グッバイ・クルエル・ワールドのレビュー・感想・評価
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夢のカリフォルニアは何処にあるんでしょうか
「一緒に写った写真を消してくれ」
もっともだけど昨今の某教会騒ぎを思い出した。庶民はそっちの仲間と思われたくない。
安西君は足を洗ったつもりだが世間が許さない。居場所がない。
居場所のない人間ばかりの哀しいクライムサスペンス。
ヤクザに切り替わる瞬間の西島秀俊
全共闘崩れの反社がピッタリの三浦友和
生身を感じさせないのに妙にエロい玉城ティナ
ほんとに悪徳刑事が良く合う大森南朋
出演者に助けられた映画かそれを演出した監督の腕か
宮沢氷魚と玉城ティナが美しい
一般試写会にて
キャスト豪華で登場人物はキャラ濃くて、終始狂ったバイオレンス展開。R15な訳でした。
途中まで大森南朋が主役かよ!な流れ
登場人物みんなクズなんだけど、奥野瑛太のクズっぷりは嫌悪感が走るクズっぷり。奥野瑛太すごいな!
あとは宮沢氷魚&玉城ティナコンビが美しかったな〜意外、自分には響かなかった。
タランティーノ憧れ映画
60年代風サイケなフォントの題字、BGM、容赦なき銃撃戦などタランティーノ感満載映画。
カップル2人が喫茶店でテーブルの上に乗って銃を構えるシーンはパルプフィクション、爆破で炎上するガススタンドをバックに男女2人が歩いてくるシーンはデスペラード(監督はロバートロドリゲスだけど)、最後ほぼ全員が死んでしまうのはレザボアドッグズなどストレートなオマージュがたくさん観られる。
毎日暇なのか本業を余所に反社会的組織員と日中堂々と行動を共にする刑事役には監督の実の弟の大森南朋が演じているが、こちらが主役なのだろうか?
主役と思っていた西島秀俊よりも出演時間は長く、しかもダントツで格好良い役。
逆に西島秀俊は普通のおじさんに戻りたい元ヤクザだが、今一つ冷徹になりきれない中途半端な感じ。(なぜ三浦友和を?)
2番手と思われた斎藤工は中盤早々に・・・とキャストの扱いには見事に裏切られる。
夢も希望も失ったもの達が自暴自棄になり命を惜しむことなくのたれ死んでいく様は分かりやすく美学を感じカッコ良いのだが、人間臭さに欠け共感しきれない。
またそれぞれが結局死んだのか生きてるのかよくわからない終わり方も監督のイサギ悪さが出てしまい残念であった。
ラストのカリフォルニアドリーミングにはかなりグッときたので少し加点。
違った味の俳優たちです。
昨日何食べたの西島さんとは別の西島さんが見られました。
シン・ウルトラマンの斎藤さんも朝ドラの宮沢さんも全く違う演技が見られます。
ぜひ、劇場へ見に行きましょう。9月9日公開です。
#グッバイ・クルエル・ワールド
殺人クライム・エンターテインメントの傑作!
試写会にて鑑賞🎥
こんなに物凄くたくさんの殺人を描いたクライム映画は観たことない‼️
しかも、全編にわたって繰り広げられる殺人ドラマだが、観ているコチラは「すごいエンターテイメント映画だなぁ~」と思っているので、スッキリ爽やかな気分にさせられる🤣ww
ヤクザが大金集めしているところに、4人の覆面人間が銃を構えてやって来る。
まんまとヤクザの大金を強奪したかと思えば、意表をつく展開が次々と起こって……というスクリーンから眼が離せない楽しい時間……(^o^)/
「コイツはどうやって殺されるのかな?」とか「えっ、そういう展開!」とか色んな事を考えながら観ていられるのでホントに楽しい。
殺人だらけで不謹慎な気もするが、そこはエンターテインメントということで…(笑)
大勢が「殺し、殺され…」の映画なので、キャスティングも豪華。
西島秀俊、斎藤工、三浦友和、大森南朋、玉城ティナ、宮沢氷魚、奥田瑛二、鶴見辰吾、そして(個人的に『ハッシュ!』以来大好きな女優)片岡礼子などの豪華メンバー。
しかし、大森立嗣監督作品なので、ここまでのクライム映画だとは思わなかった‼️(^-^)
これまで大森立嗣監督の映画は『まほろ駅前多田便利軒』・『さよなら渓谷』・『光』・『日日是好日』・『MOTHER マザー』などを観て来たが、本作は大森監督の新境地となる映画である。
確かに、映画チラシにも「ようこそ、狂乱の世界へ」とか「一夜限りの強盗団、クズ同士の潰し合い」などと書かれている。
音楽の使い方も、ダイアン・キートンの『ミスターグッドバーを探して』ばりの演出映像も見事であった。
いやぁ~、良い映画を観るとホントに嬉しくなる。
殺人クライム・エンターテインメントの傑作!
[追記]今年(2022年)公開映画のベスト『ハケンアニメ!』を超えて、現時点では暫定1位かな…。
タランティーノ
派手なシーン&有名人が沢山登場!なのに、何だか物足りない。。ティナちゃんと氷魚くんの殺しのシーンはタランティーノみたいでポップ。しかし、舞台が日本だとちょっと合わない感じ。。面白くないわけではないのですが、何がいけないのでしょう?
見入ってしまう作品
タイトルから思い浮かばないような残虐なシーンと如何わしい音声が満載で、刺激の強い作品でした。豪華キャストの個性的な演技が数多く見られ、見入ってしまう見応えのある作品です。ストーリは単純明快で、刑事とヤクザとの馴れ合いが描いた内容となっており、結末が予想できる展開でした。
「お前も自分の居場所がない奴か。」
まず最初に営業妨害になるかもだけど、この映画に「好きなだけ銃を撃ちまくり、嫌なヤツを倒してスカッとしたい」という期待をしているなら見ない方がいい。
そういう期待には添えない。
見た後に、「期待外れだ。」なんていうように悪く言ってほしくないからだ。
もちろん映画には色々な側面があるけれど、自分は「沈んだ、暗い」側面に反応してしまった。
感想も何だか「感傷的」になってしまった。
監督は「難しいことは何も考えないで、感じて楽しんでほしい。」と言っていたように思う。
考えないで「感じたこと」を言えば、ひたすら「痛み」を感じていたと思う。
ラブホテル襲撃の後、ギシギシと軋むように、強盗団メンバーそれぞれの世界が壊れ始めていく。
ひとりひとり破滅していく。
それだけでなく周りの他の人間も巻き添えにして。
上の人間で死ぬのは誰もいない。死ぬのは「誰かの下で働いていた」人間なのだ。
強盗団は、やがて殺しあう。
本当に撃つべきなのは、その相手なのか?
誰かの下で働いていた人間同士が、撃ち合いを始めてしまった。おそらく「同類」の、味方ではないが敵とも言い切れない、「同類」を撃ち始めた。
それが、自分の感じる「痛み」の原因だと思う。
西島秀俊が会見で、「この中の一人だけが生き残ります。」と言っていたから、これはネタバレにはならないと解釈して書くけれど、最後に生き残った「あの人」は「映画を見に来た人」の代表なんだと思う。
大森南朋演じる蜂谷刑事が口にする「自分の居場所のない奴」であり、この映画を見に来た人の代表。
生き残った意味は、果たして単なる「死までの猶予」なのか、それとも「自分の居場所を見つけることができる可能性」なのか、この物語は何の示唆も保証もしない。
そこが却って優しいように思えた。
「自分の居場所を見つける」という重荷にとらわれないようにと。
西島秀俊演じる安西は、元組員。
しかし、安西に「ある種の凶暴性」を感じることができない。一般人とは違う「狂気」や「暴力性」を感じ取れない。
それは元組員飯島の語る安西の凶暴性は、追い詰められたゆえだから。
元から持っている凶暴性とは違うから。
奥野瑛太演じる飯島は、安西の前に現れた時には既に狂気を漂わせている。
それまでに味わってきた出来事が、この飯島を壊してしまっていたのがよく分かる。
そして安西も、飯島を前にしてとうとう壊れてしまう。
安西が鉄パイプを振り下ろす一瞬、今までとは違う顔になる。
安西の妻は、それを見まいとして、摺りガラスの戸を閉ざす。
安西が居場所を失う象徴的な場面だ。
安西が離れ行く妻子を見つめる最後の表情が忘れられない。
ここまではネタバレしないように気をつけてきたけど、ここはやはりネタバレにつながりかねないから、ネタバレを気にする人は飛ばしてほしい。
ラストシーンに響く銃声は一発のみ。
実は安西と蜂谷は似ているというか深く通じる存在だと思う。
最後まであがいたけれど、「自分の居場所」を結局見つけられなかった存在同士。
だから一つの影のように、一発だけの銃声なのだと思う。
追記:
何回か観て、印象や解釈が変わった点を。
飯島と対峙する安西の目が実は時々冷たく鋭くなっていることに気づいた。
飯島の動きや勢いが止まったりするのは、目立たないやり取りが交わされていたからかもしれない。
ラストシーンの蜂谷はもしかしたら、「幽霊」かもしれないと思った。
組幹部を撃った後の蜂谷の脚が動くから、あの後立ち上がり、安西のもとに行くのかとも思えるが。
もしくは安西の見た「幻」かも、と。
だから最後の銃声は一発だけなのか、と。
パンフレットでプロデューサーが言っているように、それぞれが解釈できるのが面白い。それを読み合うのも面白い。
読解力不足、注意力散漫の明白な誤解、曲解は困るけど、解釈の違いを楽しめるのはよい。
「こっちが正解だ!」というマウントの取り合いではなく。
追記2:
確かに西島秀俊に、凶悪な元ヤクザ組員のイメージを求めるのは「違う」気がする。
なぜなら、この映画で「安西」に求められていたのは、「哀しさ」だったからだ。
ガソリンスタンドの場面で、若者二人に追い詰められ、「こんなところで血まみれになって……。俺にもお前らにも居場所なんて、どこにもねぇ!」と思いを吐く時、この映画で描きたかったのはこの「哀しさ」だったんじゃないか、と思った。
ラスト近くで妻子からの拒絶を受け、黙って帰って行く。同じく若者二人から刺され、捨てられた蜂谷と「居場所なんてなかった。」と笑い合う時、実は同じ哀しみを味わった者どうしがいる海辺の歩道に、一瞬だけ「居場所」があった。
そして一発の銃声で、その「一瞬の居場所」も消えてしまったんだと思った。
9月公開の、西島秀俊、斎藤工などが主演する『グッバイ・クルエル・ワ...
9月公開の、西島秀俊、斎藤工などが主演する『グッバイ・クルエル・ワールド』、ひと足早く試写会で鑑賞しました。監督は大森立嗣。
夜の東京、ラブホテルの一室、暴力団員たちがシノギの金を集めている。
そこへ目出し帽姿の4人が拳銃片手に殴りこんでくる。
暴力団の上前をハネるタタキ。
金を奪った奴らは車で逃げる。
運転手とその愛人のふたりは「これで借金はチャラ。とっとと姿を消せ」と仲間のひとりから放り出される。
しかし、タタキの情報を持ってきた運転手の愛人にしてみれば納得できない。
一方、金を奪われた組幹部も黙ってはいられない。
情報を漏らしたヤツがいる・・・と考えた幹部は、協力者の悪徳警官を使って犯人たちに報復を試みる・・・
といったところからはじまる物語で、冒頭、夜の街を行くアメ車に被って、ソウルの強烈な音楽が流れてくる。
ここで、「ははん、和製タランティーノといったところね」と予想がつきます。
タランティーノ作品でも初期作品『レザボア・ドッグス』、『トゥルー・ロマンス』(脚本のみ)、『パルプ・フィクション』といったあたりの作品。
大勢の人間が入り乱れての血まみれ合戦。
とにかく、銃弾は飛ぶ、血は飛ぶ。
これほどまでに銃弾が放たれ、血まみれになるのは、日本映画では珍しい。
はじめのうちは誰が物語の核なのかはわかないのだが、タタキのきっかけを作った若い男女が中心となっていき、行き場のないふたりがぶっ放す銃弾がカッコいい。
このあたりから『トゥルー・ロマンス』臭が強くなっていきますが、個人的には若いふたりのエピソードが好きです。
タタキチームの中堅狂犬野郎に怒りの銃弾をぶっ放すところ、特にいいですね(巻き添え食った人々はお気の毒だけど)。
で、若いふたりとは別に、チームの年配男ふたりの話も進んで行くのですが、こちらはやや湿っぽい。
最年長の男は左翼くずれのインテリ、もうひとりは冷静な元組員。
後者は「元」なので、その世界から足は洗ったが、世間からは更生は認めてもらえず・・・という『竜二』風のエピソードが展開されます。
終盤にかけては、こちらの方のエピソードに重点が置かれていくのですが、これがよかったのかどうかは微妙。
脚本(オリジナル)の高田亮の心情としては、こちらの方にウェイトを置きたくなるのはわからないでもないですが。
ということで、最後は再び若いふたりと年配男が激突して、更には、悪徳警官とタタかれた組側も絡んで・・・となるのだが、エンディングはカッコつけすぎで、かえってシマらなくなったのが残念。
出演は、西島秀俊、斎藤工に、宮沢氷魚、玉城ティナ、宮川大輔、大森南朋、鶴見慎吾、片岡礼子、三浦友和といった面々。
誰がどの役を演じているのかは映画を観てください。
期待レビュー→試写会にて
試写会で見ました。
どのキャストもみなさん演技が素晴らしく、のっけから引き込まれます。
クズ同士のドンパチで銃声がこれでもか‼︎‼︎と鳴り響き、血まみれに。。
7/7の完成披露試写会前のレッドカーペットがいろんな意味でお似合い。
西島秀俊さんと奥野瑛太さんの絡みが強く印象に残りました。
サントラもカッコよかっこよくて、発売されたら欲しいです♬
それぞれが主役の群像劇、見る回数を重ねるごとに印象が変化していく映画かも知れません。
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これまでの解禁情報からの期待レビューです。なので評価は1。
これほどまでにワイルドで色気のある、各年代のキャストが揃った映画は初めてかもしれません。
そして、これほどまでにクズでブッ飛んでいる映画も。
溶かされる、、とか普通は言わないですし。
三浦友和さんや、鶴見辰吾さん、奥田瑛二さん、斎藤工さん、大森南朋さん、西島秀俊さん、、のかっこ良さ・ワルさ・色気ときたら…それこそ トロケそう。。
奥野瑛太さんやモロ師岡さんがこれにどう絡んでくるのか楽しみです。
早く見たいです!!!
この秋はクルエルなワールドに染められそうです。
再評価と本レビューは鑑賞後に改めて。
グッバイ・クルエル・ワールド
予告編映像を観た瞬間
お一人お一人が
素晴らしかったです
中でも
安西さんの立ち振る舞い
銃を持つ手、ファッション…
全てにおいて
言葉にならないくらい
かっこよくて
場面、場面に惹かれてしまいました
映画公開されたら
たくさん足を運ぶ作品がまた増えました
狂える(クルエル)奴らが集うイカしたムービー
タランティーノの『レザボア・ドッグス』やガイリッチーの『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を彷彿とさせるスタイリッシュな映像と音楽のクライム群像劇。
西島秀俊と斎藤工(『シン・ウルトラマン』コンビ)の共演や、オープニングからワクワクする雰囲気。
…が、目指すものが大きすぎて勝手に期待値を上げていたせいかストーリー展開と構成はもの足りなかった。
「裏切り者は誰だ」というキャッチコピーだったが、早々にネタが明かされてしまい拍子抜けした。登場人物やそれらの思惑もあまり交錯せず、それぞれすぐに解決するか終わってしまった。
ガンアクションもかっこよかったが、日常に銃のない日本社会では現実に描きにくいか。
拝金主義の経済や汚職にまみれた政治の世界に切り込むテーマはあるが若干薄かった。
それよりもタイトルの『グッバイ・クルエル(残酷な)・ワールド』の通り、鬱屈とした世の中で映画の時間だけでも爽快な気分になれる作品。
『さがす』『死刑にいたる病』と大作が続く脚本の高田亮にも密かに注目。
邦画のマンネリに一矢報いるノワール映画爆誕
Filmarks独占最速試写会にて鑑賞。まだイメージすら付いていない、出来立てホヤホヤの作品。なかなか刺激的だった。
いわゆるティザーの段階なので、どこまで踏み込んでいいか分からないが、雰囲気が伝わるくらいまで語ろう。
様々なドラマを描いてきた大森立嗣監督が手掛けたのは、日本では稀有なノワール作品。日本らしい設定を主軸に置きつつ、考えずに体感出来るよう、怒涛の展開と圧巻のスケールで描いていく。覆面の内側、その顔に付いた汚れを剥ぐ、スリリングさがたまらない。
脚本は高田亮氏。意味ありげなサイレントカットも多く、どこに転がるか分からない暗さが作品の高揚感に繋がる。1つの事件をフックとしつつ、背景をチラつかせながら人間関係をあぶり出す上手さはお手の物。ただ、その分の緊張感がスリリングなテイストには繋がってなかったように感じ、これくらいの評価に。
キャストも申し分なしの強さ…だが、出ている人以外誰も言えない(泣)。やっぱり三浦友和さんの固さというか強さは光るし、玉城ティナさんと宮沢氷魚さんの美男美女な雰囲気は洋画を観ているような気分に。美しくて恍惚を覚える。
そして何より西島秀俊さんと大森南朋さん。定期的にヤクザかアウトローな刑事を演じているイメージはあるものの、やはりハマらない訳がない。少し負い目を感じるような表現力が作品の黒みに埃っぽい古臭さがいい塩梅にかかっている。
作品の公開は秋。きっと傑出した魅力に気づく人も多いはず。マンネリ化した邦画に一矢を報いること間違いなし。ぜひお楽しみに。
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