スイート・マイホームのレビュー・感想・評価
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マイホーム・ヒーロー
予告を見ても、人為的なサスペンスか超常的なホラーか判別がつかず、しかし敢えてそのまま鑑賞。
そういった意味でも先が読めずに緊張感を楽しめた。
全体的にやや間延びしそうに感じるのだが、意味深なカットや不穏な気配を上手く入れ込んでくる。
その冗長さが、嫌な予感を膨らませる余白になっていて、もし狙ってやったとしたら素晴らし過ぎる。
窪田正孝は『春に散る』から一転、色んな意味で実在感のある夫を好演。
蓮佛美沙子も、序盤からラストまでの落差が上手いし、窪塚洋介は上手い下手ではなく凄い。
奈緒の繊細な表情や目線の芝居も光っていた。
里々佳さんは、不倫相手と分かる前から綺麗だなぁと思っていたら、憔悴した演技も迫真。
甘利さん役の方や子役、赤ん坊に至るまで最高の芝居でした。
話としては、あそこからどうやって出勤したのかとか、誰も地下に明かりを持ち込まないとか、雑さが目立つ。
規制線超えた賢二を誰も止めないのも不自然だし、情緒不安定な嫁に子供を任せるのも有り得ない。
何より、75度まで設定できるエアコンとか無理がありすぎる。
そのへんさえクリアされてれば、という点は非常に惜しい。
また、締め方は完全にホラーのそれであり、サスペンスやドラマとしたらあの先を見せてほしかったかな。
とはいえ、演技と、何より静かに雰囲気を煽る演出が見事な作品でした。
夢のマイホーム
スイート・マイホーム
原作は審査員満場一致で新人賞受賞作
「まほうの家」と謳った寒くない家を夢見て
新築マイホームを建てた若い家族。
全ては順調に行くはずだった。
しかし家の契約を機に少しずつ不穏な影が。
ジワジワ来る、恐怖描写。
新築にお化け?幽霊?
主人公に関わった人たちの死。
呪われたのか?呪縛霊か?たたりか?
赤ちゃんの目に映る、女の影。
一体正体は。
ラスト。
これは夢であってほしい。
これは夢であってほしい。
電気点ければ?
理想の家、理想の家族。
壊れた人間の狂気と執着。
幸せな日常が徐々に侵食されていく恐怖。
ホラーだけど、変化球で厭な空気の映画だったと思う。終わり方も鬱。
でも日本のホラーっぽくない。
個人的に気になったのが
何かに怯え続ける兄、定点カメラ、地下室。
兄が単なる幻視幻聴系の精神疾患なのか霊感持ちなのかで話が変わってくるんだけど、結局全て不明のまま退場。
っていうかお化け屋敷の設定はどこいった?
結局子どもがお化けと思ったのは本田で、赤ちゃんの瞳に写った影は妻の妄想でOK?
定点カメラについては設計したのが本田だから死角を熟知してるだろうし、監視カメラで家族の動きも確認出来るから気付かれずに家の中を移動できるかもしれないけど
ちょっと無理あると思うんだよな。流石に録画見ない?
っていうか屋根裏への侵入経路があそこだけなわけないよな?あそこだけなら尚更無理矢理感あるわ。
そして地下室。
何で電灯を着けない。
重度の閉所恐怖症と暗闇で恐怖倍増かもしれないけど個人的に微妙。
そういや地下室がダメで屋根裏がOKなのはなんで?
あと不満だったのがラスボスの本田。
正体判明後、急に服装やら動きがイカれた感じになったけど
個人的には最初の営業の時みたいにスーツにハキハキとした話し方と笑顔で最後までいって欲しかったな。その方がよっぽど怖いから。
こわいこわいこわい
ホラー苦手なんですが、、
てっきり社会派?サスペンスだと思って身構えずに鑑賞。
ホラー特有の大きい音とスピード感が苦手なわけですが、今作の怖がらせ方が雰囲気抜群でまあ結局怖い。
すごく不愉快で不気味なデジタルズームに、まだ何も起きていないのに明らかにおかしい構図や異常なヨリの画。地下に潜ってもなかなか怖いことは起きないし、なんだか気配は感じるけれどじゃあ何が怖いと言われるとわからない、みたいな状態がかなり長く続く。
これがとにかく秀逸だったように思う。
予想外の兄弟愛には思わずほろり。
窪田さんの挙動を中心としたお芝居は本当に素晴らしいのは言うまでもないが、窪塚さん演じる聡のアイコニックで象徴的なキャラクターが的を得たセリフを放つ演技が素晴らしかった。
気になったことを挙げるとすれば、
いまいち回収し切れていない父親の死体と、
奥さんが狂気に堕ちてしまったこと。
恐怖の余りおかしくなってしまったのはわかるが、奥さんが狂気に堕ちるには夫婦の関係の破綻はあまり描かれていなかったように思う。不倫一つで十分と言われればそれまでだが、、、理想の家族を作るために、邪魔なものは排除せねばならない、という思考に堕ちるためにもう少し奥さんの闇も追求して欲しかった。
総じて雰囲気は抜群で、余計な演出をしなくとも意味深なインサートがあるだけでここまで怖いものか、と勉強になった。
返光
齋藤工監督名義で作られた作品、正直斎藤工さんが制作の方で携わってきた作品がハマらなくて、今作も題材は面白そうだけどなぁと半信半疑で鑑賞しました。原作は未読です。
全編に渡って不穏な雰囲気が滲み出ており、そうならないでくれという展開に徐々に近づいていく恐怖に襲われっぱなしでした。
新居を探している時にまほうの家という暖房が家全体に行き渡る住宅を見つけ、そこに住んでみたはいいものの、地下室に何かがいたり、家での怪奇現象や外で関わった人物の死などが繰り広げられ、やがてこの家の謎が明かされる…といった感じの物語です。
何やら賢二は父親との葛藤があり、過去の虐待もあり閉所恐怖症になっており、兄も引きこもり気味と訳ありの様相を呈しています。
登場人物の多くに難が、もしくは途中で闇を抱えてしまうもので、賢二は一見まともそうに見えて、友梨絵との不倫関係にあり、友梨絵が結婚を機にこの関係を断ち切ろうとした時も賢二は口先がモゴモゴさせていたので、コイツはまともじゃないなと主人公までも疑いの目で見るようになりました。幸せな家庭がありつつも何故か他の女性に目移りしてしまう、これは何でなんだろう…。
でもその不倫の現場の写真が何故か撮られており、友梨絵の旦那の元や実家、職場までに写真が送られエグい精神ダメージを与えてきます。この時点で犯人は1人に絞られました。
なんとなーく本田さんが怪しいだろうな(とはいえ甘利も警告の意味があったとはいえ怪しすぎるので普通にこっちも疑っていた)というのは序盤の方と、同じセリフを繰り返したところと、あと奈緒さんが演じているのは何か裏があるよなと思っていたらストレートに正解で、事故で夫を、死産で子供を亡くしてしまってから妄想癖の激しい人になって、友梨絵と甘利と聡を残忍に殺し、一家の屋根裏に住み着いて、最終的には賢二までも殺そうとするイカれた女でした。ただ殺人鬼的なパワーに優れているわけではないので、呼吸困難とはいえ筋肉量が段違いの賢二に逆に刺されてしまい倒れてしまいます。
悲しい過去があるとはいえ、彼女をストップできる人がいなかったが故に生まれてしまったモンスターでした。終わり方だけ呆気なかったのが勿体なかったです。
ラストシーン、一番なってほしくない展開になってしまいました。赤ちゃんが家の怪奇現象の原因だと信じ込んでしまったひとみが赤ちゃんを殺してしまうという、直接的な描写こそギリギリ映らなかったものの、先端の尖った木の棒で目を突いて血がタラーっと流れるシーンは鳥肌ものでした。1階にいるサチの真顔も手を開いて目だけ映すシーンも恐怖を掻き立てる魅せ方で中々怖かったです。
物語のつなぎ目とつなぎ目が雑なのは残念でした。発言の一つ一つを回収してくれとまでは言いませんが、辻褄が合わない場面が多かったのが気になりました。
殺されるシーンが映されていないというのもあるのですが、本田さんがそう易々と大の男を殺せるとは思えない(狂気的ではあるものの、武力的な強さが開示されるシーンがほとんど無かったので)ので、そんな簡単に殺されるかな?と疑問に思ってしまいました。
父親との確執の回収の仕方も上手では無かったので、尺が少し伸びてでも丁寧に回収してくれたらなとは思いました。
役者陣は好演で、窪田くんの絶望した表情や静かに怒りを表すシーンがとても印象的でした。死ぬ直前の動きや息遣いがリアルにしか見えずゾクゾクしましたし、「春に散る」でも観たたくましい筋肉が不倫現場で覗けるとは思わず、見惚れてしまいました。
蓮沸さんの献身的な妻だった前半の優しい表情から、徐々に気が狂っていき、最終的に子供を手にかける時の冷酷に笑うシーンがとても怖かったです。
中島歩さんの怪しさはありつつも、クズではないのはなんだか久しぶりで、淡々とした刑事がとても似合っていました。1ヶ月で3回劇場で観ているので、めっちゃ働いてらっしゃいます。タフです。
荒いところは多いものの、邦画らしからぬ心理的な怖さで攻めてくるヒューマンミステリーは新鮮で楽しめました。過去の実績を疑っていましたが、俳優業と並行しながらこのクオリティの作品を作る齋藤監督の手腕には脱帽ものです。ぜひ次回作も観たいなと思いました。
鑑賞日 9/5
鑑賞時間 14:40〜16:45
座席 G-10
これホラー?怖かった
冬寒い長野で、インストラクターの清沢賢二は、妻と幼い娘のために一軒家を購入した。地下室の暖房設備により、家全体を温めるシステムは快適で、マイホームでの温かな生活をスタートさせた一家だったが、賢二の関係者が殺される事件が発生し、賢二が疑われ、家族にも危害が・・・てな話。
マイホームを設計した建築士が家に細工したら怖い。
そこで殺人事件とか起きたら、せっかくの新築のマイホームが事故物件になるし、えらい迷惑な話だ。
自分が不幸なのはわかるが、幸せな家族を巻き込むそのイカレタ発想と行動が恐ろしい。
奈緒の怪演は素晴らしかった。
妻役の蓮佛美沙子は久々にみたが、変わらず可愛かった。
全体を通して、カメラワークが面白かった。
素敵はお家、だけど何かと怖いよ
家全体を暖める構造の魔法の家、いいよねえ〜だけど、その設備が地下にあるのは、もし浸水したら、、、とか考えちゃう。故障したって修理に費用も時間もかかりそう。それに見守りってことで、部屋のあちこちにカメラがあるって、嫌だよね、隠れて何もできないじゃん。
不気味なモノがなんなのかよくわからず、こちらもアレコレ想像しながら観る。犯罪的なことなのか、霊的なモノなのか。どちらにしても怖い😱
妻が赤ちゃんの瞳に写った自分の横の黒い影に怯える場面。あんなそばにいたなら、もう少し前に気配で気がつきそうだけど。でも、犯人は家を知り尽くしているから、カメラを避けることも出来るしね。でも妻は専業主婦、犯人は出社するの大変だっただろうね。それに家族より先に引っ越していただろうけど、1人であの空間に物を運ぶのも大変だったろう。電化製品の設置もできるんだからすごいなあ。お疲れ様。
私の予想はことごとく外れました。不気味だったお兄さんは実はすごく弟のことを心配していて、気の毒な終わり方だったけど、お父さん、結局何処に隠した?そこも描いてもよかったのに。
精神的におかしくなってしまった妻のラストの行動、怖いわ〜。可哀想。
それにしても、妻と可愛い子供がいて、マイホーム購入を計画中の幸せの中、それでも男は浮気をするのか、、、本当にどうしようもないなあ。
とても良い映画
"ホラー要素"もあり最後まで目の離せないサスペンス映画でした。最近の(大して怖くない)ジャパニーズ・ホラーに辟易してるような方にもオススメ出来るのかなと思います…。
この手の作品が好きな方は、見逃し厳禁な作品だと思います。ただ、どぎつい表現とか目を覆いたくなる描写とか、子どもが酷い目に遭うのは耐えられないという方はスルーして下さい…。
個人的にはもっとダークでホラー要素強めな方が好みですが、救いようのない絶望感とか、そういう演出を全編にもっと行き渡らせて欲しかった笑
映像がもっと暗ければ、怖さも増し増しだったのでは…とちょっと思いました。
*窪田正孝演じる主人公が閉所恐怖症という設定がなかなか良い味付けだったと思います。
*この人は実は"良い人"というのは、最初の方で何となくわかりましたね笑
オススメ!
(*´-`)ひねりまるでなし。
齊藤工はどんなホラーサスペンスを撮りたかったのだろうか?
シックスセンスみたいな展開なのか?と思ったがまったく違い犯人は前半20分でわかる展開。期待を裏切ってくれるんだろうなぁと思いつつ見ていたが変化なく幕切れ。あのド浮きの警察官が実は幻覚妄想で主人公が統合失調症だったというオチは?全然かすらず。普通にこいつ怪しいと思った人物が犯人で終わった。最後妻も狂ってしまうが何の驚きもない。昔父親を殺したことも繋がりがない。なんだったんだろうか?
救いは窪塚洋介の演技が良かった事か。スターウォーズのアダムドライバーに激似。
その..
ツッコミどころは多々あります。
説明がもっと必要なところがあり過ぎる。
犯人にもっとフォーカスしてほしかった。
肝心の主人公もクズだった。
理由はどうあれ過去と現在で凶器を持ち..なのに普通に生活している。
見事に後味が悪い映画でしたが、窪田正孝さんはサイコパスな芝居が上手い。
人間怖い
スポーツジムのインストラクター清沢賢二は
住んでる家が寒いからと妻と子供のために念願のマイホームを購入!
地下にエアコンを置き作動させ
その暖気をダクトや壁の間を循環させることで家全体を暖めてるとか…
すごいなと思ったけど電気代もすごそう笑
地下の巨大な暖房設備により、家全体を温めるその家は、「まほうの家」の呼び名の通り理想的な物件。
最初は幸せな家族と思って見てました…
そしたらなんと不倫してるじゃないですか笑
不倫相手が結婚するから会うのは最後となり普通に暮らしてました。
ですが誰かの視線を感じたり赤ちゃんの瞳に誰かが写っていたり…
不可解なことが多発します。
不倫相手から電話があり会うと密会している動画が送られてきたり無言電話の嫌がらせがあっているという…
でも不倫したんだから自業自得では?
と思ってしまった笑
そして怪しそうな甘利が近くの雑木林で殺害され
不倫相手も殺害される。
兄も赤ちゃんを守るために殺害される
徐々に奥さんも頭がおかしくなっていく…
刑事さんから電話があり話を聞いているうちに犯人が誰なのかついに気づきます。
家に戻ると天井裏に滞在スペースを見つける。
地下へ向かうと閉じ込められ動悸や高温で動けなくなり
犯人の本田が降りてくる…
彼女は家を建てる時に夫を亡くしその後に子供を死産して精神がおかしくなって理想の家族に自分を投影していました
もうやばい人ですね笑
そして落ちていた包丁で本田を刺しました
それと同時に過去を思い出します
父親を刺して殺したことを…
その役がなんと竹中直人さん!!
ほんのちょっとしか出てない!!笑
退院後、やり直そうと家に戻り
屋根裏へ向かうと目から血を流した赤ちゃんを抱いている妻の姿が😳
「これでもう見なくてすむよね?」
最初に思ったのが地下に電気をつけろよと…笑
いくらなんでも暗すぎるよ笑
スマホでもいいからライトつけよう?笑
そこが1番気になりました…
初めは幽霊かなって思ってましたが殺人があってこれは人間の仕業と思いました
普通の人に見える人が犯人でしたね
しかもかなり怖い…
奈緒さんってこういう役演じるのすごく上手ですよね
あな番のせいでしょうか🤔笑
最後が1番衝撃的な終わり方…
やっぱり人間が1番怖いですね…
こういうエンディング嫌いじゃないです!
面白い映画をありがとうございました😊
ウルトラマンだけではない斎藤工
予備知識なくフラッと映画館に入ったら、なかなかの拾い物でした。念願の一戸建てを手に入れた若い夫婦が体験する恐怖のドラマですが、監督は俳優の斎藤工で、暗くくすんだ色調の画面に時折強い照明を当てて陰影を強調したり、登場人物の顔をドアップにすることで緊張感を高めたりと、ていねいで手堅い演出です。真相は江戸川乱歩もビックリなおっかない内容で、幕切れも残酷で後味悪いです。お話し自体は面白いけど、自閉症気味の兄の扱いや犯人の異常な行動に周りが気づかないのは、イマイチでした。役者では、窪田正孝が好演、この人の顔はサスペンス向きですね。蓮佛美沙子はきれいなんだけで、ちょっと黒木華に似た感じで初めて分からなかったです。
【”まほうの家の窃視感。新居の玄関の横に植えられた白い椿の花言葉。”今作は映画監督、斎藤工氏がその映画愛に基づく知識、経験を基にした力量を存分に発揮した不穏感極まりなき恐ろしくも哀しき作品である。】
ー 斎藤工氏と言えば、誰もが知っているシネフィルであり、映画監督としても「blank13」で父との確執を描き、「MANRIKI」ではシュール過ぎる世界観を作り上げていた。
そして、今作。
正に満を持して、氏が正攻法で製作した怖い、且つ見応え充分な作品なのである。-
◆感想
・冒頭の地鎮祭のシーンをやや褪せた色合いで映した事と、小さな女の子が両手で顔を覆いつつ、片目であるシーンを観る表情。
ー 観る側は、ケンジ(窪田正孝)の新居の地鎮祭かな、と思わされる。だが目出度い筈の地鎮祭なのに席に座っている人たちは、葬儀に来ているようである。そして、このシーンとラストシーンとの連関性も見事なのである。-
■ケンジとヒトミ(蓮佛美沙子)夫婦は寒すぎる松本のアパートから”まほうの家”とネーミングされた夏涼しく冬温かいマイホームを、一級建築士で明るい本田(奈緒)の設計した”注文住宅”として手に入れる。
だが、同じ会社のアマリ(松角洋平)は、その事実を知らず別の設計士を紹介するがケンジは”本田さんに頼みましたから”と断る。
ー この設定が、絶妙に巧いのである。アマリの顔が怖い・・。で、ケンジ勘違い・・。ー
・ケンジの家及び周辺では、次々に不可解な出来事が起こる。遊びに来た子供達は”お化けが出る”と言って近づかなくなるし、ヒトミも”誰かに四六時中見られている気がする。”と口にする。
そして、アマリはケンジの家の近くの雑木林で首吊り状態で発見され、ケンジの浮気相手だったユリエ(里々佳)はケンジとの密会動画を拡散され、神経を擦り減らし”自死”する。
ー 恐怖の気配を予感させる歪んだカメラワーク。地下室の暖房機の微かな音。家の中のどこかから聞こえる不協和音が観ている側の嫌な感じを増幅させていく。ー
・引き籠っているケンジの兄、サトル(窪塚洋介)の”お前にはアレが見えないのか。アレから家族を守らなければ。”と言う言葉と、フラッシュバックの様に映される父からのDVシーン。
ー 見事な、過去と現在の負の連鎖を表すシーンの映し方である。そして、ケンジが過去に起こした事件も明らかになるのである。ー
・ケンジが知った、本田さんの哀しき過去。彼女は地鎮祭の時に夫を交通事故で亡くし、お腹の子も死産していた事実・・。
ー 本田さんが”狂って行った”ことが良く分かる。今作の奈緒さんの笑顔は怖すぎます・・。-
■怖さMAXシーン幾つかを記す。
1.ケンジの家で、サトルがケンジの娘を庇うように刺殺された現場にたサトルが駆けつけ、兄の死体を見つめるシーン。
2.ケンジが自宅の娘の部屋から、屋根裏に上がった時に観たベッド、人形、そして家中を映し出している大画面・・。
ー ウワワワ・・。何しろ、”彼女”は設計士だからね。ー
3.閉所恐怖症のケンジが娘を探しに暖房機のある地下室に階段で降りるシーン。そこにいたのは・・。そして、”彼女”はケンジを閉じこめ、温度を70度まで上げていくのである。
ー もう、止めて上げて!。で、ケンジの様子を伺いに来たナイフを持った”彼女”。タックルで”彼女”を刺すケンジ。手に嫌な汗がびっしりである。-
4.再び、屋根裏のシーン。
そこには娘を抱いたヒトミが居る。(明らかに、精神がオカシクなっている。)
正座し、両手を付いて浮気を詫びるケンジだが、ヒトミは”白い椿”で娘の眼を付き、笑顔で言った言葉。”これで、怖いモノは見えないね。”
ー もう、ホント、勘弁してください・・。可哀想だよ・・。-
<不穏感満載の中、徐々に明らかになる哀しき若き女性の狂った所業が”これでもか!”と描かれる作品。
今作は、シネフィルとしても知られる齊藤工氏が、その豊富な映画知識、俳優としての経験をフルに活用して製作した正統的な、邦画ホラーの逸品なのである。
怖かったし、果てなく哀しかったよ。暫く嫌な余韻が残りそうな作品でもある・・。>
夢のマイホーム。
狭いアパートから注文住宅で一軒家を購入を決めた清沢家の話。
ボロアパートで壁薄い、隙間風?で寒いから家を買おうかと住宅展示場へ、数あるメーカーから選んだのは「まほうの家」、その「まほうの家」で担当をしてくれたのは本田という女性、その本田と出会ってしまった事で狂い始めてしまった清沢家のストーリー。
何か惜しいって感じ(笑)
面白い、つまらないと聞かれたら面白い側なんだけど、ちょっと怖いシーンに行くまでのテンポが遅く、怖いシーンも短めな為、あまり怖くなかった。
個人的一番怖かったのはラストの赤ん坊抱えた妻ひとみのアップ顔が一番怖かったです!(笑)
2本目に観たんだけど、かなりシーンとしたシーンが多く腹減ってた私からするとちょっとキツかった!お腹鳴りそうで!(笑)
製作に気になる名前が😱
はい、ファーストデイです。
映画行かないと損した気分になる日。
今日は邪魔は無かったですが、
あまり時間がありません😅
映画館に着いても何も決めてなくて、
目星いいのが無ければ、
観ずに帰ろうかと思ってました。
まあ折角だから、
丁度今から始まる今作をチョイス。
窪田くん、
「ふがいない僕は空を見た」
以来好きな役者です。
屈託ない笑顔とか泣きの演技まで、
彼にはいつもヤられます🎯
どことなく自分の友人、
マヒトくんに似てます。
(「君たちはどう生きるか」レビュー参照)
今回も御多分に洩れず、ヤられました🤣
基本的にはサスペンスなので、
終始不穏なBGMの中、
話は暗転の連続。
思わせ振りなカットも多数。
しかし、後半のシーンの彼の泣きで、
アレ❓何かテイストが変わった❓
感じでもらい泣き😭
昔のドラマ、
「あなたの隣に誰かいる」を
思い出させる話でした。
齊藤監督。「blank13」も良かったけど、
今回も良かったよ👍
無駄なカット多い気もしたけど😅
エンドロールで「福山雅治」⁉️
裏方やってたんだねー
Uber eatsの女の子、
いい演技してたねー👍
【以下ネタバレ】
奈緒よりも蓮佛の方が怖かったオチは、
素晴らしい。
窪田くんと不倫関係だった、
里々佳さん❓気になるー😍
オヤジの死体、どこなんだー😱
ホラーにしては怖くないし、ミステリーにしては犯人が分かってしまうし、サスペンスにしては盛り上がらないし、スリラーにしてはわざとらしい
オカルト・ホラーと見せかけるのは良いのだが、主人公やその妻が感じる新居の不気味さや「怖さ」が伝わってこないのは、致命的と言えるだろう。
特に、主人公が地下室で感じる息苦しさを、閉所恐怖症のせいにしたのは明らかな失敗で、得体の知れない恐怖を自ら手放してしまったとしか思えない。そもそも、地下室に照明がないのはおかしいし、そこに閉じ込められたら、スマホのライトを使ったり、電話で助けを呼ぼうとするのが普通だろう(他の場面では頻繁にスマホを使っているのに!)。主人公が、地下室よりも狭い屋根裏で普通に活動していたり、窓のない屋根裏が明る過ぎるのも不自然だ。
連続殺人事件のミステリーにしても、話がモタモタしていて一向に盛り上がらないし、怪しい人物が死んでいって、消去法で犯人が分かってしまうのもいただけない。
サイコ・スリラーとしても、犯人が、屋根裏に隠れ住むのは分かるとして、ハウスメーカーの同僚や主人公の浮気相手を殺害する動機には今一つ納得できないし、女性1人でできる犯行とも思えない。
ラストは、結局、主人公の兄を殺したのは妻だったという解釈になるのだろうが、これも、妻の言動や、犯人と思われた人物に動機がないことから予想できてしまい、残念ながら、意外性や衝撃は感じられなかった。
更に言えは、主人公が過去に父親を殺していたという事実も、いかにも取って付けたようで、余計なエピソードにしか思えない。
不倫、脅迫、怪しい販売員、子供の隠れんぼ、自閉症の兄など、サスペンスを盛り上げるための仕掛けが、どれもわざとらしく、ご都合主義に思えてしまうのは、「観ているこちらが素直でない」ことだけが理由ではないだろう。
うーん
ちょいちょい怖い場面もあったはあったけど
家に別の人が住んでた。
と言うよくこの手の話で出てくる内容。
斎藤工がメガホン取るならもう少しらしさが欲しかったけど
原作に忠実に作った感じなんだろうか?
窪田くんをはじめ役者の皆さんはいい味出してたけど
ホラーと言うよりは女性が読む恐怖系の雑誌感覚。
せっかくyamaがED歌って良い曲だと思うけど
この曲と照らし合わせて歌詞聴いてると
ちょっと怖くてリピートしづらい。
このEDが1番怖いかも。
竹中直人がDV父で瞬殺される出オチ感は
更にホラー感が無くなった。
オゾミス!!!
※ネタバレあります。
本作はとても繊細な作品なので、もしこのレビューに来て下さった方が鑑賞前ならば、読まないで鑑賞して欲しいです。
偉そうにすみませんm(_ _)m×100
さて、
齊藤工さんが監督、窪田君、蓮佛さんに惹かれて観ました。
無料パンフももらっていたのですが、窪塚君も出ていた事を見逃しておりビックリしました。
でも最初気づかなかったw
窪田君は昨日に引き続きです(^。^)
今作はスポーツインストラクター役。
筋肉美BODYも見られるサービスシーンもあります笑
賢二(窪田君)と妻のひとみ
(蓮佛さん)と娘サチ(アメリちゃん)
(後に次女ユキ誕生)
どこにでもいる幸せそうな家族だ。
長野の冬。
今のアパートでは寒過ぎる。
夢のマイホーム購入に向けてモデルルームの見学に訪れる。
そこで、地下に暖房設備があり家全体を暖めてくれるという「まほうの家」に惹かれて、新築で建てる決意をする。
親切に対応してくれた本田
(奈緒ちゃん)に設計を任せ、理想のマイホームを手に入れる。
幸せな日々が始まるはずだったのだが。。
終始不穏な空気が漂っていて、全然幸せそうじゃなくて凄くイヤ〜な感じ。
閉所恐怖症の賢二は地下に入った事がトリガーとなり、過去の記憶が蘇る。
しつこく絡んでくる甘利(松角さん)
加えて賢二の母と兄(窪塚君)の存在もどうにも落ち着かないザワザワ感がある。
追い討ちをかけるように、地下から出てきた子供の異変、脅迫動画、
次女ユキの瞳に映る
「何か」に怯え出すひとみ。
(瞳とひとみ!!!)
そしてとうとう変死事件が起こる。。
前半のスローペースなサスペンス感は好みが分かれるか?
しかし後半にかけてペースが上がり、想像できないホラー要素もプラスされ十分見応えがありました。
人間の表層的な部分しか見ないと本質を見失いますね。
1番怖いのは人間。。
「怪物」に通じる所がありました。
しかしおいおい不倫とは!!!
ジムの控え室で賢二に話しかける友梨絵
(里々佳ちゃん)にすぐ「ざらっ」とした嫌悪感を抱いたんですが、、
「女の勘」当たりましたわw
そして、、、
賢二家族と本田が初めて会った時に見せた彼女のあの一瞬の笑顔。。
「お前〜〜〜!!」
すぐ分かっちゃったw
「借り暮らしのアリエッティ」
すんじゃない!
ナプ◯ンまで置いてありました。
こちらの方がよっぽど
スイートマイホーム。。
友梨絵の変わり様は違う意味で恐怖!
里々佳さん。初めましてですが、凄く好みのお顔!!!今後注目します。
原作未読ですが、評判通り、、
「イヤミス」通り越して「オゾミス」
心理的にこわいこわ〜い作品でした。
ラスト、、、
あなたは耐えられますか?
驚愕❗️
静かなサスペンスと軽いホラー。そして悲しい。
かなり面白かった‼️
見えない何?幽霊ネタ?まさか?謎解き。
最後は衝撃的。リアルに映さないでくれて有難う。
窪田くんの演技がまさに物語る。
終始、不気味なストーリーだった。
サスペンス、ホラーが好きな方にお勧め‼️
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