アウト・オブ・デスのレビュー・感想・評価
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ラスボスのキャラ設定はいつも同じ
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保安官の犯罪を目撃したハイカーと、そのハイカーを助ける元警官のサバイバル劇。
ブルース・ウィリスが脇を固めるB級サスペンスですね。
極めて厳しい評価を付けることが多いブルース出演のB級物ですが、その中では見応えのある作品だったように思います。
特に、悪役である女性保安官補の描き方が良いですね。辺境の田舎に住むシンママ。生活の為にラスボスである保安官の片棒を担ぎます。大怪我を負い殺される際には子供を理由に命乞いをし、死を悟った瞬間に自らを殺そうとする幼馴染に子供の将来を委ねます。
悪役の最後とはいえ、心に残るシーンでした。
それだけに、最後まで「my son」と言い続けるのは頂けません。名前を呼ぶでしょう・・・
女性保安官補が印象に残っているので、この人のキャラ設定のブレにも違和感を感じてしまいます。冒頭、平然と売人を殺す女性保安官補。でも、主人公を捕まえて殺す時には「こんな目で見られると殺せない」と怯えてしまいます。彼女自身が殺されるシーンを含めて、キャラ設定が繋がらずに戸惑いを覚えます。
最初の売人を殺すシーンを偶発的な事故にして、それに動揺するシーンを描いてしまえば、その後のシーンとつながりますし、彼女への共感も持ちやすくなったように思え、とても残念に感じます。
映画全体としては、当然のように低評価。アクションとしては観るべきものはないく、ラストのアイデアも頓珍漢でマイナス。
私的評価は、女性保安官補の分だけ2.5にしました。
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