劇場公開日 2022年7月8日

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「えじき形式映画を知的におしゃれにリメイクした感じ」X エックス ONIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5えじき形式映画を知的におしゃれにリメイクした感じ

2022年7月9日
iPhoneアプリから投稿

面白かった。怖かった。洒落てた。
「いけにえ」形式のオーソドックスな設定にポルノ撮影隊をクロスさせて(わざわざ70年代=70年代ファッションandテイストというのが洒落てる訳です。エンドロールも、その後の細工も一貫してる)どういった新しさが加わるか、な訳だけど、基本はオーソドックスの殺戮。但し、怪しい婆さんが思いの外ハッスルする。

予告編見てる限り、この農場夫婦にどんな特殊設定が、と思っていると、さすがポルノ撮影隊がえじきなだけあって、まさかの老廃の色魔、肉体的に滅びた後の色魔だった。ルックはスペースバンパイアの吸い取られた後の、みたいな婆さんがゆらゆら現れるのが笑えもし、かつまたおぞましい。

かつて餌食になったであろうヒッピーや、そして時代の先端をゆくかのようなこの女性陣の更に先をゆく本物のミセスフリーダム、みたいなのに次々に殺されるという悪夢。そしてそのおぞましさのピークとして醜悪な殺人鬼のセックスの下敷き、というかなりのエグさ(笑える)。ある意味ロジカルで丹精な演出(地面に釘を見た時には吹き出しそうになったけど)。音の付け方はかなりのオマージュ的な音付けだけどもそれが本当にいい怖さを演出していた。

ONI