「評価は [経済に詳しい人は批判して、 経済に疎い若者は絶賛する] という状況に二分すると推定されます」君たちはまだ長いトンネルの中 Check-inや、レビュー投稿には、ニックネームが必要ですさんの映画レビュー(感想・評価)
評価は [経済に詳しい人は批判して、 経済に疎い若者は絶賛する] という状況に二分すると推定されます
この映画 [君たちはまだ長いトンネルの中] は、『こんなに危ない!?消費増税』を映画化した経済の はなしです。
結論として駄作でした。 といっても、 多分この映画の評価は [経済に詳しい人は批判して、 経済に疎い若者は絶賛する] という状況に二分すると推定されます。
基本的に経済の はなしがほとんどでした。 しかし、 偏った一部の経済理論しか説明せず、 それが絶対に正しい、 という主張をしていました。 それが駄目でした。 経済学は物理学のように正解を実験で立証できないので、 様々な理論が乱立しています。 それゆえ、 両論併記が基本です。 それができていないじてんで失格です。 少なくとも、 世界中の主要な経済学者たちの意見 (= 先進諸国の経済政策) を否定しているじてんで説得力をもちません。 この作者に経済を任せたら紙幣を大量に印刷して ばらまくのでしょうが、 それで経済が回復するとは到底思えません。 映画内でも、 それで回復した実例が紹介されていません。 むしろ、 この映画のせいで [ばら撒き せいさく賛成派] が増殖してしまうのではないかと危惧されます。
さらに、 普通の経済番組ならビデオやテロップや図表をくしして説明しますが、 それらが何もなく、 すべて口頭説明だけでした。 経済に詳しくない人向けの映画なのに、 これは不親切でした。
また、 経済の はなしを除いても、 それ以外のどうでもいい物語が追加されていて邪魔でした。 全編通して経済の はなしだけにフォーカスするべきでした。 [おばちゃんが入院した] などの はなしは どうでもいいです。