「今年の劇場納めがこの作品で良かった」かがみの孤城 ロッシーさんの映画レビュー(感想・評価)
今年の劇場納めがこの作品で良かった
たいへん良かったです。
今年自分が見たアニメ映画で1〜2を争うくらい良かった気がします。この映画.comレビューをしだしてからは最高点です。
実は冒頭から30分くらいは「あ、つまんないかも?」と思いはじめてました。が、話が進むに連れてじわじわと物語に惹き込まれていきましたね。エンディングではちょっと涙ぐんだりしましたよ。
見終わったあと、思い返せばあの冒頭のつまらなさも必要だった伏線のように思えてきました。
脚本、構成がしっかりしているんだと思います。
物語の全てのつじつまが合っています。
そりや何度も見返して重箱の隅を突けば何かしら荒があるかもしれないけど、初見一回見ただけなら充分納得できる仕上がりではないでしょうか?
オオカミ様ときたじま先生の声優良かったです。
ほんま芦田愛菜は何やっても優等生やな。
宮崎あおいの「大丈夫」と言うセリフのあの柔らかさ、落ち着くと言うか、安心します。
作品として誰かにお薦めしたいなと思える良い映画でした。ただし見た目は冒険ファンタジーぽいけど、大人から子供まで楽しめるファミリー向けではないので小さい子連れには向きません。
実際に子連れ家族は途中で帰っていきました。
やっぱり中学生以上かな?
実は子供のころ主人公と同じように自宅を取囲まれて嫌がらせされたこともありました。
自分には良い先生がいたので不登校にはならなかったけど、この作品がいじめや不登校で苦しんでいる子どもたちの癒しや勇気になれば良いのですが。そしてその子の周りの大人たちの気づきや対応の参考になれば良いなと思います。
たぶん今年の映画館で観る作品はこれが最後になるだろうけど、シメがこの作品で良かったと思える映画でした。
そうそう、全く予備知識も期待もせず観た映画が大当たりだったとき本当に嬉しいですよね。この年、たしか、すずめの戸締まりのあとだったと思うのですが、自分的に大期待のすずめがイマイチだったので余計に感激してしまいました。