「やる気が感じられない」グッバイ・クルエル・ワールド ますぞーさんの映画レビュー(感想・評価)
やる気が感じられない
撮った大森立嗣監督の前の作品
最近話題に上がる新興宗教にのめり込み
搾取され続ける家族の子供が主人公の
「星の子」がなかなか良かったので観賞
妙に豪華なキャスト
特に宮澤氷魚はいい俳優だなと
思ってるとこもあり期待してたんですが
感想としては
弱いシナリオにやっつけ演出
30年前のタランティーノ映画を
今更劣化オマージュですか
キャスティングも全体的に
名前だけでやる気を感じないし
企画だけ盛り上がって
テキトーに作った映画って感じ
そこそこいい食材を見せられて
店に入ったら出てきたのが
かっぱ巻きという感じです
(かっぱ巻きはかっぱ巻きで
美味しいからまだいいか)
話は
タランティーノが使いそうな
BGMに乗せて走ってくるアメ車
(この時点で嫌な予感がした)
ヤクザの裏金を集めていた
ラブホテルの部屋に4人組の
強盗に強奪され誰が情報を
漏らしたのかというところで
そのヤクザから情報を貰って
汚職警官の蜂谷が冷静に
探っていきます
ほらもうレザボ・・
いやなんでもない
その4人組の強盗は
・元ヤクザながら妻と娘がいる旅館を
強盗した金で立て直そうとする安西(西島秀俊)
・金だけが欲しい欲望の塊の金貸し萩原(斎藤工)
・元政治秘書で汚職で終わった
左翼崩れの浜田(三浦友和)
・売春婦の美流(玉城ティナ)
となっていますが
まぁとにかくこれがひどいの
まず西島秀俊がヤクザに見えますか
ドライブマイカーの時と髪型も変わってない
斎藤工も何か奥がありそうで全然ない
もともとぺランペランの役なんだろうけど
だったら他の誰でもいい感じ
三浦友和は退廃的な役ではありますが
これまた誰でもいいような感じの演技
前の駄作「ドクター・デスの遺産」
でも思ったけど本人ももう演技とか
やる気無さそう
玉城ティナもかわいいけど
例にもれず誰でもよさげな配役で
よく見る
で蜂谷は美流と接点があり
強盗時に捕まった矢野(宮澤氷魚)
という男に接点があった事を突き止め
ヤクザの親玉に処分を求めますが
死ぬことも恐れてる感じがない矢野らに
金を奪った奴らを消させるチャンスを
与えます
そのヤクザの親玉も奥田英二が
やってるんですがこの人ももう
演技が随分安くなってしまいましたね
大滝秀治のモノマネかと思ってしまいました
ここまで全体的にダメダメだと
演出が悪いんだろうね
何かの何かっぽいのばかり
やる気がない
宮澤氷魚なんかいい俳優なのに
投げっぱなしですよ
痛々しい
人物描写がダメダメなので
矢野は本当に死が怖くないのかどうか
わかりませんがこの映画の世界の
若者はGTAのように銃をいきなり
持たされてもバリバリぶっ放せるようで
浜田がビラ配りさせてただけのガキ共まで
銃撃戦やりだすからもう笑えてきます
PG15とかいらないと思う
これで作り手は今の若者の命に対する
考え方の軽さを~とか思ってるんだろうな
痛い痛い
ホント今の映画ラインアップ
3~4年前のコロナ禍で企画された
みんな暇してるとこを押さえて
撮ったようなヤバい出来の映画が
わんさかある印象です
キャストだけで観に行くと
こんなのに出会ってしまう
週一は行くようにしてるけど
映画館に行く足が重いですわ