劇場公開日 2022年12月23日

  • 予告編を見る

かがみの孤城のレビュー・感想・評価

全313件中、261~280件目を表示

4.0本格ミステリー的な「仕掛け」が物語構造に直結した、ヒキニート少年少女の救済物語。

2022年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

予告編観て、やたら胡散臭い設定語りをきいたり、「私たちは助け合える!!」とか「生きなきゃ」とかマジでいってるのをきいて、「くっそさみーな、これヤバい地雷なんじゃねえの」とかイタい映画扱いしててごめんなさい。
とても良い映画でした!!
自分の「泣ける」要素にはひっかからなかったけど、斜め前の若者は終盤「ううううう~」とか思い切り嗚咽してました(笑)。
あの予告編を観て、「うわっ」とか思っちゃった(俺みたいな)人も、騙されたと思ってぜひ観てほしいところ。観終わったときには、きっとすさんだ心も浄化されていることでしょう。

原作未読。原監督の作品も、『河童』以来、とんと観ていない。
なので、映画館でかかった予告編の内容以外は、ほぼ予備知識ゼロで視聴。

出だしは、正直かなり微妙な感じがしていた。
ヒキニートやってる人間が、突然一カ所に集められて、いきなりあんな自己主張しながらお互いしゃべったりできるわけねーだろ、とか(コミュ障や発達要因があって間合いがとれないせいでハブられるヤツが、あんなふうに「普通の人間」を「擬態」なんかできないというのは、残念ながら本当だと思う)。
ヒキニートどうしが最初に自己紹介するのに、いきなり下の名前で語り合うとかマジありえねーだろ、とか。
だいたい、みんながちゃんと前を向いて、相手の目を見てしゃべってること自体、俺の知ってるニートじゃ全然ないんだけど、みたいな。

ただ、観ているうちに、ここに集められた子供たちというのは、単に社会不適合で引きこもっているというよりは、外的な要因がメインだったり、「できすぎる」せいで集団から浮いてしまっていたりする、いわゆる「社会復帰可能」なタイプの子たちばっかりなんだな、ということに逆に気づいて(=敢えて、救済可能な子たちだけが集められている)、制作者に対する不信感はだいぶゆるんだ。
要するにこの映画は、ヒキニートのくせになんでしゃべれるんだ、ではなく、ヒキニートのなかでも救える可能性のありそうな子たちだけが「敢えて」選ばれている、その「物語内の理屈」を考えながら観る映画なのだ。

他にも、出だしでは「おかしい」と思ったことが、観ているうちに納得がいった部分が、この映画にはいろいろとある。

7人の少年少女が、異世界にあるらしき絶海の孤城に集められて、狼の仮面を被った少女に「鍵」を探して見つけられれば、なんでもひとつ「願いが叶う」と言われる――。
このなんだか出来の悪い「なろう小説」みたいな設定も、じつは、「いかにも無理やりでっちあげたみたいなイタい設定」であること自体に、とても「切実な理由」がちゃんとある。

それから、僕個人は大変気になったのだが、この映画は、背景美術がやけに簡素というか、質素というか、予算が足りないみたいにあまり描きこまれていない。
特に城の内部のシーンでその傾向は顕著で、書き割りみたいというか、薄っぺらいというか、これが新海誠や宮崎駿だったら、みっしりと「古城」っぽい要素を描き込んだんじゃないかなと思えるくらい「なんにもない」。
最初は単純に、もともと児童向けアニメ出身の監督だから、なるべくキャラクターに集中して観られるように、あえて背景はシンプルにして意識を散らせないように作ってるのかな、と思いながら観ていた。でもその割に、床への映り込みや、鏡への映り込みといった細部(かがみの孤城だしね)には異様にこだわってつくってあるし、これだけやれるのなら、もう少し「リッチな画面」でつくれただろうに、と。
でも、物語の「真相」を知って、やはり思いを改めた。
この城には、「書き割り」のようである「理由」がちゃんとあるのだ。
ぼくらでもなんとなく想像がつくようなものでしか、城を「構築」できない切実な理由が。
その理由は、先に触れた「設定のダサさ」とも、きちんと連動している。
「何がこの城を生みだしたか」から逆算して、ちゃんと全てが組み立てられているのだ。

この「逆算」という要素は、本作を語るうえで大変重要なファクターだと思う。
多くの人は、『かがみの孤城』のことを「学校に通えない子供たちの救済」を目的とする、ある種のファンタジーとして捉えるだろうし、それ自体は間違いではない。
しかし、本作における物語の組み立て方は、じつは「ファンタジー」のそれではない。
間違いなく、本作は「本格ミステリー」として組み立てられている。
幾重にも伏線を張り巡らせて、その解決によってカタルシスを生み、想像していた世界観とは異なる「真相」を呈示することで、観客の先入観を「反転」させる。
この本格ミステリー的な「仕掛け」を実現するために、「後ろから逆算して」入念に、箱根細工のように組み立てられた作品――、それが「かがみの孤城」という物語の本質だ。
だから、ネタの実現のためには若干の「設定上の無理」や「現実ではありえないこと」も、ある種の「ルール」として押し通さざるをえない。そこがクリアされないと、本格ミステリーとしてのギミックが発動できないからだ。
その意味では、本作は世にはびこる「なろう系」や「異世界もの」より、むしろ綾辻行人の『時計館の殺人』や乾くるみの『イニシエーション・ラブ』あたりに近い作品だし、漫画ジャンルでいえば、荒木飛呂彦や福本伸行に近いテイストの「ミステリー・マインド」の充溢した作品だということができる。

先に触れた、かなり違和感のある「いきなりの名前呼び」に関しても、じつはいくつかの理由で、この作品の「ネタ」を成立させるためには、とても重要な要素だったりする。
これは、そのまま「なんで1年近くも比較的みんなで仲良く付き合ってるのに、お互いのフルネームを知らないのか」とか、「なんで彼らは自分の境遇や周辺の流行りものについて、1年もいっしょに居ながら、たいして情報交換を行っていないのか」という、ある意味「致命的」ともいえる作劇上の問題とも直結している。だって、実際にそんなことはまずありえないわけだから。
でも、そこは「ルール」として押し通すしかない。
そのことで可能となる、本格ミステリーとしての「仕掛け」が、本作では何よりも優先されるからだ。

要するに、『かがみの孤城』は、「とあるネタ」を成立させるために、いろいろと無理を重ねて「人工的に構築」された、絵に描いたような「本格ミステリー」映画なのだ。
このことに思い至って、僕のなかでの本作への「マイナスの先入観」は雲散霧消したのだった。
なにせ、お涙頂戴の気持ち悪い人情噺やそれを作りたがる連中の100倍、僕は本格ミステリーとそれをあくせく作ろうと努力する不毛な作り手たちに、大いにシンパシーを感じているので(笑)。

ただ、このミステリー要素に関しては、ひとつ気になるところがある。
真相に直結する具体的な「ヒント」が、中盤も早いうちに、かなり「あからさま」に、「むき出し」のような状態で、けっこう「唐突に」呈示されるのだが、あれって原作でもああなってるんだろうか?
そのせいで、僕のなかでは「ああ、○○は○○なのか」とまずはすぐ気づいてしまい、そこから「逆算」して、この物語の仕掛けにも、なんとなく思い至ってしまったという……。
正宗が、別の仮説を語り出したときには、「ええええ? そっちに話が行くのか??」と逆にびっくりしたくらいのものでして……(結局は当初予想した方向にまた話は戻ったわけだが)。
あれ、あんな違和感の残る形で出さないほうが、映画を観ながら真相にたどり着く人間の数を大分減らせたと思うんだけどなあ。まあ、そのぶん「気づかなかった」人にとっては、「あれだけあからさまにヒントが出てたのに、なんで俺気づかなかったんだろう!?」って、逆に「傑作」評価の基盤になるんだろうけど。

出だしで多少胡散臭く感じても、そのうちに誰もが映画に引き込まれてしまうのは、登場するキャラクターたちの抱える問題にリアリティがあるからだ。
リアルだから、いつしか観客も、我がことのように心配しながら彼らの行く末を見守る気分になれる。
とくにヒロイン、こころの話は、なかなかに痛々しい。
起きている事象や「敵」のキャラも含めて、羽海野チカの『3月のライオン』に出てくるひなたのエピソードを容易に想起させる内容だが、影響関係がどうのというより、女子(女性作家)にとっては、最も「身近によくあるタイプのいじめ」であり「一番よくいるタイプのいじめの首謀者」なのだろうね。身近だからこそ、エピソードの細部が生々しいわけだ。
フウカのエピソードは『四月は君の噓』の女性版のような感じ、アキのエピソードも最近はよく漫画や小説で見るタイプの話で、それぞれ目新しさ自体はあまりないが、少なくとも説得力のあるキャラ立てにはなっていたと思う。
逆に女性作家原作だからか、男子キャラにはだいぶ「理想化」が入っているような気も……(笑)。もっと男子のヒキニートってのは、生理的な気持ち悪さを内包している生物のはずなんだが。そのなかでは、公立学校にいたら100%いじめられそうな、距離感の測れない人懐こいコデブのウレシノは、いかにもな感じでとてもよかった(ああいうタイプは、気に入っていじってくれる軍師ポジの人間がクラスにいるとうまく溶け込めるんだけど)。

彼らを「社会に戻す」――「少なくとも死なせない」ために必要なのは、家庭以外の「居場所」の確保だ。それから、近しい立場の少人数の構成員によるリハビリ的な交流。そして、長いスパンでのゆったりとした、誰からもせかされない「均し運転」の期間設定。あとは、共同作業としての簡単な「タスク」もあったほうがいい。
そう考えると、「かがみの孤城」は、彼らにとっては、まさにうってつけの場だといっていい。
そこは、二重に守られたフリースクールのようなものだ。
センシティヴな子たちのなかには、学校に行けないのと同様、現実と地続きにあるフリースクールにも、なかなか通えなかったりする子も多い。
その点、「かがみの孤城」は、現実ではない非現実の空間にある、絶対的に安全なRefuge(避難所)だ。かがみの世界に認証された特定の7人しか入れない、究極の「会員制クラブ」。なかにいる全員が「学校に行けていない」子たちだとわかっている、安心できる「秘密基地」。
これしかない、と思えるような理想的な幻想世界をあてがわれて、子供たちはそこで傷ついた心の羽根をゆっくりと癒し、新たな一歩を踏み出すための「はばたく練習」を繰り返すのだ。
一体なぜ、「かがみの孤城」が、そんな機能をもつ場所になっているのか。
それは、最後まで観て、「誰がここに招待する人間を実質的に選んだのか」に思い至ることができれば、おのずと理解できる仕組みになっている。
(多少無理はあるのだが、「かがみの孤城」は「ふたつ」の想いが交錯して成立していることを忘れてはならない。)

正直にいえば、SF的にこの物語がきちんと成立しているのかについては、ちょっと分からない部分もあるし、とあるキャラクターのCVに某人物が当てられているのは、本格ミステリー的には「ズル」だとも思う。なんで「5時を過ぎて狼が出た」あとの城にこころが行けたのかも、僕にはよくわからなかった。他にも、階段をあがるときの3Dが奇妙だとか、音楽があまりに大仰だとか、気になる細部はいろいろあるのだが、全体としてはとても丁寧に作ってあったという印象。さすがは原監督といったところか。
終盤の子どもたちの行動(腰に手を……)や台詞の応酬は、僕にとってはちょっとトゥーマッチというか、サムい感じがしないでもなかったが、「謎解き」をたたみかけるテンポの良さと、それによって生じるカタルシスの大きさのおかげで、とても充実した気持ちでエンドクレジットを迎えることができた。
声優陣も、技術的にはいろいろ拙い部分も多かったけど(とくに泣くのと叫ぶのは、非声優の鬼門だ)、声質自体はこころもフウカもアキも、いい声をあてがえていたと思う。

今年を代表する2本の長編アニメが、かたや「鍵を閉める話」で、もう一方が「鍵を開ける話」だというのは、なんとなくおもしろい符合だよね。

コメントする (0件)
共感した! 24件)
じゃい

5.0いい出来

2022年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

画面のけば立たしさがなかった分
こころたちの描写が際立ち感動できました
今年ベストの映画だと思います

コメントする (0件)
共感した! 16件)
のごま

4.5極上のファンタジー。

2022年12月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

原作もよみたくなった。不登校の中学生たち7人それぞれの悩み、語ることの大切さ、人とのつながりの必然性、そして彼らの隠されたつながり、先が読めないのに展開が優しい。極上のアニメーション。

コメントする (0件)
共感した! 13件)
peanuts

4.5カラフルの制作陣だから期待はしていたけど

2022年12月25日
Androidアプリから投稿

2022年劇場鑑賞297本目。
傑作カラフルの制作陣が作るということでその点では期待したのですが、
今年はすずめの戸締まりを筆頭に長編アニメが大量に公開された印象でしたが、ハズレも多く今作も予告の感じだとなんかまたどこか飛ばされる系かとあんまり期待してもだめかもと思っていきました。

しかし序盤でもう7人プラス1人のキャラクターの奇妙な生活に引き込まれていきました。正直話の展開のために不自然に色々話題の制限がかけられていてそこだけ引っかかりましたが終盤の伏線の回収は怒濤の展開でした。まぁちょっと分かりやすい伏線があってある程度予想できちゃったんですが観て損のない秀作でした。

コメントする 1件)
共感した! 26件)
ガゾーサ

4.0弱った心に優しく寄り添う良作

2022年12月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

予告でそこまで興味を惹かれたわけではなく、たまたま時間の都合がよかったので鑑賞してきたのですが、思いのほかの良作で、鑑賞後の満足度はかなり高かったです。

ストーリーは、同級生からのいじめで不登校となった中学生のこころが、自室で突然光り始めた鏡の中に吸い込まれると、そこは西洋の城のような場所で、狼の面をつけた少女・オオカミさまから「ここに隠された秘密のカギを見つけた者はどんな願いも叶えてもらえる」と告げられ、先に訪れていた見知らぬ6人の中学生とともにカギ探しに挑む中で、しだいに心を通わせていくというもの。

まずは、開幕早々にこころの置かれた状況、親子関係などをさらっと理解させ、あっという間に鏡の先の城へと場面を移します。舞台のお膳立てまでが早く、訳もわからず不思議な世界に放り込まれ、さまざまな疑問が湧き上がり、観客もこころの心情と同化するような展開がよかったです。その後は、ややゆったりとして少々浸れませんでしたが、中盤で7人の少年少女たちの共通点が明らかになってくるあたりから、この城に隠された謎をめぐってがぜんおもしろくなってきます。

とはいえ、わかりやすいヒントのおかげで序盤で喜多嶋の正体に薄々気づいてしまいました。そうなると、集められた少年少女たちの素性や現実世界で出会えなかったわけにも気づいてしまいます。さらには、リオンの過去が語られた瞬間に、オオカミさまの正体も察しがついてしまいます。おかげで、種明かしで味わう爽快感が薄れてしまいました。ここは、あまり深読みせずに観るのが吉だと思います。

それでも、終盤のさまざまな伏線回収は小気味良く、それとは気づかなかった細かな伏線もあったので、最後まで楽しむことができました。映像的には昨今のアニメにしてはそれほどの魅力を感じませんが、本作はストーリーで魅せる作品なので、とくにマイナスポイントには感じませんでした。

鮮やかな伏線回収も見どころですが、そのあたりの察しがついてなお心に響くのは、悩みや傷を抱える心にとことん寄り添った脚本のおかげだと思われます。不登校が大きな教育問題となり、同じような悩みをもつ若者が多い現代、このような作品が世に出る意義は大きいと思います。本作が、苦しんでいる多くの若者の心に響いてほしいし、周囲の人たちが若者の悩みに気づき寄り添うきっかけになってほしいと切に願います。

キャストは、當真あみさん、北村匠海くん、吉柳咲良さん、坂垣李光人くん、横溝菜帆さん、高山みなみさん、梶裕貴くんらで、タレントさんの脇を一流声優さんが支えるという構図です。全体的には悪くないのですが、中には力不足の方もちらほらいて、劇場版アニメのキャスティング問題は、残念ながら本作でも感じてしまいました。

コメントする (0件)
共感した! 71件)
おじゃる

5.0上手く言えないけど、 良かった🥹🥹🥹

Mさん
2022年12月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

上手く言えないけど、
良かった🥹🥹🥹

コメントする (0件)
共感した! 13件)
M

5.0度肝抜かれる伏線回収とエンドロールのエモさが半端じゃない…

2022年12月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

普段涙腺ボロボロの僕が泣くのを忘れるぐらいに引き込まれた…あれ?これ凄くないか?

ざっくり言えば不登校の少年少女が、新学期までに願いを叶えること。
一瞬ペラペラな感じがするが、結構…重い。

虐めに留まらず、現代でも聞くような背景まで彫り込むからしんどい。
…筈なのに。同じ仲間との和気藹々とした空気や、互いを思いあう姿がその空気感を軽くしている。

寧ろ純粋無垢だったり、変わらず大人ぶる某眼鏡君だったり、内気な子だったり、はたまたイケメンだったり…。
大人になってからわかる、「あーいたよなこういう奴」という気持ちと共に、何故かほっこりする。

多分、短い期間で同じ境遇の人達との絆なんだろうなぁ…確かにこれは本屋の大賞取れるわ。

伏線も終盤の短い中でそれなりに掘り下げ、細かいところまでもが伏線だったという凄さ。
アニメになってリアルに描ける分、細かいところまで丁寧に描写されていた。

因みに、タイトルにもある通りエンドロールで帰る人よ。
こればかりは帰っちゃ駄目だ…エモい…エモいぞコノヤロー!

特典も好き…あー、これは小説買っても良いかもしれない…

コメントする 1件)
共感した! 33件)
かずくん

5.0映画納めに最高の作品をありがとう※若干ネタバレあり、見るか悩んでいる方は参考までにどうぞ

2022年12月25日
iPhoneアプリから投稿

トラウマなどを抱えている男女が鏡の中の世界に集められ友情を育みます。
その世界ではルールがあり、破ると大変な事になります。
その世界である物を見つけると願いが一つ叶いますが、その世界での記憶が失われます(物語中盤で明かされます)。
その集められた男女達にはある共通点があったのです…
それが物語の中で重要になるのですが、なんとも切ない。

わかりやすいですが伏線が多く、劇中の音楽も良かったので私はかなり見応えがある作品だと感じました。というか最高だった!!
最後の方は涙が止まらず、エンドロールでも泣き、見終わった後の映画特典を開けるとまた涙が…
また見たいと思える映画でした。

コメントする 1件)
共感した! 26件)
ぶらは

5.0どんな風に映画化するか楽しみにしてた

2022年12月25日
Androidアプリから投稿

アニメで映画化と分かった時は少しずるい感じがしたけどアニメのがよかった気がします(実写よりも)。しっかりこの後の展開を期待して想像してしまう物語の終わりがまたたまりません!原作そのまま作っても面白いのに少し変えてまた面白く仕上げてるのが素晴らしい!!
原作が面白かったから比較的他の小説よりもよく覚えてたこともあり特に文章で表現するのにたいへんなところも画像だと一発だと感じました。逆もそうで伏せておきたいところも気付けば一発なんですが。。。

コメントする 1件)
共感した! 45件)
Reo13

4.0ガールズガールズ☆

2022年12月25日
iPhoneアプリから投稿

地味っぽいアニメ作品だけど、原監督だし見るかー。
と、チケット売り場へ。

もう日曜朝から、ティーンの女子が映画館前で待ち合わせしてん違和感だったけど、座席着いたら女の子で満席ですよ!
クソみたいなリーマン生活送ってるクソおじさんの前後両脇10代女子のガールズトークに映画泥棒ですよ。

凄えな辻村深月先生ここがファン層だったのかー!!
そしてありがとう辻村先生、おじさん日曜が10代女子に囲まれ、合法ハーレムですよ、あー映画ファンで良かったーー!!

と、映画の中身ですが、10代中学生の世界が描かれる訳です、もうクソみたいな世界と日常。
俺だって思い出しましたよ、あんときのアイツまだ許してねーからな!今なら合法的に対処してやるからな!と。
そう、10代の苦痛はおじさんの恨みと同じなのです、心の痛みは年月を越えるのです。
そんなものを日々浴びる心ちゃん、耐えられる訳無いんすよ。あー名前も覚えて無いけど心ちゃんイジメてたバッカみたい女しばきたい!しばき回したい!!

てもこの映画、復讐じゃ無く救済の物語へ向かうじゃ無いですか、美しくも危ういガラスの階段をピンクのスニーカ踏み越え、自分に取って大切な誰かを救うじゃ無いですか。
そしてその救済が巡り巡って自分の心を救済してくれるじゃ無いですか。
もうね、人が人を思えば人を救えるですよ、ここに真実を見たい。
だからね、俺ん座席の前後両脇の少女達よ、人を思う思いを忘れないでくれ、このおじさんも一生忘れ無いから。

コメントする 1件)
共感した! 30件)
永田製麺

5.0待ちに待った映画化

2022年12月25日
iPhoneアプリから投稿

泣ける

興奮

幸せ

中学生の頃に原作を読んで待ち望んでいた映画化でした。
漫画版も読みなんとなく絵のタッチなどは想像できていましたが、いざ見てみると作画も素晴らしく音響や声優の方の声もとてもしっくりきました!

そこそこ厚い本で内容もあるのでどこかしら省かれたり話が変わったりしているのかと思いきやとても綺麗にまとめられており想像以上でした。

映画の特典もオシャレな演出だったので実際に足を運んで良かったなと思います。

コメントする (0件)
共感した! 29件)
ぽちょこ

4.5ストレートに楽しめました

2022年12月25日
iPhoneアプリから投稿

現代の悩みが描かれた作品で
涙が止まらなかったです

注意深くシーンを観ていくと
最後に色々なストーリーがつながる王道映画です
久々にストレートに楽しめました

コメントする (0件)
共感した! 36件)
のぷのぷ

5.0下手なSF映画よりレベル高い

2022年12月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

このサイトで平均星4ついてるのは珍しいと思い見に行ったら下手なパラレルワールド系の映画よりレベル高くてびっくり。

えげつないネタバレをネタバレマーク付けずにしてる狂人がいるので下にスクロールしない方がいいです。

コメントする (0件)
共感した! 33件)
うめねり

4.5原恵一監督の新たなる挑戦

2022年12月25日
Androidアプリから投稿

原恵一監督といえば
言わずもがな「オトナ帝国」など、
クレヨンしんちゃんやドラえもんなどの
アニメ制作においてその腕が評価され、
しんちゃんを抜けてからは
「河童のクゥ」「カラフル」「百日紅」「バースデーワンダーランド」と、
数年に一度のペースで
主にアニメ映画の監督を務めており、
国内外から多くの授賞経歴を持つ方。

そんな原監督が
今までとは明らかに異なる映画を作ったのが今作。

これまでの原恵一映画は
よくいえば「芸術的な魅力のある作品」が多かった。
しかしそれは悪く言ってしまえば
「誰もが楽しめる作品とは言いづらい」という見方も出来る。

「カラフル」や「百日紅」など、先にも書いたように
国内外から様々な賞を貰えるくらいには
評価されている作品にも関わらず、
そこまで映画に興味のない人、
特に子供には楽しみづらい点を感じていた。
実際、映画館には純粋に原監督の作品を好きなのであろう大人がほとんどだった気がする。
まぁ元々ドラえもんやしんちゃんとは違い、
それらは原作からしてあまり子供に向けられた作品ではないのですが。

しかし、今作「かがみの孤城」は違った。

若者が映画館に観に来ている。
中には子供もいる。もちろん大人もいる。
中身もそこまで難しくなく、
上映後には若い子たちの感想が飛び交う。

端的にいえば、「アノ原恵一監督がガッツリ老若男女に向けた作品を久しぶりに作っている」という事に驚いた。

なによりすずめの戸締まり、スラムダンク、アメコミ映画や福田雄一作品など、
さまざまな話題作が公開されている中で
客席がほぼ埋まっていた事に驚いたし、
原恵一作品好きとして、すごく嬉しい。

原作は辻村先生の人気タイトルなのだが
上下巻二冊分の小説作品という
それなりに長い物語になっており、
これを二時間に収めるのがまず難しいとされていた。
実際に映画公開前は「小説二巻分を二時間に収めるのは難しいから期待できない」
という意見をチラホラ見かけていた。

しかし、そんな難しさを感じさせない位
キレイにまとめられており、
一本の映画としてキチンと完成されている。

原作の良さを崩さず、
「映像作品である意味」も出ていた印象。
キャラクターのトラウマを描く場面では
本当に胸が痛くなるような演出・構成で
映画に引き込まれる。
かつて「カラフル」を観た時にも
そんな感情を持った覚えがある。
悪い人を描くのが上手い人だなぁ、と。

ここにきて原恵一監督は
今までとは異なるアプローチを見せてきており、
なおかつそれが世間から高く評価されている。
同じ所にとどまらず、挑戦し続ける精神に脱帽。

観て損はないかと思います。

コメントする 2件)
共感した! 30件)
サイレンス

4.5劇場で観るなら今年1番かも

2022年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原恵一監督作品としては、クレヨンしんちゃんに匹敵する傑作。
前半はゆるく進行していきますが、
後半に一気に伏線を回収していきますし、
キャラクターにリアリティが生まれます。
劇場が明るくなるまで席を立つ人は誰もおらず。
音響も凝っていますし、やはり劇場で見るべき作品。
原作も買ってしまいました。

コメントする (0件)
共感した! 35件)
鬼天竺会

4.0おもしろかった

2022年12月25日
Androidアプリから投稿

子供から大人まで楽しめますね

コメントする 1件)
共感した! 20件)
(`・ω・´)ノ

4.0ファンタジーだからと敬遠するのはもったいない

2022年12月25日
iPhoneアプリから投稿

それぞれの事情を抱えた7人の子どもたちが避難することができるかがみの先にある特別な世界での話。

ファンタジー要素がとても強いが、それぞれの事情がとても辛辣なので、現実離れした話とは全く感じない作品だった。

作画のクオリティに少しだけ違和感を感じたが、それを上回るにストーリーの力があった。

コメントする (0件)
共感した! 25件)
モトコ

4.0予想外にリアル描写が鋭いファンタジー

2022年12月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

幸せ

原作未読でしたので宣伝にあるアニメ絵を拝見した段階では、いわゆるラノベの「なろう系=転生先で無双を尽くす」のアニメ化と思って、あまり期待せず鑑賞いたしました。

物語はラノベ的な唐突な入りで始まります。

周囲が海に囲まれた孤城に全体的に雰囲気おとなしめな7人の男女の中学生がほぼ強制的に各ご家庭に鏡経由で集められてます。そこで狼の仮面を被った子供にしちゃかなり弁がたつ幼い少女(狼様)にいろいろシステム・・・報酬、日々の時間制限、開城される期間、怖い怖い連帯責任?についてなど注意事項を説明されます。

ここから、この孤城に閉じ込められて、皆で協力して謎解きをする脱出ゲーか・・・と思ったらこの孤城への出入りも自由というのだからなんとも緊張感がありません。

しかし・・・この見た目緩いファンタジーと対照的に主人公のこころさんの置かれた境遇が過酷でリアルでした。
こころちゃんはどうも学校に行きたくても行けなくなってしまった様子。最初は断片的にしか語られなかったその詳細が、孤城に集まるメンバーとの交流や関係性の変化によって徐々に明らかになっていく様、リアル世界への影響など、なかなか現実の社会問題に則して上手く描けていたと思います。

たぶん映画の尺の都合で7人のメンバーのすべてのエピソードは語り尽くせなかったのだと思います。唐突な展開、他メンバーの境遇の説明不足感は否めませんが、主人公のこころさんのメインストーリーが丁寧に描けていたので個人的には気に入っております。

読後感も良好、最後に若干のチート設定はありますがラノベのノリで許したくなってしまう良作でした。

では。

コメントする 2件)
共感した! 48件)
やまちょう

3.54に近い方の3.5 迷ったけど、 本屋大賞系の原作なので、見た 結...

2022年12月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

4に近い方の3.5

迷ったけど、

本屋大賞系の原作なので、見た

結果、見て良かった

コメントする (0件)
共感した! 14件)
jung

3.0小説具現化の難しさを感じる作品。ピンチだったから…

2022年12月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

怖い

内容は、主人公は雪科第五中学に通う中学一年生の安西こころ。とある理由で登校不能になり、突然鏡に映る🪞自分が見えず身体ごとかがみの世界に吸い込まれる。その異世界で出逢うこころと同じ様な境遇の6人との冒険を中心に現実問題と繋げ解決策を模索しようとする物語。原作ファンタジー小説・辻村深月の『かがみの孤城』監督は、原恵一によるアニメ映画作品。印象的な言葉は『どんな事にも代償はある。』オオカミ様🐺の言う言葉に深く納得してしまいました。現実世界の厳しさを簡潔に表した真実のうちの一つで共感しました。印象に残った場面は『早く大人になってね』と喜多島先生がこころと初対面挨拶の場面。同時に机の下から差し出された見えない手での握手は原恵一らしい演出だと感じました。貴方の悩みは広い視野を持てば解決する。その手助けをしたい…昔自分がそうであった様に…との心の声が聞こえて来そうで良い演出だった様に感じます。アニメーションの回り込みからのアップや引きも臨場感あり手を握るタイミングや口元の演出や目の微妙な表現は、心像描写が映えた素晴らしく分かりやすい作品だと感じます。いかんせん原作の様に、より個人に焦点を寄せた群像劇の面白さや奥深さを出せなかった様に感じるのは、非常に悔やまれるし難しさを残す問題の様に感じます。この映画で興味を持たれた方は原作も読んでみる事をおすすめします。より深く面白さが感じられると思います。映画を見た後に飲む🍓紅茶や🍎紅茶はいつもと違う味わいがありました。キルケゴール曰く『死に至る病とは絶望の事である』その事を深く感じさせられる素晴らしい作品だと思います。

コメントする 4件)
共感した! 49件)
コバヤシマル