かがみの孤城のレビュー・感想・評価
全446件中、201~220件目を表示
あきの義父の顔のもやもや
原作が良かっただけに、期待が大きかっただけに
残念でした。
YouTubeの映画の舞台挨拶で監督だけ
ちょっとズレた意見を言っていたので
少し不安な気持ちはありましたが、
残念ながら不安的中。久々に途中で席を立ちそうになりました。
初めの半分は
登場人物たちが突っ立て話しているだけのシーンが多く
ストーリーの進行も原作を読んでいる方しか
わからないシーン展開が多くあるように感じました。
そのくせ、城の床の鏡面加工、海の波のCGには気を使っていたようで
集中してみることができませんでした。
登場人物の衣装
原作ではオオカミ様の衣装変化の描写が多くありましたが
映画では、赤一辺倒で違和感を感じました。
その他の人物の衣装がヤケに色とりどり、バリエーションが豊富で
全ての人物が陽キャに感じられました。
いやはや、原作読んだ方にはお勧めしません。
私が映画館で見た時、平日レイトショーということもありましたが
1割に満たない観客だったのに、こちらでの評価がヤケに高いので
私と同じ思いをされる方が少なくなって欲しいので
最低点にさせて頂きました。
小説も出演者もとても好感を持っていたので
本当に残念です。
映画って難しんですね。
失礼いたしました。
『見っけもん』でした! 是非ご覧ください!!
何の事前情報も持たずに観ましたが何年か前に同じくたまたま思いつきで観た『空の青さを知る人よ』の時と同じく『見っけもん』の作品でした。
映画を観終わってから、原作が本屋大賞作品であり、ベストセラー作家で非常に人気の高い辻村深月さんの作品で、『カラフル』の原恵一監督であること、などなどあとから知って「うん、うん」って、うなづいた次第です。
主人公たちは色々な理由で『不登校』になった中学生たち。
実際に友人のお子さんが期待に胸を膨らませて中学に入学したものの1年生の途中から不登校になってしまい、カウンセラーの支援を受けながら懸命に学校に戻ろうとされている現実を目の当たりにしていたこともあり、非常に重いテーマでありながら希望を持つことが大切で、その途中では『不登校』という手段、ある意味で『逃げる』ことも重要な手段ではないかって心から感じる作品でした。
実際に映画の中の主人公『こころ』をいじめていた真田のように誰かを集中攻撃するのではなく標的を次々に変えてある意味『楽しんでいる(?)』子はいつの時代、どこにでもいて、絶えることがない問題なんだなって先に書いた友人のことや自分自身の実生活からも感じます。私自身、いろいろ悩んでいた娘のことで、何度も学校に足を運びましたから…
(ネタばれになるので詳しくは書きませんが)正直、7人の中学生たちが実際の学校で会えない理由は「もしかしてこころ以外の6人はもう自殺してるんじゃないか」なんて不謹慎な想像をしてしまいましたが最後の伏線回収である意味安心したというか、希望が持てる展開でホッとしました。
『こころ』のお母さんや喜多嶋先生のように『現代の根の深い問題』に、戦いを挑んでいる人たちが実際にはたくさんいるはずですが、それでも不登校が絶えないことは我々大人たちがよく考えなければならないことだとつくづく思いました。この映画のように光の見えるエンディングになることを心から思った次第です。
映画の感想とは言えない気がしますが、とてもいい映画だと思うとともに多くの大人と中高生たちに観てほしい作品だと思います。
余談ですが、年末この映画の予約をした際、名古屋は珍しく大雪で劇場に行くことができず損したな!って思っていたのですが予約したイオンシネマにダメもとで電話すると、快くキャンセルに応じていただき感謝するとともに今年初めの作品鑑賞は絶対これにしようと思い観て大正解でした。
地獄の中学生時代を思い出す。傑作アニメーション!
最高!ではないけど…
ひとりでありひとりでない
事前情報無しで観ました。映画中ずっと、「こころ負けるな、大丈夫だから、ひとりじゃないよ、みんな同じだよ」って心の中で呟きながら観てました。
本当のイジメの現場ではどうしようもない孤独と、誰も助けてくれないことへの疎外感をどれだけ感じることか。そんな時にもしこの映画の様に視点を変え、ひとりじゃないことを感じることが出来れば、きっと立ち上がれるに違いない。
最後の主題歌がとても合ってて、希望がつながっていくところ、人と人とのつながりに思いを馳せ、ジーンと来ました。
見て良かった
“戸締り”映画の影に隠れた感がある“鍵を開ける”映画だが、テーマはよりリアルで重かった❗
40数年前だが、私が中学生のときクラスに不登校の女の子がいた。
1年生だったか2年生だったか忘れたが、彼女の家に遊びに行った直後に突然休んだかと思うと、まったく登校しなくなってしまったので困惑した。
イジメやクラスメートとの確執等はなかったと思うのだが、彼女に何があったのか今も知らない。
ただ、彼女が高校に進学したとは聞いたので、その後は幸せな人生を送っているものと思う。
…と、そんなことを思い出した。
辻村深月の原作小説は本屋大賞を受賞してるそうな。恥ずかしながら未読。コミカライズもされているらしい。
鏡の向こう側に吸い込まれるのも、願いが叶うから鍵を探せと言われるも、あまりにも唐突で、取って付けたようないくつかのルールもなんだか幼稚な気がした。
重ねて、城と海のCGのテクスチャーがアニメーションと合っておらず違和感があった。
…が、気になったのはそれくらいで、様々な問題を抱えた中学生たちが閉塞感から脱け出す冒険と目覚めの物語りは感動的だったし、我々大人たちが彼らに何ができるのか、何をしなければならないのか、少し考えさせられた。
主人公 こころ をイジメていたリーダー各 真田 とその取り巻きたちは実際にいそうだし、あの子達の行為がどれだけ相手に恐怖心を植えつけるものか、ファンタジーの形をとった物語なのに、極めてリアルに突きつけてくる。
私は、「傷つく」のだろうと漠然と考えていたが、「恐い」のだと改めて知らされた。
そして、現場の大人たちのどんな対応が無理解なものなのかも顕にされている。
転入生だった 萌 がまた転校していくとき、「ああいうコ(イジメっこ)は、別の学校に行ってもいるかもしれない」と言う。萠 が こころ に言う「負けないで」は、”イジメに負けるな“ではなかった。イジメられているコがいたら“関わりたくないと思う自分に負けないで”そのコに手を差し伸べよう…だった。
イジメられた子、イジメに加担した子、イジメに見ないふりをしてしまった子、それぞれの子供たちは心に深い傷を負うのだろう。
そして、そんな傷を知らずに大人になった者が、大人の世界でもイジメを犯すのではないだろうか。
悲しく、情けない人間の本性なのかもしれない。
最初、不登校になりかけの こころ に冷徹だった母親が、フリースクールのキタジマ先生の助言で娘と向き合うようになる。
母親の変化の過程は描かれないが、彼女は立派に娘を守った。
ボイスキャスト麻生久美子の声音が暖かく優しく感じた。
不登校の原因はイジメばかりではない。
7匹の子山羊たちは、7通りの事情を抱えていた。
時を隔てて彼等に救いの道標を示し続けるキタジマ先生。久しぶりの宮﨑あおいがやはり上手い。
こころ の声を担当したのが、今最注目の若手女優當真あみ。
この娘は顔を見ていたいタイプだが、声の演技も達者だった。
『すずめの戸締り』の原菜乃華もそうだったが、最近の若い役者は声の演技も本当に上手くて感心する。
更に、歌もダンスもできちゃうんだろうなぁ、きっと。
相手の身になる難しさ
まぁまぁ面白かった
懐かしい感じのアニメ映画
こんなふうにつながってたら、いいな
こころちゃんをはじめ、登場人物の気持ちが丁寧に描かれていたと思います。
仲間とそうじゃないやつって分けていく。
中学生という時期だからこそのしんどさ。
自分も今となっては、昔のことだけど、なんか心の中がチクチクするような息苦しさを感じました。
孤城でも、同じことが起こりそうになるけど、意見がぶつかったり、苦しさをぶちまけたりできる相手になったことが、大きいんだなぁと。
当たり障りのない関係のままでもいられるけど、そこから一歩踏み出したからこそ、ぶつかる。ぶつかっても、相手を知りたいっていう勇気。
胸にくるものがありました。
話のラストだけど、
あんな風につながれた仲間が、実は身の回りにいるかも??なんて思えたら、この世界で生きていくのも悪くないって思えるんなぁと感じました。
昔、学生だった大人にも
じんわり心に染みる映画でした。
原作も好きだったけど
原監督が好きなので、低学年の娘を連れて観に行こうと思っていたが、少し難しいかなと躊躇していた。結果的には、SF的なくだりや、悩む中学生の心理などを深く追っていくことはしなかったので、小さな子供でも観やすくなっていた。主人公たちを苦しめる人の顔が、荒い銅版画のような影になっていて、より辛さがビジュアルで伝わって面白かった。家の窓を叩く影は幽霊のように見えた。バツを追って主人公たちの過去を見ていくところからは、原作も感動的だったが、映画では涙が止まらなかった。バツを一つずつ探すたびに仲間の過去とつながる所は映画化すると間延びしてしまうのでは?と思っていたが、バツを集めて光の階段を駆け上がって鏡の列に手をさしのべるまでの表現は、そうきたかと泣いてしまった。原監督のクレヨンしんちゃん大好きなので、あふれる感情のまま突っ走る描写があって感涙した。映画のエンディングロールにも感動したが、私自身が学校に行けなくなってしまったクチなので、どうしてもそちらよりの見方になってしまうから、もう一度冷静に観直したいと思った。
辻村深月のファンだから思うところがある
本作品を観に行ったのが祝日ということもあり劇場は超満員で、辻村深月さんのファンとしてはその事がまず何よりも嬉しかったです。
映画の中身についてですが、
キャラクターの見た目も雰囲気も原作と乖離が全くなく素晴らしいと思いました。
内容も面白く描けている、と思ったのですが
こころの''いじめ''''不登校''の部分にブラッシュアップしすぎなのではないか、とは感じました。
もちろんそこがテーマの作品だとは思うのですが、人間関係とミステリー要素こそ辻村深月さんの面白さだと私は感じているので、すこし「よくあるいじめ・不登校がテーマの感動物語」に近付いてしまっている気がしてしまいました。
こころ以外の6人の関係も、2時間という時間の中だと仕方ない部分ではありますがすこし希薄に感じてしまいました。
こころの性格・心情を表現したいためかテンポが悪い部分もあり、また演出がやや大袈裟なのも少し残念に思いました。
しかし、劇場を出る際に周りからは「面白かった〜」「今度本かして〜」という声が聞こえてきたので、これは辻村深月さんのファンだから細かいところが気になるのと、原作既読だからテンポが悪く感じてしまっただけで初見の方からみたら全くそんなことはないのかもしれません。
ただ、声優だけは悪かったと断言できます。
俳優を使うことは悪いとは言いませんが、下手な俳優を使うのは納得できません。
こころ、オオカミ様、アキがとくに棒読みが酷く、せっかくこんなに丁寧にキャラクターを原作に寄せて作っているのに非常に残念でした。
ファンだからこそ、穿った目で見てしまいましたが、辻村深月さんの作品を面白いと思ってくださる評価が多く嬉しく感じています。
ぜひキャラクター達に興味を持った方々は原作を読んでみてください!
原作が読みたくなる
対象年齢は高くない感じだが思った以上に良い
原作のすごさ
面白かった。すごく。
良い意味でハードルが低かったので、より面白く感じたのかもしれない。
すごく面白かったのだが、それだけに細かいところの矛盾点が気になってしまった。おそらく原作はもっと緻密に構成されていて面白いのだろうなあ…。映画にする限界だと思うのだが、ディティールが省かれた部分はかなりあるのではないかと想像できる。
ストーリーとして巧みなところは、孤城に集められた7人の共通点が段階的に明らかになっていくところ。
中学生→不登校児→同じ学校→7年ごとにずれている
最近の映画としては展開がゆっくりすぎな気もするが、登場人物の心の動きを自然に追える親切な速さだと思う。
7人の中学生の年代がずれていることは、「どんな時代になっても、子供は人間関係で悩んでいる」という隠れたメッセージがこめられているように思う。おそらく原作では、それぞれの年代での時代背景や不登校の理由が異なることなどももっと詳細に描かれているのではないか。
もったいないな、と思うところは、「7人の時間がずれている」「フリースクールの先生とアキが同一人物」というこの物語の大きな仕掛けが、かなり序盤で分かってしまうところ。だから登場人物の気持ちに共感するというよりは、早く気づけよ~、とイライラした気持ちになってしまう。
もう少したくみに隠して(ミスディレクションやミスリーディングを使って)、「あっ! そうだったのか!」という驚きをもたらしてほしかった。
終盤の展開も???な点が多い。「×印を回る→階段が現れる→時計に行く」という手順がなぜこころに分かったのか? それまで城の中で一番怪しいと思われる時計について調べてなかったのがそもそもおかしい。これも原作では語られている部分が映画で省略された結果なんだろうと思う。
さておき、この映画(物語)が本当に優れている点というのは、ファンタジーと現実をつないでいる、という点だと思う。
ファンタジーの世界と現実の世界の関係というのは、ファンタジー文学にとって非常に重要な部分で、そこに作家の思想がこめられる。たとえば「果てしない物語」では、ファンタジー世界に入って帰ってこれなくなる人間と、ファンタジー世界で成長して現実に戻ってくる人間がある、としている。
「いじめ」「不登校」という現実の深刻な問題に対して、ファンタジーの中での救いを示したところで、現実の問題は解決しないわけで、「現実には鏡の中の世界は存在しない」ことに現実の子供は逆に絶望してしまうかもしれない。物語の世界に没頭することは、一時的な現実逃避になっても、現実の解決不能な問題は何一つ変わらない。
しかしこの物語では、「アキ」の存在がファンタジーと現実をつないでいる。現実の世界でも、全部の大人が信用できないわけではない、中には頼れる大人がいるかもしれない、という救いを残している。この物語は、子供には「頼れる大人もいる」ということを、大人には「救いを求めている子供がいる」ということを教えてくれている。
この映画の感想とは直接関係ないのだけど、最近、「対人恐怖症」というのが日本における「文化依存症群」なのだと知って、すごく気が楽になった。
「文化依存症群」というのは、特有の文化環境にだけ発生する精神障害のことで、「対人恐怖症」(他人が自分をどう考えているのかを異常に不安に思うこと)というのは日本にしかない病気なんだという。
いじめは日本だけにあるわけじゃないと思うけど、対人恐怖症的なものがいじめを深刻にさせているところはあると思う。対人恐怖をメタ的にとらえることで対人恐怖は多少やわらぐ。他人が自分をどう考えているのかってのは、「思いやり」という意味では必要な気持ちだけど、過剰になってしまうと、自分の本当の気持ちを言えなくなってしまうという意味で有害だ。
話す事の大切さ、悩みを抱える皆へ
すごく良かった!
予告を見た時は不思議な城を舞台にした恋物語になるのかと思いましたが、全然違いました。
これは理由ある7人が大切な物を見つける物語。
それぞれが別の悩みを抱えていて、お互いが交流していくうちにある共通点が見えてくる。
イジメと孤立、人との関わり方、勇気を持って話す事の大切さ、支える人たちと母親の愛。
色々な事を感じて、見直すきっかけになってくれると思います。
涙がこぼれそうになるシーンも多々あり、エンディングも曲が相まって泣ける!
キャラデザインも良くて、それぞれの声もよく合っていると感じました。
ストーリーは伏線が分かりやすい為に終盤での驚きは控えめ。
伏線をもっと序盤にさり気なく貼っておくと、ラストがより一層盛り上がったのかもしれませんね。
それと何人かの“その後”が気になってしょうがない。
皆どうなったのー?💦
最近見た映画の中で1番の良作
全446件中、201~220件目を表示