「人間関係という名の"戦い"」かがみの孤城 Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)
人間関係という名の"戦い"
原作未読です。
感想
リアルな不登校描写とファンタジーな世界感が見事に融合した見応えのある青春群像劇だった。長編小説が原作の為、尺の都合上展開が早足に感じる部分はあった。
・物語構成
物語前半は孤城に招待されたゲストの子供達の紹介と深掘り、後半では怒涛の伏線回収とキャラクター達の成長潭を描いていた。子供達が不登校になった原因を描く描写がどれもリアルで生々しく、観ていて辛かった。その分各メインキャラクター達がどれも魅力的に見えて楽しめた。しかし、長編小説が原作の為、展開自体はかなり早足でもう少し、細かく描写して欲しいと思う部分もあった。
後半の伏線回収パートは伏線がかなりわかりやすく提示されていた為、あまり意外性は無かった。
最後には、"明るく前を向いて不条理に立ち向かって行こう"と思える様な勇気をもらえるラストになっていたのでとても満足できた。
・作画
A1picturesが制作していたので、安定の綺麗な作画でとても観やすかった。
・声優
ゲスト声優多めのキャスティングだったが、違和感なく観る事が出来た。
・ED
本編後のED映像が、本編の余韻に深く浸れる映像とそれに合った主題歌だった為、感動して泣いてしまった。
・入場者特典
ネタバレ厳禁の"物語のその後"が観れるイラストカードだったので、鑑賞後も映画の余韻に浸る事が出来た。
総評
ストレス社会の今を生きる全ての方に観て欲しい、優しい青春群像劇。原作の方が深く描かれている気がしたので、原作も読んでみたいと思った。
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