劇場公開日 2022年9月9日

  • 予告編を見る

「悲劇であり喜劇でもある。」LOVE LIFE CinemaExpressさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5悲劇であり喜劇でもある。

2022年9月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

幸せ

深田作品は、自主制作作品も含め、ほとんど観ている。
その中で、本作は1番観やすく、好きな作品! 『淵に立つ』や『よこがお』は素晴らしかったが、もう一度観るには、重かった…。しかし、『LOVE LIFE』はまたすぐ観たい映画。

我らが住む日常の中で、
どんなに悲しいことがあっても、
お腹は空くし、
「フッ」って笑ってしまうことは起こる。
ただ、それだけの事をきちんと
映画として、映画文学として、みせくれている深田監督はすごい。

観終わった後、めずらしく気軽な深田作品だった。
最初、予告編でLOVE LIFEを聴いた時、「さびしい曲だな」と感じたが、いまでは口ずさんでいる。
音楽のチカラはすごい。

市役所で、元夫・パクさんと妙子さんが、手話と目(表情)で会話して、現夫・二郎さんがポツンとしている描写好きだったな、しかも、二郎さんは目を見て会話しないから、そういう設定の伏線だったとは!
鳥肌たったぜ。

また、この作品の俳優陣は表情でも演技しているから、耳が聴こえない方、日本語がわからない方にも、伝わりやすい映画なんだなぁ、と。

そして、現夫の二郎さんはクズ男ですよ。
『本気のしるし《劇場版》』の辻くんを超えるね(笑)、個人的には。

主題歌が矢野顕子さん、タイトルが『LOVE LIFE』、ポスターのエモい感じ、どれも優しい感じがするけど、とてもエッジがあり、化ける映画だ。

キャプテン・ポップコーン
はんぱかさんのコメント
2022年9月23日

車の後部座席で妙子がパクと“痴話喧嘩”したのは、お義父さんが危篤じゃなかったからではなく…ってことを考えると、妙子が単なる人助けでパクと行動を共にしたとは考えにくいですよね。
でも、しれっと帰宅した。
あの家族、みんな一癖あります。大体、義両親も、普通、あんな直ぐに引っ越しますか😅
でも、今後も家族を続けていきそうですね。

はんぱか
はぢめさんのコメント
2022年9月21日

二郎さんクズって へぇ〜そう見るかぁ〜後半パクさんがドクズで逆に可哀想な人だな…くらいでしたが確かにクズですね

映画終わって帰宅したところで少し冷静になりました

はぢめ
ぶらっくぺっぱあさんのコメント
2022年9月19日

私も深田作品ほとんど見ています。非常に同意です。淵に立つとかに比べ「それでも生きていく」ということを肯定していますよね。

ぶらっくぺっぱあ