君たちはまだ長いトンネルの中のレビュー・感想・評価
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デフレはホラー
屁理屈全開だったらどうしようと構えていたが、しっかりエンタメしてました。
『コーヒーはホワイトで』の瞼重めのポーカーフェイスから、加藤小夏のギャップが凄い。
作品の温度感を見事に体現していました。
アサミの猪突猛進さや空気の読めなさも、高校生という年齢とそのキュートさで許容できてしまう。
政府や反対意見にも一定の理解を示し、全否定ではないところもいい。
話は、出会いや人の繋がりにご都合主義な面こそあれど、普通の女子高生の範囲で展開する。
当然日本を変えたりしないし、バズも即座に潰される。
草の根活動で興味を促したり商店街を盛り上げようとする程度で、アサミ本人も現状の無力さは自覚している。
クライマックスも、アサミではなく武藤議員の熱弁だ。
これは、日本が変わるには政治家が変わるしかない、というメッセージのように感じた。
もちろんアサミが全面的に正しいとは思わない。
ただ、こういう作品で取っ掛かりをつくったり石を投げ込むことは非常に意義深いと思う。
それを小難しい内容でなく、青春エンタメ映画として提供する手腕は素晴らしい。
アサミの主張が一貫してることが、逆に一意見の押し付けに見えかねないところだけマイナス。
戦隊ヒーローあがりの武藤議員の熱さと、落ち着いた声音と口調で説得力を出す二階堂議員の対比が好き。
現実政治で実現できるかどうか
女子高校生が経済政策にもの申して、国会にでも乗り込んでいくのかと思ったが、途中で潰されそうになり、忖度する大人とも出会い、むしろそういう大人を間接的に自分の代弁者に変えてしまうやり方は、それなりに見事だとも思った。財務官僚の父親の主張でもあったという発言から、説得力を感じるようになった。金の散蒔きによる景気浮揚策は、ある党派がよく主張している政策であり、推薦者に名を連ねている現職国会議員や元官僚もおり、監修もなされた作品なので、信頼して良いのではなかろうか。その党派も現在少数で、正論を国会で主張しても相手にしてもらえない状態なので、多数派をつくってもらわないと実現可能性が高まらない。例えば、現在検討中の少子化対策で、どの程度採り入れられていくかが試金石となるであろう。
高校の政治・経済の女教師(音先生)役は世田谷区議会議員候補🏵️
主演の加藤千夏さん(23歳)はキレイで頭良さそうですね~
三年二組の高橋あさみさん。
政治経済はずっと前から苦手で、面白いジャンルの映画ではありませんでしたが、TOKYO MXテレビでやっていたので観ました。このお得感はスーパーの半額セール以上。
ヒロインの父親は財務省のお役人でありながら、定年前に辞めてしまって、一升瓶抱えて湯呑み酒。事故で亡くなった模様。事故死にみせかけて殺されたのかもと思いながら観ていました。お母さんは元々いないみたいで、親戚のそば屋夫婦に引き取ってもらったみたいでした。蕎麦屋夫婦はモト冬樹とかとうかずこに似ている俳優さんだなぁと思ったら、なんと御当人でした。
モト冬樹じゃなくて、そのまんま東だったら面白かったかも。
中島みゆきやちあきなおみのモノマネで一世を風靡した、なかじままりが朝まで生テレビの司会者田原町役。ゲスト出演者役にたんぽぽの川村エミコ。
冒頭、学校の政治・経済の先生の授業中に早弁しているヒロイン。早弁は堂々としていないとすぐ見つかりますよ。その先生役の役者さんはかなりの巨乳でした。そっちに気を取られて授業内容はよくわかりませんでしたがヒロインの立て板に水のセリフにスッキリしました。
女教師役の役者さんが気になって、調べたら、なんと今度の4月23日の選挙で世田谷区議会議員に都民ファーストの会から立候補していました。
じぇじぇじぇ。
32歳。新人。
情熱とエンタメの力で邁進するそうです。
がんばってください。
頭の悪いアタシなんかは、今の経済は大手のサービス業の人たちの間でお金が行ったり来たりしてるだけのような気がします。落語の花見酒みたいに。
この前、せかいのおきくを見たもので、税金やNHKの受信料はうんちでその一部を払えるといいなと思いました。栄養価なら負けない気がします😅
中々考えさせられる。
見るタイミングが悪かった。
お互い論理が極端すぎて相手にぐぅの音も言わせない感じが何となく嫌。
設定は割とスキ。もうちょっと商店街寄りのお話になるかと思いきや、極端な論理にぐぅの音も言わせない感じであたかもそれが正しいと言わんばかりの
展開に『それじゃぁ相手と一緒じゃん』って思った。何とか経済を噛み砕いて説明しようとするけどやっぱり長くなってしまった。お父さんの存在と影響、育ててもらってるおじさんおばさんの存在と影響、政治家、先生、友人の関係性が深く見えない割に事件だけは起こって。。。
おばさんが倒れたシーンはおばさんのホントの気持ちを言わせたかっただけのようで後からそれが続く訳でもなくあんまり意味がない感じがしたのが残念。
参院選が近くない時に見たらまた違ったかな?
とても面白かったです。
("論破"とかやめろ恥ずかしい)テーマ選定は評価できるが、映画としては微妙
内容的には藤井聡氏や三橋貴明氏の主張に普段から目を通している人にとっては目新しいことはないと思いますが、このようなテーマを取りあげて映画にしたこと自体は非常に高く評価できるし、レビューの皆さんもそれでひいき目に得点してるんだと思う。
ただ、邦画自体を見るのは久しぶりでしたが、演技と演出ともにひどいもんだと思う。主人公の女性の演技は常に「あーなんでそうなるかなぁー」「~~ですよね?」みたいな演技がとにかく鼻につき、途中正視に耐えない箇所が結構あった。主張を通そうとする人物があのようなイントネーションなのは、現代の悪しきステレオタイプかと感じる。叔母の病気のくだりもストーリー上の必要性が意味不明だし、ベテラン議員が悪・若手議員が正義という構図も手垢まみれだし(現実には自分の保身のため体制におもねったりするのは若手でも年寄りでも一緒)、そもそも親父が死んでる必要性皆無だし、全体的に非常にチープでした。
あと、PRで「女子高生が日本を 論破」とかコピーを出してますが、論破とかいうのはマジで一定層から敬遠されるのでやめたほうがいいと思います。見てて恥ずかしいです。むしろ、そのような局地的な議論で相手をやり込めたり、その後の全体最適に結びつかないような議論の仕方が社会で横行していることが共同体意識を欠如させてきた一因だと思うので、この映画のテーマとはむしろ逆行している気がします。
★1~2でいいと思いますが、テーマ選定を評価しておまけで2.5とします。
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