「絶海の孤城、城主が明かす素顔とは何か、招いた彼等への愛を知らされる。」かがみの孤城 The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
絶海の孤城、城主が明かす素顔とは何か、招いた彼等への愛を知らされる。
大寒波と猛吹雪に阻まれてしまって
メリ-クリスマス の中
今日も必死に車走らせて劇場へ。
今日は「かがみの孤城」観ましたわ。
本屋大賞選考でポイントが最高得点という前評判にて
ちょっとだけ期待してたんだよな。
鑑賞しましたが、
いや~ 正直ちょっと舐めてたわ。
この前のハケンアニメの事も有ったんで
辻村さんて・・・はてさてどうかな??と思うてたけども。
前評判通り 予想以上に良かったですわ。
エンドクレジットで 原監督の名前があったんで
ド忘れてしてた自分。
コレ原さん作品やんと思い出した次第。
流石だよ、原さん!良い仕事してるねぇ。
昔お会いした時、監督業は大変やわ~と仰ってたけど
今もその腕は健在で何よりですよ。
(注意)下記、ネタバレ詳細の人物関係となります
(=_=) (=_=) (=_=) (。・ω・。) (。・ω・。) (´д`)
----cast 南東京市の雪科第五中学校 7人と1人
(話の後半に同一中学生の者と判明)
1・長久 昴 (時代1985年)黒髪⇒茶髪
2・井上 晶子(時代1992年)家庭、親問題で居場所なし
3・オオカミさま、水守の姉(時代1999年)病死で学校行けず
4・水守 理音(時代2006年、ハワイ⇒最後日本)サッカ-
5・安西 こころ(時代2006年)主人公
6・政宗 青澄(時代2013年)ゲ-マ-
7・長谷川 風歌(時代2020年)ピアノ弾き
8・嬉野 遥(時代2027年)太っちょ君でお菓子持ってくる
※7年間隔がある各人物の位置関係 (後半に判明)
※孤城は水守姉が大事にしてたド-ルハウスがモデル。
-----(話の流れ)
或ことで学校に行けなくなった安西こころ。
一方的ないじめが原因。はっきり言って不登校の毎日。
母も毎日機嫌が悪い対応で 見てて可哀そう。
そんな中、鏡が光ってその中へ行くと ある絶海の孤島のお城へ。
オオカミマスクの少女が居て
お城の中に連れて行かれる。ほかの6人と遭遇。
赤ずきんちゃん達と言い 皆を指すオオカミマスク少女。
この城に 1つだ願いを何でも叶える部屋が有って
その部屋開ける鍵(1本)を探すの 皆どうぉ やる~?
別に探しても探さなくても良いけど
期限は3月末まで。それ以降は全員解散で記憶もすべてなくす。
お互いの事は一切分からないし、会うことは無い。
ル-ルがあって、9時から17時までこの城に居て良いのは。
時間外に1人でも居たら、オオカミ様が食べにくる。
また全員連帯責任で城にいる子は皆オオカミ様に食べられちゃうからね。
という意味不明な掟を告げた。
どうせ暇なんだし、学校に行ってない彼らは
お互い挨拶程度は交わした程度で、深い悩み事情までは話さなかった。
やがて、鏡を通してココにやってくる皆の事が
少しずつ分かり、3月末までに果たしてカギを見つけ、
今ある自分の困難打開に 1回しか叶えられないお願い事をして
自分の運命を変えられるか~ 的な展開流れ。
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この話のメインは やっぱり謎解き的な
オオカミ様の 正体でしょうか。
彼女は 病死した水守の姉だった事ですね。
皆は事情で学校に行きたくない 存在だったが、
彼女は学校に行きたくても 病気で行けない人だった事。
其の事、その思いを 水守 理音が語る。
この城が 姉が部屋に大事にしていた
ド-ルハウスである事を彼は気づいていた。
7年間隔のメンバ-が寄せ集められていたが、
唯一1999年が空いていた。それが姉の時代だった事。
やがて終わりの時が来て、
順番に鏡の向こうの自分の時代の家へ戻るメンバ-。
最後に こころかと思ったが、
そこは こころが先に戻って、
最後は 理音と姉の 最後の別れがあった。
姉の生きたかった思い、自分への願いを知らされて~
彼は鏡を後にした・・・。
ここは めっちゃジーンと感じましたヨ。
流石、原監督 こんなん描かせたら宇宙一よねw。
そして、元の世界に戻って、最初の場面。
フリースクール「心の教室」の喜多嶋先生。
実は結婚してるけど旧姓は井上 晶子。
そう、こころが助けた あのアキが
自分の先生だったんです。
冒頭から薄らと読めてはいましたが、
最後に見せる アキの存在と こころとの関係繋がりが
非常に良かったと感じます。
新たな4月を迎え、こころが学校に行くと
あの彼が校門で待っていてくれた出会いも素敵でした。
明日に希望があるって事、そこがとっても良いよね。
この話は誰かに薦めるには良い作品かなと。
”聲の形”も好きな作品だけど、
こちらの作品も同じくらい秀逸と感じました。
是非、ご家族揃って劇場へ
どうぞお越しください!!