シャイロックの子供たちのレビュー・感想・評価
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本作は善人が少ない
滝野はいい人風に描かれているが、正直欲を搔いたことによる自業自得。
半田はタダの嫌なヤツなうえに後半出番なし。
黒田は実質的な損害は出していないし、最後は改心したが、償ってはいない。
西木や沢崎も、本人が言っていたように完全に詐欺であり、銀行は更なる損害を受けることになる。
石本や九条だけが悪ではないのです。
悪事を働かない北川は疑われたままだし、遠藤は精神を病むし、田端はお祈りメールを貰う。
真っ当な人間がことごとく報われない展開は、あまり好みではなかった。
また、話の展開も雑な部分が多く、特に滝野の行動は有り得ない。
落とした音で注目が集まっているだろう時に周囲の確認もせず金を盗み、即座に大問題になるのは目に見えてるのに行内のゴミ箱に用紙を捨てる。
最後の西木の辞職は、“真っ当な銀行マン”でなくなったからなのか、滝野の二の舞を避けるためか。
それとも大金を手にしたから“あんな所”いられるか、ということなのか。
想像に委ねるのもよいが、想像するには西木のキャラクターが掴みづらいのが難点。
クライマックスの決済もあっさり通ってしまうし、細部が気になる割に盛り上がりに欠けた印象でした。
『スクロール』でパワハラしてた忍成修吾がパワハラを受けるという偶然の一致は面白かった。
倍返しというより、みんなお互い様?
世の中、偽装だらけで回っている
観てよかった
自分でこねくり回して落とし所を見つける所までを楽しむ映画
健全なサイズ感で安心の池井戸人生劇場
風呂敷を広げ過ぎて「何じゃそりゃ?」になってた、ここんとこの池井戸作品群。地方銀行支店を舞台にした、これくらいの話が、ちょうど良いや、ってのが、先ずはあります。
基本は人生劇場。金の貸し手がグルになった、変形の取り込み詐欺。久しぶりに聞いた「倍返し」の決め台詞に、ニヤってなりました。TVドラマの半沢直樹は、過剰演出でカタルシスのドーピングだったけど、こちらは仕掛けもシンプルだし、演出の方も地味。なんだけど、それが良いですもん。だって、基本はお江戸の人情噺なんだからw
佐藤隆太のこじんまりとしたリビングの一戸建てが、妙にリアリティあるんですが、その家の家族が、逆にメルヘン過ぎてリアリティがなかったりするという演出。浮世のドロドロにあえぐ旦那が、必死に守る幸せな家庭、って言う意図的な対比。が、オチにつながると言う。
銀行マン各人の落とし方のあっさり感も。
良かった。割と。
みんな負け
エンタメに振り切る前の作品
池井戸作品に外れなし
ほとんどドキュメンタリー‼️❓
池井戸潤映画にハズレ無し❗️札束を目の前にした時、人はどうなるのか考えさせられる力作❗️
面白かった!
池井戸潤作品のおはこである
銀行を舞台にした
「金融群像劇エンターテインメント」
ミステリー的な要素もありながら
主人公阿部サダヲ扮する西木課長代理の
コミカルな演技で
バランスの取れた演出になっていて
最後まで程良い緊張感で鑑賞出来た。
登場人物のほとんどが
何らかの金銭トラブルを抱えている。
喉から手が出るほど
お金を必要としている。
その描写がとてもリアルで
役者さん達の演技は迫真に迫っていた。
一部の登場人物を除いて
ほとんどが善良な人々に見える
家に帰れば
良き父親であり良き夫である。
しかし一瞬魔が刺す事で
人生の歯車が狂っていく。
単なる勧善懲悪な映画ではない。
全ての人にとって生活する上で
必ず必要な物が「お金」である。
物価が急激に上がっている昨今
そのお金と
どのように向き合っていくのか。
お金が全てでは無い。
しかしお金が無いと生きていけない。
お金とは何とも厄介な代物だ。
登場人物達は
様々な人生の選択をしていく。
正解など誰にも分からない。
自分の信じた道をいくしかない。
喉から手が出るほど
お金を必要としている時
札束を目の前にしたら
人はどうなるのか?
本当の戦いは人ではなく自分自身
観終わった後
そう感じたのは自分だけだろうか。
見応えのある力作でした!
是非とも劇場で!
ドラマなら…
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