瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと
劇場公開日:2022年5月27日
解説
2021年11月に99歳で没した作家で尼僧の瀬戸内寂聴のドキュメンタリー。大正・昭和・平成・令和と4つの時代を生きた瀬戸内寂聴は、駆け落ち、不倫、三角関係など自らの体験を私小説のかたちで発表し、世間からバッシングを受けながらも、作家としての不動の地位を確立した。51歳で出家してからは僧侶と作家の2つの顔を持ち、2020年1月まで毎月一回行っていた法話には全国から人が訪れるなど晩年まで大きな人気を集めた。女性であるということを忘れずに人生を楽しむ彼女の生きざまを通して、不寛容な空気が充満する現代社会において人間の生命力とは何か、いかに生き、老いていけばよいかというヒントを探る。監督は、17年間にわたり瀬戸内寂聴に密着して撮影を続け、2015年に放送されたNHKスペシャル「いのち 瀬戸内寂聴 密着500日」のディレクターも務めた中村裕。
2022年製作/95分/G/日本
配給:KADOKAWA
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2022年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
17年間、取材をした瀬戸内寂聴の生き様を描く。
51歳で出家した理由が、肉欲からの解放だったとのこと。
元夫の墓参りを許され、手を合わせる姿は涙を誘う。
人生を振り返り、死を意識して思うことはどれも納得だった。
2022年10月24日
Androidアプリから投稿
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高そうなお肉のすき焼きやガーリックと一緒に焼いたステーキ、トンカツ、お寿司、豪華なおせち料理などガッツリ食べるし、お酒も飲む寂聴さん。
出家してもセックスをしないこと以外尼僧としての決まり事は守っていないと豪語する正直さ。
ブッダやキリストとは正反対のところにいるような気がするし、元々恋多き女、煩悩の塊のようにも見える。
だけどこの人はなんだか別格なのだ。
ありのままでいいのだ。
裕さんのことがほんとに好きなんだなとカメラ越しに伝わってくる。
裕さんに対して信頼感があるから撮れた映像だと思う。
反戦活動、原発反対活動も勇気ある表明だし、作家として確固たる地位もある。法話ではたくさんの人の心を楽にしてあげるすごい力を持っていた人だと思う。
寂聴さんお気に入りのお店には何度も行っているしこれからも時折行こうと思う。
たぶんその度に思い出すのだ、あのチャーミングな姿を。
色々なことがあった人生だったんだなぁ…と、人間味を感じた。
一言一言に面白さがあり、重みがあり、実際の口話を聞いてみたかった。
生まれるときも、死ぬ時も一人……
何歳まで生きようと、生きることに満足してから逝きたいなと思った。
2022年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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生き様、99年も生きてきた長生きの秘訣、亡くなる直前の思いなど、人生について考えさせられる。ただ私のような保守派にとっては、反戦主義に走ったのは頂けない。