「グッバイ・シラケル・ムービー」グッバイ・クルエル・ワールド pekeさんの映画レビュー(感想・評価)
グッバイ・シラケル・ムービー
つまらない。
ワクワクドキドキさせてくれるだろうと期待していたのだけど、ただ次々と無駄に人が死んでいくだけの、張りぼてのような中身のない映画で興ざめした。ストーリー展開やセリフに説得力がなく、稚拙だとさえ感じた。凄みを出そうとしているのだが、ほとんどそんなものは伝わってこなかった(残虐さや流血シーンを多用すれば凄みが出るというものではないという、いいお手本になっている)。『ブレット・トレイン』みたいに、開き直ったように大ウソをついてくれたら気持ちがいいのに、中途半端にリアルにこしらえているせいで、しょぼい仕上がりになってしまっている。
また、この映画の背骨であるはずの安西のキャラと彼の物語が、かえって全体のトーンから乖離して調和していないような印象も受けた。いっそのこと、ほかの要素をバッサリと切り捨てて、ヤクザの更生とその困難さというところを膨らませて撮ったほうが、よっぽど体幹のしっかりした見応えのある作品ができたのではないかと思ったりした(まあこの監督は、そんなもの撮りたくないのでしょうが)。
いずれにせよ、大森監督の求めている「凄み」や「カッコよさ」や「面白さ」は、僕とは相容れないものだということがわかりました。
せっかくの西島秀俊の出演がもったいないなぁ。残念です。
時間の無駄だった。べつに観なくてもよかった。
グッバイ・シラケル・ムービー👋
追記
あっ、奥野瑛太の演技にだけは「凄み」を感じました。
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