「寛容こそ"ラブライフ"ということかな」LOVE LIFE ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)
寛容こそ"ラブライフ"ということかな
ぷいっと出ていった朴に対する妙子。朴を追いかけてクルマから降りた妙子に対する二郎。自分の家にいる朴に対する二郎。朴を自分の家に入れた妙子に対する二郎。自分を捨てた二郎に対する山崎さん。暴言吐く義父に対する妙子。義父の暴言を見過ごす二郎に対する妙子。騙して金を借りた朴に対する韓国での妙子。朴に対する韓国の息子。…挙げていけばきりがないくらいにみんな寛容でした(寛容?我慢いや痩せ我慢?我慢と寛容は違うよね)。朴さんはさすがに人の寛容に甘えすぎだろ。まあ、こんなに皆が寛容でいられたら楽だろうな。楽に生きていくためには寛容が正解です。でももやもやは残るだろうな。この先何かが切っ掛けで引き金になって壊れないか心配にもなります。
寛容こそ"ラブライフ"てことかな(皮肉ではありません。そうありたい、心からそうあって欲しいと思うから)。
追記)もちろん、妙子も二郎もまた皆が苦しんでいるのはわかる。これで苦しまないわけないもの。でもね、自分の生きてきた過去を思い返すとこれで修羅場に発展しないのはすごいなと思うわけです。裏を返すと、この映画のなかで見られる暴言やら行動やらは極力控えます。やりません。しかしそれが実際に行われてしまったときにはこの映画のようにはならなかった、あるいはならないだろうなあと思うわけです。また、仮に一時的に元の鞘に収まったとしても、どうなんだろうと思うわけです。
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