「部活がつらくて逃げた高1の夏が後ろめたいのだ」野球部に花束を たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
部活がつらくて逃げた高1の夏が後ろめたいのだ
三鷹東高校という夏の地方大会3回戦でコールド負けするくらいの特に強くも弱くもない普通の公立高校野球部の主人公の入学から物語が始まる特にドラマチックでもない普通の部活ライフを1年ちょっと描いただけの映画である。コメディなのだがテンポが悪くて最初乗り切れないのがだんだんじわじわ来てこれが飯塚監督の持ち味なのだろうアドリブを大事にする舞台的な演出で役者のキャラが定着してくる秋以降3年生追い出しの儀式と1年巡って新入部員を迎えるあたりでようやく馴染んでいい感じになる。監督役の高島政宏の演技がメーターを振り切っていて見ものだが手を出せないご時世を考慮してなのか全身でぐいぐい来る、それが嘘ついてずる休みした部員に平手打ちを躊躇なく食らわせるシーンが一度だけありここがテーマではないのかと思うのだが特にアップで見せることなくスルーして流れていく映画である。軍隊式の運動部を笑い懐かしみあげくにああ青春だよなと感じて欲しいのだろう。理不尽が笑いの根源であることよ。
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