スイート・マイホームのレビュー・感想・評価
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ホラーサスペンス by齊藤工
『MANRIKI』を観てから斎藤工さんのファンなんですが、彼の監督作でホラーっぽい新作って事で期待してました。
原作は小説みたいですが未読です。
真相は、どうなんだ?
一体、何が起きてる?
アイツか?ソイツか?
と、引き込まれ没入しました。
いやー、これは分からんかった(笑)
面白かったです。
キャスティングも良かった。
映画スコアは、75点~80点ぐらい。
監督の時は名義が、斎藤工→齊藤工に変わるんですね。
知らんかった…
誰だと思ってるんだ、齊藤さんだぞ♪
マイホーム・ヒーロー
予告を見ても、人為的なサスペンスか超常的なホラーか判別がつかず、しかし敢えてそのまま鑑賞。
そういった意味でも先が読めずに緊張感を楽しめた。
全体的にやや間延びしそうに感じるのだが、意味深なカットや不穏な気配を上手く入れ込んでくる。
その冗長さが、嫌な予感を膨らませる余白になっていて、もし狙ってやったとしたら素晴らし過ぎる。
窪田正孝は『春に散る』から一転、色んな意味で実在感のある夫を好演。
蓮佛美沙子も、序盤からラストまでの落差が上手いし、窪塚洋介は上手い下手ではなく凄い。
奈緒の繊細な表情や目線の芝居も光っていた。
里々佳さんは、不倫相手と分かる前から綺麗だなぁと思っていたら、憔悴した演技も迫真。
甘利さん役の方や子役、赤ん坊に至るまで最高の芝居でした。
話としては、あそこからどうやって出勤したのかとか、誰も地下に明かりを持ち込まないとか、雑さが目立つ。
規制線超えた賢二を誰も止めないのも不自然だし、情緒不安定な嫁に子供を任せるのも有り得ない。
何より、75度まで設定できるエアコンとか無理がありすぎる。
そのへんさえクリアされてれば、という点は非常に惜しい。
また、締め方は完全にホラーのそれであり、サスペンスやドラマとしたらあの先を見せてほしかったかな。
とはいえ、演技と、何より静かに雰囲気を煽る演出が見事な作品でした。
サスペンス映画なのに居眠りしそう
夢のマイホーム
スイート・マイホーム
原作は審査員満場一致で新人賞受賞作
「まほうの家」と謳った寒くない家を夢見て
新築マイホームを建てた若い家族。
全ては順調に行くはずだった。
しかし家の契約を機に少しずつ不穏な影が。
ジワジワ来る、恐怖描写。
新築にお化け?幽霊?
主人公に関わった人たちの死。
呪われたのか?呪縛霊か?たたりか?
赤ちゃんの目に映る、女の影。
一体正体は。
ラスト。
これは夢であってほしい。
これは夢であってほしい。
電気点ければ?
理想の家、理想の家族。
壊れた人間の狂気と執着。
幸せな日常が徐々に侵食されていく恐怖。
ホラーだけど、変化球で厭な空気の映画だったと思う。終わり方も鬱。
でも日本のホラーっぽくない。
個人的に気になったのが
何かに怯え続ける兄、定点カメラ、地下室。
兄が単なる幻視幻聴系の精神疾患なのか霊感持ちなのかで話が変わってくるんだけど、結局全て不明のまま退場。
っていうかお化け屋敷の設定はどこいった?
結局子どもがお化けと思ったのは本田で、赤ちゃんの瞳に写った影は妻の妄想でOK?
定点カメラについては設計したのが本田だから死角を熟知してるだろうし、監視カメラで家族の動きも確認出来るから気付かれずに家の中を移動できるかもしれないけど
ちょっと無理あると思うんだよな。流石に録画見ない?
っていうか屋根裏への侵入経路があそこだけなわけないよな?あそこだけなら尚更無理矢理感あるわ。
そして地下室。
何で電灯を着けない。
重度の閉所恐怖症と暗闇で恐怖倍増かもしれないけど個人的に微妙。
そういや地下室がダメで屋根裏がOKなのはなんで?
あと不満だったのがラスボスの本田。
正体判明後、急に服装やら動きがイカれた感じになったけど
個人的には最初の営業の時みたいにスーツにハキハキとした話し方と笑顔で最後までいって欲しかったな。その方がよっぽど怖いから。
先が読めない展開
こわいこわいこわい
ホラー苦手なんですが、、
てっきり社会派?サスペンスだと思って身構えずに鑑賞。
ホラー特有の大きい音とスピード感が苦手なわけですが、今作の怖がらせ方が雰囲気抜群でまあ結局怖い。
すごく不愉快で不気味なデジタルズームに、まだ何も起きていないのに明らかにおかしい構図や異常なヨリの画。地下に潜ってもなかなか怖いことは起きないし、なんだか気配は感じるけれどじゃあ何が怖いと言われるとわからない、みたいな状態がかなり長く続く。
これがとにかく秀逸だったように思う。
予想外の兄弟愛には思わずほろり。
窪田さんの挙動を中心としたお芝居は本当に素晴らしいのは言うまでもないが、窪塚さん演じる聡のアイコニックで象徴的なキャラクターが的を得たセリフを放つ演技が素晴らしかった。
気になったことを挙げるとすれば、
いまいち回収し切れていない父親の死体と、
奥さんが狂気に堕ちてしまったこと。
恐怖の余りおかしくなってしまったのはわかるが、奥さんが狂気に堕ちるには夫婦の関係の破綻はあまり描かれていなかったように思う。不倫一つで十分と言われればそれまでだが、、、理想の家族を作るために、邪魔なものは排除せねばならない、という思考に堕ちるためにもう少し奥さんの闇も追求して欲しかった。
総じて雰囲気は抜群で、余計な演出をしなくとも意味深なインサートがあるだけでここまで怖いものか、と勉強になった。
しっかりホラーサスペンスだった
返光
齋藤工監督名義で作られた作品、正直斎藤工さんが制作の方で携わってきた作品がハマらなくて、今作も題材は面白そうだけどなぁと半信半疑で鑑賞しました。原作は未読です。
全編に渡って不穏な雰囲気が滲み出ており、そうならないでくれという展開に徐々に近づいていく恐怖に襲われっぱなしでした。
新居を探している時にまほうの家という暖房が家全体に行き渡る住宅を見つけ、そこに住んでみたはいいものの、地下室に何かがいたり、家での怪奇現象や外で関わった人物の死などが繰り広げられ、やがてこの家の謎が明かされる…といった感じの物語です。
何やら賢二は父親との葛藤があり、過去の虐待もあり閉所恐怖症になっており、兄も引きこもり気味と訳ありの様相を呈しています。
登場人物の多くに難が、もしくは途中で闇を抱えてしまうもので、賢二は一見まともそうに見えて、友梨絵との不倫関係にあり、友梨絵が結婚を機にこの関係を断ち切ろうとした時も賢二は口先がモゴモゴさせていたので、コイツはまともじゃないなと主人公までも疑いの目で見るようになりました。幸せな家庭がありつつも何故か他の女性に目移りしてしまう、これは何でなんだろう…。
でもその不倫の現場の写真が何故か撮られており、友梨絵の旦那の元や実家、職場までに写真が送られエグい精神ダメージを与えてきます。この時点で犯人は1人に絞られました。
なんとなーく本田さんが怪しいだろうな(とはいえ甘利も警告の意味があったとはいえ怪しすぎるので普通にこっちも疑っていた)というのは序盤の方と、同じセリフを繰り返したところと、あと奈緒さんが演じているのは何か裏があるよなと思っていたらストレートに正解で、事故で夫を、死産で子供を亡くしてしまってから妄想癖の激しい人になって、友梨絵と甘利と聡を残忍に殺し、一家の屋根裏に住み着いて、最終的には賢二までも殺そうとするイカれた女でした。ただ殺人鬼的なパワーに優れているわけではないので、呼吸困難とはいえ筋肉量が段違いの賢二に逆に刺されてしまい倒れてしまいます。
悲しい過去があるとはいえ、彼女をストップできる人がいなかったが故に生まれてしまったモンスターでした。終わり方だけ呆気なかったのが勿体なかったです。
ラストシーン、一番なってほしくない展開になってしまいました。赤ちゃんが家の怪奇現象の原因だと信じ込んでしまったひとみが赤ちゃんを殺してしまうという、直接的な描写こそギリギリ映らなかったものの、先端の尖った木の棒で目を突いて血がタラーっと流れるシーンは鳥肌ものでした。1階にいるサチの真顔も手を開いて目だけ映すシーンも恐怖を掻き立てる魅せ方で中々怖かったです。
物語のつなぎ目とつなぎ目が雑なのは残念でした。発言の一つ一つを回収してくれとまでは言いませんが、辻褄が合わない場面が多かったのが気になりました。
殺されるシーンが映されていないというのもあるのですが、本田さんがそう易々と大の男を殺せるとは思えない(狂気的ではあるものの、武力的な強さが開示されるシーンがほとんど無かったので)ので、そんな簡単に殺されるかな?と疑問に思ってしまいました。
父親との確執の回収の仕方も上手では無かったので、尺が少し伸びてでも丁寧に回収してくれたらなとは思いました。
役者陣は好演で、窪田くんの絶望した表情や静かに怒りを表すシーンがとても印象的でした。死ぬ直前の動きや息遣いがリアルにしか見えずゾクゾクしましたし、「春に散る」でも観たたくましい筋肉が不倫現場で覗けるとは思わず、見惚れてしまいました。
蓮沸さんの献身的な妻だった前半の優しい表情から、徐々に気が狂っていき、最終的に子供を手にかける時の冷酷に笑うシーンがとても怖かったです。
中島歩さんの怪しさはありつつも、クズではないのはなんだか久しぶりで、淡々とした刑事がとても似合っていました。1ヶ月で3回劇場で観ているので、めっちゃ働いてらっしゃいます。タフです。
荒いところは多いものの、邦画らしからぬ心理的な怖さで攻めてくるヒューマンミステリーは新鮮で楽しめました。過去の実績を疑っていましたが、俳優業と並行しながらこのクオリティの作品を作る齋藤監督の手腕には脱帽ものです。ぜひ次回作も観たいなと思いました。
鑑賞日 9/5
鑑賞時間 14:40〜16:45
座席 G-10
これホラー?怖かった
冬寒い長野で、インストラクターの清沢賢二は、妻と幼い娘のために一軒家を購入した。地下室の暖房設備により、家全体を温めるシステムは快適で、マイホームでの温かな生活をスタートさせた一家だったが、賢二の関係者が殺される事件が発生し、賢二が疑われ、家族にも危害が・・・てな話。
マイホームを設計した建築士が家に細工したら怖い。
そこで殺人事件とか起きたら、せっかくの新築のマイホームが事故物件になるし、えらい迷惑な話だ。
自分が不幸なのはわかるが、幸せな家族を巻き込むそのイカレタ発想と行動が恐ろしい。
奈緒の怪演は素晴らしかった。
妻役の蓮佛美沙子は久々にみたが、変わらず可愛かった。
全体を通して、カメラワークが面白かった。
個人的に嫌いな映画
有りそうで、無さそうなホラーサスペンス
素敵はお家、だけど何かと怖いよ
家全体を暖める構造の魔法の家、いいよねえ〜だけど、その設備が地下にあるのは、もし浸水したら、、、とか考えちゃう。故障したって修理に費用も時間もかかりそう。それに見守りってことで、部屋のあちこちにカメラがあるって、嫌だよね、隠れて何もできないじゃん。
不気味なモノがなんなのかよくわからず、こちらもアレコレ想像しながら観る。犯罪的なことなのか、霊的なモノなのか。どちらにしても怖い😱
妻が赤ちゃんの瞳に写った自分の横の黒い影に怯える場面。あんなそばにいたなら、もう少し前に気配で気がつきそうだけど。でも、犯人は家を知り尽くしているから、カメラを避けることも出来るしね。でも妻は専業主婦、犯人は出社するの大変だっただろうね。それに家族より先に引っ越していただろうけど、1人であの空間に物を運ぶのも大変だったろう。電化製品の設置もできるんだからすごいなあ。お疲れ様。
私の予想はことごとく外れました。不気味だったお兄さんは実はすごく弟のことを心配していて、気の毒な終わり方だったけど、お父さん、結局何処に隠した?そこも描いてもよかったのに。
精神的におかしくなってしまった妻のラストの行動、怖いわ〜。可哀想。
それにしても、妻と可愛い子供がいて、マイホーム購入を計画中の幸せの中、それでも男は浮気をするのか、、、本当にどうしようもないなあ。
とても良い映画
"ホラー要素"もあり最後まで目の離せないサスペンス映画でした。最近の(大して怖くない)ジャパニーズ・ホラーに辟易してるような方にもオススメ出来るのかなと思います…。
この手の作品が好きな方は、見逃し厳禁な作品だと思います。ただ、どぎつい表現とか目を覆いたくなる描写とか、子どもが酷い目に遭うのは耐えられないという方はスルーして下さい…。
個人的にはもっとダークでホラー要素強めな方が好みですが、救いようのない絶望感とか、そういう演出を全編にもっと行き渡らせて欲しかった笑
映像がもっと暗ければ、怖さも増し増しだったのでは…とちょっと思いました。
*窪田正孝演じる主人公が閉所恐怖症という設定がなかなか良い味付けだったと思います。
*この人は実は"良い人"というのは、最初の方で何となくわかりましたね笑
オススメ!
(*´-`)ひねりまるでなし。
齊藤工はどんなホラーサスペンスを撮りたかったのだろうか?
シックスセンスみたいな展開なのか?と思ったがまったく違い犯人は前半20分でわかる展開。期待を裏切ってくれるんだろうなぁと思いつつ見ていたが変化なく幕切れ。あのド浮きの警察官が実は幻覚妄想で主人公が統合失調症だったというオチは?全然かすらず。普通にこいつ怪しいと思った人物が犯人で終わった。最後妻も狂ってしまうが何の驚きもない。昔父親を殺したことも繋がりがない。なんだったんだろうか?
救いは窪塚洋介の演技が良かった事か。スターウォーズのアダムドライバーに激似。
設定とか物語は面白かったような─
後味最悪のホラーサスペンス
全139件中、81~100件目を表示