さかなのこのレビュー・感想・評価
全72件中、61~72件目を表示
さかなクンの人生に感動!
さかなクン(のん)の人生を、ほぼトレースしているので、学ぶところ多しです。感じたのは、日本の教育は努力して、頑張って、必死になって、競うことばかり教えていますが、さかなクンの生き方は、本当は一番美しいと思いました。普通の生き方という言葉が作品の中でも象徴的に語られますが、その生き方が本当に幸せかと思うと疑問です。さかなクンを強制的に普通の人間に戻そうとする先生に対して、「この子には好きなことをやらせてください」と言う母親こそ、偉大だと思いました。さかなクンの人生の発端は、水族館で買ってもらった魚貝の図鑑です。そして、絶大なる魚オタクになって生きていく姿に圧倒されます。高校生の時には、その魚愛が、不良たちも含めて周りを幸せにしていくのです。楽しいことは伝染するのは間違いないです。やがて、さかなクンは同窓生の力を借りてテレビ出演をし、博士になっていきますが、そこにたどり着くまでの道のりは側から見ていると苦闘です。しかしそれがあるからこそ、見事に彼の人生シナリオの達成ができた時には、手放しで泣けました。のんはこの作品で男性のポジションを演じていますが、時々女性に見えたりして、その中性的な存在感を醸し出す不思議な魅力には完敗です。
タイトルなし(ネタバレ)
【良かった点】
さかなクンの知られざる半生を、コミカルにファンタジックに描いた演出が刺さりまくり。主に3部構成で、さかなクンがさまざまな人と出会い、成長し、さかなクンと出会った人たちも笑顔になっていく。こんな光のような存在が、今の暗い世界を照らしていくようだった。好きなことを好きと言い、それを好きであり続けることの大切さを改めて感じた。他人の意見ではなく、自分が納得できるかどうかが重要だ。俳優陣も皆さん素晴らしく、その中でもやはりのんちゃんの惹きつける何かは凄まじいものがあった。主人公しかできないよのんちゃん。
【良くなかった点】
個人的には満足感の高い作品だったが、特にこれといって緩急がない作品なので、この上映時間では長いと感じてしまう人がいるかもしれない。壮大な物語を期待してはいけない、これはあくまでもさかなのこの半生であり、優しく人に寄り添う映画なのだ。
ぶっつけ鑑賞
単なる小説の実写映画も観ていた。その中で気持ちが大きく動かされたのは、母親の言動である。世間の眼を気にせずに娘を見守る大切さである。一緒に同じ目線で楽しむ事をする。子供の好奇心ややりたい事をトコトン突き破るぐらいやらせてやる覚悟である。 子供特に小学生の子育てをしている親は是非とも観て欲しい。感じて欲しい。 ※親の目線で子供を規制している事が多いのではありませんか。勉強して学歴がイイ事もアリですがそれ以外も大切で子供は親より長い人生がある。楽しんで生きるスキルを育てることの方が1番で無いかと。■胸が熱くなります涙のコツクが緩みました。
クセ強めの筈なのに、後味は爽やかでギョざいます!
さかなクンをイメージしたミー坊を演じるのんの表情が魅力的です。生き生きとしていて、まさに水を得た魚です。不良たちとの和気あいあいとした絡みも楽しいです。
出演者がみんなピッタリの適役な中で、岡山天音さんが意外にカッコ良かったです。
子供の自主性に任せるというミー坊のお母さんのような教育方針で、子供が必ず成功するとは限らないだろうけど、伸び伸びとした幸せな子供時代が送れますね。
とても良い映画なんですが、敢えてマイナス点を挙げますと・・・
①独特の間は嫌いじゃないですが、無駄に長い所がいくつかありました。
②実はミー坊以外の家族は魚が苦手だったという設定。
コメディなので笑う所かもしれませんが、「お母さん、お父さんに(苦手な魚ばっかり食べさせて)無理させちゃったかな」というセリフは少し残念でした。離婚の原因は、ミー坊のせいではなく、夫婦の考え方の相違だと思います。だから、家族4人で囲む食卓は、「また魚?」と半ばウンザリしながらも楽しかったのだ、と信じたいのに、イヤイヤ食べてたんでしょうか?
だけどお父さん、あんなに嬉しそうにタコを処理してたじゃん。とても無理してるようには見えなかったですけど!(笑)
フィクションとノンフィクション
前半はフィクション作品として喜劇的に作られる一方、後半はノンフィクション作品風に悲劇作られてるためにフィクション作を観ているようで作品が薄まってしまい、本当にあったことが何となく嘘に見えてしまう。またのんが演じることでさかなクンが妙にバイセクシャルに見えてきてしまう印象がある。副題にあるような好きを貫くことでさかなクンが大成した人生劇を見にきた人にはエンターテイメント色の強いこの作品はどうも腑に落ちないだろう。終始さかなクンの主観的な思い出がもとになっているかもしれないが、第三者から俯瞰して見たさかなクンが経た人生の葛藤も拾いきれていないように思えてしまう。エンターテイメント作品としては上々であるが、テレビチャンピオンに出たことや表彰されている部分は描いてほしかった。
水を得た魚
のんのみずみずしさにノックアウト!まさに水を得た魚!
さかながピチピチはねてるような勢いのある演技、性別を超えた表現力には感心しました。
たくさんお魚が出てくるので、魚が好きな人なら存分に楽しめると思います。
魚に興味のない人には少し上映時間は長いと感じるかもしれません。
柳楽優弥、磯村勇斗、岡山天音たち、愛すべきヤンキーは大人になってもみな優しさに溢れていて、微笑ましかったです。
みー坊のお母さん役の井川遥は子どもをありのまま受け止める姿が素晴らしかったなあ。
お父さん役の三宅弘城がタコを絞めるシーンはみー坊が傷つかないかドキドキしました。
みー坊の家に転がり込んできた幼なじみのモモコ役の夏菜とその娘役の子役ちゃんも良かったなあ。
みー坊が2人を養うために仕事を増やそうとしたり多色クレパスをプレゼントに買って帰る男気にグッときました。
さかなクン本人が出演してるのはとても嬉しかったけど、警察に連行されるのはちょっと悲しかったので誤解は晴れて欲しかったです。
ひとことReview!
冒頭から「男だろうと女だろうと関係ない」。表現の自由はここまできたのか。さかなクンのキャラクターと人柄、沖田修一監督の手腕、女優のんの表現力の化学反応で見事に昇華された大傑作。
どうやったら、こんな作品が創れるのか
沖田修一と前田司郎はすごいね。
こんなぶっ飛んだ作品、創れないよ。
さかなくんの半生をのんが主演で描くっていうから、主人公の性別を変えたんだと思ってたのね。
そしたら、変えてなくて、のん、男の人の役なんだよね。
冒頭で「男とか女とかどうでもいい」みたいなテロップが出るんだけど、これ、のんをどう扱うか考えてるうちに「どうでもよくないっすか、実は」みたいな話で作り手一同納得したんだろうな。
一つ一つのエピソードもぶっ飛んだ感じだけど、それはまあ、実話なんだろうな。
そこでの会話とかすごくうまい。この辺は前田司郎がすごいのかな。
小学校時代、高校時代、就職後とつないでくんだけど、そこもさらっとつないでいく。
就職後のところは、作品をまとめに入っていくからか、それまでのぶっ飛び具合が落ち着いてくるのね。
そこで面白さが少し落ちた気もしたんだけど、十分すごいかな。
モデルになったさかなくんは、イッちゃってるね。これだけ好きなものがあるというのが凄い。偏執的に好きだもんね。
それを「おかしい」と言わずに「すごいな」と言った周りもすごい。才能を生かしたね。
のんが見たくて。。。
ジェジェジェののんちゃんが見たくて
拝見。なんとも
素晴らしい映画🎬でびっくり‼️
さかなクンは、
不思議??な人としか印象なかったけど、
半生を見て、なるほど。。。。
お母さんの許容範囲の素晴らしさが
天才を産むんだなぁと。。。。
子育て中のママに見てほしい。
TV鑑賞シーンで
やはり。。。別住みでしたか。。。
とてもハッピーで、少しビターなお話
さかなクンの半生の伝記が原作。さかなクン役をのんが主演。のんが出演する映画が好きで追い続けていますが、いつものテアトル新宿ではなく、Toho系の映画館でのんを観れるようになったとは、、、感無量です。
さかなクンをのんが演じる、という部分は違和感なかったですね〜。のんが無理に男装する訳でもなく、女の子って設定を変える訳でもなく、ただ女性である「のん」が、男性である「さかなクン」を演じるってこと。他に適任はいないと思います。
まあ、歌舞伎や宝塚、落語の世界では演者と役の性があべこべというのが普通で、のんは上手いし、今回はハマり役だったけど、こういう演出って、日本的で面白いと思います。
作品的にも上手く出来ている気がする。主人公のさかなクンは、本人の努力だけでなく、周りの支えに素直に応えて自分の夢を叶えていく。その周りも決して余裕があるわけでも、幸せな訳でもない。さかなクンの両親は魚が嫌いなのに、毎日魚を食べ、さかなクンに振り回されて離婚していましたね。幼馴染のモモもシングルマザーになってしまう。
さかなクンが幸も不幸も運んできて、いつの間にかさかなクンがみんなの希望になっている。とてもハッピーで、少しビター良い映画ではないかと思います。
リアルさかなクンがパトカーに乗せられるとこもシュールで面白かったな〜
【”普通って何?。”好きに勝るものなしを地で行くミー坊を演じるのんさんの、性を超越した純粋さが魅力的な作品。ミー坊に影響を受けたヤンキー達や、優しく見守る母親の姿も印象的な作品でもある。】
ー 冒頭、テロップで”男の子や女の子でも、どっちでも良い”と言うテロップが流れる。巧い。-
■ミー坊は、魚が大好きで、魚の絵を描く事も大好きな小学生。成績は良くないみたいだが、
母親(井川遥)は、勉強しろなんてことは言わずに、一緒に水族館に行った時に魚図鑑を買ってあげる。そして、ミー坊は高校生になっても、魚愛一直線の生活を送っていた。
◆感想
・井川遥さん演じる母親の、ミー坊に接する姿がとても良い。
ー 苦手を克服するより、好きな事を伸ばせ、とは子育ての際に良く言われる事だが、正にこの母親はそれを実践している。”良いじゃないですか・・”
ミー坊にとっては、誰よりも大切な存在だろうな。-
・ミー坊は、小学生時代にモモちゃんと仲良くなって、冷やかされるも気にしない。更に高校でヤンキーの“総長”(磯村勇斗)や、”かみそりモミ”(岡山天音)達に絡まれるも、逆に仲良くなってしまう。
ー ヤンキーたちに、魚釣りを教えたり、アオリイカを”かみそりモミ”の網網の上着で、捕獲し、皆で胆あえで食べるシーン。
美味そうだったなあ。この経験が、”かみそりモミ”のその後の人生を変えるのである。-
・更に、同じくヤンキーのひよ(柳楽優弥)に対しても、態度は同様だ。
ー ミー坊は、魚愛で、ヤンキーたちとの関係性を築いていくのである。爽快なシーンが続く。-
・大人になって、ミー坊は水族館の研修生になるも、巧く行かない。けれども、ミー坊の周囲の人間はミー坊を優しく見守っているし、モモちゃん(夏帆)の様に、頼って来る人もいる。ミー坊の人間性の良さ故であろう。
・ひよが、ミー坊の姿を見て、一念発起し学年5番の成績を取るシーンも、何気ないのだが良かったなあ。そっと、涙を拭くひよを、柳楽優弥がさり気無く演じている。
ー ひよが、大人になって彼女とレストランで食事をするシーン。ひよの彼女が、ミー坊に”何になりたいの?”と聞き、ミー坊が”魚博士!”と答えた時に、失笑する彼女の姿。彼女が帰ってからひよとミー坊は二人で、赤ワインで乾杯する。
そして、TVディレクターのひよは、ミー坊を”世間に認めさせたい!”と考えるのである。-
<さかなクンが、序盤”ぎょぎょおじさん”として登場し、小学生だったミー坊と交流するシーンが、ラスト、ミー坊がひよにより、TVに出た際に”ハコフグ”の帽子を被って登場するシーンとのシンクロ具合も絶妙である。
その後、さかなクンが念願の魚博士になった事は、周知の事実だが、”好きに勝るものはなし”を地で行く彼の姿からは、とても大切なことを学ばせて貰ったと思った作品である。
沖田修一監督が、盟友である、前田司郎と久しぶりにタッグを組んだ今作品は観る側を爽やかな気持ちにさせてくれる。
その一番の要因は、のんさんの、性を超越した純粋さの塊のようなミー坊を演じた姿であると、私は思ったのである。>
さかなクンさん
8月10日完成報告上映会にて初鑑賞
さかなクンさんというひとりの変人🙇♂️(かつ偉人)をモデルにした沖田修一監督の世界を楽しみました
どこまでがノンフィクションなのかって感じはありますが全く違和感はありません
喜怒哀楽が程よいバランスで心に沁み込みます
また何度でも映画館で観る作品が増えました
一番好きなのはモモコさんとのエピソード
ラストのモモコさんと娘さんの水族館のシーン
やられました
映画なのでミー坊がお父さんになるというのもありだったかも
本筋とは離れますが🙇♂️
序盤のタコを焼いて食べるシーン(映画館で流れるマナー講座にも使用)
沖田監督によく似た役者さん?タコ食べてます🙄
全72件中、61~72件目を表示