バニシング 未解決事件

劇場公開日:

バニシング 未解決事件

解説

ドラマ「賢い医師生活」や映画「スティール・レイン」「ニューイヤー・ブルース」などで活躍するユ・ヨンソクと、「007 慰めの報酬」「オブリビオン」のオルガ・キュリレンコが共演した、フランスと韓国の合作によるアクションサスペンス。韓国・ソウルで、身元不明の遺体が発見される。遺体は指紋が失われ、全身が傷だらけの状態だった。刑事のジノは事件解決の手がかりを求めて、シンポジウムのため来韓していた国際法医学者のアリスに協力を要請。遺体の身元特定は容易ではなく、臓器が違法な手術によって抜き取られていることを知った2人は、事件の背後にうごめく組織を追い詰めるべく捜査を進めるが……。ユ・ヨンソクが刑事ジノ、オルガ・キュリレンコがアリスを演じているほか、「へウォンの恋愛日記」「色男ホセク」のイェ・ジウォン、ドラマ「刑務所のルールブック」のチェ・ムソンら韓国の実力派俳優が共演。監督は「譜めくりの女」のドゥニ・デルクール。

2021年製作/88分/G/フランス、韓国
原題または英題:Vanishing
配給:ファインフィルムズ
劇場公開日:2022年5月13日

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映画レビュー

3.5臓器売買の闇ビジネスを題材に、英中仏韓のフィルターを通して完成した社会派サスペンス

2022年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

映画の成立過程がかなりのレアケースで面白い。原作小説は、スコットランド出身の作家ピーター・メイによる“チャイナ・スリラーズ”シリーズの第3作「The Killing Room」(2001年)。同シリーズは北京の刑事と米国人女性の法医学者が協力して難事件を解決するというもので、作者は毎年のように中国に取材旅行をして警察や社会の状況を小説に活かしたという。原作が執筆、発表された頃は、中国が「一人っ子政策」を推進していた時期でもあり、二人目の子を妊娠した女性が堕胎せざるを得ない状況がストーリーに反映されたようだ。 「The Killing Room」の映画化は、フランスと韓国の共同製作、フランス人監督の体制で進められることになった。脚色の段階で、原作通り中国を舞台にするのは検閲の問題もあり断念して韓国の首都ソウルに置き換え、主人公もソウルの刑事ジノ(ユ・ヨンソク)とフランス人の法医学者アリス(オルガ・キュリレンコ)に変更された。ジノとアリスが出会ってからいい雰囲気になるまでが早すぎるように感じたが、シリーズ第3作である原作(2人は1作目から関係を築いている)の影響と考えれば納得がいく。 臓器や胎盤を摘出する対象として、中国から出稼ぎに来ている若い女性ばかりが狙われるというプロットも、原作の名残だろう。ただ、正規の国際的な臓器移植ネットワークのシステムをハッキングしたり、出稼ぎの中国人女性を家政婦として派遣する業者がいたりと、相当大がかりな闇組織が動いていそうな割には、実際に稼働しているメンバーが5人ぐらいしか登場しないなど、予算不足の印象も受ける。 とはいえ、細かい点を気にしなければ、興味深い題材を描く社会派サスペンスとしてそれなりに楽しめるだろう。

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高森 郁哉

4.0臓器売買

2023年5月6日
iPhoneアプリから投稿

 身元不明の死体、臓器売買、アジア地域にありがちな犯罪でとても面白くなりがちなストーリー。フランスから来た法医学者が事件解決に加わったりと斬新なところもありながら、法医学者アリスの通訳の女性の夫が犯人の1人だったり、刑事の姪が事件に巻き込まれたり、通訳の女性も夫に加担したりと、狭い人間関係で事件が繋がっているあたりはちょっとマイナス要素

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アンディぴっと

4.0ノンフィクションと考えるべきか?

2023年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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Yohi

3.0【”オルガ・キュリレンコMeets韓国ノワール映画。"、臓器売買をテーマにした作品・・・・。オルガ・キュリレンコに頼り過ぎではないかと思った作品でもある・・。】

2022年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

幸せ

■ソウル。指紋が奪われた身元不明の遺体が発見された。刑事のジノ(ユ・ヨンソク)はシンポジウムのため来韓していた法医学者のアリス(オルガ・キュリレンコ)に協力を要請。  遺体の臓器が違法手術により抜き取られていたことを知った2人は、背後にうごめく組織を追い詰めるべく捜査に挑むが…。 ◆感想 ・再後半に、アリスが医師として子供を救え得なかったシーンがチラリと映るが、それまでは、何故にアリスが中国マフィアが支配する、臓器売買に抗って行くのが、良く分からなかった作品。 <オルガ・キュリレンコは、相変わらず美しいが、物語の展開に粗さを感じてしまった作品である。>

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NOBU