X エックスのレビュー・感想・評価
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80年代マインドをもった不謹慎ホラー。
タイ・ウエスト監督が海外のインタビュー記事で語っていた「80年代はホラー映画はポルノと紙一重の扱いで、好きだというのも憚られたものだが、今ではホラーはブロックバスター映画になった」というコメントが強く印象に残っている。設定的には70年代の『悪魔のいけにえ』オマージュと思われがちだが、むしろ本作の本質はレンタルビデオ全盛だった80年代オマージュにあるのではないか。ポルノ映画を撮る若者たちとセックスレスの老人夫婦を対比させ、セックスとワニとあっちこっちに放り込んだスプラッターホラー。不謹慎だし、バカげているし、人に勧めるのも憚られるようなタイプの作品をA24で撮るというこの倒錯感。そしてそういうヤバさを狙った作為をも超越してしまうミア・ゴスの存在感。前日譚となる『Pearl』の予告編は、今度はガッツリ70年代的なグラインドハウス風味になっていたので、併せて観ることで70年代80年代のホラーを総括することになるのではないかと期待しています。
年老いても愛されたい欲情
この映画を語る上で純粋に凄いなあと思ったのが主演のミア・ゴス。マキシーンを演じる時は高めのトーンで喋り、老女パールを演じる際にはトーンダウンしてわざと声を低くして喋る等のトーンの使い分けですが、パールが気分が高揚した際に若干キーのトーンが高くなったなあ以外は、うまく分けながら演技されているのが良かったです👏
見ていて思ったのがパールの愛に対する底無しの貪欲さ。夫が心臓病を患っていてもなお、私のことを愛しているなら、と言ってS⭕Xを求めるってね…若者がやっているのを見て欲情?発情?
パールは年老いても誰かに愛されたい、強く求められたい、だから暴走しちゃうというのが、凄くよくわかった作品でした。誰かに認めてほしいという長年パールが抱いてきた承認欲求からきているのかもしれません。そのあたりは、続編となるPearlパールを見て頂いたら全てが繋がります。
若者に嫉妬した老人が殺人鬼になるだけのホラー
どうやら三部作のようですが、はっきり言って、この作品単体ではホラーとして駄作と言うしかない出来です。
革新的なポルノ映画を撮るために農家を借りに来た若者たち。そこで排他的な老夫婦に襲われて殺されて行くという内容ですが、展開に何も意外性が無い、よくあるB級ホラーでしかなく、「性に奔放な若者に嫉妬した老人が殺人鬼」と言う点がやや珍しいだけです。
冒頭の事件現場で保安官が何かを発見して衝撃を受けているシーンがあり興味を惹きますが、結局、後半で単に殺された死体が吊るされていたと分かるだけで、まったく謎の伏線として機能していないし、何をそんなに意味深に冒頭に持って来ていたのか意味不明。ホラーだからこんな雑な伏線でも許されてるだけ。
最初の殺人が起きるまで一時間以上も掛かっているし、その後のテンポも悪く、まったく意外性の無い殺人シーンがダラダラと続くので、終始イライラさせられた。結局、最後まで何も意外性のある展開にもならず仕舞い。
ことさらに老人と若者を対極的に見せる事で、老いの虚しさをテーマとしているみたいだけど、単に老人の嫉妬による身勝手な殺人ばかりを見せられても、老いる事への恐怖感や虚無感、若さへの憧憬など何も伝わって来ません。
ラストの宗教団体のテレビ放送が唯一のどんでん返しみたいだけど、これも正直、二部への伏線なのか、よく分からないオチ。はっきり言って、よくある安っぽい殺人鬼ホラー以上のものには思えませんでした。
ホラー克服計画①
A24印なら..!とホラー映画克服の第一歩としてチョイス!
案の定、いちいち洒落てる~!
定点からぐーっとゆっくり広がっていくオープニングに始まり、ノリノリになれる音楽、マキシーンたちのファッション、点滅するようにチカチカ切り替わる場面、多彩なカメラワーク..。そうそうこれだよね~と"ザ・A24"演出に目を奪われる前半から、事態は徐々に血生臭くなっていく。
「かつて」の美しい姿が見る影もなくなってしまったパールと「これから」もっと美しくなる!と燃えるマキシーン。1人、また1人と殺されていく仲間たちを横目に見ながら、やっぱりこの2人の境遇を重ねずにはいられなくなる。メラメラの野心はお互い様だが向いている方向が異なる2人。なんで私の美しさが分からないの!と若者を手にかけていくパールは「過去」、私はこんなもんじゃない..こんなとことでくすぶってる女じゃない..私はセックスシンボルなの..!と自分に言い聞かせるマキシーンは「未来」に思いを馳せている。この対比がまぁ強烈。からのあのラストだもんね..。あの後、マキシーンは一体どんな存在になっているんだろうか?誰もが羨む美を見せつける女優?はたまた未だ売れない女優のまま?どちらにせよあの"野心"をエンジンにしてひた走っていることだろう。シリーズ3作目が気になる..!
その前に、パールの過去が描かれる『Pearl/パール』を劇場で見ようと思ったのに!最寄りの劇場ではもう少し先の公開になる模様。A24様にホラー克服お手伝いして頂いて、この絶好の克服チャンスをモノにしてみせます👊
超自然の存在よりも怖いのは人、みたいな映画でよい。 老人の性欲とか...
超自然の存在よりも怖いのは人、みたいな映画でよい。
老人の性欲とか喪われた日々への妄執自体はめちゃめちゃ重要なテーマではないか。
若さと老いと性倒錯と
"X エックス" 三部作第1部。
Amazon Prime Videoで鑑賞(字幕)。
70~80年代のホラー映画やポルノへのオマージュが捧げられ、わざと低予算の雰囲気でつくられているのが良い。
ただ、その雰囲気を守るがための前半部分が退屈でした。刺激的なシーンはあるものの映画館で観たら寝ていたかも。
老夫婦の狂気が爆発する後半で一気に目が覚めた。もっとスプラッタしてもいい気がしたものの、絶品のエグさでした。
若さと老いの残酷な対比。老婆の性倒錯と、妻の殺人衝動に付き添う夫の歪んだ愛情。パンチの効いた要素どもが巧みに作用し、とんでもなく気味の悪い世界観を構築していました。
パールからマキシーンへの「継承」にゾッとしました。だからこそミア・ゴスの二役だったわけか。掛け離れた世界ではなくすぐ隣に潜む恐怖。さらにじわじわ怖くなって来ました。
※修正(2023/11/02)
ホラー的な意味でなく嫌悪感がすごい
よくもまあこれを映画化しようと思ったな。
正直全く合わなかった。
性欲を発散できない老夫婦が若者に嫉妬して殺人とか、、、
ある意味ジェイソンの方がまだ理由としてしっくりくる。
とにかく老女の性欲をこんな形で表現するとか嫌悪感しかなかったな。
しかも若者たちはビッチなわりにみんないい奴なんだよね。
この手の映画って嫌なやつがいるもんだけどみんな性には奔放だけど、
老人たちが困っているのを見て助けてあげようとするのにあの老夫婦ときたら
セックスのことしか考えてない。
なんだか訳わかんないキャラ設定だよ。
この映画105分なのに1時間は何も起こらないという
別の意味でもすごい。ほぼぐだぐだの青春映画。
しかも、若者たちはポルノ映画にも芸術を求めている発言をしていることから
監督もどうやらホラーに何か深い意味をもたせたいようだ。
それが老人の性なのだろうか?
先日観たウェンズデーのジェナ・オルテガが出てた。
可愛かったけど脇役だったな。
流石に裸にはならなかったけど、こんなホラーにも出てるのね。
ジェナはウェンズデーが当たってるからビッグになるのにこんなのに出なくてよかったのに。
この映画前日譚が作られたんでしょ?
監督はそんなにこれ気に入ってるの?
死ぬほど快感。
原題
X
感想
ミッドサマーのA24が仕掛ける真夏のエクストリームライド・ホラー!
1979年、テキサス。3組のカップルが映画の撮影に訪れたのは史上最高齢の殺人夫婦が潜む家だった
予備知識なしで観たのですがまあまあでした。
殺人現場からの24時間前のこと…。
老夫婦は気持ち悪くて不気味でした。
テンポがよくなく上映時間の105分が長く感じました、特に中盤が…。
ですがRJが殺されてからは人がポンポン死にます。
ゴアシーン、牛舎でのピッチフォークのシーンはきそうだなと思いながらもびっくりしました笑
車で頭を潰されるのはスッキリ。
ミア・ゴスの一人二役は凄かったですし、ババア役全然分からなかったです。オーバーオールからの横乳はエロかったです笑
マキシーンはTVのよくわからない宗教の娘でした笑
他のレビュアーさんのレビューではエンディングロールの後も続くみたいなんですがアマプラではなかったです。
XFACTOR女優、マキシーン、欲望は操れない
敏腕プロデューサー、ウェイン、チーズバーガーにするぞ
若き録音係、ロレイン、いつから潔癖症になった?
ブロンド女優、ボビー・リン、今楽しまなきゃ
ベトナム帰還兵、ジャクソン、不良人生に乾杯
※クソッタレのホラー映画じゃないか?
意図的な演出が光る「クソホラー映画」
この映画はセンセーショナルなホラーでも、スタイリッシュなスプラッターでもない。
本編最後のセリフ通り、意図して製作された「クソホラー映画」なのだ。
『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』を送り出した新鋭ホラー制作会社A24の最新作、という触れ込みだけで映画オタクは興味を持つであろう今作。
新作『Xエックス』での挑戦は「大定番スラッシャー」「グラインドハウス」の皮を被った「どんでん返しホラーシリーズ」だ。
実は今作、公開前から「3部作」化が発表されている。ヒットするしないにも関わらず3本作りますと言い切り、遅れて公開された日本ではエンドロール後に2作目の特報まで観せてくれる。その気合の入り用は格別だ。
性に開放的な若者が旅先で惨殺されるというテンプレな展開を軸に「ポルノ映画」「NTR」の不快でクソくだらない展開で観客が飽き始めた頃、待ってましたと言わんばかりの虐殺が始まる。
そうそう、主演ミア・ゴスだが、彼女自身が初期作品から胸や性器をスクリーンに映す半ポルノ女優のようなキャリアを築いている。彼女が脱ぎたくて脱いでいるのか、それともマキシーンのようにドラッグでもやらないとやっていけないのか、役者の本心など知りようがないが。
殺人老夫婦の動機も不快でクソくだらないが、セックスレスに悩む姿は観客の現実ともリンクする。抑えきれない肉欲を顕にする老婆は生理的に不快だが、そんなクソホラー映画を観ている私たち自身の未来でもあり、やりきれない不安を抱くのだ。
そしてなにより、今作最大の“カラクリ”は主人公と対になる殺人老婆もミア・ゴス自身が演じている1人2役構造だ。
特殊メイク老婆の違和感が目立たないよう、終始遠景や暗闇でしか登場しない老婆。中盤から照明がクッキリ当たるカットや顔がアップになるシーンが増え、多少違和感ある肌のテクスチャーや特徴的な骨格で「え、これミア・ゴスじゃん!?!?」と衝撃を受ける。(パンフレットを読むまで気が付かない、むしろ鑑賞後も理解していない観客すら少なくないらしい)
日本公開版では終映後に続編の特報が流れるため、より1人2役が強調されたエンディングを迎える。正直、日本版は本国公開時より体験価値が高い2時間といえるだろう。宣伝会社、配給会社の粋な計らいだ。
A24が挑む新たなスタイルのホラー三部作、その完結がいつになるかは知らないが、必ず映画館で見届けたい。
スプラッタより正視できない、今まで見たことないシーン。
「私らしくない人生は受け入れない」って、突き進む主人公が気持ちよく、カッコイイ。
人って、どの辺りで自分が女であることを諦めるのかな、とか考えてしまった。
諦めない?
そして、何が怖かったって、老人の性行為。
もうほんとに観たくない。
食欲失せる。
途中、フリートウッド・マックの「Landslide」が良い雰囲気で流れたりして、でもこの曲は、「but time makes you bolder even children get older and I'm getting older too 」がちょっと暗示的なのかな。
特に後半、気持ちよいくらいテンポ良く進むし、皮肉が効いてたり、良作ではある。
パラドックスというか、このお婆さんは、後のマキシーンなのかな、と。
起きたら隣にババアがいるドッキリ
B級ポルノ映画を撮るために田舎の農場を借りた6人の男女が農場主の怪しげなジジイとババアに襲われる話。
6人の若き男女が獲物にされる動機は老人の若さへの渇望。肌もカサカサ髪も薄くなって乳も垂れ下がり、旦那に求めても心臓のせいで行為はできない。そんなババアは若者達が性を謳歌し、楽しげなのが羨ましくてしょうがない。
このババア、体は衰えてるけどパッションはすごい若いなと思った。多分私より若い(笑)そのパッションがあればもう少し綺麗な見た目保てたんじゃない?とは思うけど、きっと田舎だからあまり努力をしなくても若さで求めてくれる人がいたんだろうなぁ。
マキシーンも「私らしくない人生は受け入れない」と宣言するようにパッションがすごい。数十年後同じようなメンヘラババアみたいになってる可能性はあるけども(実際両方ミアゴスが演じてる)、この子は愛への執着がなさそうなのがババアとの違いかな。自分一人でもどうにか成功を掴んでやろうという姿勢が、世代の違いっぽく見えた。
『悪魔のいけにえ』とか『シャイニング』などあの時代らへんのオマージュも良かったけど、私が1番好きだったのはやっぱ池のワニ。マキシーンの背後、遠くから誰かが見つめてるのをずっと見せられた後、池で浮かぶマキシーンからショットが移動して何がいるのかと思ったらワニかーい、で笑った。
起きたら横にババアとかジジイとババアの夜の行為が化け物にしか見えなかったり、割と見た事ないシーンがあって面白かった。
社会規範の抑圧から逃れる
田舎町でチャラい若者たちが惨殺されるスラッシャーホラーというジャンルではありますが、チャラさを判断する社会規範意識を揶揄するような視点が感じられました。
その時代の今時の若者と、昔ながらの宗教や倫理感を重んじる老人との対立というような。
とは言え、老人側も単純に倫理感に反しているから殺す訳ではなく、若さや奔放さへの嫉妬なのか執着なのか。
夫婦はこうあるべきという固定観念に、ある意味縛られているのか。
動機は過去に関するものなのか、既に製作されているらしい2作目にも興味をひかれます。
若者たちも、老人を思いやったりなど普通に良い奴ですし。
夜に語り合う場面は、青春もののような雰囲気で。
最初に殺されるのが、一番チャラくない奴、しかしダブルスタンダードな貞操観念の持ち主というところも、腑に落ちるというか。
社会規範や偏見の抑圧・欺瞞についても意識させられます。
そこからいかに逃れるかということでは、主人公が象徴的なのかと。
主人公が、自分に暗示をかけるような言動をしていたのは、親から人並み外れた社会規範の抑圧があり、それから逃れるためだったのかと解釈しています。
丁度、宗教2世の問題がニュースになっていたこともあり、2世の苦悩を連想してしまいました。
描写されていた宗教が、カルトなのかこの地域では一般的なキリスト教なのか、よく分かりませんでしたが。
アメリカの宗教事情に詳しければ、もっと面白く観れたかも知れません。
殺害シーンやクライマックスの攻防は意外にあっさりしていて物足りないように感じたものの、老婆の描写は異様なインパクトでした。
ラストも、主人公の過去などを考えると、複雑な余韻が残りました。
ホラーと言うよりエロ+絶倫婆さんの暴走
死霊館みたいなホラーではなく、アダルト映画撮影に来たご一行様を見た婆さんが若い人を妬み殺しまくり、爺さんも加担し殺しまくり、最後は若い女がフザケンナ!クソ婆!と婆を成敗。
全然ホラーじゃ無いです。
白人女優さんの騎乗位がエロくて良かったけど、それ以外は微妙。
外人女優さんのおっぱいは楽しめます。
おばあちゃん……もう勘弁してくれ
バイオレンスホラーの今作。現代ものではなく世代的には一昔前と言っていいのかな。また懲りずに若者男女がキャンプ施設に行っちゃっておりますね〜。そしてその若者6人がこれまであたかもいたかのもうなやられ役の各属性代表的なビジュアルです笑。ハッキリ言って物語はアダルトを撮影しに行っているのでそれなりの描写はあります。前置きはこんなもんで、今作のクリーチャーはかなりやつれた老夫婦です。ただおばあちゃんの方は性欲フルスロットルなのでそう言った意味では元気です。おじいちゃんは猟銃打ってきます。まぁそんな老夫婦とのやりやり合いが怖いく悍ましい見どころです。ヴィジットという映画も老夫婦が相手ですが、今回は性欲という要素が加わった感じです。そして何と、たぶん続編があるような映像がエンドロール後に流れます。次は『Y』(why)かな?
おバカホラー
結構盛りだくさんな感じで、びっくり系もバイオレンスな感じもあってホラー欲は満たされていい感じでした。途中のお婆さんが欲情しまくるシーンが激キモでした。お婆さんとお爺さんのセックスのシーンでは鑑賞中の方から失笑も起きていました。
なんだかすごく変な映画
バカな若者が次々殺される血まみれホラーかと思いきや、全然違う。
超常現象ものでもなく、サスペンスでもなく、もちろん人間ドラマでもない。
ジャンル分けが難しい。
ベトナム戦争直後のヒッピームーブメント全盛期なのか、新しい価値観を(迷いつつ?)受け入れてる若者たち。一方農場の老婆は戦争(第一次大戦第二次大戦)で若いときの夢が叶えられずくすぶって老いている。そして、老夫婦は時代を憎み若者を憎み、なぜか殺人鬼になってる。そんなところへ今時の若者たちがポルノ映画の撮影のために農場に滞在しにくる(もちろん老夫婦には内緒)
さて、ホラー映画のセオリー、来るぞ来るぞ来たー!もあれば、いきなりざくっ、もあり、来るかな来るかなセーフ!もあり。監督は感情を揺さぶるのがお上手。ワニもサービス。
お婆さんは監禁されてるのかな?と思わせて、実は自由にさせたらやばい奴だったのね、という引っ掛けとか。
お爺さんがちょくちょく心臓弱ってるアピールしたり、車の銃には弾込めてないと最初に言わせてたり、金持ちになりたい自由になりたいと言うやさぐれたマキシンがヤクの力を借りないと芝居ができなかったり。
なにより、現場でつけっぱなしのテレビから流れるカルト宗教っぽい演説。途中のドライブインでも同じ映像(つまり、この地域はカルト宗教に染まってる?)それがラストで誰なのか分かるわけで、これで突然一気に世界が広がりいろんな解釈がわーっとわき上がって、でも映画は終了。残された映画フィルムも、ポルノシーンばかりで事件の手がかりにはなりそうにない(とはいえ、マキシンが映ってるから指名手配されるかも?)
彼女が父親曰わく悪魔に誘われ家出したというけど、それはつまり、彼女が特別な力を持っている(映画の仲間たちも具体的ではないがほめそやしてた)ということの証拠?老婆と対峙したときに銃が暴発して彼女は撃たれずに済むのもそのためか?
しかも最後に老婆と対決シーンになって顔のアップで、この2人同じ人?と気づかせる。となると、老婆のせりふがストレート過ぎ。
マリーの歌は有名な曲なのかなあ?疑問のまま。
『クソッタレなホラー映画』という自虐
元々鑑賞予定がなかったのだが"ムービーウォッチメン"の聴取で急に鑑賞意欲。
但し、エンドクレジット後のサービスカットが無かったので訝しく思いながら劇場を後にしたが、公式サイトには
2週間限定との文言・・・ 残念である、と同時にスタッフロール時に帰る人を親切心で引き留めなくて良かったと胸をなで下ろす始末w
今作の一番の恐怖カットは、主人公がお婆さんからレモネードを振るまわれた後の逃げるように離れに戻る際に、プロデューサーから叱責された場面。あれが一番驚いた
基本的にはルッキズムを白日の下にさらす事で観客の居心地の悪さを引出す演出だろうと・・・
こういう内容も、現在のエクスプロイテーション進化形映画の一つとして大変興味を抱く作品である。
伝道師の娘だったというオチも又、ルッキズム。 但し、偏見が悪となると、ドラマに於けるキャラクター像という概念自体が悪となり、視聴する観客も意識が変わらないと疲労感を強いられることに成りかねないのだが、これも乗り越える壁なのかも知れない。。。
爆笑する観客
映画としての評価は、惜しい、でした。
ワニが迫る上空からのシーンや、穴を順番に覗き込むシーンなど、良い焦らしがありました。緊張感が高まりました。ただ、もっと欲しかったですね。
時折お婆さん視点になるので、追われる側としての緊張感が削がれてしまうところがありました。
それならばお婆さんの異常さをもう少し深掘りして欲しかったです。荒れているキッチンがありましたが、レモネードではなくグロい食事のシーンがあっても良さそうでしたね。性欲、つまりもはや得ることのできない若さと美しさという承認欲求に取り憑かれて、他の欲求が欠落しているという感じの描写があると良かったかなと。それか単純に昔の犠牲者を弄んでるとか。ビッチを極端に恨んでいるとかでも良いんですけど。なぜあそこまで殺しまくるのか不明でしたね。
前半パートは何か効いてたんですかね、必要性を見出せず終わってしまいました。
所々入れているユーモアは、文化の違いでちょっと分かり辛かったですね。しょうがないんでしょうが。
全裸でドアを開けたり、パンツ一丁で裸足で外に出歩いたりと、それが普通なのか異常なのか分からず、置いてかれました。
最後の被害女性が自暴自棄になるシーンは、お約束頂きましたー感があり面白さを感じましたが。
シーンの切り替えで、統一的に次のシーンと交互に流れる手法が使われていましたが、若干くどかったですね。一回くらいその演出で油断させて、全く違うホラー映像に飛ばすというようなギミックがあっても良かった気がします。
ラストでテレビの中の宣教師っぽい人が娘が戻ってくることを祈っていたら、実はそれが主役だったという描写がありましたが、私には意図がよく分かりませんでした。
そして今回は違う角度からの恐怖がありました。
「お婆さんが欲情するシーンで大声を上げて笑う。」
というのはまだ理解できます。
「残虐なシーンで大声を上げて笑う。」
という完全にネジが外れた方が後方で見られていました。
別角度での恐怖があました。さらに後半になってくると「どんな顔をしているか見てみたい」が支配しました。
しかし明転してすぐ振り向くわけにもいかず、気がつくとパラパラと退出していったため結局分からず仕舞いとなってしまいました。。。
怖かったです。
物足りなかった
悪霊のいけにえ 死霊のはらわた ペットセメタリー サイコ ゾンビ シャイニング等々
往年の歴史的ホラー映画へのオマージュはよく分かったんだが何しろ敵である老婆パールが可愛くて。爺さんは身体イカついし銃持ってるから危険だったが心臓が悪いのなら映画班もっと戦える余地があったのでは。殺されるスキがありすぎ。しかしこれがパールの1人2役のパラドックスで最終的な自身の自由を叶える為の生贄として連れてきた体ならばわからないでもない。ホラーとしては要所の驚かせSEにびっくりするだけで怖さはない。ポルノも老人エロもあったがもっとイカレてても良かったな。
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