていける。めでたしめでたし。という単純明快なものだが、肝心の水墨画での「達成感」にカタルシスが全く無いのだ。映画で提示される作品の良し悪しは素人の観客には伝わらず、最高賞を受賞したから優れた作品だという、記号でしかない。だから、映画のクライマックスで震えるようなカタルシスや主人公の汗に共感できない消化不良を起こしてしまうのだ。
これはもう、題材の問題で、俳優たちのせいではない。特に江口洋介が楽しそうに「美味しい」役を演じていたのが印象的だ。
世界観がいい!
全編に貫く、独特のリズム感が心地いい。
横浜流星、清原果耶、江口洋介、三浦友和、すべてのキャストの演技も素晴らしい。
水墨画という難しい題材だが、映像の美しさと相まって、とても美しい光と影のグラデーションをつくりだしている。
不幸話はいらなかったんじゃないだろうか。話をふくらますのなら、学園風景をもっと描いてもよかったかもしれない。
霜介が家族と喧嘩をして家を飛び出し、その夜に家族が洪水で流されるという設定だが、霜介は雨に降られなかったのだろうか?それとも、かなり遠くまで移動したのだろうか?
「ちはやふる」と比べると、登場人物も少なく、ストーリーの厚みが足りない感は否めないが、それでも映像やストーリー展開はすぱらしいものがある。
少し予算が足りなかったのだろうか。
また続編を作ってほしいと思う。
#172
日本の映画ですね
盛り上がる場面の映像と音楽が好き
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