劇場公開日 2022年12月2日

「良いところも不満なところもある」月の満ち欠け さささんの映画レビュー(感想・評価)

4.0良いところも不満なところもある

2022年12月7日
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泣ける

怖い

寝られる

良いところも悪いところもあるので、加点方式なら良い評価、減点方式だと不満点がある評価。
別に不満一辺倒で終わることは無いので、鑑賞して楽しいと思う。

役者の演技がすばらしいので、例え人物に感情移入をあまりしていなくても十分にもらい泣き出来る。
もはやこれだけでお釣りがくる。

物語は、純愛に描いてなおホラーみがあった。
最初からホラーとして描いたらそれはそれでおもしろいホラーになりそう。振り解けない縁となって何年越しにあらわれるヒロインと、側にいて気を許す相手と思っているヒロインにどんどんと薄ら寒さを募らせていく周囲。
間違いなく作品の意図しない楽しみ方ではあるが、正直ちょっと見てみたい。

物語の主軸である1980年代の描写は気になった。
セットの小物などはそのように描いているが、ファッション髪型化粧がモブはおろかメインキャストたちも何故か2010年代だった。物語の1980年と2007年どころではなく2010年代前半くらいに感じた。
別に当時を完全再現する必要はないと思うが、それっぽくする、という努力も特には感じない。なんでそこを妥協したのか全く分からない。意味を見出すなら、見ている人に回想や時系列を逆に混乱させて、ヒロインの境界線を朧気にして全部1人なのだと認識させたかったのかもしれない?

あと良くも悪くもセリフでだいたい話してくれるので、たまに目を閉じていてもだいたい分かった。
目をかっ開いて2時間集中しながら見る必要がないので、仕事後にぼんやり疲れをとりつつ何かに浸りたくて見る映画として適性がある気がした。

ささ
uzさんのコメント
2022年12月7日

ファッションについては、やはり気になりますよね。
カジュアルのみならず、スーツや学生服も明らかに80年代じゃなかった。
作り込みの雑さで没入できなくなるんだな、と実感しました。

uz