「("論破"とかやめろ恥ずかしい)テーマ選定は評価できるが、映画としては微妙」君たちはまだ長いトンネルの中 武器人間さんの映画レビュー(感想・評価)
("論破"とかやめろ恥ずかしい)テーマ選定は評価できるが、映画としては微妙
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内容的には藤井聡氏や三橋貴明氏の主張に普段から目を通している人にとっては目新しいことはないと思いますが、このようなテーマを取りあげて映画にしたこと自体は非常に高く評価できるし、レビューの皆さんもそれでひいき目に得点してるんだと思う。
ただ、邦画自体を見るのは久しぶりでしたが、演技と演出ともにひどいもんだと思う。主人公の女性の演技は常に「あーなんでそうなるかなぁー」「~~ですよね?」みたいな演技がとにかく鼻につき、途中正視に耐えない箇所が結構あった。主張を通そうとする人物があのようなイントネーションなのは、現代の悪しきステレオタイプかと感じる。叔母の病気のくだりもストーリー上の必要性が意味不明だし、ベテラン議員が悪・若手議員が正義という構図も手垢まみれだし(現実には自分の保身のため体制におもねったりするのは若手でも年寄りでも一緒)、そもそも親父が死んでる必要性皆無だし、全体的に非常にチープでした。
あと、PRで「女子高生が日本を 論破」とかコピーを出してますが、論破とかいうのはマジで一定層から敬遠されるのでやめたほうがいいと思います。見てて恥ずかしいです。むしろ、そのような局地的な議論で相手をやり込めたり、その後の全体最適に結びつかないような議論の仕方が社会で横行していることが共同体意識を欠如させてきた一因だと思うので、この映画のテーマとはむしろ逆行している気がします。
★1~2でいいと思いますが、テーマ選定を評価しておまけで2.5とします。
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