ぼくらのよあけのレビュー・感想・評価
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懐かしいSFジュブナイル
近未来が舞台だけど、懐かしさがあふれるSFジュブナイル。今もうない阿佐ヶ谷団地が舞台で、メインの子どもたちの遊びもややSFが飼っている部分もあるけど、昭和っぽい。大人は子ども時代を懐かしく思い出すだろうし、子どもは宇宙の壮大さにワクワクする。センスオブワンダーがたくさん詰まっている。たまには大きな希望を語ってくれる作品がないとやっぱり寂しい。
ストーリーの核は、AIと人の関係、そしてAI同士の絆。AIと人は友達になれるのかを主人公と家庭用AIロボのナナコとの関係で描き、宇宙船のAIと地球の人工衛星のAIとに密かな友情(のようなもの?)があり、さらに遠い宇宙にある惑星への想いと接続されて、夏休みの小学生たちのたくらみが、心地よく壮大なスケール感になっていく。子どもたちの親たちの立ち位置もすごくいい。危険を顧みない子どもたちを叱りつつ、でも彼らの意思も尊重して手を貸す。かつて自分たちにも同じ時期があったことを思い出しながら、それでいて、自分たちが叶えられなかった夢を押し付けたりもしない。誇張のない親子関係が描かれていることも良い。
詰め込みすぎ
ジュブナイル+団地なので『雨を告げる漂流団地』を連想してしまうが、内容的には『地球外少年少女』が近い。
〝AIと人間の絆〟と〝地球外生命体との邂逅〟の二つをやろうとしてテーマ的にブレてしまったように思う。親世代まで関わってきてさらにカオスに。
映画にするならどちらか一方に絞った方が良かったと思う。
メガネ君がメガネ君の子とは限らない
アニメ映画には2種類ある。
棒役者のいないアニメ映画と、棒役者のいるアニメ映画である。
この作品は後者である。今作主人公もその類で話しの不自然さは顕著である。
漂流団地2だろうか、近未来、少年らが団地に捕らわれた宇宙人を開放する話。
映像は良く、音楽も良いだろう。ストーリーの大枠は良いが細部がやや浅いか。
なお、こちらの団地は30番、漂流団地は112番。割と近いのだろう。お付き合い問題や水によるトラブルは共通の話題である。最近は落下事故も多いらしい。
良い点
・近未来感。絵の質感。空間演出。
・お叱りママ
・仲直りについて
悪い点
・スープがやたら漂白
・キャラデザが全員共通顔すぎて惜しい
・訳ありげの何もない面々の集い。何かとギスギスしていたりするが、とくに意味はなく、そういう設定ということなのだろう。
・姉は諸悪の根源
・物理が所々胡散臭いのは漂流譲りだろうか。ペットボトルに3人がかりなど、キャラを無理やり活躍させてる感がやや苦しい。
・「居間から」
・2人のメガネ君
その他点
・過度な円安により近隣住居は外国人に買い占められてしまい、引っ越し先は遠方しか選択肢が無かったのだろう。
原作読んだほうが27倍良い
原作ファンとしては映像化の恩恵がろくに感じられません。
まず絵柄の変更が不可解です。
一般受け、子供受けを狙っての変更なのかと思いますが、元から萌え系の絵でもないのになぜ変える必要があったのか理解できません。
ストーリー面の変更は分りやすさの優先と登場人物の救済目的なのかなと思えなくもないですが、結果として原作にあったリアリティの欠如に繋がっています。
エピローグの省略に至っては開いた口が塞がりません。
三浦大知さんに含むところはありませんが主題歌も合っていないと感じます。
かろうじて原作より良かったと言えるのは宇宙関係のCG描写くらいです。
ということで悠木碧作品は網羅するんだという人でもない限り、あらすじ等を読んで興味をそそられたなら原作を読みましょう。
SFの難しさ
雨を告げる漂流団地と舞台設定がかなり似ててやはり団地には何か創作者が惹きつけられるものがあるんだろうなと思った。
それはそれとして、正直話がとっ散らかってる印象。
もう少し話を整理して欲しかった。
あとこれはSFの難しさだが冒頭から30分くらいSF設定の説明をされるのだがそれがthe・説明という感じであまりよろしくないように思った。
難しい所だと思うが世界観に引きこむためにもう一工夫ありたい。
びっくりするくらいつまらないストーリー
途中退室するお客さん、ため息をつくお客さんが多かったです。私も子供がいなければ退室したかった。開始10分でもう駄作の雰囲気がありましたね。
私はインディー映画からハリウッド映画まで年間多数見ていますが、今まで見た映画で1番つまらなかった。
あまりに酷かったので初めて映画のレビューを投稿するほどです。
無駄なシーンが多く、とにかくテンポが悪い。肝心なことが書き切れていない。ストーリーはずっと単調。大きなイベントもありません。
見せ場にしているシーンも設定が浅い。舞台も狭いので、絵的にもすぐ飽きる。
SF?の割に設定はお粗末でツッコミどころが多数。
ジュブナイルにしては共感できないキャラしかいないので、置いてきぼり。ハラハラドキドキさせようとしてるんだろうなーってシーンも、冷めて見てました。
いじめっ子のバックボーンも明かされぬまま何故か涙を流し始める始末。そのキャラの存在意義はなんでしょうか?もっと上手く使えたのでは?
どうして不要なシーンをだらだら続けるんでしょうか。
それをやるなら、もっとやるべきことがあるように思います。
無駄な会話が長いので、尺を合わせる為の時間稼ぎかな?と思っちゃいました。
ストーリーも悪いし、主人公の声も耳が痛くなるしイライラする。
途中で「そんなこと関係ないだろ!」というセリフがありますが、それが本当に関係のないことなので「いやほんとに」としか思わない。セリフや展開、キャラでさえも全てがご都合主義です。
どのシーンも、ひたすら同じような薄っぺらいセリフをつらつら聞かされる。
同じようなシーンを見せられる。
最後の展開も、「こうすれば感動するだろ?」というようなとってつけたような展開。頭は「??」しかありません。伏線をもっとしっかり作っておくべきだったのでは?
AIがAIである必要性もないように思えました。何が書きたかったのだろう?
苦行のような気持ちになりました。マジで辛かった。子供は途中から寝てました。
ターゲットはどこ?大人向けにしては幼稚すぎるし、子供向けにしてはつまらなすぎ。
原作を知りませんが、これを見て「原作を買おう!」とは一ミリも思えませんし、読まないでおこう、とすら思っちゃう。どうして映画化したのか不思議でした。
こんなに長くて辛い2時間は初めてです。
駄作でも楽しめる映画館という場所で、こんなに退屈でストレスを感じた映画は初めてです。お金をもらっても二度と見ない。時間とお金を返してほしい。
お勧めしません。
どうせなら夏に観たかった阿佐ヶ谷版『E.T.』
家事を助ける家庭用AI、オートボットが普及した2049年の夏、阿佐ヶ谷団地に住む小4の悠真の家にもナナコと名付けられたオートボットがいるが母の指示通りの杓子定規のことしか言わないナナコを悠真は疎ましく感じていたある日、突然ナナコがハッキングされ、“二月の黎明号“と名乗る未知の存在が悠真に接触してくる。彼は2022年に地球に飛来した宇宙船で、故障してしまったために帰還できなくなり悠真たちが住む団地の一棟に擬態して休眠していたという。悠真と彼の仲間達は“二月の黎明号”を助けて帰還させるため大人達に内緒で救出作戦に乗り出す。
実家の団地がリノベのため立ち退きさせられた身としては近未来の話なのに意外とリアルな世界観。自分が生きているとは思えない30年近く未来の世界に団地の建屋が現存しているのはファンタジーゆえにオブラートに包まれていて気にはなりませんが、こんな貧困がそんな未来まで続いているのかと我に帰ると絶望的な気分になります。お話としては要するに阿佐ヶ谷版『E.T.』ですが、『E.T.』では敢えて語られなかった大人達の物語がメインストーリーにしっかり絡んでくるところが新味。非常に爽やかなSFジュブナイルですが、どうせならひと夏の冒険の話なんだからちゃんと夏に観たかったです。
ジュブナイルSF全部盛り
原作を知らないで拝見。
よくできた王道なジュブナイルSFでびっくりし、感動しちゃいました。
宇宙に対する憧れ、友情、姉に対する気遣い、親との対話。
さらにはAIとは友達になれるのか?
異種族とも心は通い、繋がれるのか?
未知と繋がり、子どもが成長するというセンスオブワンダーかつ少年冒険ものな要素が全部盛りで入っていて、心ときめきました。
幼さゆえの反発やわがままを見せ、嘘をつく主人公に対しては、冒頭「うざっ!」「気に食わん」などと嫌悪感を抱く部分も多少あるかと思います(私も事実、少し苛つきました)。
でも、「反抗期の子どもはあんなもんだよね」というリアリティを考慮しつつ、徐々に精神面が育っていくきっかけを経る作劇を考えるならあのキャラ造詣は許容範囲。
またそれゆえにラストの感動へ繋がるわけで。
それにしても、ポスタービジュアルの女の子・河合花香がヒロインだと思っていたのに、真のヒロインが別にいるとは。
ぜひ劇場で確かめてみてください。
神秘的な映像と音楽&現実味のある人間関係が魅力的な作品
宇宙の映像美が素晴らしくすぐにグッと引き込まれました。ストーリー展開も面白く、現代的な友達関係の表現の仕方が本当に興味深く最後まで物語の世界へのめり込んで観ました。エンドロールの三浦大知さんの「いつしか」がより臨場感を高めてくれて涙が溢れました。原作を2時間でぎゅっとまとめてるので、気になる点は少しありましたが、多分それは想像できる余白を残してくれてるのだと思います。声優さんのアフレコもそれぞれのキャラクターにピッタリ合ってて気持ち良かったです。また大画面であの感動を味わいたいです。もう2回、3回観ると色んな角度から物語を味わえるような気がするのでそれも楽しみです。
人生初の珍体験
まず、全く関係ないですが、今回人生で初めて僕以外誰もお客さんがいない映画館を体験しました。公開されて1週間も経っていなかったので正直大丈夫か?という気持ちも持ちつつ、解放感に包まれながら鑑賞しました。アニメーション映画が大好きな僕として、率直な感想を言わせていただくと、正直、お世辞にも良いとは言えない映画でした。まず前提としてストーリー自体はとても面白いものだったと思います。しかし、その他が残念すぎました。ネタバレなく挙げるとすれば、自分勝手すぎる主人公、しょうもない小学生同士の喧嘩による話の展開の遅延、クズすぎる登場人物など簡単にあげるとこんな感じです。特にそのクズすぎる人物に関しては、イライラさせられるだけで、なぜいるのかと思ってしまうほどでした。更に、2時間というアニメーション映画にしては長い上映時間ながら強引な終わらせ方になってる感もあってかなり残念でした。
非常に良質なジュブナイル作品
原作未読です。ひとつひとつのエピソードを丁寧に積みあげた良作。
これは映画館で何回も見たい!
今年度一番、胸に響きました。
見終わった後、大人も子ども愛おしくてたまらなくなります。
テーマが何層にもなっているところも素晴らしい。音楽も素晴らしかったです。
迷っている方がいたらぜひ大画面で観て欲しい。
複数回足を運びたくなる作品
原作ファンです。期待せず映画館に足を運び結果大いに泣かされました。原作丸ごと映画にしたというより、原作の本質や空気感を大切にしつつ違う方向から丁寧に描いたような作品でした。解明されることのない宇宙と同じように、人の思いや関係が都合よく解決されない所が良かったです。最後の最後、原作を彷彿させるような主題歌もたいへん良かったです
最後めちゃくちゃ泣きました
オートボット、友情と絆、子供達の成長のお話です。
クライマックスで泣き、最後エンドロールで主題歌を歌う三浦大知君の「いつしか」でストーリーが蘇ってきて
めちゃくちゃ泣きました。
なんだか忘れていた大切な事を教えられた感じです。
また今週観にいきたいと思います。
これは大きなスクリーンの映画館で見た方がストーリー的に
いいです。
宇宙の映像がとても綺麗でした。
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