私のはなし 部落のはなし

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私のはなし 部落のはなし

解説

日本に根強く残る「部落差別」を題材にしたドキュメンタリー。かつて日本には「穢多」「非人」と呼ばれる賤民が存在した。1871年に明治政府が発した「解放令」により賤民身分は廃止されたものの、それ以降も彼らが住んでいた地域は「部落」と呼ばれ、差別構造は残り続けた。現在、法律や制度上は「部落」「部落民」は存在しないが、少なからぬ日本人が根強い差別意識を抱えている。映画では部落差別の起源・変遷から現状までを描き、積み重なった差別の歴史と複雑に絡み合った背景をひも解いていく。監督は、屠場とそこで働く人々を捉えたドキュメンタリー「にくのひと」で第1回田原総一朗ノンフィクション賞を受賞した満若勇咲。「なぜ君は総理大臣になれないのか」の監督・大島新がプロデュースを手がけた。

2022年製作/205分/G/日本
配給:東風

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
大島新
撮影
辻智彦
編集
前嶌健治
整音
高木創
音楽
MONO
語り
釆奈菜子
テキスト制作
釆奈菜子
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(C)「私のはなし 部落のはなし」製作委員会

映画レビュー

3.5この地域ならではのポジティブさってもっとあると思うんだ

2022年8月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

部落問題に関することは理解出来ました。
ただこの歴史ある地域だからこそ、先祖から受け継いだポジティブな伝統や文化や習慣があるはず。
差別と抵抗にスポットが当てられている一方で、この地域ならではの魅力がわからなかったのがちと残念ではありました。

なお、差別をなくすにはこの地域から
①総理大臣を出す
②国会議員を多く輩出して地域に有利な法案をガンガン通す
③大企業を作って高額所得者を増やす
④子どもの有名大への進学率を増やす&他地域で活躍させる(=故郷のイメージ向上)
とかどうだろう、と思ったりしましたが。いや、論点はそこじゃないことは理解していますが。

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BONNA

4.0「破戒」に感動した方はぜひ…‼️

2022年7月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

休憩を挟んで3時間半、こんなに長い映画は初めて見たし、ドキュメンタリーになっているのも初めて見ました。
「破戒」の頃より、部落差別が世の中に混ざっていて、もう、箸で摘んで取り出す、というようなことはできないのだとわかりました。
どの人の話も重かったし、同じ当事者でも考えが違うことがわかりました。
差別する側にも話を聞いていましたが、血が大事だから、って、何を言っているのかと唖然としました。
「破戒」では、人は弱いから差別する、と、言っていましたが、それだけでは無さそうです。
長くて重くて、二度見たいとはとても思いませんが、見てよかったです。監督は、どのように思っているのかがちょっと分かりにくい感じはしました。
当事者ではないから、関係ないから、で済ませたくないし、綺麗事かもしれないけれど、やっぱり差別は無くしたい。
自分にできることを精一杯やっていこうと思います。

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eigaeiga

4.0私のはなし、となって来ているのに、。

2022年7月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

「部落差別」は、いかにしてはじまったのか

なぜ私たちは、いまもそれを克服できずにいるのか?

残念ながらこの映画では答えはなかった。
そして、この映画を観てあの頃の奇妙な新聞報道を思い出すと、あの様な壮絶な報道も無くなりこの問題は終わりつつある様に思える。

それを今更取り上げる、寝た子を起こす、あの「部落地名総鑑 復刻版」裁判があるからなのか?

しかし、この問題以上の奇妙な事件がこの国には続発して、地域地名の問題ではなく、
「私のはなし 」、と言う個人の問題、課題になりつつあることは間違いないと思う。そう、風化しつつある。

そしてそれが、下の人間は下を作る、
と崇仁の老女が言っていた様に、
この国の社会構造が阻害された邦人、外国人労働者や難民等の人達から想定外の事件が派生して新たな同類の問題があることに気付いてしまう。

そんなことで、この映画は、監督の私のはなしではなく、リベンジであってもらいたい。

それは、屠場とそこで働く人々を捉えたドキュメンタリー「にくのひと」で第1回田原総一朗ノンフィクション賞を受賞した満若勇咲。
でも、屠場とじょうとそこで働く人々を写した『にくのひと』(2007年)は各地で上映され好評を博すも、劇場公開を断念せざるをえなかった。

そんなことでこれからも多くの語り部が私の生の記録を多く残して風化して消滅させないでもらいたいのだ。

それにしても、この問題の研究者黒川みどり先生の俯瞰した説明には驚いた。
著書も多くあり読んでみたい。

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カールのおっちゃん

3.0差別はする側は意識がなくてもされる側は気にするもの

2022年7月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

江戸時代の日本には士農工商の下に穢多と非人と呼ばれる賤民が存在した。1871年に明治政府が発した解放令により賤民身分は廃止されたが、それ以降も彼らが住んでいた地域は、部落、と呼ばれ、差別は残った。現在、法律や制度上は、部落や部落民は存在しないが、少なくない日本人がいまだに差別意識を持っているのが現状。
部落差別の起源・変遷から現状までを、差別の歴史と背景を描いたドキュメンタリー作品。

被差別部落といっても屠殺や死刑執行人の穢多の事だけで、非人は描いていない。
差別はする方は何も意識してなくてもされる方はすごく覚えているものだと改めて思った。
広島も被爆者の差別があり、自分が被爆者だと言えずに過ごした人が多いのでよくわかる。
ただし、今回の被差別部落については、小学校でも授業で習ったし、隣の集落が被差別部落だったから、同和対策と言って広くて綺麗な道が整備されたりと、逆差別を感じた経験が有るから、いちがい共感は出来ない面もある。
三重、京都、兵庫で実名を出して自分の体験を語る人が出てて凄いと思った。
内容は知ってる事ばかりで、特に目新しいものは無かった。
金持ちと貧乏人、役職の上下、公務員と民間人、差別意識はどこにでも存在するものだと思うし、人種や肌の色の違いなど自分ではどうしようもない環境下での差別も多く存在する。
いくら綺麗事言っても差別は無くならないと思う。

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りあの