シャイロックの子供たちのレビュー・感想・評価
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倍返したら良いってことではない。
ある程度先が読める展開でも、やはりその痛快さで気持良く観られました。
一方で、2時間におさめるというところに難しさを感じました。もう少し時間をかけたら、もっと丁寧なストーリー展開になった気もします。
組織の危うさへの警鐘という点では、銀行だけでなく、あらゆる会社、組織にも通じるお話だった気がします。
憧れの帯封
池井戸潤さんも「難波金融伝 ミナミの帝王」の良さが分かってきたかな?金融物は、こういう展開でないと面白くないですよ!しかし、競馬好きが借金抱えて悪事をするとか、検査(監査)部の職員は本業から外された人間とか、イメージ設定少し古いですね。
原作は越えることできてませんでした
銀行内外で様々なお金が消えていき
それを巡る人々の生き様
を描いた作品です
原作は
オムニバス形式で話が進行し
それぞれの章で
それぞれのキャラが
立っていましたが
映画化された本作品では
それぞれの個性が
霞んでしまったかなあ
と感じました
他の池井戸作品である
『7つの会議』では
キャラクターの個性が
うまく表現されていたけど
本作では
そのあたり少し残念でした
演出も今一歩…
重要な契約のシーン
もう少し重みを出す演出
可能だったんではないかなあ
BGMも単調でしたし
カメラワークも特に
引き込まれるものはありませんでした
阿部サダヲも
あのキャラではなかったかなあ…
原作はとても面白かっただけに
本映画化は辛めの評価となりましたが
脚本の組み替え方は巧妙で
うまく組み替えられていたと思います
総じて
面白くなくはなかったけど
もう一歩という感想です
本編には関係ありませんが
最後のスタッフロールの
文字の配列は
わかりやすくて好きでした
海老で鯛を釣るような倍返しだ❗️
池井戸潤好き。阿部サダヲ好き。もう見るという選択しかない。率直に面白かった。
あるメガバンク支店内の100万円紛失事件をきっかけに更に巨額な不正を暴いていく社会派犯罪エンタメ作品ですが、最後まで目が離せないミステリー要素も満載。
映画ポスターのお金を握りしめて悪い顔してる阿部サダヲのイメージで観にいったが、全然違ってた。濃くなく爽やかでもない普通の銀行員だが、探偵ばりの眼力と頭のキレで不正に挑んでいく。最後が無ければこの作品のヒーローと言って良かったと思う。
それにしても、この銀行内の人間関係、すねに傷のある人ばかりですごい。誇張してる部分もあるしレベルは違うけど、どの組織にも見えないだけであるんだろうなと想像させられる。
犯罪の原因の多くを占めるお金。このただの紙切れに価値を持たせたのも人間であり、それを欲しがるのも人間なのだ。そこから始まる人間ドラマが池井戸作品の真骨頂❗️
ラストにもう一捻りあればなお良かった。
阿部サダヲはコメディからサイコまでなんでもこなす名俳優だか、今作のキャストは素晴らしかったです。柄本明と橋爪功にああいう役をやらしたら天下一品だ!途中アドリブも入ってたんじゃないかな?笑えた。柳葉敏郎はやっぱり舌でほっぺを押すんだな😃意外に思ったのが玉森君はこんな芝居上手かったんだと思った。
佐々木蔵之介演じた黒田だが競馬のプロというか博才が強すぎでしょ。
最後に自分の口座の中身を上司に把握されてる
銀行員ってなりたくないな😭
そんな悪さはしてないのになにかが身に沁みる^^;
あーーー!!
心理描写の連打〜!
読み取ろう、見逃すまいと張り付いて観ているが、あっさり裏返っていく私も信じたヒト、モノ、コト
夢中になる彼らの応酬には、大役者たちの技が眩しいほどで、ため息と唸り声を押しころすには少々苦しいマスクも役立つものだと実感した
橋爪さんと柄本さんが口を開き、視線を変えるだけで、あれよあれよとスクリーンに色がつきにおいがつき味がつく
生まれ変わったら、そんな役者になってみたいものだ
阿部さんももちろん!
ラストに真っ直ぐみすえて歩いていたのは、お芝居の鑑賞後…ならば、さぞかし沁みちゃったんだろう
イヤー最高〜って
そして沢崎さん、西木さんに小切手渡した帰り道、不敵な笑みに軽やかなスキップとか猛ダッシュしちゃうとか…笑妄想だけど。
でも、まだまだ全然!沢崎さんは健康優良おじいさんってのがいいな〜
それにしても常にお金をやりとりして生きている私たち
シャイロックの子供たちのことは何か身に沁みるような気もする
金融機関の仕事はものすごく神経を使うんだろうなぁ…と、誠実にその職務を果たす人への敬意も新たになった
おもしろかったです
銀行とは・・・
池井戸作品の映画化だったので、観賞しました。
銀行の負の部分が様々な形で表現されていた。
正直、銀行員にはなりたくないなぁと思わせる作品でした。
札束に持て弄ばれてる感じが。
作品は面白かったです。
阿部さん、柄本さんは安定の芝居。
私的には、佐藤隆太さんがとても良かったです。
ドラマ版池井戸作品の様な顔芸も良いのですが、これはこれで有りです。
その名の通りだが。。。
うーん。。
池井戸さん原作作品て、個人的には痛快、スカッとするのが良いなと思っている。
必ず正義の人がいて。
またお仕事映画なので途中ふと、何故仕事風景をみているのだろうという感覚になる。
そうだから痛快、スカッとがあって見れるのだが。
皆さんのレビューの通り、正義の人はいない。何かしら悪さしてる。
皆シャイロック、ということで。
良いとこが全部無かったなぁと。。。
原作をみてないので色々言ってはどうかとは思うが、原作もこうなの?
池井戸さんなのに評価が伸びてないのが理解できました。
さすが
の池井戸作品と言う感じでしょうか?ビジネス上でありがちな平凡なやり取りの中の事件を取り上げ、それをヒーローでは無い人達が解決して行く。ハラハラ感もあり面白かったです。上戸彩さんが良い味を出してます。
阿部サダヲ×池井戸潤で面白くないわけがない。 が、半沢直樹のように...
阿部サダヲ×池井戸潤で面白くないわけがない。
が、半沢直樹のようにスカッとがなくて何かを期待していたのだな。スカッとしたかったんだな、きっと。
人間の欲って。。。
原作、ドラマを見ておらず、映画館に足を運んでは予告を見て気になり鑑賞。
銀行員のドラマや映画い、昨年「アキラとあきら」を見て、改めて住む世界が違う、
なんと大変な世界だ、すべてが勉強になる。
でも、この作品は銀行員のいろいろな面を見させてくれた。
ATMに補充する現金でギャンブル?
100万円、簡単になくなっちゃうけど、総がかりでお金を探す、
当然ごみの中まで探索。
挙句の果てにはえらい人たちが出し合い、なかったことに??
関係者がいろいろな点で、お金という魔力に巻き込まれていく。
そして、だましてだまされて・・・
銀行員といえど、欲にまみれた・・・
これ以上は書かないでおこう。
でも、帯、落としちゃダメですよ。
役者は曲者揃い…⭐︎
原作は、もちろん未読。
予告編だけだったけど、評価がまぁまぁだったので鑑賞。
池井戸潤原作の銀行物なので、「アキラとあきら」みたいに金融の知識がないと楽しめないかと
思っていたが、この作品はそうでもなかった。
役者陣が、橋爪功、柄本明をはじめとし これでもかというくらい個性的な曲者揃いで
彼らの演技を見るだけで面白かった。
銀行の支店長と不動産詐欺師が10億円の融資を騙し取り、それを阿部サダオ演じる銀行員達が
取り返すという話しだが、それに絡めて他の銀行員の物語が綴られる。
佐々木蔵之介や佐藤隆太のエピソードも良いが、超パワハラ福支店長(杉本哲太)に
怒鳴りまくられ心が壊れてしまい、神社のお稲荷さんに銀行の景品を山のように進呈
する銀行員の遠藤(忍成省吾)のシーンがすごく印象的だった。
阿部サダオは、銀行員役に全然合っていないけど観ているうちにこんな銀行員もいるか⁈と
いう気がしてくる。
ただ、池井戸潤の世界観なのか正しい銀行員って枠にはめ過ぎているようにも思えた。
上戸彩と玉森裕太は、オマケな感じの出演。
銀行って、結局は金貸しなのだから あまりにも正義を振り翳されるとひいてしまう。
まぁ、そんなことは考えずにエンタメとして楽しむ作品かな…
本作は善人が少ない
滝野はいい人風に描かれているが、正直欲を搔いたことによる自業自得。
半田はタダの嫌なヤツなうえに後半出番なし。
黒田は実質的な損害は出していないし、最後は改心したが、償ってはいない。
西木や沢崎も、本人が言っていたように完全に詐欺であり、銀行は更なる損害を受けることになる。
石本や九条だけが悪ではないのです。
悪事を働かない北川は疑われたままだし、遠藤は精神を病むし、田端はお祈りメールを貰う。
真っ当な人間がことごとく報われない展開は、あまり好みではなかった。
また、話の展開も雑な部分が多く、特に滝野の行動は有り得ない。
落とした音で注目が集まっているだろう時に周囲の確認もせず金を盗み、即座に大問題になるのは目に見えてるのに行内のゴミ箱に用紙を捨てる。
最後の西木の辞職は、“真っ当な銀行マン”でなくなったからなのか、滝野の二の舞を避けるためか。
それとも大金を手にしたから“あんな所”いられるか、ということなのか。
想像に委ねるのもよいが、想像するには西木のキャラクターが掴みづらいのが難点。
クライマックスの決済もあっさり通ってしまうし、細部が気になる割に盛り上がりに欠けた印象でした。
『スクロール』でパワハラしてた忍成修吾がパワハラを受けるという偶然の一致は面白かった。
倍返しというより、みんなお互い様?
いつもサラリーマンの心を揺さぶる池井戸作品ですが、今作はいまいちスカッと感がありませんでした。悪者が成敗されるシーンが足りなかったのかな。
銀行なのに監視カメラ確認しないのかなーとか、佐藤隆太さんの絵に描いたような家庭もうそっぽいなーとか。
演技が光ってたのは木南晴夏さんの憎たらしい行員や、徳井優さん演じる偽造設計士が面白かったです。
世の中、偽装だらけで回っている
ドラマ未見。西木(阿部サダヲ)を主人公にした銀行での不祥事の物語。
特に感動する場面はないのですが、全体的に見応えがあり、安定した面白さでした。
100万円の紛失処理とかは、実際の金融業ではあり得ないのですが、ドラマと思えばダレることなく見ることができます。
パワハラまがいの上司も、ドラマとしてならアリなのかなあと思います。
この映画は、字幕で登場人物や決済処理の説明があるので、金融に詳しくなくても分かりやすいと思います。
映画としては、他の劇場版映画よりも質が高めであると感じました。
観てよかった
上戸彩が疑われて詰められている時の、阿部サダヲの庇い方がすごくよかった。
脚本もわかりやすくて観やすかったけど、特に阿部サダヲなど、キャラクターが濃くてかわいい人たちで笑いがあったから飽きずに観れた。
ノイローゼの建築士のキャラもよかった。
自分でこねくり回して落とし所を見つける所までを楽しむ映画
池井戸潤作品の経験値が無い身ですが恐らくシリーズでも割と上級者向けの作りをしてるのではと感じました。半沢直樹系の懲悪話かなと思って観に行ったのですがその辺りはあっさりとしていて万事解決大団円でスッキリといった終わり方を見せてくれなかった作品。原作未チェックなのであれですが作者、もしくは監督が書きたかったのは最後の「一度のやらかしで人生は終わらない。」「何か大きな事象があってもそれは人生の一部であり、その後普通に人生は続いていく。」といった演出なのかなと観たあとに色々こねくり回して納得しました。
健全なサイズ感で安心の池井戸人生劇場
風呂敷を広げ過ぎて「何じゃそりゃ?」になってた、ここんとこの池井戸作品群。地方銀行支店を舞台にした、これくらいの話が、ちょうど良いや、ってのが、先ずはあります。
基本は人生劇場。金の貸し手がグルになった、変形の取り込み詐欺。久しぶりに聞いた「倍返し」の決め台詞に、ニヤってなりました。TVドラマの半沢直樹は、過剰演出でカタルシスのドーピングだったけど、こちらは仕掛けもシンプルだし、演出の方も地味。なんだけど、それが良いですもん。だって、基本はお江戸の人情噺なんだからw
佐藤隆太のこじんまりとしたリビングの一戸建てが、妙にリアリティあるんですが、その家の家族が、逆にメルヘン過ぎてリアリティがなかったりするという演出。浮世のドロドロにあえぐ旦那が、必死に守る幸せな家庭、って言う意図的な対比。が、オチにつながると言う。
銀行マン各人の落とし方のあっさり感も。
良かった。割と。
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