X エックスのレビュー・感想・評価
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えじき形式映画を知的におしゃれにリメイクした感じ
面白かった。怖かった。洒落てた。
「いけにえ」形式のオーソドックスな設定にポルノ撮影隊をクロスさせて(わざわざ70年代=70年代ファッションandテイストというのが洒落てる訳です。エンドロールも、その後の細工も一貫してる)どういった新しさが加わるか、な訳だけど、基本はオーソドックスの殺戮。但し、怪しい婆さんが思いの外ハッスルする。
予告編見てる限り、この農場夫婦にどんな特殊設定が、と思っていると、さすがポルノ撮影隊がえじきなだけあって、まさかの老廃の色魔、肉体的に滅びた後の色魔だった。ルックはスペースバンパイアの吸い取られた後の、みたいな婆さんがゆらゆら現れるのが笑えもし、かつまたおぞましい。
かつて餌食になったであろうヒッピーや、そして時代の先端をゆくかのようなこの女性陣の更に先をゆく本物のミセスフリーダム、みたいなのに次々に殺されるという悪夢。そしてそのおぞましさのピークとして醜悪な殺人鬼のセックスの下敷き、というかなりのエグさ(笑える)。ある意味ロジカルで丹精な演出(地面に釘を見た時には吹き出しそうになったけど)。音の付け方はかなりのオマージュ的な音付けだけどもそれが本当にいい怖さを演出していた。
タイトルにもなっている「X FACTOR」とは何だったのか?
典型的な「田舎ホラー」だが、欲求不満のお婆さんと偏屈なお爺さんが、間抜けな若者たちを殺しまくるだけで、何の「ひねり」もサプライズもないのは、どうしたことか?
そもそも、ヨボヨボの老人たちが殺人鬼では、サスペンスとしてのハラハラドキドキも感じられないし、かといって、心に響くエピソードや台詞があるわけでもない。「これはコメディーなんだ」と割り切ろうとしても、見たくもない老人同士のセックス・シーンを見せられて、笑うに笑えない。
いったい、何がしたくて、何を伝えたいのか?製作者の意図が、まったく分からない。そんな思いでエンドクレジットを眺めていたら、いきなり次回作の予告編が始まるが、もしかしたら、そこで、驚くべき事実が明らかになるのだろうか?そうとでも考えないと、何を見てしまったんだと、やりきれない気持ちになる映画だった。
ジャンプスケア多めのミッドサマー
まず、普通に怖かったです。いや、怖かったというより、びっくりしたですかね。
感覚的にはドントブリーズとミッドサマーを合わせた感じ。ドントブリーズのような、暗闇からいきなり現れるようなジャンプスケアが多く見られ、そこがビビりながらも、楽しめた点だった。
ミッドサマーと比べると素直に楽しめた。ただ気持ち悪いだけで終わらず、最後は主人公のマクシーンが最後に勝つ(脱出に成功)できたことは、スッキリできて個人的に楽しめました。ただ、性がテーマと見せかけての、老化に対する恐怖がテーマでしたね。じいさん婆さんがセックスするシーンはなかなかキツかったが、ミッドサマーの時よりは気持ち悪さを感じなかった。
クソホラー映画だ 続編楽しみ
1970年代後半から80年代にかけてたしかにこういったホラーたくさんあったな。なんか懐かしい。
音楽最高。字幕で歌詞が入るのがいい。
エロもグロももっといっちゃってるかと思ってた。
期待しすぎてた。
もっとバカな若い子たちがキャーキャーいってる映画かと思ってた。エロいシーンも映画の撮影シーンだからあんまり興奮しないし。
おばあちゃん、誰が演じてるのか気づかなかった。
だからちょっと違和感あったのか。
枯れてて実に気味が悪かったけど、あのおばあちゃんがもっとギラギラした性欲モンスターみたいだったらなぁ。作品のテイストが変わってしまったかもしれないけど、もっと笑える映画になってたと思う。
「PLAN 75」も年寄りにはきつかったけど、この映画もある意味で年寄りにはつらいものがあります。
前の週に公開された「ブラック・フォン」は後味の良い感動作だったけど、今作は気色悪かったな。
ホラーでもいろんな作品があるから映画って面白い。
予告編が映像もきれいで続編がすごく楽しみ。
XというよりSEX
パンフレットが昔のエロ本風で非常にこっていた。
スタッフロールの後にサプライズで次回作予告があったのですが私はそういうフェイク映像だと思いこみました。
ところが記事を読むとフェイクではなく全3部作構想で2作目は撮影しているとの事。
ヒロインと老婆が同じ役者だとは記事を読むまで全く気づかなかった。
2作目は前日譚でヒロインが老婆の若かりしころを演じるとの事。
こりすぎていて映画見ただけじゃわかりません。
失われてゆく若さとアメリカン・ドリーム…私らしくない人生は受け入れない"聖なる介入"
羨望と嫉妬の眼差し --- 選曲も歌詞込みでいい!Act Naturally、フリートウッド・マックのLandslide(名曲!)に、ブルー・オイスター・カルトの(Don't Fear) The Reaper(名曲!)、そして絶対的にノれるBad Case of Loving Youである。
エクストリームなXファクター(特別な才能/未知の要因) ---『悪魔のいけにえ』はじめ70年代ホラー、グラインドハウスの再来復活。そして、それらに象徴されるアメリカの田舎とヤバい家族/夫婦!ファイナルガールとなる主人公マキシーンのヤク中描写はヒッピー的時代背景/世相も踏まえてのことだろうか?それとも、そう言うには劇中の時代設定は少し遅いだろうか…ともあれそうした面が本作では最後まで解決していなかったのも印象的だったかも。テレビに映る教祖様に親との問題も次回作以降に残して。
今をときめくA24初の3部作となることが既に発表されている --- とは言ってもやっぱり監督/脚本/製作を務めるタイ・ウェストの功績である --- 本作は、エンジンこそかかるのに時間がかかるけど、それでもやっぱり魅力的な作品だ。印象的なシーンも多く、この血祭りを堪能した。『Pearl パール』早く見たい!楽しみ。
勝手に関連作『フィアーストリート』
「あんたの今が不幸なのはあんたのせいよ!」って結構刺さるかも。
予告ティーザーからイメージできる展開通りで、意外性というと殺人の動機ぐらいだった。
作品のこだわりの一つである「70年代」の雰囲気はタイトルフォント、音楽、衣装と凝った演出でうまく表現。
ジャクソンというベタな名前の黒人役の男優が「燃えよドラゴン」に出てくるような典型的なアフロ(すこし小さめだけど)で細マッチョだったのはツボだった。(逆光でブラブラw)
逆にこだわりではない?特殊メイクは少し残念で老夫婦はドッキリのだまし役のようなチープさで暗闇を上手く使いごまかしているかのよう。
主人公のミア・ゴスは顔じゅうそばかすだらけの特殊メイクを施し、ドラッグを常用させ、敢えて美しいだけでなく醜い部分も撮ることでもう一つのこだわりである「不快感」を煽ると言うのは狙いなのだろうが、「老い」や「老人の性」についても同じく醜悪に撮っていることを手放しで面白いと感じられなかった自分は年を取り過ぎたのかな・・・。
どうした自分⁉️
結構笑えました
先が読めすぎて、ある意味爽快です。
そろそろ誰か殺されるかな、と思っていたら、始まったかぁ。
序盤のワニは誰が犠牲になるのかな、あ、そっちの人でしたか。
じいさんの心臓発作、ベッドの上だったら最高だったんだけど、そこですか。
上記2箇所の予想が外れました。
ブリーフ一丁で、しかも裸足。先には釘が待っている。
もちろん踏んでくれますよね? どうもありがとう御座います。間抜けを絵に描いたシーン、最高でした。
真面目に捉えない方が楽しめる作品ではないでしょうか
ヨボヨボなのに
懐かしさと現代感が出ている良質ホラー
なかなかいい!
エロくてグロくてドキドキした
1979年のテキサスで、そばかす女優のマキシーンと恋人兼プロデューサーのウェイン、ブロンド女優のボビー・リンとベトナム帰還兵で黒人俳優のジャクソン、自主映画監督のRJとその恋人で録音担当のロレインの6人の男女は、新作映画「農場の娘たち」を撮影するために借りた農場を訪れた。6人を迎え入れた老人ハワードは、宿泊場所となる納屋へ彼らを案内した。ハワードは心臓が悪く、老婆となった妻を抱けないため、老婆は狂って次々と・・・てな怖〜い話。
カメラの切り替えやアングルが独特で面白かった。
最初のシーンも4x3くらいの画面で始まり、徐々に横長になるとパトカーが映るという演出も良かったし、これがどう伏線回収されるのか興味持てた。
なんと言っても老婆パール役の女優???の怪演が光ってた。まさか老人と老婆のセックスにボカシが入るとは、と驚いたシーンも有った。
エンドロール中の曲がなぜか明るくて面白かった。
マキシーン役のミア・ゴスとボビー役のブリタニー・スノウのセックスシーントップレスで頑張ってた。
エロくて、グロくて、いつ襲われるかとドキドキした面白い作品でした。
真夏のホラー
乙女として、殺人鬼として生涯現役
もうこの監督エグい。エロで気持ちを弛緩させた後は、とことんまで観客を追い込んでくる。しかも、これから起きる事を想像させて、ジワジワくるから肩の力を抜くことができない。変な汗もいっぱい出たところでエンディング。メンタルの鎧は、粉々になっておりました。
最初の方で、ワニが迫ってくるシーンがあるんだけど、このシーンで「X」ワールドに引きずり込まれる。
水面から顔を覗かせるワニ。ホラーでワニが登場すれば、もう答えは一つしかない。
来るよ来るよ、ジワジワ来る。狙われている本人は気がついていないけど、見ているこっちの心臓はバクバクする。
あー、来ちゃう来ちゃう。ドローンを使った上空からのショットが、物理的に絶対絶命な距離である事を教えてくれる。もう見ていられない。どうなっちゃうのこれ。
最高齢殺人鬼と謳っているジジイとババア。ヨタヨタとしか歩けないのに、殺しのバリエーションはやたらと多い。心臓が弱いっていうのは、フェイクじゃねーの。一体、いつから殺人を重ねているんだろうね。
『哭悲』がグロ界で名乗りを上げたと思ったら、『X』は老人界の殺人王として君臨する。今週は、ヘビー級の作品を堪能できて幸せ。
生涯現役には、こだわらないでおこう。そう思わせる逸品でございました。
『悪魔のいけにえ』
ラムネの語源はレモネード
1979年、ヒューストンのストリッパー達のトリプルバカップルが、自主製作で映画の撮影にやって来た農場で老夫婦に襲われる話。
事件現場と思しき農場に保安官がやって来て程なく24時間前…と始まり農場へと向かい、怪しげな老夫婦と絡んで行くけれど、何でしょうこれ?なかなかことが始まらず、まさかの池のヤツにそういう話?
そしてさらにいったい何を観に来たんだと思わせるポルノとドラマが展開しダレて来る。
まぁ、ある意味ユニークなドラマだし、それがストーリーに絡んでくる訳だけど。
やっとこ始まってもテンポはイマイチだし、やってることに残忍さはあるけれども、思ったよりも大人しいしで、退屈はしないけれどあまり盛り上がらなかった。
そしてエンドロール後、まさかの続編?しかも前日譚ですか…日本で公開されるのかな?とか思っていたら、3部作の予定なんですね。
【”聖(性)なる介入・・。”老人夫婦の、若さへの羨望と嫉妬が捩じれた形で、炸裂する作品。気色の悪さが半端ない作品でもある。】
ー 1970年頃の、アメリカの西部の田舎の農場が舞台。
自主製作のポルノ映画を撮りに来た、マキシーン(ミア・ゴス)達。
撮影は快調に進むが、不穏な雰囲気が半端ない・・。ー
◆感想
・マキシーン達を受け入れた老人の姿が、不気味である。部屋の白黒TVには狂信的な初老の男性が”若者の乱れた行動”に抗議する姿.それを、見る比較的年配と思われる人々の姿。
ー 作品の背景が、伺われる。-
・マキシーンが見た、二階から彼らをじっと見る白髪の老婦人の姿も異様である。
ー そして、この老婦人は夜になると、撮影監督や、ディレクターを惨殺して行く。動物を殺すように、無表情に・・。-
■一番、気色が悪かったのは、マキシーンの恋人を惨殺した老婦人が、彼女のベッドに入り込み、血だらけの手で、若くて張りのあるマキシーンの肌を触る所である。
怖いし、生理的に嫌悪感を感じる。
・夫も同様で、マキシーンと、録音助手の女性意外を惨殺した後、ベッドで妻と性交する姿。
ー 非常に気色が悪いし、彼らが性交しているベッドの下に隠れるマキシーンの姿にハラハラする。ー
・録音助手の女性が老人に、地下室に閉じこめられたシーン。そして、その地下室に吊るされていたモノ。
ー この老夫婦が、若さへの羨望と嫉妬が歪んだ形で殺人を重ねていた事が分かるシーン。又、録音助手の女性が扉を叩き割るシーンは、「シャイニング」を彷彿とさせる。(逆ではあるが・・。)-
<狂気の老夫婦を殺し、独り生き残ったマキシーンが老夫婦の農場をトラックで去るシーン。
誰もいなくなった部屋で、狂信的な、若者の乱れた生き方を正す事を激した言葉で述べ続ける初老の男の娘がマキシーンであると分かるシーンは成程、と思った作品である。
今作は、三部作であるそうだが、次回はどのような展開になるのであろうか・・。>
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