グッバイ・クルエル・ワールドのレビュー・感想・評価
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多少なりのストーリー性はあれど、なんて血まみれの映画なんだろうとい...
多少なりのストーリー性はあれど、なんて血まみれの映画なんだろうという感想しかない。
カメラが見つめる
終盤でようやく蓮實重彦「ショットとは何か」を思い出す。ああ、ただスクリーンに映し出された映像を見ているだけでいいのだ。それだけでいいのだった。役者の顔のシミ、歯の並び、皺、寝顔、死に顔、、、
乱暴だけど、セリフはなんだってイイ、配役だって誰でもイイ。たまたま映ったものを生きながら見てるだけ。映画に意味なんてない。
似非韓国映画?
1.唯殺し合っていた。
2.最近殺し合うのが流行っているのかなぁ
3.しかもこの映画は銃ばかりなので、面白くない。
4.なんか最後は西島さんと大森さんの友情?
5.悪いことしたら、リベンジできない、現代社会を写している?社会風刺?
6.タマキティアラはきれいだった。
真面目ちゃん
ヤクザ映画、だーいすき。
西島秀俊、斎藤工に加えて、アウトレイジの三浦友和、初恋の大森南朋という最高メンツ。ちゃんとR15だし、雰囲気・音楽ともに予告からして最高級。んー、こんなの期待しないわけ無い。今月期待度ベスト2(1は来週公開)。
このレトロ感、人間臭さ、そして血しぶき。合格。
想像通りの上質ヤクザ映画。血とか暴言とか暴力とか、そんなのが飛び交うのに、なにこの上品さ。汚いのに綺麗。撮影・照明が素晴らしい。大森立嗣監督らしさもありながら、新境地。テンポが良くて非常に見やすい。なんだか、とても居心地が良かったです。
キャラクター設定が明確じゃないのが、やばい現場を目撃しちゃった!みたいに思えて、ストーリーへの興味が増す。が、ストーリーに見応えがないのが残念。なんか、濃いようで薄い。ただひたすらに奪って、殴って、殺しているだけ。グロ描写は結構好みだから、それでも飽きはしないのだけど、今までヤクザ映画で散々描かれていたことが盛り込まれているだけし、それもオマージュでしかなく、歴代に勝るものは無し。もっと、目新しいものが見れると思っていたが、見たことあるようなことばかり。するなら、もっと深く掘り下げて欲しかったしな。もっと狂っていて欲しかったし。
しかし、役者陣は最高品質。
他が強すぎるせいか、宮沢氷魚が弱く見えちゃう。汚職警察官の大森南朋、今の日本に不満を持つジジイの三浦友和、お金と暴力が大好きな取り立ての斎藤工。そして、普通の人生を送りたい主人公の西島秀俊。イケおじたまんねぇ!!改めて、自分ヤクザ映画好きだなぁと。玉城ティナの体当たりな演技にも衝撃を受けたし、配役がカンペキでしたね。
想像よりは面白くなかったけど、ヤクザ映画としての描写・演出は上手くて、そこそこ楽しめました。ラストはヤクザ映画らしくない爽快な締め方で、気持ちよく劇場を出ることが出来たし、満足とまではいかないけど、見てよかったなとは思えました。斎藤工&玉城ティナ好きは是非。
此処ではない何処かへ。{アメリカン・ニューシネマ}の系譜
先日、「NHK」の〔ファミリー・ヒストリー〕を見ていて、
『麿赤兒』⇒『大森立嗣』『大森南朋』の系譜を知り
かなり驚く。
なるほど、なので監督の作品には
この二人が度々出演しているのだなと納得すると共に、
そこそこ重要な役柄を割り振られるのが多いことも理解。
さすれば、本作とて同様、
『西島秀俊』『斎藤工』『玉城ティナ』『三浦友和』の四人が前面に出る告知にはなっているけど、
そこに『大森南朋』がどのように絡むのかが楽しみに。
本編はヤクザ組織がマネーロンダリングのための集積所に
ラブホテルを使っているとの情報を得た件の四人組(プラス一名)が強盗団を組織し
急襲する場面から始まる。
その手際は見事なもので、一人の怪我人も(味方にも相手にも)出さずコトを終え、
あっさりと引き上げ、大金を手にする。
しかしその後がイケない。
ドライバーとして使っていた『武藤(宮川大輔)』をないがしろにしたことが禍根を生み
綻びを見せ始める。
加えてヤクザ組織に、本職の刑事『蜂谷(大森南朋)』が雇われていたことも誤算の要素。
彼はソフトな人当たりを見せつつ、持ち前の情報網を生かし、
一人一人と犯人達を炙り出して行く。
本作に特徴的なのは、主役が次々と入れ替わって行くこと。
最初は先の四人組の内紛劇かと思っていたら、新たにペアの物語りが派生し、
最後は旧知の二人のドラマに収斂する。
しかし、全ての登場人物に通底するのは、
寄る辺ない身の上であることで、
それが事件の背景に潜むのは何とも痛ましい。
右代表として挙げられるのは、元ヤクザとの身の上の『安西(西島秀俊)』か。
足を洗い、真っ当な暮らしをおくろうとしていても、世間はそれを許さない。
イマイマの時代の縮図でもあるのだが。
{アメリカン・ニューシネマ}彷彿とさせるシーンが
其処彼処に偏在するのも見逃せない。
車といい、音楽といい、ややあざとさを感じさせるほどで、
わけても〔Bonnie and Clyde(1967年)〕を想起させるエピソードには
かなりニヤリとしてしまった。
題名の「cruel」は「残酷」等の意味だけど、
発音そのまま「狂った世界」と読んでも通じるのは、なんとも面白い。
まぁ自分的には〔101匹わんちゃん(1961年)〕の『Cruella De Vil』を
どうしても思い出してしまう(笑)。
西島秀俊と三浦友和は・・・イマイチ
お互いにどんな素性なのか知らない5人組の強盗組織(三浦友和、西島秀俊、斎藤工、宮川大輔、玉城ティナ)が、ラブホテルで行われていたヤクザの資金洗浄現場を襲い、1億円近い大金の強奪に成功した。強盗たちは下っ端の2人(宮川大輔と玉城ティナ)には数万円と借金チャラで済ませ、大金は残りの3人で山分けし、それぞれの日常に戻っていった。しかし、金を奪われたヤクザが現役の刑事(大森南朋)を金で雇い、警察組織を使って身元を調べ、5人を追い始めた。騙されて分け前をもらえなかった玉城ティナは斎藤工から殺されかけ、ヤクザ組織の情報を提供したラブホテルの従業員(宮沢氷魚)も殺される直前に救われ、ヤクザ組織と刑事に脅され斎藤工など喫茶店で大量殺人を実行した、元ヤクザの西島秀俊と元政治家秘書の三浦友和も狙うのだが、西島秀俊はやはり元ヤクザ(奥野瑛太)に付きまとわれ周りの人に元ヤクザだと吹聴し金をせびられた。
誰が生き残るのか、てな話。
強盗組織で金を分けた3人のうち斎藤工はそれなりに悪そうな演技をみせてくれたが、西島秀俊と三浦友和は全然ダメ。
全く怖さがない。この2人は善人役しか向いてないかも。
刑事役の大森南朋と宮川氷魚、玉城ティナ、鶴見辰吾、奥田瑛二はそれなりでそこそこ良かったかな。
西島秀俊を強請った身体中刺青の元ヤクザ・奥野瑛太は一番怖さが有って良かった。
西島秀俊の妻役の片岡礼子はさすがで悲壮感有って良かった。
ヤクザの目的だった奪われたお金の回収は出来たのか、出来なかったのか、ちょっと気になった。
普通に、まともに生きたかっただけ。
元ヤクザだって普通に生きたい。それを演じた西島秀俊。もっとハチャメチャな役かと思ったら、やはり普段からの西島さんらしい役だった。昭和と田舎の綺麗な海が印象的な、シーンに酔いしれる味のある雰囲気。
ストーリーはシンプルだが、凄くいい映画だった。
深夜にスカスカの映画館で観るのがまたいい。
酔いしれた。
自己のみを肯定する犯罪者たち
無国籍な雰囲気を醸し出したい感じがしつつ、お金という蜜に蟻の様に群がる者たち。
それぞれが自己の理由を押し付け合う中には何も生まれない。
物語の中に善人は出なくても良いが自己の行いのみを肯定し、生きようとすることには違和感がありそれぞれが辿る結末にもモヤモヤが残る。
ヤクザからお金を奪い、奪ったままいままでの生活に戻れることが出来ること自体夢であるだろうことが、盗む者の中で誰も考えないなんてありえるのだろうか?
なのでその前提が崩れてる時点でこの物語には寄り添うことがどうしても出来なかった。
また若者たちがショットガンを放つのだが、ことごとく当たる。そんなことがあり得るのだろうか?なんか昔の勧善懲悪のヒーローの様に滑稽に映った。
日本ノワールの復権を
とても楽しめました
まず俳優の方がいい。名のある方は全員満点なので特筆しません。
みなさんの演技だけで見ているだけで観た価値ありました。
言うのならあの中盤から出るチンピラの方が本当に素晴らしい。
熱が入っていてこれからも活躍してほしいです。
とても俳優の演技を重きに置いている感じがしました。
ただだからと言って、映画が破綻しているわけでもない。
道理と無茶の狭間を映画的に渡り歩いている感じがとてもよかったです。
感じたのは真鍋昌平感を映画として成立させて、
かつ北野映画を継承していると感じました
何かを入れ忘れた?
大森立嗣監督、そして豪華キャスト。
凄くすごく期待した。
大森監督の第二章の華々しい幕開けになると、そして日本のクライム・エンターテイメントの新たな指標になると。
しかし何かを入れ忘れた感じ。
残念ながら傑出した作品ではなかった。
大森ファンの我々は凄くすごく期待しながら次回作を待つことになった。
脚本と演出は最低だけど‼️❓演技だけ観てください‼️❓
危惧した以上に、展開と品質は最低です。
出演料で使い果たしたか、ヤクザのねぐらは喫茶店、取引はラブホに見立てた古いアパート、ガススタンドでのチープなCG。
多分、脚本なんてどうでも良いのだろう、脚本家は社会常識もないし、社会生活すらしてない世捨て人なのか、社会風刺もなんだこれレベル。
ところで山梨県知事をいじるの許されるの?
でも、西島秀俊、斎藤工、三浦友和、大森南朋、なんかが凄い演技してるから、それだけでも観る価値ありですよ、ぜひ。
何も残らない
2022年劇場鑑賞207本目。
まぁ予告の時点である程度覚悟はしていたのですが、アウトレイジというよりはGONINのような二勢力に分かれる感じですが、それよりは複雑な感じで殺し合ってます。
まぁかろうじて西島秀俊に感情移入できるかな・・・という所ですが、それも終盤のカオスでそうでもなくなって最後なんも心に残らん映画だな、というのが正直な感想です。
玉城ティナにとっては良い映画
こういう作品って《仁義なき戦い》の頃に散々やってきたと思うんだよね。そこを通って今があるから、ただ焼き直した感じだと「かつての名作観るよ」という気分にしかならないの。
役者さんはみんなすごいね。脚本にところどころヌルいところがあるんだけど、なんとか演技でもってっちゃう。その中で玉城ティナはやっぱりちょっと格が落ちるんだよね。
「ここ玉城ティナで良かったのかな?」って何回か思ったの。一昔二昔前なら土屋アンナがやりそうな役なんだよね。今なら二階堂ふみかなとも思ったけど、ちょっと年上な感じかなとか。前田敦子でいけるかなとか思ってたの。
そんな役だから、玉城ティナは演れて良かったよね。これだけ演技がうまい役者に囲まれて。
【”何処にも居場所のない人々”の所業を描いた、ブラッディ・クライム・ヴァイオレンスムービー。タラちゃんがこの映画を観た感想を是非、お聞きしたいモノである・・。】
ー 大森立嗣監督。
今作にもメインキャラで登場する大森南朋を弟に持つ(父は、大駱駝艦の怖い人です・・。)振れ幅が非常に大きい監督である・・。故に、毎回、劇場に観に行く時は、ドキドキする監督でもある。-
◆感想
・暴力団のマネーロンダリング現場を襲い、大金をかっさらう、強盗団5人を演じる面子が非常に豪華である。一番驚いたのは、宮沢氷魚さんである。今までの華奢なイメージを保ちつつも、玉木ティナ演じる女性ミルと、強盗団の”駒”として使われた事に対し、静に怒り、次々に強盗団の主犯格クラスを撃ち殺していく。
ー 特に、暴力団員のたまり場の喫茶店での、ミルに酷い仕打ちをした荻原(斎藤工)を始めとした暴力団員を殺しまくるシーンは、ナカナカである。-
・一度は暴力団を抜けた安西(西島秀俊)は、別れた妻(片岡礼子)と娘と再び旅館を再開するために、一度だけ強盗団に加わるが・・。
ー この辺りは、描き方が少し粗い。が暴力団員を演じさせたらこの人、奥野瑛太演じる元舎弟が現れたことで、彼の本性が現れてくる・・。-
・又、元政治家の秘書で、政治家の悪事の罪を被り、コンビニ経営をするも過労により妻を失った、浜田(三浦友和)は、社会に対して、不満を持っている。
ー 何故に5人が集合したかは、ハッキリとは描かれていない。今作は、ブラッディ・クライム・ヴァイオレンスを楽しむ映画なのね・・、と思いつつも、すっきりしない・・。-
・刑事でありながら、暴力団と繋がっている蜂谷(大森南朋)も、どこか屈託している。
ー 多分、警察の中では浮いているのであろう・・。暴力団と繋がっているという噂などにより・・。-
<今作は、ヴァイオレンスシーンはナカナカ見応えがあったが、各キャラクターの描き込みが粗く、強盗団の行動理由は理解できたが、今一つすっきりしない作品であった。
序でに言えばタイトルが”グッバイ・クルエル・ワールド”なのであるから、劇中曲の中に、エルヴィス・コステロの”グッバイ・クルエル・ワールド”を流して欲しかったなあ、と思った作品でもある。>
豪華な役者陣の中で存在感を放つ玉城ティナ
贅沢なキャストから届けられる極上の緊張感。
終始スクリーンに釘付け。
そんな中でも玉城ティナがとにかく最高。
ある場所であるモノを取り出した瞬間
その直前シーンで展開は想像出来るのですが
観客全員が最高に興奮したのでは?
登場人物が多いですが
感情移入出来るレベルまで丁寧に描かれ
(唯一感情移入出来ないのが斎藤工演じる萩原)
各々がこの先どうなるのか
こちらの感情を心地よく弄ばれ
ラストのカタルシスまで掴まれっ放し。
これがオリジナル脚本という素晴らしさ。
毎回、感情が無傷ではいられない
大森立嗣監督の作品に対する魅力的アプローチ。
自分の中で特別で言える数少ない監督。
殆どの役者が奇を衒うことのない芝居で
絶妙なリアリティに酔わせてくれる中
奥田瑛二だけが芝居感がキツく
個人的に唯一残念な点でした。
その名のとおりのクライム・エンタメ、銃撃、タバコ、酒 ただもう少し有機的な結合とコクが欲しいところ。
多人数登場、銃撃暴力、犯罪映画
そんなに長い作品ではないから、ダレる場面は無い。
そこそこまとまって、そこそこ誰でもわかる作品。
テンポ良し。
斎藤工、西島秀俊らキャストの魅力も良い。「反道徳的」作品。
ただ「イマイチ【コクが足りない】作品」
個々の場面は良いのだが「クセが無い」のだ
俳優陣は熱演しているが、本当の「やぶれかぶれの悪の魅力」は
西島秀俊の役の元舎弟で旅館に住み込む「奥野瑛太」くらい。
この人のイカれ方は良かった・・奥野瑛太
ただ他の俳優も全て「素顔の優等生、人の良さ」が出てしまっていて
イマイチなのだ
「狐狼の血 レベル2 の鈴木亮平の演じた、凄まじい狂気」
見たものからすると・・狂気が足りない
「仁義なき戦い」見慣れたものからすると
血を這いつくばるような・・・「凄惨な泥臭さ」が足りない。
洋画で悪いけど「ライアン・ゴズリング の【ドライヴ】」・・のスタイリッシュさもイマイチ
斎藤工は若干、悪の魅力醸し出していたが
西島秀俊はどう捉えても「真面目な善人」だし三浦友和も「いいお父さん」の臭いが消えない
宮沢氷魚、玉城ティナの若い衆は健闘しているが、いかんせん若い。
イマイチ話が結合しないのは許容範囲です。ネタバレなので言えませんが
【不死身さレベル】に首をかしげるジジイなのでした。
政治家の悪と闇が見えてこない。
「反社はいずれ滅びる」ともちっと違うんだよねぇ。ま、良いかな。
普通に楽しめます。そう言う作品。逆に言うと暴力の目を覆いたくなるような凄惨さ・・・
娯楽アクションと割り切ってサッパリ鑑賞できる「普通に面白い」作品。音楽をもっと活かした方が・・
ジジイの余計なお世話ですね。
昭和を引き摺って加湿失速
って言うか。鼻っからヤクザ映画。井筒監督が撮りそうな話やんw
全開の玉木ティナです。久々の美脚です。喫茶店の報復まではパルプフィクションな感じもありワクワク。でも、それ、弾、出過ぎだけどw
居場所があるやら無いやら、あたりからジメジメし始めます。湿度が上がり飽和水蒸気圧まで上がるのがガソリンスタンド爆発あたりで、スピード感は完全に死にます。
コレは、アレです。初速のまんまに最後まで行って欲しかったーー!
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