グッバイ・クルエル・ワールドのレビュー・感想・評価
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センスのなさに辟易
いや、ちょっとコレ、酷すぎない!?
とにかくやってる事はモノマネばかり!
タランティーノ、スコセッシ、北野武・・・
映画ファンなら観れば、このシーンはスコセッシのまんまじゃん!
とかスグ分かる!
まだ成功していればまだ救われるのだが、
そのセンスのなさときたら・・・センスのなさに辟易とする!
ツッコミ処も満載で、
例えば、犯罪に巻き込まれたカップルの男が、
犯行に使用する為に用意した車が、派手ででかいアメ車だったり、
(わざわざ目立つ車で強盗するかぁ!?)
何故かそのカップルの犯罪ド素人の女に強盗を手伝わしたり、
(足手纏いになるに決まってるじゃん!!)
カップルの男が犯行が終わるのを車で待ってる間に、
ラジオでガンガンに曲を聴いている。素人にそんな余裕あるかぁ!!
しかもその曲がいかにもタランティーノを意識してる・・・という感じなのだが、
ちょっとズレていて、その選曲のセンスのなさ!!
車に殺された死体・・・そして音楽、
このシーン、まんまスコセッシ監督の「グッドフェローズ」!
曲も諸、それっぽいのを意識しているし!
さすがに観た時、「グッドフェローズのまんまじゃん!」と、
1人で観ていて大声で突っ込んでしまった!(笑)
カップルが喫茶店で銃撃するシーンも
まんま「パルプフィクション」を意識しているし、
そのカップルも完全に「ナチュラル・ボーン・キラーズ」だし・・・
しかしモノマネでしかなく、全て中途半端で劣悪な出来。
他にも言いたい事があるが、キリがないので割愛。
あまりにも酷かったので、
レビューを書かずにはいられなかったという珍しいパターン(苦笑)
クズどもの狂宴
Amazon primeで鑑賞。
裏社会のに生きる、クズどもによる、血生臭いバイオレンス・サスペンス。登場人物全員が、行き場も無ければ、先も見えずに、金だけに群がるハイエナの如きゴロツキばかり。鑑賞後に何も心に響くモノも無く、只々、虚しさだけが残る。終始、人間の金に対する醜さを露にした暗い展開で、テンションも下がる作品だ。
ラブホテルで、ヤクザの裏金回収をしている現場を襲い、大金をまんまと奪い取った、互いの素性も知らない5人の強盗団。しかし、ヤクザもそれを黙って見過ごすわけもなく、現役刑事を取り込んで、強盗団を次第に追い詰めていく。
一方、強盗団の中でも、分け前の不公平さによって、内輪もめか起こり始める。そして、その内の2人が、ヤクザにも捕らえられてしまう中で、理性も吹っ飛び、強盗団同士でも銃口を向け合い、敵も味方も無く、血しぶき上げての狂宴が展開する。
作品的には、脚本や演出において、各シーンの繋ぎや突っ込みどころもいくつかあった。特に、ラストシーンでの大けがを負って血みどろの2人が、山梨県から静岡県に、一夜の内に移っていたのは、繋ぎのシーンとして違和感しかなかった。
とは言うものの、出演者については、豪華というしかない。主役の元ヤクザの強盗団を西島秀俊が演じ、同じく強盗団のチンピラ役を、西島とは『シン・ウルトラマン』でもコンビを組んだ斎藤工が演じている。また、若手の演技派の玉城ティナや宮沢氷魚と芸人・宮川大輔が、体当たりの演技を見せている。そして、ベテランの三浦友和もいぶし銀な演技で強盗団の一人を演じている。
他にも、強盗団を追う刑事には、本作の監督の実弟でもある大森南朋。そして、いかにも悪の幹部らしい鶴見慎吾と奥田英二が凄味をきかせていた。そんな中でも、奥野瑛太のチンピラ役は、本物としてか見えなかった。
本作は、こうした豪華俳優陣全員が、眉間に皺寄せて、凄味をきかせて語る演技を観るだけでも、なかなか壮観な眺めでもあった。ストーリーよりも、彼らの演技を楽しみたい作品とも言える。
結構、好き!!
悪くはない
タランティーノ・テイストの映画。
「レザボア・ドッグス」と「パルプ・フィクション」を日本的に
アレンジした様な感じの映画。
多少、糠味噌臭くなっているが、結構楽しめた。
宮沢氷魚と玉城ティナのカップルのバイオレンスがアクセントになっている。
「パルプ・フィクション」のダイナーのシーンで、ティム・ロスと女が
ラリって撃ちまくるシーンを思い出した。
大金を強奪した寄せ集めの悪たち。
西島秀俊、斎藤工、三浦友和、宮川大輔など。
ヤクザの幹部の鶴見慎吾。
ヤクザと連んでる警察官の大森南朋。
バイオレンスが半端なく兎も角殺しまくる。
ゴミ・クズ扱いされた宮沢氷魚と玉城ティナの復讐の銃弾は
八方破れで刹那的で自滅的。
斎藤工を蜂の巣の様に撃つ気持ちは分かるわ!
どうせ自分たちも命なんかないのだ。
BGMは中々攻めてて、
ボビー・ウーマックの「What is thjs」で景気良くはじまり、
マージー・ジョセフの「Let's Stay Together」
ラストには、ママス&ザ・パパスの、
「C alifor nia D reamin’」で終わる。
空と海の大画面に銃声が一発。
誰が撃たれたか?
自分を撃ったか?は、
想像に任される。
(レザボア・ドッグスをめちゃめちゃ観たくなった)
豪華キャストを使った偶像劇
公開前はそのメンツ的にすっごい興味が合ったんですが、タイムラインで目に入ってしまう一・二行で分かる不評感。
こ・これは…と戸惑っていたら見逃してしまいました。
そうして巡りあったプライムです。
まずタイトルやボビーウーマックに派手な車など、タランティーノ感が強いのが気になりました。
「ジャッキーブラウン」「パルプ」「トゥルー・ロマンス」、あとウォン・カーウァイのような風味も有りましたね。
スタイリッシュなクライムムービーを撮りたかった意図は分かるのですが、どこかぼやけた感じが…。
というのもそのまま突き抜ける訳でなく、途中から現代社会で行き場の無い元ヤクザの話になったりと打って変わってベタっとした流れへ。
ただ、途中からラストが完全に見えてしまったのは少し残念でしたか。
でも、豪華キャストを使った偶像劇としては中々魅力的ではありました。
B級バイオレンスへのオマージュか?
シンウルトラマンの斉藤工と西島秀俊さんが出ているので観てしまったが、何だこれ!?
中身はアメリカでお馴染みのB級ギャング・バイオレンスもどき、いきなりの派手なアメ車にソウルミュージック、掃いて捨てるほど作られたそんなB級映画を今更、豪華キャストで真似てみてどうしようというのか・・。
見飽きた感の暴力シーン、それに加えて左翼運動家の馴れの果て、妻子や世間に見放された元ヤクザなど日本流の浪花節を絡めるから残飯雑炊のようなゲテモノ映画になってしまった。
まあ、多様性の時代、美より醜を良しとするB級映画へのオマージュなのでしょう。
宣伝の仕方間違ってる気はする
数多いけど殺傷力の低い派手でチープな銃撃戦というより、そんな些細なミスで人生再起不可になってしまうのか、という切ない話だった。
三浦友和がやかましくて素晴らしかった。浜田は基本汚い金を狙って素晴らしいのだが、よく考えると現場には来なくてサイテーだ。ほんの少しのシーンなのに安西と浜田の信頼関係もよくわかり、安西が情を感じるのもよく理解できた。
和製スナッチ...?ではない。
和製スナッチを期待して観に行ったけど、なんかちょっと違った。
終わり方はすごい好き。
クタクタになった2人のおじさん、綺麗な海、鳴り響く銃声。
渋すぎる。
でもなんで最後のシーン銃声が1発なんだろ?と思った。
あの状況なら2発鳴りそうだけど。
片方は組長殺しの容疑で拷問されるのだろうか。。
そう思うと後味悪いなぁ!
銃声2発にしてくれたら、こんな悶々としなかったのに!
映画館で観る没入感、狂乱世界に迷い込む楽しきエンターテイメント
ただひたすらに豪快で
ただひたすらに残虐で
ただひたすらにダークで
笑ってしまうほどのバイオレンス!
アメリカ映画っぽい派手な王道さもあり
フランス映画みたいにシニカルなシュールさも醸し出し
日本映画みたいな縦の組織感の表現を強く残しつつも
まるで漫画みたいな強ぶっ飛びを存在させた世界観。
あえて一言で言うならば、
『下克上バイオレンス』!
ストーリー性も人生観も全てがcruel world 〜残酷な世界〜
でもラストカットを観終わった後、
この127分間の激しさが、じわじわと自分自身の血に肉に染み渡っていくような∙∙∙
そして妙な満足感に、帰り道 独りニヤッとしてしまう。
そんなシャレオツさがあった(笑
ストーリーを愉しむというより、映像色や音の迫力や音楽の選曲、台詞回しやトーン。
映画館という空間だからこそ、研ぎ澄まされた没入感で感覚で愉しむ邦画。
ありそうでなかった作品ではないかと思う。
そして音楽もこれまたシャレオツで。
サントラ欲しいと思う選曲。
カッコ良い作品でした。
無
もったいないわ
キャストもロケも映像も仕掛けも、傑作となるチャンスは間違いなくあった。この場合観客の矢印は脚本演出監督に向かう。それは仕方がないね。
役者で良かったのは奥野瑛太と片岡礼子。異論はないだろう。残念だったのは三浦友和と宮沢氷魚。共に役者というよりは演出の間違いかと邪推。三浦友和の役はべらべらと薄っぺらいことを喋りすぎ(若者にやられるための振り?要らんわそんなもの)。宮沢氷魚の役はアーッとか意味不明な雄叫び複数回、それにラストの環境音がない中での劇伴に合わせたダンス、何だそれ。お二人とも役者の格が落ちる残念な仕事になった。
大ラスの西島秀俊と大森南朋(監督の実弟)のシーンも「なぜの嵐」(吉沢秋絵)、悪党をかすかに写すという画角にこだわる割に、西島秀俊がフレームインしてようやく存在に気づくという不自然さ。
オマケ。大森南朋と宮沢氷魚、ちむどんどんでは義理の親子ね。
「秀逸すぎる」
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