仕掛人・藤枝梅安2のレビュー・感想・評価
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たまごかけごはん対しょう油焼きおにぎり
2作めの公開をとっても楽しみにしていたのに、2週間も観られなかったのは、夜の上映がなかったから。公開翌週には、1日1回になっちゃった。時代劇はそんなに人気ないの〜? いち日本人として悲しいなぁ。若い人も時代劇をもっと観て欲しい!
トヨエツ梅安は、やはり色っぽくて、ちょっと苦味走っていて、哀愁もあり、本当にいい。おもんになりたい。1作めに引き続き、彦次郎と仲良しだが、屋根裏と下の部屋で、会話しながらごはん食べるところは、めっちゃ良かった。
短編を合体させ、うまいこと繋いでいる。井坂惣市にこき使われていた少年は、別のお話で梅安が故郷藤枝で見かけて引き取ろうと思った子かな。井筒に井上半十郎が訪ねるのは、ほんとはあっちゃいけないね。おもんに危害が及ばないよう、梅安は注意していたと思うので。ただ、おもんと半十郎の会話は、藤枝梅安の深部に触れていて、要所となっていた。文章でじわじわ積み重ねる部分を、映画では短い時間で表現するため、ここは見事な作戦でしたな。おもんがいじらしくて、かわいかった。
白子屋は、原作を読んでる時、「しらこや」と読んでいたが、映画では「しろこや」と発音してた。そーだったのかー。原作ではこの先、梅安と白子屋は敵対するのだが、トヨエツ梅安でそこも映画にしてくれないかな。小杉十五郎は誰がいいだろう。30前半で運動神経いい人。山本耕史がもうちょい若ければなあ。歌舞伎界とかで誰かいないかしら。原作は未完なので、梅安の末路はわからないのだが、映画なりの締め方で見せてもらいたい。ほんとお願い!制作して!
続けてほしい!!
コンプライアンスまみれのテレビでは
最早、観られない作品。
どうか、この正統な時代劇を次世代に
遺してほしい。
エンディングでキャストの名前を見て
これは、楽しみ!!!と、思っていたら
まさかの『長谷川平蔵』登場♪
次も必ずあると願っています。。。
前作に匹敵する程の高品質な時代劇。 本年度ベスト級。
1作目は映像やストーリーに加え音楽等全てが素晴らしかったけど、本作も同様に素晴らしい作品。
時代劇が面白いと思ったのは本シリーズが初めてかも(笑)
本作は梅安と彦次郎が仕掛人となった理由が明かされ、その過去から引きずった復讐を軸に展開するストーリー。
梅安も彦次郎も壮絶な過去が明かされるんだけど、彦次郎の過去が凄すぎた。
彦次郎には同情するしか無い。
一方、梅安の過去も辛い感じで針医者の師匠との出会いには救われた。
だけど仕掛人になった理由は身から出た錆って印象(笑)
本作は2つの復讐がテーマって感じ。
この2つの復讐が良い塩梅で繋がっているストーリーが良かった。
本作で初めて登場する椎名桔平さんと佐藤浩市さん。
この2人のポイントがかなり高い。
特に椎名桔平さんは1人2役で相反する役を上手く演じていた感じ。
本作は女性陣の活躍が前作より少なく男臭さが目立っていた感じ。
そんな中でも菅野美穂さんは良かった。
3作目もある様なラスト。
次作も期待してしまいます。
前作は食事のシーンが美味しそうだったけど、本作は汁物が多目で残念だった感じ(笑)
TKGはいつの時代でも最高な食事ですね( ´∀`)
全体的にはよい時代劇だが、仕掛けのカタルシスはない
ストーリーは勧善懲悪的でわかりやすく、展開はテンポよく、チャンバラの見せ場もあります。
全体的にはよい時代劇作品だと思いますが、仕掛けによるカタルシスは弱く、強く印象に残るものはありませんでした。
本シリーズは二部作構成のわりにつながりは薄く、前作を観る必要はないでしょう。
前作「仕掛人・藤枝梅安」では静かで陰鬱としていましたが、本作では対照的なストーリー展開です。
悪役として描かれるのは傍若無人なド畜生で、懲らしめるのに何ら疑問を感じません。
複雑な人情の揺れ動きや執念の描写を期待していたので、この点は残念でした。
本作では人間模様の一端は描かれているものの、仕掛けを依頼する人・仕掛けられる人、それぞれの背景があまり描かれていません。
梅安の過去の行いの因果、彦次郎の復讐に焦点があるため、登場人物が多いわりに広がりがないように感じられました。
また、本作では彦次郎との共闘ともあって、梅安の仕掛けのインパクトは小さいです。
前作の仕掛けはあまりに美しすぎました。
役者陣はみなさんすばらしく、特にゲストキャストの二人はお見事です。
椎名桔平は、品行方正な峯山又十郎とド畜生の井坂惣市を演じ分けます。これにはぞっとするものがあります。
佐藤浩市が演じる井上半十郎は、行き着く先の鬼気迫る様子がすさまじいです。
役者陣を活かしきるストーリー構成・演出であれば、なおよい作品になることでしょう。
また別の池波正太郎作品の映画化が予定されているようなので、今後に期待したいです。
前作に負けないおもしろさ
前作が面白いとハードルが上がるので越えるのは中々難しいが、そんな心配は皆無。
スピード感、見せ方、本当に面白い。
相変わらずご飯が美味しそうで、日本酒を飲みたくなる。
佐藤さんと椎名さんの存在感も流石の一言。
梅安や彦さんの過去からの因縁も納得。
時代劇はやっぱり面白い。
トヨエツ&愛之助コンビ、まだまだ観たいです。
終焉への一歩
梅安、彦次郎が仕掛人となる過程を描きつつ、その終焉に足を進めることも同時に描く。
鍼師として表で生かし、裏で殺めることで自身の医師としての人生を逸脱してることへの苦悩。
そして愛した女性を殺めたこと、人生を救ってくれた恩人への裏切りへの後悔の念が梅安を終焉へと誘っていく。
それぞれの背負ってるものの後悔の念により彼らの命を灯す蝋燭がゆらめく様がとても悲しく映る。
エンドロール後のご褒美にテンションあがる
時代劇、まだまだ捨てたもんじゃございません😆
めっきりTVドラマで時代劇が放送されることは
なくなったので、
次の時代劇を牽引する俳優に豊川悦司や佐藤浩市、片岡愛之助らが抜擢される時代になった事に
驚いたりもします。
若手俳優の一ノ瀬颯が見せる剣舞は美しかったです。
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丸坊主になっても、仕掛人になってもトヨエツの
色気はムンムンのもれもれです🤣
彦さん(片岡愛之助)との掛け合いには、クスッと
笑えるユーモアもあって微笑ましく
池波正太郎の世界観で重要な要素でもある食事シーンも相変わらずで
日本食の素晴らしさを感じさせられます。
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椎名桔平の極悪非道の浪人役と双児の武家役人、正反対の役どころでの表情や立ち振る舞いの違いにも圧倒されます。浪人役の時の目つきには
ホントに人をお菓子、564まくってる人にしか見えません🤣
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ラストエンドロール後、個人的にはテンション爆上がりのおまけシーンがあります。
はぁ、長谷川さまLoveです💕←わかる人にだけ伝われw
時代劇を超えた傑作
これまで時代劇にまったく興味がなかったのですが、豪華キャストとビジュアルセンスの良さ惹かれて試しに足を運んでみると、すっかり虜になりました。時代背景や歴史が苦手な方でも、愉しめる映画です。
パート1もパート2も、夫と、母と、それぞれ2回ずつリピート鑑賞させていただきました。
パート1は、涙し、梅安先生にうっとり引き込まれてしまう作品、パート2は、仇討ちと敵討に緊張感あふれる作品。
どちらも威厳と影を合わせ持ったストイックな梅安を豊川悦司さんが見事に演じられ、いままでにない「仕掛け人」の深みと情緒を感じる最高傑作でした。この世界観は豊川悦司さん以外には表現できないし、ちょっと代役は考えられない存在感ですね。
菅野美穂さんの自然体の演技力が素晴らしかったです。梅安先生に絶妙にマッチする彦さんも愛嬌があってかわいい。天海祐希さんのおみのと盗賊の桔平さんともハマり役。高畑淳子さんのおせきがホッコリいい味出してます。石橋蓮司さんと小林薫さんは少しのご出演でしたが、大物俳優ならでは、声の出し方からして本当にうまい一流俳優さん、と母が大絶賛でした。
佐藤浩一さんの井上半十郎はご高齢で、仕掛け人としての手強さには欠けるものの、佐藤浩一さんらしいいい味出てましたねー。
ただ半十郎にお供していた一ノ瀬颯さんは、洋風ジャニーズ顔なので、この映画のなかでは、違和感がありました。カムイ伝とかキングダムとか、ゲームや漫画を映画にしたような軽めの時代劇作品なら適役ですが、今回のように風情や重みのある作品には向かないキャスティングだったと思います。
ほかにも書ききれないですが、いまからパート3が待ち遠しいです。松本幸四郎さんが何を見せてくれるのか、、、!
そして最後はなんといってもこの映画にどっぷりと浸れたのは、映像美と感情を揺さぶるカッコいい音楽の融合。ひとつの芸術として、何度も込み上げてくるものがありました。
半年おきにシリーズ新作の公開をお願いしたいです。制作チームと俳優さん方、みなさんの一体感が伝わってくる本当に素晴らしい映画作品でした。
続編は…
面白かったです。
エンドクレジットで違和感があったのですが、最後のおまけ映像で納得。
前作では、エンドクレジット後のおまけ映像で今作の導入があったけど、続編はいよいよ、あのキャラクターが出てくるのかしらん?
原作は読んでないので「vs.」というエピソードがあるのか否かは無知ですが、そういう展開ならもっと面白いかも?(池波正太郎アベンジャーズ的な感じ?)
話の流れは、いわゆる公権力がほぼ存在せず、闇世界が正義を司るというご都合主義的なんだけど、まあ、そればお話ということで。
テンポの良い展開で楽しめました。
いずれにしても、続編希望です。
必殺仕事人をイメージして観ちゃダメ
劇場で時代劇を観るのってすごく久しぶりな気がする。
私にとって時代劇と言えば「遠山の金さん」と「必殺仕事人」という世代。
「仕事人」が好きなら「仕掛人」もアリでしょ、ということで、1作目は見逃してしまったが、この2作目からでも大丈夫という声を聞き席を予約。
個人的なことで言うと、そもそも私は豊川悦司という俳優があまり好みではない。
背が高くてスクリーン映えする俳優だとは思うけど、あの声と演技が、なんか「違うなぁ」といつも感じている。
で、本作なんだけど、その豊川悦司扮する藤枝梅安が、いろいろ闇を抱えたキャラクターである割に、まぁしゃべることしゃべること。
原作を知らないので何とも言い難いが、主人公が過去や状況や心情をこんなにセリフで説明してくれなくてもいい気がする。
(ここからネタバレ)
あと、サイコパスな双子の弟。
毒で動けなくして絞首刑なんだけど、本人も暴れることなく受け入れてて、おそらくコレ、本人も覚悟があったという演出なのかな?
ただ、もう少し膨らまさないの?って感じ。
梅安さんが、ステルスによるハリ攻撃。彦次郎さんは吹矢と毒ってことになると、どうしても剣術勝負にならない。
前作含め、登場人物同士がみんな実は関係性ありすぎってのもねぇ。
いや、私が「必殺仕事人的なモノ」を何となくイメージして来てしまったのが悪いんだけど、全般的にやはりケレン味が非常に薄くて、敵をを倒すカタルシスがすごく少ない。
ただ、役者達はさすがの存在感で、特に高畑淳子のクセの強さ。シーンは少ないのに、確実に記憶に残る。
次回作はもう仕掛人やってそう。
石橋蓮司も良いね。話し方とか、ウチの取引先の爺さんソックリだし。
全体として嫌いじゃない。
テンポも良いし、味もある。
ただ、エンターテインメントとしては地味な印象は拭えない。
あ、あといつも思うけど川井憲次の音楽仕事。
安定の「川井節」ね。
仕掛人の王道で面白くはあったのですが‥
(完全ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
※パート1は未見です。
映画『仕掛人・藤枝梅安』のパート1は時間の都合上見れなかったので、いきなりパート2を見ました。
しかしパート1から予告編が面白そうでかなり期待して見ました。
パート2の今作を見た感想は、さすが仕掛人の作品といった感じで面白く見ました。
藤枝梅安 役の豊川悦司さんの演技もさすがの渋さで、彦次郎 役の片岡愛之助さんとの2人の存在感だけでも映画に充実感をもたらしていると思われました。
井上半十郎 役の佐藤浩市さんや、白子屋菊右衛門 役の石橋蓮司さんもやはりさすがの存在感の演技で、井坂惣市 役の椎名桔平さんも嫌な役を厭わず演じ、おもん役の菅野美穂さんも深さあるやはり素晴らしい女優さんだなと改めて思われました。
驚きは佐々木八蔵 役の一ノ瀬颯さんで、立ち姿や声のトーンで鋭い美しさある浪人を表現していて印象に残りました。
ただ一方、作品としては期待を突き抜けた映画にもなってないようには感じました。
その理由は、藤枝梅安と彦次郎が対峙する、特に井坂惣市(椎名桔平さん)の人物背景がほとんど描かれていない所だと思われました。
この映画『仕掛人・藤枝梅安2』は、(個人的には勝手にパート1で済まされていると思われていた)藤枝梅安の生い立ちと、彦次郎の(自分の妻と子を死に追いやった)井坂惣市に対する復讐の背景は、きちんと描かれていたように思われます。
しかし一方で、井坂惣市の人物背景が(兄の峯山又十郎(椎名桔平さん2役)との関係でのにおわせはありましたが)きちんと描かれていないので、非道で傍若無人の井坂惣市への観客の複雑な思い入れがないまま、勧善懲悪のやや単純化された成敗物の映画にはなっているようには感じました。
仕掛人(あるいは復讐請負人)は、被害者と加害者の人物背景が色濃く描かれ、それに対して半ば神の視点である仕掛人(復讐請負人)が最後に加害者に死という決断を加え、観客にカタルシスを与えるというのが王道の構成だと思われます。
しかしこの映画『仕掛人・藤枝梅安2』は、(井坂惣市の悪事の)被害者の彦次郎は、仕掛人の藤枝梅安と初めから行動を共にしていて世界が狭いのです。
そして加害者の井坂惣市の人物描写がただただ非道で傍若無人という表層的な描き方だったので、人物描写の裏の複雑さを失っていたように思われました。
一方で、藤枝梅安に妻を殺された井上半十郎(佐藤浩市さん)と藤枝梅安の対立は見ごたえはあったのですが、この映画ではどうしても井上半十郎のエピソードはサイドストーリー的な構成になってしまっているとは思われました。
(なので井坂惣市を殺害した後は映画は一段落してしまい、その後はやや冗長に思われたりもしました。)
その結果、全体の面白さは最後まで感じながら、映画としての個人的な評価は今回の点数となりました。
ただこれはパート1を見ていないのが理由かもしれず、パート1を踏まえればまた違った感想があったかもとは思われました。
(勝手ながら、パート1を見れなかった観客に対して、パート2の今回上映時にパート1も1日1上映だけでももしくは配信で公開してくれればとは、勝手ながら思われたりもしました。)
"梅安と彦さんの旅はまだまだ続く…"な映画
仕掛人となった者、そして仕掛人を愛した者…彼らの人生は、なんとも刹那でいと哀しきものなんでしょうか…。
あの少年もきっと立派な仕掛人となることでしょう…笑
見応えのある2時間でございました。
オススメ!笑
*佐藤浩一演じる浪人ですが、もっと泥臭く人間臭かったら、もっと共感出来たのに…と思いました。
*エンドクレジットの後にオマケありです!
原作の最後までこのキャスト&スタッフで映像化希望
ただただかっこよかったです。
一作目同様、いやそれ以上に川井憲次サウンドの美しさが引き立つ!!!
VFXが、言われなきゃわからないくらいの綺麗な融合で、それもまた見応えあり。
梅安の人としての業の深さに、キャラの深みは増し。
あー、このスタッフ&キャストでずっと、年1~2回の映画シリーズ続けてくれないかしら?
舞台となった京都と江戸によって、宿敵・白子屋も登場したことだし、原作の最後まで映像化してもらいたいものです。
昔語りが暗すぎる
三つどもえの闘いになるかとワクワクしてたけど、あれ、一番悪い奴があっけなく。最後の対決も。
彦さんが毒串吹けば向かうところ敵なしじやん。
見せ場はどこだ。
前作は天海祐希が出てくるだけでパッと華やいだが、今回は残念ながら女優さんたちに華がなかったような。
せっかくセクシー女優さんたちたくさん出てたのにね。
高畑淳子の出番も少なかったし。
天海祐希はさすがにスターですね。オーラが違う。
登場人物たちの昔語りが全部暗くって。一つ二つならいいけど。
池波正太郎はどう思うだろうな。
3作目は梅安vs鬼平か。(幸四郎太りすぎ)
それまで、お達者で。
シブかっこいい大人の映画
前情報&予習無し、1も見てません。中村主水の必殺シリーズが好きでフラッと観に行きました。
先に個人的結論言うと観て正解でした👍
前半は少しウトウトしてしまいましたが笑、話しが進むにつれ面白くなってスクリーンから目が離せない状態に🤨
キャストがみんな良いですね。みんな良い味出してます。トヨエツも良いけど佐藤浩一はやっぱりかっこいいし上手い。違う作品で演じてた斎藤一を思い出した。連れの一ノ瀬颯が沖田に見えたり。
他の方も言ってるようにエンドロール後のヤツが次回作アピール臭ぷんぷんさせてましたね😊
ひたすらに暗い
見ながらに緒方拳さんを思い出してた。
物語はひたすらに暗い。
滅びの美学といおうか、どん詰まりにある人間の性のようなものを時代劇に落とし込んだような印象がある。それをやりたかったのかなぁと。
2面性とでも言うのかな?
梅安が女性に抱く救済と劣情みたいな事とか、正義でも信念でもなく、生業としての殺生とか。
…そんな思惑を無視したとしてもバランスが悪い印象ではある。主役の身長とか、声のトーンとか、犯される女性とか。
昨今のコンプライアンスを鑑みてあんな表現になってはいるのだが、作品としては必要だから削れずにいる。削れないのだけど、リアリズムを全面に押し出せない。梅安を描く上で、悲劇の女性が必要であってもあの様だ。…最大限やっても中途半端にしかならない昨今。
嘆かわしいったらない。
豊川梅安は単体で映されると雰囲気もあって、グッとくる事もあるのだけれどいかんせん、見栄えがありすぎる。いっその事、松竹お抱えの歌舞伎俳優を日活出身の監督に丸投げしてもいいんじゃないかと思う。
芝居場になってヨリばっかりの演出にもうんざりだ。もっとやれる事あんだろうがと思う。
単調だし、スクリーンによる圧迫感が増すばかりだ。
菅野さんのキャスティングにも疑問は残る。
物語の筋が暗くて暗くてどうしようもないので、アクセントが重要にも思うのだけど、どこにも無かったなぁ。
高畑さんだけが光ってた。
何やらしても上手いなぁというか、ピントを外さないなぁと感心する。
なんだろ。
藤枝梅安ってブランドとして悪くはなかったのだけど、足せるものも削るものもある状態で、芯は食わなかった感じだ。
まぁ、コンプライアンスが猛威をふるう昨今では、梅安自体をやるのに無理があるような気にもなる。
壱より数倍面白いというかこれだけで良かった
2023年劇場鑑賞89本目。
壱が仕掛人のめんどくさい掟と業を描いた作品だとしたら、こちらは基本勧善懲悪もの。まぁ佐藤浩市パートがややこしくはしていますが。
椎名桔平演じる浪人が悪党すぎてあの最期でも物足りないくらい。あっ、このシリーズで悪党死ぬというのはネタバレじゃないですからね。決定事項です。本題はその後どうケリをつけるかなので、そこをお楽しみに。高畑淳子がでかい声でセリフを言うたびに笑ってしまいました。
エンドロールで「あれ?この人いたっけ?あー、じゃ多分この後か・・・」と思ったらその通りなので席を立たないよう。
ちなみに完全に終わって明るくなったあと若い男の人が「○○○○だ!」と興奮して叫んでたのが印象的でした。
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