「原作の良さが伝わらない映画化」かがみの孤城 ゆいさんの映画レビュー(感想・評価)
原作の良さが伝わらない映画化
辻村美月はほとんどの作品を読んでいるくらい好きな作家。
かがみの孤城ももちろん読んでいる。
今回はアニメ映画版がTVで放送されるとことで3度目の視聴。
作画も良いし、豪華声優陣も頑張っているし、主題歌は優里。
映画会社もかなり気合が入っていたと思うのだが...
『原作を読んでいない人にはよくわからない作品だろうな』という当初の印象は変わらなかった。
『オオカミ様は何がしたかったのか?』
原作の肝とも言える部分なのだが、映画を観ただけの人では正確に説明できないだろうね。
まぁ、原作は文庫上下巻の長い話だから仕方が無いのだが、そういう意味では本当に残念。
現実的には難しいかもしれないが、長い原作なんだから3部作にするとか、テレビアニメでワンクールやってから総集編的な映画を作るとかして欲しかったと思う。
やっぱり、小説やマンガの映像化は難しい。
昨日のテレビを観た人が、SNSなどで原作者に対して『つまらなかった』『意味がわからなかった』と攻撃的なコメントをするようなことがないことを願いたい。
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