スイート・マイホームのレビュー・感想・評価
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どこかで観たホラー要素の組み合わせ
じわじわとくる怖さも突然くる怖さもない。散りばめられた伏線が終盤にかけて繋がっていって、真実が明かされる直前で全ての伏線が繋がる系の怖さ。
でも、散りばめられた伏線がどこかで聞いたようなものばかり。また、登場人物が少ないせいで犯人が簡単に絞られる。犯人を探す楽しさもなくなっていく。
ホラー映画のラストシーンは余韻を残す上で重要なシーンだと思う。しかし、この映画は精神的におかしくなってしまった奥さんの奇行というなんともしょうもないものだった。
人間怖い
アマプラで初見。
疑問な部分がいくつかあった映画だった。
家族に暴力をふるっていた父。その父を殺してしまった主人公。だが、主人公は結婚もして子どもにも恵まれた。母が後半「お兄ちゃんはずっとあんたを守れなかったことを後悔してたの」みたいなこと言ってたけどそこまで責任感じるか?弟(主人公)の方は父を殺しても尚、家庭をもって現在楽しくやってたんだし、引きニーの原始人みたいになるほど落ちるか?と少し疑問。
それに加えて兄だけに見えてた霊的存在?の意味がよく分からない。父の幽霊とか幻想が見えてたわけじゃなくて、本田(奈緒)の事が分かったのは何故なのだろう??
それと最初にあまり(顔面脂汗)が死んだ理由が少し曖昧。
ミスリードで兄が怪しい?あまり(顔面脂汗)が怪しい?と思わせてくるところは良かった、実際こりゃ兄怪しいだろいって登場シーンで思った。
不穏な空気が長くて、何が起きてるんだろ〜〜〜〜〜がずっと続いてる気分でモヤモヤする時間が多かった。
目を隠す子どもの場面が伏線になってたぽいけど、分かりにくい!とも思った。
最後ひとみはおかしくならなくても別にいいのではと思ったが目を潰すことによって、、
子どもがいるのに不倫する夫、大きな決断をする時に一番頼りにしていた人(奈緒)にされた信じ難い所業、そんな赤ちゃんと過ごした辛い時間、、、色んな事が重なってひとみは壊れちゃったのかな。
初めて感想書いてみて、かなり自分勝手な意見になってしまったけどご容赦ください。
どんなエアコンやねん
・思わせぶりなだけで退屈なショットが延々と続く。1カットが無駄に長い
・地下室暗すぎ
・エアコンというよりコンベクション・オーブン
・意味のない閉所恐怖症設定
・意味のない兄の何か見える設定
・意味のない昔の父殺し設定
・刑事いくらなんでもペラペラ喋りすぎ
・上司いくらなんでもペラペラ喋りすぎ
・なんで包丁床に置くの
・両目ブッ刺されても泣き声ひとつあげない赤ちゃん
でっかい暖房うやましい。
予備知識なし!斎藤工の監督作品、なんとなくホラー系ぐらいの知識。
まほうの家というネーミングがまたよい。
しかし家の暖房でMAX75度まである必要ないだろ、作った業者がやばすぎですな。そういやエアコンのMAXって何度なんだろって思わず考えた(考えただけ)
あんな地下に電源設備なしで懐中電灯も持たずに行くのはそりゃあかんやろ。絶対なんか起きるて。
殺されたおじさん(名前忘れた)の怪しさも素晴らしい。何故か終始顔テカテカ。
兄ちゃんが窪塚洋介なのも良かった。
てっきり兄ちゃんは霊的なものに怯えてるのかと思いきや親父に怯えてたのね。児童虐待がもう1つの真実ですか。
最後、屋根裏に居たのは蓮佛さんじゃなくて奈緒だったってゆうオチを期待してしまった。でも自分の赤ちゃんの目を白百合の茎でぶっ刺すというサイコパス嫁が爆誕されておりなかなかな結末だった。
最初は心霊系かと思ってたけど全て人間の狂気で1番怖いのはやはり人間ですな。(でっかい暖房に霊が宿ったのかとずっと思ってた)終始ソワソワドキドキする作品でした。斎藤工監督素晴らしい。
そういやお友達の子供はあの地下で何かを見たのだろうか?
ミステリー?ホラー?どちらなの?伏線が「そんなんわかるか!」でした。
来年3月に観に行く予定の『変な家』に近いテイストなのかな?と思って。予習を兼ねてアマプラでの鑑賞でした。鬼が笑うって話です。
監督の齊藤工って『シン・ウルトラマン』の人の別名義ですよね?合っていますよね?
念入りに調べたもん!
俳優業の傍らで、こういう作品作れちゃうんだから、なかなかだと思いました。←なにこの上から目線w
わからないことが多かったので、二度鑑賞しました。
それでもわからなかったの。
なぜ、兄が「あいつはそこいら中にいる。天井にも床下にも」って気付いたのか?
(ここは被害妄想を患っている兄の幻覚ってことで合っていますか?)
本田が理想の家族を維持することにあれほど固執していたのに、なぜ最後で賢二を殺そうとしたのか?
何よりも衝撃のラスト。なぜ、ひとみが“ああなって”しまったのか?
細かなこと言うと、75℃もの高温で放置された赤ん坊のユキが、なんで生き延びていたのかも?
そもそも温度設定が75℃までもあるエアコンって何なん?そんなチートスキル必要?
さらに細かなツッコミ入れると、エンドロールで竹中直人の名前を見つけたけれど、どこでご出演だったのかが?だったの。
何かが起こっている恐怖は十分に感じたけれど。ミステリーなのか、ホラーなのかがよくわからなかったの。
あの衝撃のラストって、わざと賢二に自らを刺殺させた本田の怨念が、ひとみに憑依したってことで合っていますか?
あれ、わざとでしたよね?だからこの映画ってホラーで合っていますよね?
そうでも考えなきゃ辻褄が合わないの。
そこが、どちらかに振り分けられて描かれていた方がよかったと思ったです。
あっ、そこのミックスの妙を楽しむ作品だったのかも。
窪田正孝のオドオドとしたお芝居がなかなかいいなぁ、と思って観ていたのですが。
終盤に至ってちょっとオーバーアクションで白々しいかも?って思っちゃったの。
度々出てくる、白い椿の花と、瞳を覆い隠す少女の絵が伏線だったのですね。
そんなん気が付くか!
エンディングテーマソングの「返光」は、ドンピシャでハマってたと思うの。
調べてみると、映画の公開直前にリリースされた歌らしいので、劇に合わせた後出しジャンケンだったのかな?
めっちゃ簡潔なレビュー。
いいんだよ、これくらいが“常識的に”普通なんだよ。
さて、皆さんのレビューを拝読して、謎解きに行ってみよう。
夢の「スィート・マイホーム」の実像
ミステリー風のホラー映画でした。
斎藤工が齊藤工・名義で監督した作品です。
名優は監督の腕も冴えています。
寒い長野県に住むスポーツジム・インストラクターの
清沢賢ニ(窪田正孝)。
それまでは隙間風の入る寒い家から、
念願の暖かい現代的家を購入。
半地下に設置された一台のエアコンで全部屋を暖め、
居間のモニターでは各部屋や庭の映像が確認出来る、
スマホの遠隔操作も可能な、
夢のように作りの「スマートホーム」
HAホームで対応した本田(奈緒)は一級建築士だと言うことで、
設計もお願いして、翌年妻ひとみ(蓮佛美沙子)と4歳の娘サチと、
すぐ生まれた次女・ユキと家族3人、夢のような毎日が始まった。
寒冷地エアコン(?)が地下に設置されていて、ブーンブーン
うるさい。
賢ニが苦情を言いにHAホームに行くと、
本田に契約を奪われた甘利(松角洋平)の
対応がいちいち気に触る。
首元をつかみ詰め寄る賢ニ。
私はてっきり「家に魔物系」の事故物件みたいな映画かなぁ、
と思ったけれど怖いのは《家》だけでなくて
《人》も!!
家に幸せを求める建築士の本田の過去。
実はマイホームに入居直前に夫を交通事故で亡くし、
更にお腹の子を流産。
そんな果たせなかった幸せを清沢家に重ねたのですが・・・。
不穏な音響に窪田正孝の顔が真横になるカメラアングル、
色味も黒に赤みがかったりホラーテイストが
散りばめられています。
清沢は妻に隠れて3年間も不倫。とか、
不倫相手(里々佳)に脅迫の動画・・・とか、
(里々佳のマンションのドアを開ける清沢の姿)
清沢家を覗き見してた甘利が不審死。
遊びに来ていた妻ひとみの友達と男の子は、怯えて慌てて帰る。
ひとみは「家に何か居る」と口走る。
賢ニが実家に帰ると、兄の窪塚洋介が、
押し入れで引き篭もり生活をしていて、
ここでも「何か」が居ついてる様子・・・
と、伏線がやたらと多い。
ひとみは精神不調になりベッドに眠る次女のつぶらな瞳を
「この子の瞳に何か恐ろしいものが写って居る」
と完全に変!!
そして不倫相手の里々佳が不審死。
刑事(中島歩)が頻繁に現れて窪田正孝を疑い、アリバイを聞く展開。
てっきり窪田が殺人犯か?
挙動不審だし不倫相手は死ぬし、怪しい・・・と思ったが、
実は《白い椿》を庭に植えてた女・奈緒の怨念!!
白い椿の木の花言葉は「理想の愛」だった。
と言う展開。
ミステリーというより「ホラー」
なかなかジワジワと恐怖が込み上げてきました。
窪田の兄役の窪塚洋介が黒ずくめの服装に前髪で殆ど顔を隠して、
実家の仏壇の前でうずくまり押し入れに顔を突っ込み、
凄くヤバい雰囲気で、何か?隠してる?
でも殺されちゃうんですね。
ここでも実は窪塚と窪田兄弟の父親の死の真相とか
隠されていて・・・
彼(窪塚洋介)を殺したのは誰??
妻の蓮佛美沙子でしょうかね?
完全にいっちゃってでて、何が怖いって、
次女を○○しちゃうシーン!!
それともうひとつ、奈緒はどこへ?
これも彼女?!
それにしても女性の怨念と妄想は怖いとつくづく身に染みた。
(今ひとつ腑に落ちないので、原作を読みたいと思いました)
R-子供がいる人NG
ずっと冷や冷やおどおどしながら見られるサスペンスです。
途中、何度も心霊系ホラーとは聞いてない!!とキレながら見ていましたが心霊系ホラーではありません。
逆張りしてその逆張りもしてもういっちょ逆張りしながら見るようなサスペンス慣れ視聴者には先が読めそうです。
でもわしゃ子供がよお、犠牲になる系はよお、駄目なんじゃ。
奥さんのある台詞から(これはやべえぞ…)と不安になった人は席を立って良いです。
いや上質なサスペンスだから最後まで見て。
いややっぱり帰っていい。
いや…
エンドロール後に何かあるらしいのですが、私は駄目でした。
ふざけんなよ!!!!!って怒りながらエンドロールの最中に中座しました。
子供と犬が犠牲になるのはいけない雰囲気に果敢に挑みましたって購入前にでかでかと書いといてほしい。
あと誰かユキちゃんの生死教えて
目が潰されても赤ちゃんって無事?
無事って言って…有識者の方…誰か…
力技が惜しい佳作
ご都合主義や描きたいシーンのために無理やり人物の行動をパズルした感が強く、脚本は正直イマイチ。
途中までは訳の分からない、正体の知れない怖さがよく演出されていたけど、よくある生きている人間が1番怖いオチで終盤とてもガッカリ。
もういっそお化けが狂気の元であって欲しかった。
そして何より人間の狂気の描き方が浅い。
主人公がアホすぎる。
ツッコミどころ多すぎてもはやギャグ。
これは原作のせいだろうけど、ならば、なんでこれを企画化したんだろう…
映像演出にはこだわりを感じ、面白い画角もあり、編集も丁寧で好感が持てる。
しかしカラグレはやりすぎ。総じて安っぽい。
せっかく協力者も多く、予算もそれなりにかけていただろうに、日本のホラーってこんなもんなのかとレベルの低さに終始ガッカリ。
これで芸文振の助成金が通っちゃうんだ〜っていう…
演技も棒。序盤が特にひどい。
正直、1番子役がうまかった。
次点で兄。
この二役がなかったら見れたもんじゃない。
映画館で見たら、それなりに音響のおかげで見れるけど、配信や小さな画面で見たら退屈な映画だと思う。
途中退出者が少なくなかったのも納得の作品だった。
この頃のミステリには疑問が残る
途中の住宅模型が出てきたところで「動機と実行可能性から考えて、犯人は奈緒だな」と思うの。「でも、そこを引っくり返されて『やられたー! ちょっと動機に無理ありすぎだけどね』ってなるのがミステリだよな」と思って観てたら引っくり返らなかったの。
流石にそれだけではどうなんだということで、イヤミスっぽい終わりにしてるね。
単純な謎解きはやり尽くされたから何かを付け加えようというとこだけど、安易な気がしたな。
その作品を齊藤工が映画化する。なにか大人の事情があるのかな。《blank 13》みたいな訳の分からない作品が齊藤工には合ってる気がしたな。
蓮佛美沙子のこれ系の役は《白ゆき姫殺人事件》以来だったんだけど、似合うね。少しホラー系が似合う顔な気がしたな。
目を覆いたくなるような
冒頭から不穏感が半端ない映像で引き込まれました。
住宅展示場の人々の笑顔も怪しさ全開で、主人公一家はどうなってしまうのかと。
仲睦まじい主人公一家の日常に違和感が積み重なってゆき、何気ない場面でも異様な緊迫感を醸し出しているように感じました。
魚を焼いたりさばいたりしている場面、何だか妙に怖いですし。
刑事の喋りの間や佇まいなど妙な怪しさや気持ち悪さがありましたが、これはこれで面白かったですし、黒沢清監督っぽいテイストがあるような気もしました。
俳優陣の演技も素晴らしく、窪田正孝と蓮佛美沙子の朗らかな夫婦が戸惑いや恐怖に囚われてゆく様子もよく伝わります。
淡々と静かに不気味さを感じさせる演出も好感が持てます。
ストーリーとしては、終盤はうーん…と感じる部分もありましたが。
犯人が娘に危害を加えようとしたところを主人公の兄が助けに入ったらしいというのも、兄はどうしてそのタイミングが分かったのか?と。
主人公が出張ということを兄も知っており、察したということかなとも思われますが。
刑事が犯人の情報を教えるところも、そのタイミングで何故そんな中途半端に?
危険だと思うなら警護を付けるとか、主人公から思い当たる人物を聞き出して一緒に調べるとか、現場検証で気付かなかったのかとか。
この刑事の妙な雰囲気はなんなんだと思いつつも、嫌いではないですが。
刑事からの情報で犯人が分かってから、犯人が登場するまでも長いと感じてしまいましたし、あと、犯人が倒れている主人公にとどめを刺さずに包丁を落としておくとか、何で?と。
主人公は理想の家族の父として犯人にとっては必要ということなのか?犯人は何しに来たのか?
犯人像もそんなに意外性はないというか。
とは言え、ラストは色々と考えさせられます。
兄の死の真相なども結局は分からずじまいで、妻の事件への関与も疑ってしまうような。
子供の視線についても印象的でした。
目を覆う場面は、目を覆いたくなるような痛ましい出来事を示しているものと思いますが、目を覆っても子供は見ている、気付いている、現実を見ないようにしても現実を覆すことはできない、という意味合いにも感じ、主人公や犯人にも重ねられるような。
ストーリーとしては終盤微妙に感じるところもありましたが、淡々としながらも不穏さが際立つ語り口など、全体的に良かったと思います。
閉所恐怖症って
地下室はダメだけど屋根裏は平気なんですね!明るいからでしょうか?
地下室にも電灯つけたらいいのに…。
けど一番気になったのは空調機のデザイン。
あれでいいんですか?
なんか笑ってしまいました。
犯人は、結婚してるって割に指輪してないし、アマリさんは怪しすぎて逆に怪しくないし、ほかの犯人になりえそうなやつ全員よく知らない役者だしこいつやんと思いました!!
けど、ワンチャン呪い的なものかもとも思ったので最後の方まで楽しめました。
実際犯人だったし一通り説明はあったんですが…、なんか納得いかないなぁ。
全編楽しめたんですがよく考えるとなんかほかも色々納得いかないような…。
まあ原作があるということで時間的に仕方ないんですかね。
ラストシーンは、狙いすぎてて逆に興ざめしました。
頭おかしくなりそうな前フリあったしなんかそういうのかなぁという気はしてましたが見てて怖いというよりこどもが可哀想と思ってしまって。
動物とかこどもが酷い目に合うと悲しくなりますよね。
「本当に何も見えてないのか?」
何かの番組か忘れたが、斉藤工がレンタルビデオ店でのバイト勤務の際、映画が分らないから棚の端から順番に借りて観賞していって、その店の品を全て観終えたというエピソードを聞いたことがある 大変な真面目さで真摯だなという印象を抱いたエピソードだ 当然、その全てを憶えているのならばそこにクレバーさも加味される
何にせよ、自分では思いつかない、否そんな面倒なこと見向きもしない事をきちんと実行する人だから映画監督の素質というものを得ているのである
そんな監督の素養をきちんと透過しているのが今作ではないだろうか? 作品への取り組み、撮影及び編集の仕上げ等、オーソドックスで真面目、そして真摯な姿勢を余すところ無く注ぎ込んでいる出来映えである
スリラーに於ける心象カットやカメラワーク、役者の動かし方等も、衒いもなくその基本に忠実なアクションは、伴すれば遊びが少なく、面白味に欠けると揶揄されてしまう危険も浮かび上がるが、そのやり方は彼の本来の性質やキャリアにはそぐわないといわんばかりの切除で、しっかり無難に収めた事自体に絶賛したい
オープニングとポストクレジットシーンの所謂"フリとオチ"のシンメトリック、そしてその意図する物語の核心を、原作は未読だが(もっと凄惨さが際立つディテールとのことだが)、その切り取りも秀逸に出来ているのではないだろうか? ストーリーテリングとしての矛盾点は、映像化したことでの原作の盲点の発覚かもしれないと言うのは余りにも言い過ぎで失礼だが、ミステリーの映画化に起りがちな事象であろう 出役からのアプローチとして、同じくプロデューサーの能力を発揮する福山雅治、同じ立場としての竹中直人のシークレット出演等も、決して目立つ立ち位置ではない今作での協力の仕方にも、真摯さが伝播しているのではないだろうか・・・
盛ることを極力抑えた造りは、これからも続けるであろう監督業の飛躍を予感させる作品であった なので次回はもう少しデコレートもお願いしたい(苦笑
新築戸建て
最初から本田が怪しいと思ってました!笑
こんにちは、母さんからの
この映画だから
順番逆なら良かったと考えたり笑
窪田正孝君の演技がちょっと、演技しすぎと感じた
お兄ちゃん役の窪塚君
マニアックな役で窪塚君じゃないみたい
優しいお兄ちゃんでしたね
蓮佛さん
壊れた奥様怖かったです
マイホーム・ヒーロー
予告を見ても、人為的なサスペンスか超常的なホラーか判別がつかず、しかし敢えてそのまま鑑賞。
そういった意味でも先が読めずに緊張感を楽しめた。
全体的にやや間延びしそうに感じるのだが、意味深なカットや不穏な気配を上手く入れ込んでくる。
その冗長さが、嫌な予感を膨らませる余白になっていて、もし狙ってやったとしたら素晴らし過ぎる。
窪田正孝は『春に散る』から一転、色んな意味で実在感のある夫を好演。
蓮佛美沙子も、序盤からラストまでの落差が上手いし、窪塚洋介は上手い下手ではなく凄い。
奈緒の繊細な表情や目線の芝居も光っていた。
里々佳さんは、不倫相手と分かる前から綺麗だなぁと思っていたら、憔悴した演技も迫真。
甘利さん役の方や子役、赤ん坊に至るまで最高の芝居でした。
話としては、あそこからどうやって出勤したのかとか、誰も地下に明かりを持ち込まないとか、雑さが目立つ。
規制線超えた賢二を誰も止めないのも不自然だし、情緒不安定な嫁に子供を任せるのも有り得ない。
何より、75度まで設定できるエアコンとか無理がありすぎる。
そのへんさえクリアされてれば、という点は非常に惜しい。
また、締め方は完全にホラーのそれであり、サスペンスやドラマとしたらあの先を見せてほしかったかな。
とはいえ、演技と、何より静かに雰囲気を煽る演出が見事な作品でした。
夢のマイホーム
スイート・マイホーム
原作は審査員満場一致で新人賞受賞作
「まほうの家」と謳った寒くない家を夢見て
新築マイホームを建てた若い家族。
全ては順調に行くはずだった。
しかし家の契約を機に少しずつ不穏な影が。
ジワジワ来る、恐怖描写。
新築にお化け?幽霊?
主人公に関わった人たちの死。
呪われたのか?呪縛霊か?たたりか?
赤ちゃんの目に映る、女の影。
一体正体は。
ラスト。
これは夢であってほしい。
これは夢であってほしい。
電気点ければ?
理想の家、理想の家族。
壊れた人間の狂気と執着。
幸せな日常が徐々に侵食されていく恐怖。
ホラーだけど、変化球で厭な空気の映画だったと思う。終わり方も鬱。
でも日本のホラーっぽくない。
個人的に気になったのが
何かに怯え続ける兄、定点カメラ、地下室。
兄が単なる幻視幻聴系の精神疾患なのか霊感持ちなのかで話が変わってくるんだけど、結局全て不明のまま退場。
っていうかお化け屋敷の設定はどこいった?
結局子どもがお化けと思ったのは本田で、赤ちゃんの瞳に写った影は妻の妄想でOK?
定点カメラについては設計したのが本田だから死角を熟知してるだろうし、監視カメラで家族の動きも確認出来るから気付かれずに家の中を移動できるかもしれないけど
ちょっと無理あると思うんだよな。流石に録画見ない?
っていうか屋根裏への侵入経路があそこだけなわけないよな?あそこだけなら尚更無理矢理感あるわ。
そして地下室。
何で電灯を着けない。
重度の閉所恐怖症と暗闇で恐怖倍増かもしれないけど個人的に微妙。
そういや地下室がダメで屋根裏がOKなのはなんで?
あと不満だったのがラスボスの本田。
正体判明後、急に服装やら動きがイカれた感じになったけど
個人的には最初の営業の時みたいにスーツにハキハキとした話し方と笑顔で最後までいって欲しかったな。その方がよっぽど怖いから。
こわいこわいこわい
ホラー苦手なんですが、、
てっきり社会派?サスペンスだと思って身構えずに鑑賞。
ホラー特有の大きい音とスピード感が苦手なわけですが、今作の怖がらせ方が雰囲気抜群でまあ結局怖い。
すごく不愉快で不気味なデジタルズームに、まだ何も起きていないのに明らかにおかしい構図や異常なヨリの画。地下に潜ってもなかなか怖いことは起きないし、なんだか気配は感じるけれどじゃあ何が怖いと言われるとわからない、みたいな状態がかなり長く続く。
これがとにかく秀逸だったように思う。
予想外の兄弟愛には思わずほろり。
窪田さんの挙動を中心としたお芝居は本当に素晴らしいのは言うまでもないが、窪塚さん演じる聡のアイコニックで象徴的なキャラクターが的を得たセリフを放つ演技が素晴らしかった。
気になったことを挙げるとすれば、
いまいち回収し切れていない父親の死体と、
奥さんが狂気に堕ちてしまったこと。
恐怖の余りおかしくなってしまったのはわかるが、奥さんが狂気に堕ちるには夫婦の関係の破綻はあまり描かれていなかったように思う。不倫一つで十分と言われればそれまでだが、、、理想の家族を作るために、邪魔なものは排除せねばならない、という思考に堕ちるためにもう少し奥さんの闇も追求して欲しかった。
総じて雰囲気は抜群で、余計な演出をしなくとも意味深なインサートがあるだけでここまで怖いものか、と勉強になった。
返光
齋藤工監督名義で作られた作品、正直斎藤工さんが制作の方で携わってきた作品がハマらなくて、今作も題材は面白そうだけどなぁと半信半疑で鑑賞しました。原作は未読です。
全編に渡って不穏な雰囲気が滲み出ており、そうならないでくれという展開に徐々に近づいていく恐怖に襲われっぱなしでした。
新居を探している時にまほうの家という暖房が家全体に行き渡る住宅を見つけ、そこに住んでみたはいいものの、地下室に何かがいたり、家での怪奇現象や外で関わった人物の死などが繰り広げられ、やがてこの家の謎が明かされる…といった感じの物語です。
何やら賢二は父親との葛藤があり、過去の虐待もあり閉所恐怖症になっており、兄も引きこもり気味と訳ありの様相を呈しています。
登場人物の多くに難が、もしくは途中で闇を抱えてしまうもので、賢二は一見まともそうに見えて、友梨絵との不倫関係にあり、友梨絵が結婚を機にこの関係を断ち切ろうとした時も賢二は口先がモゴモゴさせていたので、コイツはまともじゃないなと主人公までも疑いの目で見るようになりました。幸せな家庭がありつつも何故か他の女性に目移りしてしまう、これは何でなんだろう…。
でもその不倫の現場の写真が何故か撮られており、友梨絵の旦那の元や実家、職場までに写真が送られエグい精神ダメージを与えてきます。この時点で犯人は1人に絞られました。
なんとなーく本田さんが怪しいだろうな(とはいえ甘利も警告の意味があったとはいえ怪しすぎるので普通にこっちも疑っていた)というのは序盤の方と、同じセリフを繰り返したところと、あと奈緒さんが演じているのは何か裏があるよなと思っていたらストレートに正解で、事故で夫を、死産で子供を亡くしてしまってから妄想癖の激しい人になって、友梨絵と甘利と聡を残忍に殺し、一家の屋根裏に住み着いて、最終的には賢二までも殺そうとするイカれた女でした。ただ殺人鬼的なパワーに優れているわけではないので、呼吸困難とはいえ筋肉量が段違いの賢二に逆に刺されてしまい倒れてしまいます。
悲しい過去があるとはいえ、彼女をストップできる人がいなかったが故に生まれてしまったモンスターでした。終わり方だけ呆気なかったのが勿体なかったです。
ラストシーン、一番なってほしくない展開になってしまいました。赤ちゃんが家の怪奇現象の原因だと信じ込んでしまったひとみが赤ちゃんを殺してしまうという、直接的な描写こそギリギリ映らなかったものの、先端の尖った木の棒で目を突いて血がタラーっと流れるシーンは鳥肌ものでした。1階にいるサチの真顔も手を開いて目だけ映すシーンも恐怖を掻き立てる魅せ方で中々怖かったです。
物語のつなぎ目とつなぎ目が雑なのは残念でした。発言の一つ一つを回収してくれとまでは言いませんが、辻褄が合わない場面が多かったのが気になりました。
殺されるシーンが映されていないというのもあるのですが、本田さんがそう易々と大の男を殺せるとは思えない(狂気的ではあるものの、武力的な強さが開示されるシーンがほとんど無かったので)ので、そんな簡単に殺されるかな?と疑問に思ってしまいました。
父親との確執の回収の仕方も上手では無かったので、尺が少し伸びてでも丁寧に回収してくれたらなとは思いました。
役者陣は好演で、窪田くんの絶望した表情や静かに怒りを表すシーンがとても印象的でした。死ぬ直前の動きや息遣いがリアルにしか見えずゾクゾクしましたし、「春に散る」でも観たたくましい筋肉が不倫現場で覗けるとは思わず、見惚れてしまいました。
蓮沸さんの献身的な妻だった前半の優しい表情から、徐々に気が狂っていき、最終的に子供を手にかける時の冷酷に笑うシーンがとても怖かったです。
中島歩さんの怪しさはありつつも、クズではないのはなんだか久しぶりで、淡々とした刑事がとても似合っていました。1ヶ月で3回劇場で観ているので、めっちゃ働いてらっしゃいます。タフです。
荒いところは多いものの、邦画らしからぬ心理的な怖さで攻めてくるヒューマンミステリーは新鮮で楽しめました。過去の実績を疑っていましたが、俳優業と並行しながらこのクオリティの作品を作る齋藤監督の手腕には脱帽ものです。ぜひ次回作も観たいなと思いました。
鑑賞日 9/5
鑑賞時間 14:40〜16:45
座席 G-10
全38件中、1~20件目を表示