劇場公開日 2022年9月1日

「クソだと思いきや、普通に面白い!(笑)」ブレット・トレイン さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5クソだと思いきや、普通に面白い!(笑)

2022年9月6日
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賛否分かれてますが、普通に面白い!(笑)

伊坂幸太郎の小説「マリアビートル」を、ブラッド・ピット主演で「デッドプール2」のデビッド・リーチが監督した本作。

確かに、チープでおかしな日本描写と現実味ゼロな展開は多いです。そのおかしな日本描写を観る度に正直萎えてしまいます。

真田広之の親子以外はほぼ全員外国人なのに何故か東京の新幹線が舞台というのも色々と突っ込みどころが多いし、息子を演じたアンドリュー・小路の日本語は結構下手で聞き取りづらいです。
なので、見方としてはクソ映画とも言えなくもないです。

ただ、そのかわりアクションはかなり見応えがありました!
鬼滅の無限列車編や新幹線大爆破等、電車を舞台にした娯楽映画は面白いというのが自分の中で法則化しています。
密室空間で乗客や乗務員がいる中で、被害が少なくしながら敵を殺していく様は観ていて面白いです(終盤で何故か乗務員がいなくなる所は違和感あるけど)。
あと、真田広之の刀アクションは今でも健在で、観ていてテンション上がります!

更にミステリー小説が原作とだけあってか、その部分も面白かったです。
殺し屋達の過去の因縁が各キャラの行動や展開に密接に絡んでくるし、殺し屋達が仕掛けたトラップや武器が「チェーホフの銃」のルールに沿ってどう展開されるか想像しながら観ていく所は面白いし、伏線回収の仕方も爽快でした。

コメディ部分は人によって好みが分かれると思いますが、個人的にはかなり笑いました!w
白人と黒人コンビの殺し屋二人が展開するシチュエーション・コメディ的な笑いに、デッドプールのようなキャラクター達を小馬鹿にして取る笑いもあったりと、個人的に結構満足です。

ブラッド・ピットも、ありそうで演じてきてなかったようなキャラクターが見事にハマってて良かったです。

正直、賛否が分かれるのも理解してます。
今回のコメディの相性やおかしな日本描写をどれだけ許せるか、あるいは原作を気にしないで観れるかどうかで好き嫌いは分かれる気がします。

ですが、個人的には好きなアクション映画でした。

さうすぽー。