劇場公開日 2022年11月25日

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「子役が芦田愛菜ちゃん似(笑)」シスター 夏のわかれ道 またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0子役が芦田愛菜ちゃん似(笑)

2022年12月10日
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鑑賞方法:映画館

 主人公は頭からなんでこんなに弟に冷たいのかと異国の観客には反感を覚えさせる作り。段々と伝わる歴史的な背景や優しすぎる美しいおばさんの本人と重なる経験に、こちらも納得せざるを得なくなって行き、次第にボロボロと落涙。本国で大ヒットとのこと、こうした事例はあちこちで実際に起きていたのだろう。副作用として男女比が酷いことになっているとも聞く。
 ラストの処理はあまり好きではなく、あの夫婦に任せつつ長く姉弟として付き合っていく形にして、家族と個人を両立させる新しい中国人を見せてほしかった。(追記:「少年の君」や「薬の王じゃない」の蛇足エンディングを見ると、恐らく彼の国の検閲的な物をクリアして世に出すための自己規制の面もあるんでしょうかね)
 主役の娘役はスッキリした顔でファッションも現代の中国人。弟役は顔立ち・眠そうな目元・への字っぽい口元など、「MOTHER」の頃の愛菜ちゃんそっくりだった。
 原題は「我的姐姐」、「シスター」というよりは「僕のお姉ちゃん」的な暖かさ。

またぞう