「もう少し妙子の心情がわかるように描いて欲しい」LOVE LIFE りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
もう少し妙子の心情がわかるように描いて欲しい
夫・二郎(永山絢斗)と再婚し、義両親と多少の問題は有ったが、オセロが強い6歳の息子・敬太と3人で幸せな生活をしていた妙子(木村文乃)だが、再婚して1年になろうとしていた義父の誕生日に、敬太を風呂での事故で失ってしまった。葬儀で悲しんでた妙子の前に、5年前に失踪した前夫で敬太の父親のパクが現れた。再会後は、韓国語手話が出来ることから、市役所でろう者のパクの困りごとを聞く助けをし、担当となり、身の回りの世話をするようになった。一方の二郎も、両親の引っ越しを手伝った際、妙子との結婚前に付き合ってた元カノの山崎の実家に近いため、彼女と2人で会っていた。
二郎と妙子の夫婦はどうなる、という話。
失踪した夫を探す手伝いをしてるうちに妙子の良さに気づき元カノを振って結婚した二郎、というのはわかった。ありえそうだった。
元夫が見つからず、1人で子育てをしてた妙子が二郎のプロポーズを受けたのもわかる。
風呂の湯を抜くように二郎に言われてたのをしなかった妙子、というが、防災に関しては風呂の湯は抜かない方が良く、カビ対策なら早めに水を抜いておいた方が良いだろうけど。なぜ二郎が水を抜くように言ってたのかはわからなかった。
パクが失踪した理由もわからず、なぜ妙子がパクに惹かれ結婚したのかもわからず。
住むところがないからといって義両親のアパートを二郎にも無断でパクを住まわせたかもわからず、その後、父の危篤でパクに金を貸し、突然韓国へついていく選択をしたかもわからず、妙子は常にパスポートを持ち歩いてたの?
とにかく妙子の行動が不自然で、理解できなかった。
元夫のパクも実は妙子と結婚する前にろうあ者の妻がいてそこからも失踪してたというクズのような男だと描かれる。よけいでも妙子がパクに惹かれた理由がわからなくなった。
妙子役の木村文乃、夫の二郎役の永山絢斗、元夫のパク役の砂田アトムなと良かっただけに、もう少し「なぜ」を少なくして欲しい。
木村文乃ファンとしてはそこが不満点でした。
矢野顕子の曲聴いてもわからなかった観賞者のレビューです。