神は見返りを求めるのレビュー・感想・評価
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残念ながら自分は梅川
底辺YouTuberの優里が合コンで出会った何でもしてくれるおじさん田母神と共に動画製作を楽しくやるが、、という話。
人の承認欲求の満たした方はSNSなどでの目に見える数字による肯定か、誰かからの感謝。それが優里と田母神が体現するもの。そしてもう1人梅川は、他人を落とすことで 自分で自分を承認するタイプ。
私は3つとも全部自分の中にある。インスタで映画の投稿するのも結局はいいねかフォロワー欲しいからだし、人に優しくしたりプレゼント上げたりするのも感謝されたいからだし、そのどっちも見込めなさそうな時は人の事ケチつけて色々言い訳して自分を認めてみたりする。もし本当にこの3つ全く自分の中にない人はそれこそ"神様"だよ。。
でも、そういう承認欲求を完全に否定するでもないのが吉田恵輔監督。人を否定もするし肯定もする姿勢にいつもニヤニヤしちゃう。人が承認欲求から解放されるのは、現代の人の繋がりの象徴であるスマホが無くなった時。その時発する田母神のひとことに泣けてくる。
あとYouTuber描写がリアルで良かった。優里の再生回数がおそらくボディペイントメインで回ってるのとか、YouTuberの投稿動画一覧で再生回数を見てると再生回数が伸びてる動画とは違うことをやってたけど伸びてるからこれやってんだろうなって人結構いる。
優里が田母神の悪口を動画にするのは一見やりすぎに見えるけど、人の悪口を話すことも面白いコンテンツにしてるYouTuberも実際いる(態度の悪いタクシー運転手とかありえない異性の話とか)。そういうのってYouTuberの話を聞いているのが友達と話す感覚に似ていて面白いし、普通に友達とならこの程度の悪口は話してる。でもそれを全世界に公開するとなるとまた話は違うよな〜。
ホントに体当たりさせていた
いつもの映画館で
今日は仕事が休みで午前中の回を鑑賞
少し前にチラシを何気なく手にしたら
今いちばん好きな監督の最新作
あらすじを読んだだけであぁ嫌なところに触るなぁ
この監督の世界だなぁと
音楽ライターのレビューによると
ミュージシャンがメジャーになるときは
この手の話はあるあるだとか そうだろうなぁと
BLUEのいい人なんだけど弱いボクサーとか
空白の正義感丸出しの店員とかに通じる
主人公にはしづらいキャラクターにスポットを当てる
いやぁ面白かった ムロツヨシそのものの映画だった
微妙な設定の調整が利いていて そこまで嫌いにならない
あそこで終わらせてあげたかったなぁ
やっぱりこの監督はしつこくて意地悪い
まぁそこが好きで観ているのだけど
彼はヒメアノ~ルにも出ていて
これは続編といってもおかしくないくらいのトーンだった
主役になった そんなに好きな役者ではないが
頑張ってきた経験の集大成かなぁと
岸井ゆきのもいい
最初の空回りっぷりから成り上がっていく様がたまらない
ホントに体当たりさせていたのを今思い出した
彼女は偶然と想像に出ていたあの小悪魔だっけか
(それは古川琴音だった 似てないか)
若葉竜也は最近オラが観る映画にことごとく登場するなぁ
AmazonのCMも彼だよな なんか複雑そうなキャラクターの…
メインの二人の口からはっきり言わせているように
監督はこういう人種が大嫌いなのだろう
しかし彼女がブレークしたのは
奴が適当にツテを紹介したことから始まっており
労せずして付加価値を生み出すことができる人物だ
いわゆる生産性が高い人材
監督は奴をさほど酷い目に遭わせない
こういう奴を利用するんです と
折り合いをつけているメッセージと解釈
(それに比べてのムロへの仕打ちよ…)
初めの方のデカい竹とんぼを飛ばしたり
どうしようもないことを笑い合いながら
ふたりで撮影するシーン
なんともいえない切ない気分になった
その後の展開が想像できるから
このときが一番幸せなんだろうなぁと
(で やっぱりその後ぐちゃぐちゃ)
脇役も妙
BLUEのジムの会長とかアンダードッグのデリヘルの店長とか
男前のデザイナーもどこかで見たような…
映画終了後は
期日前投票に行って 出口調査に協力して
ドン・キホーテで第3ビール2本を買い
青天の下 駅前でグビと
その後は神田そばでざるそばとコロッケ
いい気分で帰途についた
いい休日だった
もうやめて、と思わせる胸糞ぶりなのに、なんだこの哀愁
レビューを見て、胸糞と覚悟して行ったけど、予想以上の胸糞だった…
トリアーみたく、主人公を徹底的に追い詰めていじめ抜くストーリー展開に、終盤にはもうやめて、と思ってしまうんだけど、それでもまだ畳かける監督のドSぶりがすごい
しかし、それ以上にスゴいのが、そこまでの胸糞展開ながら、ただ不愉快なのではなく人物達から哀愁が感じられること
「いい人」と言われていいように使われる田母神も、周りに踊らされるユリちゃんも、無自覚に人間関係をかき回す梅川も、人気YouTuberの面々も、みんなどこか哀愁をまとっていて、それがこの映画をただの胸糞映画では終わらせず、もういいよと思いながらも最後まで惹きつけられてしまう
主役2人は途中からやな奴になるし、その他登場人物は最初からやな奴だし、事態はどんどん悪くなるばかりだし、正直人には勧めたくない
けど、すごいもん観たな、って思いながら劇場を出た
ちょっと2、3日残りそうな感じ
いい人は都合のいい人 神とは?
この映画の第一印象は『青くて痛くて脆い』を極限まで胸糞悪くした感じ。女の子の髪型が似ているのがまたこれ。
作中のYouTuberは派手な格好をして暴れ回り再生数を稼ぐためなら他人に迷惑をかけることなどお構いなし。監督はYouTuberに恨みでもあるのかと思うくらい登場人物みんなクズ。
でも多かれ少なかれこの要素を持った人はたくさんいるのではないか。
いい人は舐められやすい。「情けは人の為ならず」という言葉があるが恩を返してくれる人は少ない。優しくするのには人を選ぶ必要がある。
ここらへんは私自身の実体験もあり胸が苦しくなる。
かと言って田母神が神というのも少し引っかかる。
田母神の転落のきっかけはゆりちゃんではなく借金の連帯保証人になったこと。
ギャンブル狂の後輩にお金を貸し、借金の保証人になることは、本当に後輩の将来を思ってやったことなのだろうか。
お金を渡してもすぐにギャンブルに使ってしまうことは目に見えているし、借金返済どころか借金を増やしてしまい余計に彼の立場を苦しくしてしまうと予想できなかったのだろうか。
親でも兄弟でもない田母神ができることはお金を渡すことではなく、医療機関への受診を進めること。そうしていれば、可能性は低いと思うが彼が命を落とすことは回避できたのではないか。
田母神は頼られることで自らの自尊心を満たす。満たされ続けるためには問題は解決せずに頼られ続ける必要があるのであえて問題を解決しようとしない。
そして、この借金の連帯保証人というのも恐らく碌でもない高利貸しから借りているのだろうから弁護士に相談すれば何か他に方法があったのではないか。
ゆりちゃんには見返りがどうのこうの言わず、借金の連帯保証人になって苦しいことと、いくらかお金を融通してもらえないかと相談すれば良かったのではないか。
田母神がゆりちゃんに執着し感情的になることで余計に事態はややこしくなる。
前述した『青くて痛くて脆い』は大学生のお話で、若さ故の青さでまだ救いがあるが、こちらはいい年をした中年。比較にならないほど痛い。思わず目をそらしたくなる。
でも、それが人間らしい。人は理屈通りには動かない感情の生き物だから。
リアルなYouTuberを描けていたか?
(完全ネタバレなので必ず映画を見てから読んで下さい)
私的にはこの映画に出てくるトップYouTuberがリアルに描けているのかは疑問でした。
個人的な実際のトップYouTuberへの印象は、扱われている内容がくだらなくて軽薄で大金を湯水のごとく使う中身でも、内容やコメントに対する根底に流れる姿勢や心情はあくまで真摯で真剣だった印象です。
つまり、私が(底辺YouTuberは分かりませんが)実際のトップYoTuber達に感じていたリアリティは、大げさ軽薄無駄遣いの悪印象と、対象に真摯に向き合う好印象の、重層的な好悪混合の姿でした。
この(軽薄な内容でも)内容や視聴者への真摯な姿勢がないと、とても100万回以上の再生を毎回叩き出すことなど難しいのだな、との個人的な印象です。
吉田監督はYouTubeやYouTuberへの取材をしたとのことでしたが、私が彼らから受けていた重層的リアルをこの映画で描けているとは思えませんでした。
むしろ、よく知らない世間がステレオタイプ的に嫌悪して安心する描き方だったと思われます。
例えば最終盤で川合優里・ゆりちゃん(岸井ゆきのさん)は、トップYouTuberのチョレイ(吉村界人さん)とカビゴン(淡梨さん)とのYouTube撮影で実際に火だるまになり大やけどの重傷を負うのですが、この内容をチョレイとカビゴンは病院で撮影し配信?しています。
しかし同様の生死に関わる案件を配信した場合に、批判的な大炎上になるのはYouTubeでも同じです。
つまり、生死に関わる案件を(YouTube初期はいざ知らず)ここ数年でトップYouTuberが流すのはリアリティに欠けると思われるのです。
また、この映画でのトップYouTuber達が流す映像も映画でのセリフにも反してセンスがあるとは思えませんでした。
実際のトップYouTuber達は、その評価は別に、着ている服装も部屋の中のインテリアも、高級品をまとっていてバカみたいにリッチです。
もちろん、内容のくだらなさ軽薄さに対して背景のリッチさを皮肉るやり方ならあったとは思われます。
しかし映画の中のトップYouTuberのチョレイやカビゴン達は、単に貧乏くさいダサさとして描かれていたように感じました。
そのリアリティを無視してこの映画のような表現にしたのは、ひとえにYouTuberをステレオタイプ的にどこかで否定したい吉田監督の欲求があったのではと感じられました。
そのようにYouTuberを描いた方が、主人公の田母神尚樹(ムロツヨシさん)との対比で、田母神の価値観が分かり易く際立つことになると思われるからです。
これは、主人公の価値観を際立たせるために、逆側の人物をモノ的に扱ってしまっているこの映画の本質的な弱点から来ていると思われました。
例えば、Yurichan-channelの海岸砂浜でのYouTube撮影で、石を叩き落とし続けている話が通じなさそうなおかしな男が出て来ます。
主人公の田母神は、映像デザイナーの村上アレン(栁俊太郎さん)に、その石を叩き落とし続けている男をドローン撮影の画面に入らないように排除するように命じられます。
ところでこの石を叩き落とし続けている男はどうしてそこにいるのでしょうか?どうやってこの海岸までやって来たのでしょうか?
私にはこの男がそこにいる必然性が伝わらず、こういう男がそこにいたら面白いよね、とモノ的に配置されているように思われました。
とてもその男の人物背景が考えられそこに存在させているようには思えませんでした。
この人物をモノ的に配置して面白がるやり方は、表現として15年は古くてダサいとは私には思われました。
人物の背景を深く考えぬままモノ的に登場させている場面は、田母神がバスケットゴール近くで撮影している時にやって来る怒鳴り散らす男にも感じられました。
この映画には様々な人物が登場しますが、そのいずれも表層的に露悪的に描かれているように感じました。
つまり川合優里・ゆりちゃんだけでなく、主人公の田母神も、他のYouTuberも、その他の登場人物も、相手の背後の重層的な部分をしっかりと想像できていない描かれ方になっていると思われました。
それはラストにそうなるよな‥とは私には思われました。
この映画は他者への深い重層的理解のないまま、演出している側の固定された善悪の線引き(価値観)で人々を断罪している(あるいは嘲笑している)と思われました。
であるので、この映画を私は評価できないな‥とは残念ながら思われました。
川合優里・ゆりちゃんやYouTuberをもっとリアルに重層的に描いても、善悪をはっきり線引きせずグラデーションの中の価値観でも、十分、というか逆にもっと深く、田母神の悲劇は描けたと思われます。
なぜなら他者をどんなに想像し深く重層的に描いても、必然と偶然でのその人個人の底からの悲劇はどうしようもなくやって来てしまうと思われるからです。
私は自身と違う人間(他者)をモノ的に描いてはダメなのではないかと思われています。
話の筋は面白さはあったと思われます、ムロツヨシさんと岸井ゆきのさんの演技は素晴らしかったと思われます。
点数はそこも合わせた評価となりました。
(辛い評価で申し訳ありませんでした‥)
やっぱり私、あなたが嫌い。でも、、、。
田母神とゆりちゃんは、似てるのだ。自分で自分を見下している。上手くいっても、どこかでそれを疑っている。だから最後の言葉は、共感なのだ。
次第に善意の見返りを求める田母神と、ようやく底辺層から抜け出そうとしているに足を引っ張られているとしか考えていないゆりちゃん。している行動は違うし、相手にたいする感情もお互いどんどん悪化していく。なのに、なんで最後にその言葉をかけるのか。それだけでこの映画がただのストーカーの気持ち悪い映画で終わらない後味として残る。最後の最後に、田母神がああなっても、彼はあの一言で十分な見返りを得られたのではないか、とさえ思えた。
吉田監督らしい映画、といえば誉め言葉でもあるし、期待以上のことはなかった軽い落胆でもある。
「ホントに大っ嫌い」
あれですよ。ワタクシの過去の経験からはですよ。お互いが人間性を晒し合った男女間に芽生える「大嫌い」ってのがあってですね。男女間の友情、ってのともちょっと違う。キミ・あなたを求めたいけど、あれだけやり合った挙句で、もうそんな気分になれないです、的な。
ちょっと脱線します。参院選です。街には「選挙に行こう!」ポスターが貼ってあります。広島市のポスターは青い背広姿の中年男性です。最初見た時、「ん?政治家じゃないよね。俳優さん?って言うほどの男前でもないし。色、黒。誰や、このオッさ...あ。黒田さん(元カープ)!御免なさい、誰やこのオッさん扱いして、御免なさい、御免なさい...」(以下無限ループ)。
そうなんですよ。黒田さんは、広島県民にとって「神」です。イヤ、神以上の存在です。それを思えばですよ。最近、人々は安易にカミカミ言い過ぎですw
動画配信する人、の映画と言えばアンドリュー・ガーフィールドの「メインストリーム」、小野花梨ちゃんの「プリテンダーズ」などがありましたが、共通しているのは「動画配信者に対しては批判的な立場を取っている事」です。この映画の中でも優里自身が語るように「後々まで残るものじゃない。くだらないのは分かってる」。一時しのぎの娯楽。易くて薄いコンテンツ。見合わない高報酬。承認欲求の暴走。「頑張っている自分」に対する自己評価の高さ。などなど。
3作に共通するのは「挫折」。「メインストリーム」は、そこから更に狂気に走りますが、邦画2本は「軌道修正」、というか「目が覚める」。
またまた脱線ですが、先日、歴史や政治をネタにしている「海外在住の元お笑い芸人Youtuber」の動画を見て、愕然としました。米軍がなぜ沖縄に基地を作ったのか?と言う内容なんですが、完全に素人の妄想です。軍事・兵器の技術・戦略、全てに対する知識・認識に誤りがあります。こりゃ酷いw
そうなんですよ。クオリティ・真偽のほどはさておき、醜悪としか言いようのないコンテンツを、一方的に公開して万単位の人目に曝すことが可能である、と言う社会の怖さ。イヤイヤイヤ。これは動画配信者に限らずか?大手メディアの方が凄いっちゃ凄いw
ムロツヨシがストーカーするだけのホラー的作品かと思いきや、結構深かったし、社会批判としては適切にツッコミどころにツッコミが入っていて共感もできました。
良かった。
結構。
タイトルなし(ネタバレ)
ムロツヨシ、岸井ゆきの、吉田恵輔監督オリジナル脚本による自称異色恋愛ドラマ。ムロツヨシの二面性のある演技がまず凄い。確かに神様みたいな優しいおじちゃんっているし、実際そういう人が切れたら一番怖いよねっていうあるあるをここまで濃縮したキャラクターは初めて見た。岸井ゆきの演じる優里ちゃんも底辺ユーチューバーをこれでもかという嫌味な役で演じていたし、成り上がっていくと人ってああなるよねっていうあるあるをこちらも濃縮した権化。
吉田恵輔監督は、人の嫌な部分を濃縮させてこれでもかと観客に見せつける性格がある(良い意味で)。主役2人以外にも若葉竜也演じる梅川が個人的には一番嫌だった。一番身近に感じて、何だったら出会ったことがあるかもくらいにリアルに最低野郎を演じていて最高だった。
最後に、監督はユーチューバーに何か恨みでもあるのか?笑
自分がない人の転落
観終わっての第一の感想は〜
「うぅんんん……」
言葉が出てこない程の後味の悪さですね…正直万人にはおすすめ出来ない作品ですね。
じゃあつまらなかったのか、といったらそうではないんです。刺激が強すぎるんです。観る前にはある程度の覚悟が必要なんです。
底辺YouTuber女子、その手助けしてくれるお人好し神おじさん、この2人があるきっかけから変貌していきます。凄く怖い方向に…。そして終始イヤな奴は自覚がないだけにさらにタチが悪い。この人物描写は見事ですね。
吉田恵輔監督はこのオリジナル脚本を2年も前に書き上げていたそうです。
昨今、注文されてる暴露系YouTuberを予言していたかの様な見事な先見力。
自分的にまた1人注目の監督が増えました。
やばい映画観てしまった
鑑賞後やばい映画を観ちゃったな…としばらく放心。
吉田監督の過去作品を観ていたからそれなりに覚悟していたから大丈夫だった。物理的なグロさは少な目で精神的に来るほうだった。
間違いなく好き嫌いは分かれるタイプの映画だと思うけど自分は好きだった。
この地獄がどう結末を迎えるのか、始まりから終わりまで食い入るように観てしまった。
キャストの上手さとはまり具合は天才。監督が選んでいるのか違和感が全くなかった。
記憶にずっと残る映画。
「私、君みたな男の人知ってる。」
吉田恵輔監督の作品を観たのはこれで2回目。1本目の「ヒメアノ~ル」を観たときは、正直とんでもない映画を撮る人がいるんだなと驚愕しました。そして、今作もまたド偉い映画を観せていただいて非常に満足しております。久しぶりにパンフレットも購入してしまった。鑑賞している間は、2chの某有名コピペがずっと重なってましたが、所詮見返りを求めない関係なんて、最初は気持ち良くても長続きはしませんよね。要は世の中持ちつ持たれつで成り立っている訳で、「僕が困った時は助けてよ」と一言言っておけば良かっただけの話だろうとは思いました。
あと岸井ゆきのさんは好きな女優さんですが、芯が強いというか気が強い役を見過ぎてそのイメージが染み付いてしまっているので、後半の変貌ぶりにあまり意外性が感じられなかったのが勿体無い感じがしました。
そうはならないだろのオンパレード
俳優がかわいそうだよ。監督は責任を持つべき。
一般的に言われる監督がやりたいことやりました映画です。
中身を見たらそりゃーやってるお店少ないわけだと納得します。
監督からのようつべの偏見が凄い。
ボディーペインとか肌色多いからBAN対象で、ボディーペイントをやった時点で炎上して叩かれると思うんです。要するにつべに対しての知識が低いし周囲も見えていない。展開も子供の喧嘩みたいな感じです。それを通り越して憎悪まで感じ取れてしまう。映画は基本エンタメのはずなのに見ていて苦痛でしかありませんでした。
見に行く方はムロツヨシさんの演技力だけに払うお金だと思ってください。
帰りの車、明るい音楽が意味深に聴こえた
吉田恵輔、またも代表作。
見返りは期待する?
見返りは求めないけど期待する。
その期待を上回るか否かではないだろうか?
そして、その期待値は、相手との関係性で変わってる。
始めのようなしがないYouTuberなら、そこまで期待しないけど、有名人になったが故に「過度に」期待してしまった…。
ここでポイントになるのは「過度に」だろう。
さらに言うと、その関係性(位置関係)は永久ではないということ。端的に言うと逆転してしまったこと。
今回の場合は、主人公の借金返済の地位低下と、ヒロインの地位上昇により、相対的な位置が大きくなったことが、この悲劇?の引き金になったんだろう…。
そういう意味で、期待し過ぎは良くないのかもね…。肝に銘じるべきか?
普通は、本作のような結末は起こりえないのかも知れないが、いわゆる元サヤになることもないだろうし、切ない話でした。
YouTuberの栄光と挫折
昇り詰める女と堕ち果てた男の末路
お人好しの田母神は合コンで底辺YouTuberのゆりちゃんに出会う。
撮影や編集を嫌な顔一つせずに手伝ってくれる田母神をゆりちゃんは神と慕い、2人はいつしか互いが信頼し合う良きパートナーになった。
しかし、あることがきっかけで突然底辺YouTuberを脱したゆりちゃん。
その出来事を機に2人の関係性には大きな亀裂が入っていくことになる。
期待通りの吉田恵輔映画だったが、確かにこれはラブストーリーなのかもしれない。
「田母神さんは実はヤバいやつでした〜」的な展開かと思ったらとんでもない、本当にただ良い人だった。
田母神さん、そりゃ同情しますわ。
人間の恐ろしさよりも人を狂わせるYouTubeの恐ろしさ。
今や世界的に絶大な影響力を誇るコンテンツ、YouTube。
ここまで普通名詞化した固有名詞らしい固有名詞はそんなに思いつかないほど、現代社会とは切っても切り離せない関係となったYouTubeのある片隅の話。
再生回数のための炎上商法だったり、最近話題の某東○氏の暴露系チャンネルだったり、YouTubeに現れる闇の部分を炙り出す。
自分も所謂YouTuberの動画はほとんど見たことがないし、あまり見る気がしない。
流石に名前を出すのは控えるけど、何が面白いのかこの編集のどこが良いのか全く分からないトップYouTuberとかって結構いる。
吉村界人とか前原滉とか本当にYouTuberにいそうなリアルな人選は素晴らしいと思った。
他にも、YouTuberに限らず「こういう人いるいる」がたくさん。
ちょっと浮いててイタい人、すぐ悪口言いふらす人、下の人間を嘲笑う人、なんでも文句ばっかの人、付き合いが面倒くさい人…
見てるだけでヘイトが溜まっていく。
そして、そのヘイトの行く末がまさにGOT T(ゴッティー)だった。
ただ、ゴッティーの姿は決してスカッとしない。
それこそただイタいだけ。
ゴッティーはおっさんだけどある意味中二病みたいなものではないか。
ムロツヨシも岸井ゆきのも前半と中盤からでは全く別人だった。
少しずつ別人になっていく、俳優さんってすごい。
話の始めに戻るが、この映画の本質はヒトコワでもYouTubeの闇でもなく、愛にあると感じる。
「やっぱりあなたが嫌い」
そこに恋愛感情はなくとも、愛はあった。
狂ったようにあの頃の踊ってミタを踊る田母神さんの姿がとにかく切なくて泣きそうになった。
嫉妬深くたって下心あったって良いじゃない。人間だもの。
純粋で正直な田母神さんは神なんかじゃない、誰よりも人間だった。
クソ天気いいな。
追記
見てて思ったんだけどムロツヨシってイケメンだと思う(異論は認める)。
主題曲と劇中曲を担当した空白ごっこってそういうこと?
しんどい
ムロツヨシと岸井ゆきのだったから耐えられた
そうでなかったら最後まで観れなかった
だいぶ気分悪くなる
裏切り、ストーカー、暴行、自殺
人間、富名声を手に入れると豹変する
人間、余裕がなくなると豹変する
他人と比べたり、他人を求めたり、つかれちゃう
嫌な人ばかりでてくる
でも見返りを求めてしまう気持ち、わからないでもない
ご祝儀の内祝いみたいに見返り1/3出しますよーって決まりにしておいたらいいのかな
時と場合によるから難しいか
トラブルは避けたいものだ
メンタルが安定してるときに観てほしい
神が求めた見返り
さすが吉田恵輔監督、人間の嫌らしさをえぐるのが上手い。誰一人として共感出来る登場人物がいなかった。
特に田母神さんがモンスター化してから、YouTuberたちも含めクズっぷりを露呈させていって素晴らしい。
ユリちゃんは、底辺YouTuberから人気YouTuberになっても、絶妙にイラつく女。うわあ調子こいてんなー、嫌いだわぁユリちゃん。テレビに映画に出演が途切れない岸井さん好演。
田母神さんは、ダメ人間製造機なんじゃないか。お人好しも度が過ぎると人をダメにする。神なのか、人を堕落させる悪魔か。
絶妙にイラつく女ユリちゃんが後半チラチラとダサ女だった頃の片鱗を見せる。
しかし自分一人ではどうすることもできないステージに行ってしまったユリちゃん。調子こいた代償はデカかった。
そして遂に神の求めた見返りが。
エンディングは無駄に爽やかで薄気味悪くて好き。
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