リボルバー・リリーのレビュー・感想・評価
全79件中、41~60件目を表示
綾瀬はるかがきれいだった
これに尽きる映画でした。
無論、脇をかためた男性俳優、長谷川博己、阿部サダヲ、佐藤二郎などの演技もよかったのですが。
何かが物足りない。
大物俳優さんの無駄遣いシーンも多い。
映画も迷走してるような感じ。ドラマだったり、アクションだったり。
(オカルトにもなるかな? 謎の老婆や目的不明の百合の影のような青年が出てきたり)
せっかく綾瀬はるかが動けるのだから、もっとアクションに重点を置き、徹底的に百合が不死身でも納得のいく映画に仕立てて欲しかった気がします。
(野村萬斎に仕立ててもらったら、良かった?)
あとは酷な話ですが、子役に難ありかな。
もう少し繊細な演技の出きる子がよかったのですが。
まあ、設定自体が気丈なのか、のんびりしてるのかがわかりませんでしたが。
綾瀬はるかの大正時代の衣装、髪型がただただとってもお似合いでした。
難しいなぁ
原作が分厚い長編小説だから2時間ちょいの映画に纏めるのは至難の技。アクションは綾瀬、背景、説明は男優陣に任せるという開き直った構成。しかし、陸軍、弱すぎじゃね?続編は無理とみたけど、どうだろう?
え〜と・・・・
レビューは残しておきたいけれど特にコメントしたいようなことはなく、
口を開けばネガティブなことしか出てきそうにない内容だった。
綾瀬はるかだからアクションには期待しないでおこうと初めからハードルは下げていたが、
そもそもアクションと呼べるほどのものはなくドンパチ撃つだけ。
それが敵方のはほぼほぼ当たらないご都合主義。
大いに白けた。
ストーリーもあってなきが如しで、戦争反対だから裏金作ったという反戦映画?
ヒロインのバックグラウンドもイマイチよく分からず、
洋画によくある悲惨な過去を背負った美しきヒロインの構図も希薄だった。
ただただ冗長で何度時計を見たことだろう。
シシド・カフカがいい雰囲気を漂わせていたけれど、ほとんど活かされていなかった。
ラストで続編を匂わせたが、私は映画館では2度と観ない。
そもそも続編なんてあり得ないだろうけれど。
これはコメディー?
綾瀬はるかさんが好きだし、彼女のアクションも見たかったので事前情報は何も入れずに観に行きましたが、あまりにも退屈で途中で嫌になって退席してしまいました。
出だしは緊張感もあり、期待をしましたが、途中のだらだら具合やあまりにも荒唐無稽な脚本にはあきれてしまいました。
まずは、登場人物の危機管理意識のなさです。MI:DRでもイーサンたちが簡単に危機に陥りましたが、本作品もカギになる少年の慎太が不用意すぎます。冒頭で召使たちが虐殺され、自分自身の命の危険を一番感じているはずなのに、変装なども一切せずにすぐに敵に見つかったり、のんびり川辺で会話をしていて捕まったりと、あまりにものんきすぎです。戦闘シーンもよっぽど敵(悪の組織と思ったら陸軍というのが驚きを通り越してあきれた)が間抜けなのか、あれだけの大人数で簡単に負けてしまうので笑ってしまいました。
観るのをやめた引き金になった場面は、これまた不用意に街中を歩いて簡単に拉致された長谷川博己に、敵が内部情報をぺらぺらと全部説明した挙句、そこを脱出したところです。「黙祷をしたい」と言い出したときに、まさかねーとその先の展開を(おふざけで)予想したら、本当にその通りの展開になって唖然としたからです。もう完全にコメディーですよね?それともそういう映画なんでしょうか? ということで、それ以上観る気力がなくなって退席しました。
ほかにも、リリーと慎太が(偶然)同じ列車に乗っているという、ご都合主義の展開もこういう脚本のあるあるだなと思いました。
綾瀬はるかの為の、綾瀬はるかの映画
西洋文化を取り入れ、モダンな街並みとなってきた大正ロマン漂う日本が舞台。その裏では、軍国主義をひた走ろうとする、きな臭い時代に生きた、一人の敏腕な女スパイ『リボルバー・リリー』を綾瀬はるかが演じた、ハードボイルド作品。
日本で、ミラ・ジョコヴィッチの様な本格的なアクション女優というのは、なかなか生まれない。その中で、これまでアクション作品にも、果敢に挑戦してきた綾瀬はるかは、それなりによく頑張って、冷徹なスパイ役を演じていたと思う。しかし、ハリウッド・アクションには、やはり到底かなわない。
それ以上に、脚本と演出の無理押しも甚だしく、ラストの陸軍と死闘は、あまりにもリアリティーがなさ過ぎて、結局、日本のアクション映画の大きな壁を感じた。手に汗握るアクション・シーンは、壮大さや派手さ、ギリギリ寸前のタイミング等、もっと観ているものがハラハラしたり、感情移入できたりするように製作できないものなのか…?その点で『キングダム』は、ハリウッドの壁に近づけたように思うが…。
夫と子供を亡くし、スパイ活動からは引退し、花街で女将をしていた綾瀬演じる小曽根百合が、乗り合わせた列車の中で、ある組織に襲われていた少年・慎太の命を救う所から始まる。実は、その組織というのが、日本陸軍。国家予算規模の多額の資金に関わる秘密を握る一人の少年・慎太を拉致して、その金を軍事資金に利用しようと考え、その後も執拗に少年と百合の命を狙ってくる。
百合も陸軍の刺客達を、往年のスパイ活動で磨いてきた能力を発揮して倒していくが、最後に、百合達が助けを求めたのが、海軍の山本五十六だった。陸軍と海軍が、軍事資金を巡り敵対関係となって、少年を奪い合う展開がラストシーンに描かれていくのだが…うーん?
一言で言えば、「綾瀬はるかの為の、綾瀬はるかの映画」といったところ。脇を固めた長谷川博己、野村萬斎、豊川悦治、佐藤二郎、橋爪功、阿部サダヲ等の豪華なベテラン俳優陣も、今ひとつ存在感が薄かった。また、百合と敵対する軍人には、ジェシーが抜擢されたが、主人公の宿敵としてのオーラや凄味という点では、物足りなさを感じた。そんな中でも、佐藤二郎だけは、相変わらずだった(笑)
はるかちゃん、頑張りました…
綾瀬はるかを不動のスターにする為の映画!…かな?
全くもって不勉強なんですが、モデルとなった女性がいたのでしょうね〜(探求する気なし)
にしても心臓近辺をあんなに深く刺されて、尚且つ背中だの脚だのも撃たれて、なんであんなに動き回れるんじゃ〜
これ、ファンタジー映画ですかね。
謎の白髪婆様の回収も無かったし、鈴木亮平の使い方勿体ないし、組と陸軍の関係性とか、あちこちで消化不良ではありました。
シシド・カフカさん(最近よく見ますね)もカッコよかったけど、そういう設定にしろ銃射撃神過ぎて…
これ、ファンタジー映画ですよね。
モダンでモガでクールでスタイリッシュでスパイシーなのに何処か煮込みが足りてない感じ。
ハードボイルド作家・長浦京の代表作「リボルバー・リリー」を映画化したアクションサスペンス。
綾瀬はるかさん主演で行定勲監督の作品と言うことで上映前から期待してた作品を鑑賞しました。
で、感想はと言うと…悪くないんだけど、惜しい。いろんな部分で何かが足りてない感じ。
上映が始まる際のあの「東映」のオープニング映像が流れるだけでワクワク。
大正末期が舞台で最高傑作と言われた女スパイが突如姿を消し、花街で女将として店を営んでいたが、ある事件に巻き込まれてと言う設定も良い。
またレトロかつモダンな感じに綾瀬はるかさん演じる小曽根百合がまあ見事なモガ(モダンガール)で、そこに行定勲監督の手腕が加わるとあっては楽しみで仕方がない。
なのに…ねぇ…いろんな部分で薄くなってるんですよね。
最初に小曽根百合がスパイとして活躍し、小曽根百合を作り上げた特務機関「幣原機関」と小曽根百合の活躍は冒頭に文章で語られるだけ。
ここが一番のキモに感じられるだけに何故ここを端折ったのかが謎。
小曽根百合の凄腕っぷりとアジアを震撼させた謎の組織の圧倒的な存在感を十二分に魅せつけることが出来るのにと…最初からスカされる。
巨額の資金を巡って、陸軍と海軍の争いも悪くないが、個人的には期間内に手続きをしないと資金が流れてしまうのなら、銀行も入れての三つ巴の争いの方がもっと面白くなったのではと。
また陸軍の無法っぷりがかなり荒唐無稽になっていて、海軍の静観姿勢もどうかと。自分の家の前であそこまで好き勝手にやられてるのに静観してるってどうなの?と突っ込んでしまう。
タイトルにもなっているリボルバー・リリーもリボルバーと書かれている程、小曽根百合の銃の拘りや神業テクも薄い。
小曽根百合に影のように付き添い慕うカフェの女中頭の奈加が元馬賊であるくだりや佐藤二朗さん演じるヤクザの親分が小曽根百合に何を吹き込まれたのかもなんか薄い。
一番はフレーズにもなっている「未来を救う悪になれ」と言う程、悪じゃ無い点。
理由はどうあれ、過去に57人の殺害に関与した小曽根百合は希代の悪女とするならば、あの冒頭文章説明で片付けているからこそ、悪女感が最初から希薄になってるし、劇中でも悪女テイストは殆ど無い。クールビューティーで感情を表に出さない謎めいた女性にはなっているが全然悪女じゃないんですよね。
もっと目的の為には手段を選ばない女を表現出来てたら良かったけど、スパイを辞めた時点で“私は人を殺さない”と言ってる時点で「看板に偽りあり」に感じます。
2018年に公開された韓国映画の「悪女」をかなり意識した感じがあり、「THE WITCH/魔女」や邦画でヒットしている「ザ・ファブル」。古くは「ニキータ」「アサシン 暗・殺・者」なんかも意識していると思うんですけど、それらのテイストを出せた筈なのに冒頭説明で全部台無し。
なんて勿体ないことをしたんだ!と正直思ってしまう。
これらの作品ほど振り切ってないし、ザ・ファブルほどジャンルも定まってないんですよね。
もしくは1967年の市川雷蔵さん主演の「ある男」や梶芽衣子さんの「修羅雪姫」ぐらいに徹底的にクールを意識するとか、「キル・ビル」ぐらいにスプラッターにテイストも厭わないとかにしたら良かったけど、綾瀬はるかさんに遠慮したのか?と思うばかりに流血も正直薄い。
明け方の濃霧での戦いなんでアイデアは悪くないけど、あそこまでだとう~んと思ってしまう。
キャスティングも豪華だし、設定も悪くない。
個人的にはシシド・カフカさんなんて良い味なのに。
定評の行定勲監督の手腕も悪くないけど、みんな何かに遠慮して何かが薄味で何かが足りてないんですよね。
上映時間が長いのは置いといたとしても中弛みもする。
綾瀬はるかさんのクールかつスタイリッシュはカッコいいと思うし、モダンテイストも良い。
でももっと悪女で自分第一主義の「イケてる女」を期待してたし、そうであって欲しかったかなぁ…
モダンでモガでクールでスタイリッシュ。それでいてスパイシーな香辛料が揃っているのに惜しい。
次回があるか分かんないけど、次回に期待します!
品質の守り人
まず訊きたい。
“スパイ”と“殺し屋”の区別、ついてますよね?
アクション映画にしては冒頭のんびりだなぁ、と思ってたら、終始メリハリなく間延びしてた。
小競り合いの回数ばかりが多く、アクションもカットを割りすぎて迫力がない。
戦闘力的なボス(清水尋也)との決着は、銃向け合って百合だけ撃って終わりとか、間抜けすぎ。
しかもその後に階級的なボス(板尾創路)を集団戦で倒しても盛り上がらないよ…
そもそも、百合があんまり強く見えないんですよね。
敵は、明らかに川に何か投げ込んだのに気づかず、霧で見えないのに撃ちまくって同士打ちする阿呆だし。
クライマックスも、他のメンバーが無傷(地面を転がった黒岩のスーツですら)なのに一人血塗れだし。
治療すら求めず去ったのは手遅れだからかと思ったら、ピンピンしてるのは笑った。
敵の目的である金をやたら凝った設定にしてたけど、百合の信念にも慎太の成長にも活きない。
水原や五十六にカッコつけさせたかったの?
謎の治癒婆さんも意味不明。
命懸けで助けに入った黒岩の覚悟も、ラスト(ここの長谷川さんの演技は好き)で色ボケになって台無し。
キャラ増やしすぎだし、無駄に豪華にしたせいで焦点もボケるし、引き算が出来てなかった。
今回バルサは、チャグムではなく最低限の品質だけを守っていた模様。
綾瀬はるかの美しさがやばい(お召し物も美しすぎる)
予備知識なし。
ネタバレあり。
めっっっっっっちゃよかった。
時代感、世界観どんはまり。
大正ロマン?昭和初期?スタイルの綾瀬はるか、
本当に美人……。
クセ強めな俳優ばかりだけどそれが良い……。
とよえつの声渋かっこよくて、こりゃ惚れてまうやろ。
古今東西、電車内のアクションはカッコいいのかもしれん。惚れた。
玉の井の町並みまじで好き。
個人的にスパイとか軍系はこんがらがる代表だけど、そういう題材にしてはとてもわかりやすくて良。
トレインのドラマにでていた古川琴音、特徴ある顔と声でいいわ〜。
着物の色合いめっちゃかわいくて、ドラマの時もだけど、服装に注目キャラだったわ。
長谷川博己含め、おじさん方みんな良い味出ていた…。
めっちゃよかったです。
霧のシーンは出来すぎやろって思ったし、
白のワンピースがあまりにウエディングドレスでポスターが花嫁主役のB級ゾンビ映画ぽさがあるけど、
めっちゃよかった。見てよかった。
RRRに続く今年の良作。
23.8.11 映画館
開始5分で無理かもと思ったけど、そこ過ぎたら面白かった!
原作未読です。
大正時代のお話なのでお衣裳見たいなというのが1番の目的で,次いで綾瀬はるかのアクションだし迫力あるだろうから見たいし、間違いはないかなと思ってレイトショーで鑑賞。
開始5分位の冒頭の惨殺がグロすぎ(血の垂らし方?)て、「あ、これむりかも」と思ったけど、その後は流血シーンもアクション的な感じだったので全然大丈夫でした。
お盆の平日夜だったからか、私の他はおじさん2人だけしかいなかったです笑
1人舞台俳優みたいな発声の人がいるなーと思ってたらジャニーズでした…。
好き嫌い分かれるかもしれませんが,個人的には思っていた以上に楽しめました。人はめちゃくちゃ打たれまくりますので、そういうのが苦手な人には苦痛でしかないと思います。
取り敢えず綾瀬はるかとシシドカフカがカッコ良すぎました。(シシドカフカははじめに着物姿で出てくるんですが,この美人なおねーさんは一体誰?と一瞬わかりませんでした)
最後にちらっと鈴木亮平出てきたけど続編ありでしょうか?興行次第ですかね?続編あったら見ようかなと思う位には面白かったですよ!
ひとことReview!
全体的にグダグダしていて、戦闘シーンは「何じゃコレ?」ってな感じ。ツッコミ所が多いし、フィクションとはいえ、あまりにも弱い日本陸軍は無いだろ...って思う。綾瀬はるかのアクションと衣装が台無しじゃ。
(無理に)大正浪漫ファンタジー(に変えてしまった)?
【2023年9月24日 原作読破後追記】
映画鑑賞後に640頁強の原作を読破しました。
公開後1ヶ月半が経過し、惨憺たる興行成績となっておりますが、なぜこの映画がこれほどまでに低評価なのか納得が出来ました。
他の方のレビューでは、
・アクションに不慣れな行定監督の演出力不足。
・ジャニタレの演技力不足。
・冗長な展開と長い上映時間。
・ターミネーター張りのリリーの不死身感。
・ご都合主義の設定。
等を指摘する声が大半ですが、個人的には、ひとえに脚本が原因だと思います。(行定監督は脚本兼監督らしいので、結局はそこに集約されますが。)
映画で感じた次の様な違和感について、原作では納得性のある理由が説明されていました。
・なぜ一介の街ヤクザが軍上層部に侵食できた?
→武器商社のドンとして横流しなどで癒着していた。
・なぜバニッシュ契約という不利な契約を締結した?
→軍の押収を回避しつつ相続させようと企んでいた。
・なぜ急に海軍省前で霧が立ち込めた?
→海軍が援護のために大量の発煙筒を使用した。
・なぜ陸軍は白昼の日比谷公園で防衛網を張れた?
→対テロの軍事演習という名目の許可を得ていた。
・なぜリリーは多数の陸軍兵相手に傷を負わない?
→演習と聞かされていた兵士が多かった。
→傷は負うが、その都度縫合していた。
この様な説明が端折られた上、ストーリーだけは淡々と進んでいくので、観客はポカーン状態になってしまったのが、本作の根本的な敗因だと思います。
そもそも、根本的な設定もかなり違っていました。
原作では幣原機関を創設した水野と、防衛費を横領した細見は別人であるにもかかわらず、映画では同一人物との無理な設定に変更してしまったため、混乱を招いた。
幣原機関を創設したのが、陸軍機関ではなく、街ヤクザから発展した水野通商という武器商社で、百合はその創業者(豊川悦司)の妾であったこと、その後継者(佐藤二朗)も街ヤクザではなく、陸軍上層部と癒着した武器商社の社長兼広域暴力団のドンであり、百合とは子供の頃から付き合いがあったこと等の細かい設定が、映画では全無視されています。
また、ザ佐藤二朗という毒々しい演技も、この役柄に限っては仇となっている気がしました。
むしろ、鈴木亮平が暗殺者Xではなく、息子のエリートヤクザを演じたが、逆にリアリティが増したのではと思います。
ランブル前での市街戦、無謀なバイクでの特攻、等のアクションシーンについては、いくら法整備途上の大正時代だとはいえ、あまりにも非現実的な違和感を感じましたが、これらは原作には登場せず、あくまで映画的ウケ狙いの演出だったものと思われます。
また、原作では百合は無双ではなく、戦闘中の負傷で顔が腫れ上がったり吐瀉物まみれになったりと、泥臭く描写れていますし、敵から奪ったリボルバー以外の自動拳銃をはじめ、手榴弾、ダイナマイト、毒ガス等も多用したりと、リボルバーだけで戦っている訳ではなく、もっと現実的で効果的な戦闘をしています。
いつまでも綺麗な顔のままの綾瀬はるかではなく、シャロンストーンが演じたアトミックブロンドの様に、カッコ悪くてもいいから、顔中アザだらけキズだらけで、泥臭く生々しいアクション演出に徹した方が、観客は納得したのではと思います。
原作の読破は厳しいかもしれませんが、時代考証も含めてかなり読み応えがありましたし、読書好きの方なら、地に足着いて映画の背景を理解するため、「読んでから観る」のが正だと感じました。
中途半端な奇をてらわず、原作の設定通りに映像化すれば良かったのにというのが、映画と原作の両方を踏まえた印象です。
【2023年8月11日 劇場鑑賞】
原作未読、前知識無でしたが、ポスターのデザインが非常にカッコ良かったので、鑑賞してみることにしました。
第一印象としては、大友監督の「るろうに剣心」シリーズが、考証や設定には拘らず、佐藤健の身体能力を全面に押し出したファンタジー明治浪漫として成功したのと同様、本作も同じ路線を狙ったのかなと感じました。
キレッキレの綾瀬はるかの身体能力には目を見張るものがありましたし、大正時代の建物セットや衣装も堪能する事が出来ました。
辻褄合せでご都合主義のストーリー展開、必然性のない登場人物、一部出演者のオーバーアクションに目をつぶり、あくまでファンタジー大正浪漫として割り切れば、それなりの満足度は感じられると思います。
小曽根百合というキャラ自体も、画角や焦点や編集次第では、攻殻機動隊における草薙素子に匹敵するクールビューティになりうる可能性を感じましたが、凡庸な演出のせいで、折角の綾瀬はるかさんのアクションを活かしきれていない印象だったのが残念でした。
行定勲監督が初のアクション映画に挑戦というのがひとつの話題性だった様ですが、これだけお金をかけた作品での冒険をする意味が理解出来ませんでした。
やはり、アクションに振り切るなら振り切るで、それを得意とする監督を起用すべきだったのではと思います。
また、ストーリー自体も非常に単純で、原作そのものがそうなのか、脚本がまずかったのかは判りませんが、伏線の未回収放置や、一介のヤクザ事務所が陸軍上層部に通じていたりと、興醒めする設定で、稚拙なイメージでした。
綾瀬はるかと長谷川博己に逢いにいく…⭐︎
綾瀬はるかと長谷川博己が出演するので、「はい、泳げません」のコンビと思い鑑賞。
でも、何だかなぁ…という映画。
もと、諜報機関の綾瀬はるが演じる小曽根百合が電車内で陸軍が資金としようとする金の
鍵を握る少年、慎太と遭遇しそれにからんで彼女の過去が蘇ってくる。
やはり、綾瀬はるかのアクションは素晴らしく、長谷川博己は紳士然とした佇まいが
板についている。
しかし、他の内容がなに⁇という感じ。
陸軍のメンバーのオーバーアクションの演技も今時?という感じだし、陸軍VS海軍の
状況も薄っぺらい。
わざわざ、野村萬斎とか豊川悦司をここにもってくる意味ってあるのか?
最後の鈴木亮平に至っては、誰かの友情出演なのかと思った。
病いを治す白髪の女性もなに?どうなってる?
極めつけは、あれだけ傷を負った綾瀬はるかが死なずにいること。
オイオイ!ないよ。
そんな中の救いは、娼館(?)ランブルに居るシシド・カフカと古川琴音。
シシド・カフカはもと馬賊という設定がすんなり来る雰囲気があって、すごく良かった。
古川琴音も、最初ちょっとパーっぽい可愛さが戦闘の場面で豹変して
面白い。
…まぁ、綾瀬はるかと長谷川博己に逢えたから良いか。
Vermillion
日本製のバイオレンスアクション、中々久々ですし、雰囲気も良さそうなので日曜日のお昼に劇場特攻。8割くらい埋まっていました。
正直言って期待し過ぎたのかなと思いました。売りであるはずのアクションは見せ方に問題がありますし、一部俳優陣の演技の拙さにはかなりもどかしくなりましたし、なんせ話がそこまで面白くないというのが致命的な作品で、少しウトウトしてしまいました。
家族が殺され逃げ惑う少年と、それを守るために奮闘する女性の話がメインで展開され、そこに陸軍や海軍が絡んできて色んな陰謀が渦巻く…というTHE・日本な物語です。新鮮味は特に無かったかなと思います。
綾瀬さん自身のアクションのキレはとても良くて、パンチに回し蹴り、しゃがんで立っての回避、駆け回るスピードさ、ポテンシャルがとにかく高い綾瀬さんを起用しているはずなのに、アクションにそこまで反応できてない相手側に合わせてしまった結果、どうにも普通のアクションに成り下がっていたのが残念でした。
日本映画の中でもアクションのレベルは確実に上がってきているので、そこで弱めのアクションを見せられてもなという気分にはなりました。
荒唐無稽なシーンが多々あったのは好感触で、バイクで突っ込んだのちに、積んであった火薬に銃弾をぶっ放して爆発させて道を切り拓くというなんでそんな手間をかけた突破方法を思いついたんだろうとニヤッとしてしまいました。マンホールからの脱出の際に手榴弾を地上にポイっと投げてたのも無理がありますがなんだか好きです。
主人公が無敵なタイプの作品なので、どれだけ銃弾を体に受けようと、ナイフで刺されまくろうと関係無しに動き続けます。相手は基本1発でノックアウトなので、そこの辺りのバランスは悪かったです。
最後の突撃のシーンなんか、もう致命的なまでの傷を持っても突き進んでいきますし、連れた少年は逐一転ぶのでそれを助けては傷を負うの繰り返しなので、またかいと何度も思ってしまいました。
一部俳優陣の演技の拙さが今作をつまらなくしている要因だと思うのですが、ジャニーズ2名が豪華な役者陣に混じって、しかもメインの悪役を演じてるのもあって浮きまくっていました。なんでこんなに微妙な演技をする人を悪役に据えたのか。重要な役所のはずなのに、なんかふさげているような雑魚キャラにしか見えなくてガッカリでした。
羽村仁成くんも悪くはないんですが、どうにも緊迫感のあるシーンでの表情の変化や身振り手振りが弱いかなと思いました。先のジャニ2人に比べたら全然マシなんですけどね。
シシド・カフカさんと古川琴音さんの喫茶店コンビの立ち振る舞いは最高に好きでした。ザ・クールビューティーと奇天烈な強キャラな雰囲気を纏っていましたし、とにかく2人が立っていると絵になっていました。ただ出番が少ないのが惜しいです。この2人と百合のスピンオフが出来るならば見てみたい、アクション増し増しで見たいですね。
綾瀬さんの存在感がこの作品を辛うじて救っていたかなと思います。終わり方もなんだか続編を匂わせている感じがしていますが、これは作られても観に行くかな…と悩んでしまいます。もう少しうまくまとまっていれば、もしくはアクションのレベルが高ければ、とモヤモヤしてしまう作品になっていました。劇場で観なくてもいいかなと、観終わった後には思ってしまったのが残念でなりません。
鑑賞日 8/13
鑑賞時間 11:20〜13:50
座席 C-6
面白くなくてガッカリ
綾瀬はるかの衣装と立ち居振る舞いが素敵でした。
主人公について、人を殺さないと決めた(?)割には殺しまくっているようにも見えて、どっちなのかわからず中途半端でした。彼女の信念がどこにあるかわからないまま、結局軍人の言いなりになって少年を海軍に渡してしまう。それで故人の想いを遂げることになるんだろうか?と疑問です。強いのは武術だけで、キャラとしては弱かった印象です。
綾瀬はるかのたたずまいが良かっただけに、残念です。
アクションの酷さは、ガッカリを通り越して今後の日本映画が心配になりました。アクションではなく、ミステリー仕立てにすればもう少しよかったのでは…
あと必要かどうかわからないグロテスクなカットが多々あって、趣味が悪いなと思いました。ラストに白ドレスを血染めにするのも、それがやりたかっただけ感しかなくて興ざめでしたね。
長い。。。
唯一、好きだった、たった一人の男に
息子を託されて
リリーが健気に無欲に奮闘するなんて
切ない設定やし
長谷川博己が、バイクで突っ込んだとこなんか
めちゃくちゃ良かったけど。。。
岩見先生(長谷川博己)の「助けたいから、
助けに行く」
このシンプルな気持ちに、共感できたし
とても好きな登場人物でした。
ですが、私の目が悪いのか??
夜のシーンは暗すぎて、わかりにくいし
アクション映画やからアクションが
売りなんやろうけど
メリハリなく、多くて、寝そうでした。。。
雑魚キャラをバタバタ殺し倒すより、
登場人物の心情をもう少し丁寧に
描いてくれたら、感動したし
リリーが大好きになったと思います。。。
好きなところも多いがツッコミどころも多い映画でした
原作未読です。
美しいドレスや着物で戦う百合、ナカさん、ことこちゃんなど魅力的な女性たち。
主人公を支え続ける切れ者かつ度胸もある男、岩見さん。
レトロな建物や雰囲気。
脇を固める名だたる俳優さん方。
好きなところが多かったので個人的には満足度の高い映画でした。
ツッコミどころとしましては
※墨で鳥を描き、痛みを取り去るお婆さんは何者?
お婆さんの登場でこの映画はファンタジー要素もあるのか?このお婆さんが見える人は死ぬのか?…とか考えましたがそういう訳では無く。
百合が直ぐに戦えるようになるためだけの演出だったのでしょうか。
※陸軍と海軍の差がありすぎる
今回の戦いで陸軍は兵力や金を失った一方、海軍は損失なく大金を得ました。陸軍海軍ともに戦争をやっている立場ですし、慎太くんに言った約束を守らない(百合がそれを分かっているにしても)海軍側にも何かしら失うものがあっても良かったのでは?と思いました。
※百合が不死身すぎる。
刺されたり被弾しまくったので慎太との約束果たせないか…と思いきや半年後には全快してマロングラッセ食ってる。
ゴールデンカムイの杉元佐一かな?と思いました。
死ぬより生きてる方が個人的には好きなので生きてて良かったですが、2年後くらいの方が説得力出る気がします。
※佐藤二朗さん演じるヤクザと百合との取り決めは何?
あの感じからしてお上品な内容ではまず無いでしょうけれども。今後に影響がありそうなので知りたかったです(百合もヤクザも生き残ってるし)
興行収入が良ければ続編も出来るような終わり方でしたので
色々ツッコミどころを書きましたが、
続編が出た場合は映画館で観たいと思います。
あまりに・・・
こごの俳優さんは良いのに配役がヒドイ
板尾は良いとしても山本五十六はギャグ?
ハリボテの川での戦いが突然始まり
何やらヤバい感じ、霧の中も酷いが
最後の戦闘シーンも恐しくボロボロ
見ていられません。余りに不死身で不自然
白いドレスを作りますが、初めから真赤に
するのが見え見えだし、意味ない演出
脚本監督が・・・稀に見る駄作
評価マイナスって無いのだろうか
綾瀬はるかファンの為の映画です。
個人的に海街diaryの綾瀬さんは好きです
予算とキャストの無駄遣い
機関に育てられた特殊戦闘能力を持つ今は引退した凄腕の女スパイが、とある事件をきっかけに知り合った少年と共に、旧日本陸軍に追われながら徐々に自身の惜別したはずの過去と向き合っていくことになる。
……という内容。
本来90〜100分くらいで撮れるものをうすーく引き伸ばしてる感が否めない。
よく揶揄される邦画の悪いところがほとんど出ているように思う。
山本五十六役の阿部サダヲさんの声の出し方と長谷川博己さんのスーツ姿と優男演技は良かった。
しかし予算がキャスティングで枯渇したのかというくらい残念ながら内容が安い。
音響と音楽がストーリーの邪魔をする不思議な作品。
板尾創路さんや佐藤二郎さんといった元のキャラクターが濃い演者使う時はよほど上手く描いてあげないと平時のイメージを覆せないので難しいのだけれど、その難しさを難しいまま放置してあるので何も生み出せていない。
「なぜこの役者を使ったのか」が見えないので、やはりはじめから役者ありきでしかないという印象。
「こういう佐藤二郎さんなら怖いだろうなぁ、怪演だなぁ」といった制作側の意図が透けて見えてしまい、単なる「佐藤二郎」でしかなく、世界観の崩壊に繋がっていく。
上記は一例だが、ジャニーズの男の子たちも良心的に言ってもう少し頑張りましょう、といったところ。
少なくとも、他の役者の演技を邪魔しないくらいの演技力を身につけてから出て欲しいもの。
あと、この作品は観客のレベルをかなり低く見ていると思われる描写が多い。
たとえば、長谷川博己さん演じる岩見が内務省に拉致されて、そこから脱出するシーン。
あえて最初に時計を抜いて、岩見が役人の隙を作って空き瓶に手を伸ばし、暗転→百合たちと合流→場面が切り替わる前に役人の頭を瓶で殴るシーンを再度インサートする。
こういったこの後に起こることが分かっているからこそ省略したはずのシーンを、わざわざ逐一補完していく。
それがゆえ140分という冗長さを作る原因になり、さらにそういった余計な緻密さを発揮したが故に陸軍や機関の後輩の手際のお粗末さが際立っていく。
敵味方の弾丸の命中率の差は、近代武器と火縄銃くらいの差があるように感じられた。
さらに主役の百合の立ち位置だ。
特殊戦闘能力を持つスパイの中でも最高傑作と呼ばれる設定だが、果たして「?」と思ってしまう描写が多い。
シシド・カフカ扮するランブルに勤める元・馬賊の頭領の方が強いのではないか? 最後まで無傷だし。
原作ではどのような描写かわからないが、扉を開けて(あるいは窓際で?)射線が通る位置に赤子を放置しておくところや、守護対象であるはずの少年があっちこっちにふらふらといなくなり攫われかけた、あるいは攫われることを防げないところなどが気になって仕方ない。
原作は未読なのだが、設定は良かった。
非常に魅力的な設定だ。
突き詰められていない中途半端な映画描写や設定、ただ原作から拾ったのであろう要素(白装束の老婆は一体何もので、何をしていた?)など、そういった観客を舐めた描写が散見される。
「いつもの(大作と呼ばれる)邦画」の一作といったところか。
観る価値なしとまでは言わないが、観ても何かが残るタイプのものではない。
最後に、公式X(Twitter)でのツイートの煽り文句に「装弾数たった六発で、彼女は何を狙うのか」と書いてあったが、本編で銃弾の不安は何もない。
横にいる少年のポケットが四次元ポケットかと思えるくらいに、湯水のように出てくる。
また狙うも何も、ゲームの無双シリーズのように雑兵が突っ立っているので、適当に撃てば当たる。
どこの誰が作った宣伝文句か知らないが、ろくでもない。
好みなんだが…
設定、世界観、キャラはどストライク。
戦う女性って良いよね。かっこいい。
全体的に悪く無いんですよ。
話も分かりやすく、起承転結がしっかりしているので面白く見られる。
…んだけど、良い点が悪い点にもなっていて、あまり捻りが無い。アクションも思ったよりは良いんだけど、やっぱ派手さは弱め。
平均的によくできているけど、強みが無いので、見応えは無いんだよねぇ。
勿体無いかなぁ…
人間ドラマという部分もちょっと薄いんだよね。スローを使いながらアクションをメインに据えるか、もう少し軍の内部や主人公の出生の深掘りなど、強みがあると、良作になったかなと思う。
本当に好みの設定なんだけどなぁw
全79件中、41~60件目を表示