劇場公開日 2022年6月24日

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神は見返りを求めるのレビュー・感想・評価

全150件中、61~80件目を表示

3.0脚本が少し弱いですが、エンタメ的には楽しめる。そこそこ面白い映画。

2022年7月17日
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この映画、観るべきかどうか、色々迷って、参考までにレビュー等をネタバレを避けながら眺め読みしていましたが、肩を押してくれるようなレビューは1個も無く、とりあえず吉田監督作品は余り観てなかったのと、俳優陣が良いのを決め手に、勉強のために観に行く事に決めました。

前日にチケット予約した時は、私以外は全部空席でガラガラでしたが、上映時には多くのお客さんでギッシリと埋まってビックリ!それくらい話題性や人気が高い映画なんですね。きっと吉田監督や出演している俳優陣のファンの人達が多いのかも。

映画が始まって暫くは、「おお、これだ。こういう映画が好きなんだよ」と思わせるような、グッと来る場面が余り出てきませんでした。「これはハズレを引いたかな・・・」と不安になりましたが、後半に入る頃には、面白くて飽きさせないストーリー展開が増えてきて、だんだんと引き込まれてきて、安心しました。結果的に面白い映画で、個人的には観に来て良かったと思いました。

ただ、人にオススメ出来るかと言えば、ちょっと微妙な感じもします。おそらく監督自身、この映画で何を伝えたいのか、自分自身でも頭の中で、まとまってなかったのではないでしょうか。キャラクターの人物描写が不安定で、どうもリアリティに欠けているのが、最大の欠点です。

人気YouTuberを目指してるものの、全然バズらずに悲しんでる女の子が主演で、あるキッカケで知り合った、見返りを求めずに協力してくれる田母神さんという、もう1人の主演であるオジサンと楽しく動画作りに励みます。彼女はオジサンを「神」と呼ぶほど感謝しているのですが、やがて人気YouTuberや売れ線デザイナー達と知り合って新たに作る動画がバズって人気者になっていき、流行からはズレてるオジサンが邪魔になってきて排除するようになるストーリー。

しかしながら、神と呼ぶほど崇拝していた頃の彼女の健気で優しい性格が急激に冷酷で非人間的になっていくのは何故なのか、金儲け程度で簡単に豹変する異常な性格なのか、それとも今までは完全な演技で嘘だらけの女だったのか、その辺がキチンと深掘り描写されてないので、感情移入しづらくなります。出演している俳優達も、この台本を呑み込めていないようにも思えて、セリフも感情がこもってないような場面が散見されてるし、どこか微妙で惜しいという感じがします。

現実にYouTubeで稼いでいる連中も、詐欺師まがいの事をしていたヒカルとか、「辛口だけど、実はいい人」を演じて大衆を上手に洗脳してお金を稼いでるシバターとか、30億円の賠償金を踏み倒すために、フランスに逃げて、今でも「論点すり替え」の詐欺師的話法で真実の中に嘘を織り交ぜ、無知な大衆をミスリードして洗脳している西村博之とか、ろくでもないゴミみたいな人間が多いだけでなく、彼らを崇拝している不特定多数の人達もスマホ依存でその場しのぎの欲しか追えないゴミのような人達が多いという状況で、そんな世界に批判的な視点で映画を作ったところは評価すべき点ですが、結局は何が言いたいのか、監督自身も自分で良く分かってなさそうなところが、ちょっと映画としての完成度としては弱いと感じます。

事前に眺め見をした多くのレビューの中には「気分が悪くなっただけの不快な映画」とか「嫌な奴しか出てこない」とか「最後までハッピーじゃない」というのがありましたが、自分的にはそんな事は無かったです。実際に嫌な奴が意図的に多く出されてますが、その人物の背景が深掘りされてないため、本当に嫌な奴かどうかもリアルに感じにくいというか、描写不足のために、憎悪するところまでは行きません。田母神さんは優しくて親切過ぎるために悪質な人達に利用されて散々な目に遭いますが、怒りを露わにした時でさえも、人間の心を忘れてない感じがあります。自分の事は置いといて、自分を少し犠牲にしてでも、他人を救う事を嬉しく思うような、何よりも他人の幸福を願うような素敵な人物です。実際にこんな人がいたら、周囲に見守ってくれていたり、応援してくれる人がいそうですし、本当のハッピーがつかめるのは、この映画の中で田母神さんだけのように想像しました。しかし、やはり脚本がちょっと物足りないため、監督が意図したところはイマイチ分かりにくいです。決して悪い作品ではないですし、気軽に「何か面白そうな邦画が観たいけど、何か無いかな」という人には悪くない映画かと思います。

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beast69

4.5ハッピーにはなれませんが、絶品です。

2022年7月15日
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鑑賞方法:映画館

やっぱりムロさんは癖ある役がいーですねー、好きですね。いい人の沸点超えるシーンとか堪らなく好きですね。挙動がおかしくなるのとか絶品です。後半のムロさんが特に好き。それと岸井さん。よいなー、いい女優さんだなぁ。状況と環境の変化を見事に演じていましたねぇ。ちゃんと「気に食わないやつ」にもなれてましたし、時すでに遅しのラストもちゃんと気持ち持っていかれました。素晴らしいです。

さて、本作。実はポスタービジュアル見て「ただの恋愛ドラマだろう」と決めつけて鑑賞予定はなかったのですがお勧めされて鑑賞です。結果・・・観て正解の作品でした。積み重なる想いのすれ違いというか、決して交わることのない一方通行の想いや、圧倒的に欠落している「あるもの」のせいで崩壊していく人間関係をこんなに丁寧に紡がれたら・・・もう見ているのが辛くなるほどに苦しくなってきます。よくもまぁ、こんな物語作れるなぁ。吉田監督、どんな人生を送ってきたんだろう?って思っちゃいます。それと世代の違いによる人との関わり方の価値観の違いってのもうまく溶け込ませたような気がします。ぼくはオールドタイプなので「あぁ?💢」なシーンが多くって。基本、田母神さんに肩入れしまくって見てました。もちろん彼にも問題はありますが・・・。その問題も含めて妙に理解できちゃったりしました。

やっぱり、人間って誰かに生かされている、一人で生きてるわけじゃないってこと忘れがちなんだよなぁ。一番大事なことなのになぁ。「ありがとう」は魔法の言葉って会社の先輩によく教えてもらったことを思い出します。とかく、人付き合いが軽くなってきていて、テキスト情報のやり取りで完結したり、自分が心地よくないものを切っていったとしても十分生きていけるこの世の中ではありますが、心がある方々と生きているんだって、生かされているんだってこと、肝に銘じたいですね。
神様にお願い事して成就したら「お礼参り」ってあるんですよね。

あと、登場人物は全て「あぁ?💢」な癖のある方々ばかりですが中でも若葉さん演じる超最低男、最高でした。

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バリカタ

3.5ムロツヨシこえぇよ

2022年7月15日
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普段怒んない人が怒るのが結局1番怖い
普段から怒ってるやつなんかへのつっぱりでござぇます

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ガブリエル

4.0少年よ、傘はちゃんと使え。

2022年7月14日
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鑑賞方法:映画館

人間の嫌な部分をこれでもかと浮き彫りにする吉田恵輔監督らしい1本。神様だって与えてばかりじゃやるせない気持ちにもなるさね。きっと。

自他共に認める底辺YouTuberゆりちゃんと頼まれたら断れない性格上動画撮影を手伝うことになった中年男田母神。しかし有名YouTuberとのコラボをきっかけに人気者の仲間入りを果たしたゆりちゃんに田母神の古いセンスは必要なくなっていく。一方、借金の保証人になっていた知人に死なれ、お金が必要になる田母神。ただ口約束上ゆりちゃんからのペイは見込めない。その上ストーカー呼ばわりされて、感情崩壊。まさかのゆりちゃんに対する暴露系YouTuberになり下がる始末。

へらへら優男からのこのギャップよ。ムロツヨシが最高の仕事をしています。ゆりちゃんやなんかその辺によくいそうなYouTuberや田母神の同僚。全員ムカムカします。田母神がたった「一言」欲しかった言葉。見返りの価値は人それぞれ。さぁまた初めから…って、ラストの仕打ちよ。おい、おい、くっそいい天気だな、ほんまに。

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はるたろう

0.5なにがいいたいの~?

2022年7月14日
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他レビューで、だれにも共感出来ない映画と拝読しましたが、それそれって思いました☺️

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雨の夜はヤバイゼ

4.0ナポリタン、フラフープ、岸井ゆきの

2022年7月10日
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これがなかなか似合っていて、可愛くて面白い。最初からこのセンスを面白く見てしまうので、このマイペースな感じで良いじゃんと思ってしまった。私がムロツヨシだとしたら、この子愛嬌があって可愛いけど、やっぱりyoutuberになるぐらいだから虚栄心も強くてアッパーなところもあるな、と分析したいがわかっていてもズルズル楽しんでしまうか。

ムロツヨシは、他所の人間と絡みだした時点で自分の役割は終えたと思って身を引ければ良いがそんな物分かりの良くないのが人間か。身銭切ったり、借金返さない奴を甘やかしてしまう良い人過ぎる態度は若葉が口出ししてあげるが、それも届かないのが歯痒い。田母神って名字を私は幕僚長以外で聞いたことがない。ムロツヨシの「こんなのただの下らねぇガキじゃねぇか」という言葉には胸がスッキリしたが、この言葉に引っ掛かる時点で老害予備軍なのかもしれない。そもそも、老害のような意思や自分の考え方があるはっきりした老人に積極的にコミットし、自らも将来こんなふうになりたいと強く願っている。

あのなんとかクリエーターのひげの生やし方なんて、あるある過ぎる。大したことねぇ癖に偉そうな口聞きやがって。クラブとかで見掛ける人種ですね。石を投げるおっさんなんて、もう勘弁してくれとしか言えない。他人への啓蒙として、そんなバカと付き合うなと言いたくなるのはわかるが、大体偉そうに聞こえてしまい相手に伝わらない。確かに啓蒙は偉そうなので、見下しているおっさんからの言葉なんてそりゃ聞かないだろう。

見放せない魅力が岸井ゆきのにあるのは確か。以前、空に聞くという映画で、立場としては不安定なのに完全に確信を持って子供を産む選択を選ぶ女性を演じていたのを思い出した。

シネクイントという場所柄からか、上映後にyoutuberが出てきてトークショーがあった。客に挙手させたら、ほとんどがそのyoutuberを知っているとのこと。名指しは避けますが特にメガネが鬱陶しくわざと裏返らせた喋り方で、耐えられなくて席を立った。わざとらしい喋り方を再生産して、こういったのに影響を受けると思うとしんどくなる。後で調べたら映画youtuberとのこと。こんなの下らねぇガキじゃねぇかというセリフを思い出した。

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タカシ

4.0YouTuberを皮肉った映画

2022年7月10日
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鑑賞方法:映画館

 パルコの配給映像自体がYouTubeの広告になっていたことに驚いた。冒頭の居酒屋での合コン風景が気まずい気分にさせる要素が満載で「こういう感じの映画なんだな」と思いました。
 天真爛漫の川合が付き合う男性によってコロコロ態度が変わる姿はすごく怖い。田母神も気が狂うと何するかわからない人物でドキドキしました。胡散臭い連中ばかりですが、物語終盤自撮り棒を交えるシーンがありますがその時は田母神と川合が本音で言い合っているのがすごく印象的だった。
 最後には二人とも悲惨な目に遭いますが、バカなYouTuberがスローモーションで撮影しているシーンは、「素人が動画で楽しませてんじゃねーよ」と冷淡でもあり嘲笑っている印象でした。

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keyton

4.0くっそまぶしい

2022年7月9日
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おお季節よ、城よ、
無傷の魂がどこにある、、、

懐かしい!

太陽がいっぱい、気狂いピエロ、ソナチネを思い出した。
まぶしいほど、青い空の下で。

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蛇足軒瞬平太

2.5お金を払って映画館で見るようなものではない

2022年7月8日
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鑑賞方法:映画館

出てくる人がみんな「痛い」 それを演じるムロさんや岸井さん、他の出演者さんは見事だけれど、企画が安易なのでTVドラマのような作品になってしまった。CMが付いても視聴は無料ならば良いけれど、お金を払って映画館で見るようなものではない。

そのためなのか広い映画館に2人しかいなかった。

ムロさん、岸井さんが良かったので☆2.5

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PAK UNTIK

3.5選択肢の基準

2022年7月7日
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いやぁ、久々にレビュー書きますが、やっぱこの監督さんはエグい
田母神さん、豹変する前の気持ちは痛いほどわかる
けど、選択肢が、あ、やっぱそっち行っちゃうかぁ、と言った残念選択で、理解は出来るが自分はそっち選ばんぞ!絶対!と言った歯がゆさ満載で観てました
疲れましたww
結局、客観的に自分を見て、これキモいぞ、と思う選択をしない、が1番なのかな、
人はどう言うかは別として、自分はそう選択してきた事にちょっと安心しました
自分も田母神さんと同じ選択をし続けて行ってしまったら、豹変してしまったのかも知れない
と、思いたくないが思ってしまう

やっぱり、予定調和で鑑賞後の気分は最悪ですww

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コバヤシちゃん

4.0神も見返りが欲しい

2022年7月7日
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金じゃなくて態度だよなあ、
下積み時代を支えてくれた人を無下にすると
いかんよなあ。
あと登場人物良い人が1人もいなかった、
いや良い人はいたが徐々に変わってった。

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山田

4.0ほんわかかと思いきや、、

2022年7月7日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

怖い

正直最初見ようと思った時はこんなに心臓がバクバクするものだとは思いませんでした。
最初はとてもゆるやかでほんわかした空気感だったのにどんどん崩れていく感じがとても怖かったです。
ムロツヨシさんと岸井ゆきのさんの演技が上手すぎて見入ってしまいました。

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ざらし

4.0旬なテーマに旬の二人によるイタすぎる名作

2022年7月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

知的

気弱ないい人は是非とも見ましょう。
そして、反省しましょう。
「見返りは全然期待していないから」って、自分から言っちゃうのはダメ。
下心を見透かされていますよ。
舐められちゃってますよ。
個人的にはゆりちゃん役の岸井ゆりののイタい三枚目シーンが大好物なんですけど、イタいだけの胸出し女優の烙印を押されないかとても心配。
若葉竜也の外国の童話に出てくる悪賢いキツネみたいな役は面白かったですね。
子供のなりたい職業トップ5に入るようになったYouTuber。人生をナメてる小学生のよいこのみんなには親にアンパンマン観るってウソついてでも是非観て貰いたい。
レイティングG。よい判断です。
さすが、吉田恵輔監督。

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カールⅢ世

3.5もうやめて、と思わせる胸糞ぶりなのに、なんだこの哀愁

2022年7月4日
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泣ける

悲しい

怖い

レビューを見て、胸糞と覚悟して行ったけど、予想以上の胸糞だった…

トリアーみたく、主人公を徹底的に追い詰めていじめ抜くストーリー展開に、終盤にはもうやめて、と思ってしまうんだけど、それでもまだ畳かける監督のドSぶりがすごい

しかし、それ以上にスゴいのが、そこまでの胸糞展開ながら、ただ不愉快なのではなく人物達から哀愁が感じられること

「いい人」と言われていいように使われる田母神も、周りに踊らされるユリちゃんも、無自覚に人間関係をかき回す梅川も、人気YouTuberの面々も、みんなどこか哀愁をまとっていて、それがこの映画をただの胸糞映画では終わらせず、もういいよと思いながらも最後まで惹きつけられてしまう

主役2人は途中からやな奴になるし、その他登場人物は最初からやな奴だし、事態はどんどん悪くなるばかりだし、正直人には勧めたくない
けど、すごいもん観たな、って思いながら劇場を出た
ちょっと2、3日残りそうな感じ

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12shiho28

3.0やっぱり私、あなたが嫌い。でも、、、。

2022年7月3日
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鑑賞方法:映画館

田母神とゆりちゃんは、似てるのだ。自分で自分を見下している。上手くいっても、どこかでそれを疑っている。だから最後の言葉は、共感なのだ。
次第に善意の見返りを求める田母神と、ようやく底辺層から抜け出そうとしているに足を引っ張られているとしか考えていないゆりちゃん。している行動は違うし、相手にたいする感情もお互いどんどん悪化していく。なのに、なんで最後にその言葉をかけるのか。それだけでこの映画がただのストーカーの気持ち悪い映画で終わらない後味として残る。最後の最後に、田母神がああなっても、彼はあの一言で十分な見返りを得られたのではないか、とさえ思えた。
吉田監督らしい映画、といえば誉め言葉でもあるし、期待以上のことはなかった軽い落胆でもある。

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栗太郎

4.0「ホントに大っ嫌い」

2022年7月3日
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鑑賞方法:映画館

あれですよ。ワタクシの過去の経験からはですよ。お互いが人間性を晒し合った男女間に芽生える「大嫌い」ってのがあってですね。男女間の友情、ってのともちょっと違う。キミ・あなたを求めたいけど、あれだけやり合った挙句で、もうそんな気分になれないです、的な。

ちょっと脱線します。参院選です。街には「選挙に行こう!」ポスターが貼ってあります。広島市のポスターは青い背広姿の中年男性です。最初見た時、「ん?政治家じゃないよね。俳優さん?って言うほどの男前でもないし。色、黒。誰や、このオッさ...あ。黒田さん(元カープ)!御免なさい、誰やこのオッさん扱いして、御免なさい、御免なさい...」(以下無限ループ)。

そうなんですよ。黒田さんは、広島県民にとって「神」です。イヤ、神以上の存在です。それを思えばですよ。最近、人々は安易にカミカミ言い過ぎですw

動画配信する人、の映画と言えばアンドリュー・ガーフィールドの「メインストリーム」、小野花梨ちゃんの「プリテンダーズ」などがありましたが、共通しているのは「動画配信者に対しては批判的な立場を取っている事」です。この映画の中でも優里自身が語るように「後々まで残るものじゃない。くだらないのは分かってる」。一時しのぎの娯楽。易くて薄いコンテンツ。見合わない高報酬。承認欲求の暴走。「頑張っている自分」に対する自己評価の高さ。などなど。

3作に共通するのは「挫折」。「メインストリーム」は、そこから更に狂気に走りますが、邦画2本は「軌道修正」、というか「目が覚める」。

またまた脱線ですが、先日、歴史や政治をネタにしている「海外在住の元お笑い芸人Youtuber」の動画を見て、愕然としました。米軍がなぜ沖縄に基地を作ったのか?と言う内容なんですが、完全に素人の妄想です。軍事・兵器の技術・戦略、全てに対する知識・認識に誤りがあります。こりゃ酷いw

そうなんですよ。クオリティ・真偽のほどはさておき、醜悪としか言いようのないコンテンツを、一方的に公開して万単位の人目に曝すことが可能である、と言う社会の怖さ。イヤイヤイヤ。これは動画配信者に限らずか?大手メディアの方が凄いっちゃ凄いw

ムロツヨシがストーカーするだけのホラー的作品かと思いきや、結構深かったし、社会批判としては適切にツッコミどころにツッコミが入っていて共感もできました。

良かった。
結構。

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bloodtrail

3.5自分がない人の転落

2022年7月3日
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観終わっての第一の感想は〜
「うぅんんん……」
言葉が出てこない程の後味の悪さですね…正直万人にはおすすめ出来ない作品ですね。
じゃあつまらなかったのか、といったらそうではないんです。刺激が強すぎるんです。観る前にはある程度の覚悟が必要なんです。
底辺YouTuber女子、その手助けしてくれるお人好し神おじさん、この2人があるきっかけから変貌していきます。凄く怖い方向に…。そして終始イヤな奴は自覚がないだけにさらにタチが悪い。この人物描写は見事ですね。
吉田恵輔監督はこのオリジナル脚本を2年も前に書き上げていたそうです。
昨今、注文されてる暴露系YouTuberを予言していたかの様な見事な先見力。
自分的にまた1人注目の監督が増えました。

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bull

5.0やばい映画観てしまった

2022年7月3日
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鑑賞方法:映画館

鑑賞後やばい映画を観ちゃったな…としばらく放心。
吉田監督の過去作品を観ていたからそれなりに覚悟していたから大丈夫だった。物理的なグロさは少な目で精神的に来るほうだった。
間違いなく好き嫌いは分かれるタイプの映画だと思うけど自分は好きだった。
この地獄がどう結末を迎えるのか、始まりから終わりまで食い入るように観てしまった。
キャストの上手さとはまり具合は天才。監督が選んでいるのか違和感が全くなかった。
記憶にずっと残る映画。

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モモ

5.0「私、君みたな男の人知ってる。」

2022年7月3日
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鑑賞方法:映画館

吉田恵輔監督の作品を観たのはこれで2回目。1本目の「ヒメアノ~ル」を観たときは、正直とんでもない映画を撮る人がいるんだなと驚愕しました。そして、今作もまたド偉い映画を観せていただいて非常に満足しております。久しぶりにパンフレットも購入してしまった。鑑賞している間は、2chの某有名コピペがずっと重なってましたが、所詮見返りを求めない関係なんて、最初は気持ち良くても長続きはしませんよね。要は世の中持ちつ持たれつで成り立っている訳で、「僕が困った時は助けてよ」と一言言っておけば良かっただけの話だろうとは思いました。
 あと岸井ゆきのさんは好きな女優さんですが、芯が強いというか気が強い役を見過ぎてそのイメージが染み付いてしまっているので、後半の変貌ぶりにあまり意外性が感じられなかったのが勿体無い感じがしました。

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HAL-9000

1.0そうはならないだろのオンパレード

2022年7月3日
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鑑賞方法:映画館

俳優がかわいそうだよ。監督は責任を持つべき。
一般的に言われる監督がやりたいことやりました映画です。
中身を見たらそりゃーやってるお店少ないわけだと納得します。

監督からのようつべの偏見が凄い。
ボディーペインとか肌色多いからBAN対象で、ボディーペイントをやった時点で炎上して叩かれると思うんです。要するにつべに対しての知識が低いし周囲も見えていない。展開も子供の喧嘩みたいな感じです。それを通り越して憎悪まで感じ取れてしまう。映画は基本エンタメのはずなのに見ていて苦痛でしかありませんでした。

見に行く方はムロツヨシさんの演技力だけに払うお金だと思ってください。

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ノギア