リボルバー・リリーのレビュー・感想・評価
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肩透かし、みたび
綾瀬はるかさん×東映。と聞くと「レジェンドアンドバタフライ」を思い出してイヤな予感はあったのですが、まさに的中しました。
劇場公開時の酷評を聞いたうえでの鑑賞でした。
冒頭から一家惨殺のスプラッタ場面で始まり、後もやたらに画が暗くて、我が家の激安TVでは真っ黒の画面を見続けることになりました。
宣伝ポスターのイメージで、綾瀬さんの爽快なガンアクションが楽しめるのかと思いきや、スタッフの畑違い感満載の陰湿で安っぽい場面が続き大きな肩透かしです。
何故だか主演の綾瀬はるかさんが全く美しくない(苦笑)。
出ている役者さんたちも豪華なんですが、みな無駄遣いです。
あわよくばシリーズ化をもくろんでいたのかもしれませんが・・観客が何を観たいのかをよく考えて欲しいものです。
原作は未読ですが、どれくらい「勝手に変えて」作られているのかも、このご時世気になるところです。
「大怪獣のあとしまつ」「レジェンド・・」そしてこの「リリー」は東映肩透かし3部大作の伝説となりそうです。
2024 16本目
監督、出演者、期待せずにはいられなかった。
ストーリーが微妙
あれだけの銃弾を食らって死なない綾瀬は最早不死身
少しの体術アクションと、ただドンパチするだけで
テンションはあがりませんでした
ザンネン
大正ロマン薫る《リボルバー使い・リリー》の男前な世界
綾瀬はるかが格好良く見えるか?見えないか? で
評価も大きく変わると思います。
兎も角メッチャ強いです。
男勝りどころか、男超えてます。
それで映画は、なんか格調高いんです、
スタイリッシュです。
バイオレンス映画なら、エロとグロは必須条件!!
どちらも無いっす!!
ナンセンスも無いっす!!
殺し屋なのに良家の奥様風。
濡れません!!悶えません!!乱れません!!
超絶エロく無い映画です。
ですので真面目で品格ありちゃんとしたストーリーと
有名俳優が大挙して出演です。
《ストーリー》
元スパイのリリー(綾瀬はるか)は愛する男(豊川悦司)が
死んだものと思っていた。
ところがある日、男は生きていて息子を残して死んでしまう。
男はこれからは戦争ではなく、金で幸せになる世界を作る・・
と決めて、多額の金融資産を息子に託していた。
外国の銀行にあるお金は息子の指紋と暗証番号でしか開かない。
それで帝国陸軍と海軍がその金を狙って追ってくる。
果たしてリリーは少年を守る事が出来るのか?
そういうお話しです。
なんと海軍大将・山本五十六が予想を大きく裏切って
阿部サダヲさんがキャスティングされています。
その効果は?
ギャグとか、逆にサイコな山本五十六とか観れるかな?
と思ったが、
はい、それは特に無かったです。
偉い人に見えなかっただけです。
拍子抜けでした。
あと佐藤二郎さんがヤクザの5代目の後目を継いだヤクザの親分。
ちょっと気持ち悪くて、なんかやってくれるかなぁーと期待したら、
汚れ仕事を引き受けてました。
清水尋也が妖しくて美しかった。
好みでした。色っぽくて光ってました。
行定勲作品。
平凡の域を出ていない。
綾瀬はるかって女優さん、大化けしないですね。
もうちょっとバカになるか?悪女になるか?
なんかしないと、楽しくないですよ。
アクションたってキアヌ・リーブスに勝てる訳ないし、
そんならCG・VFX使ってワイヤーも使ってもっと派手に決めるとか、
好感度とか、CM女王とかの線を辞めて
とことん観たい女優になって欲しいです。
不死身のリリ-と最弱陸軍! 弾丸は永遠に!
!たいふうふいた! 今日は自宅待機っすね。
この前、「リボルバ-・リリ-」観に行ったんよ。
”リボリバリリ-”に一瞬見えて 何て”リ”が多いのかとww
それは置いといて。
監督に行定勲さんですね。久しぶりかつアクション映画っていうことで素直に驚きです。
・小曽根百合(メイン)役:綾瀬はるかさん
今回は凜々しい面立ちでやってますね。しかし銃をバンバン撃つには腕が細いと思う。白過ぎかな。顔を汚すケガ場面が無かった。そこが残念かも。どうしても彼女が秘密機関の最高の女殺し屋スパイには思えないな。優しさが出ていて その辺りは無理な役どころと思う。
・細見慎太(細見欣也の息子)役:羽村仁成さん
ジャニーズさん投入が何で?の思い。でも配役に違和感はないかな。ちょっと丸顔過ぎな感じする。良いところのお坊ちゃまのイメ-ジ何だろうねきっと。
・岩見良明(元海軍・弁護士)役:長谷川博己さん
存在感は良いとして、最後の海軍前の戦いで弾薬荷台に乗っけてバイクで疾走は 正直ワロタ。あそこ車じゃないんや。バイクってのが大正感あるねぇ。結局百合のことスキなんやん。乙です。
・那珂(奈加)(百合の仲間)役:シシドカフカさん
本職バンドのドラマ-さんですが、役者としても目線が良い感じです。出過ぎずそれでいて 前に出てて、存在感が確りしてる。良い役どころと思いますね。背丈があるし今後の活躍も期待大。いつか 冨永愛さん、菜々緒さんらと共演して貰いたいかも。凄腕の剣術師役で闘う場面が観てみたいな。
・琴子(百合の仲間)役:古川琴音さん
若いけどクセスゴ~っていう面立ち。潜入スパイ役とか諜報活動役に向いてそう。銃の扱いは無理あるね。死なずに済んだのが奇跡と思う。
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良い所と、何でやネンと思う場面:
①やっぱり店に陸軍一派が攻めてきての攻防戦かな。
そこの戦い自体は良かったと思う。中々のアクション。奈加の二階から飛び降りて撃ちまくって走り込むところは良かった。後ろ追いでカメラ回しててゾクゾクしたわ。今作 もっと後ろ追いでカメラ回したシ-ンあったらもっと楽しめたと思うね。
コノ場面を 台無しにしたのが 子供が泣きながらノコノコ出てくる所。アレはあり得ないし、感情が冷めるで。女としての母性で命がけで子供を助ける~って感情引き出そうとしたと思うけど アノ演出は見え見えであかんで!
②船を囲まれての爆破、逃亡。
百合等が囲まれたとき船上から何やら海に投げ込んだ。最初何か分からなかったが科学反応で起こる爆薬。少しの間を数えて爆破と同時に一気に急旋回で船を出すのは冴えてた。 瓶の爆薬を持ってるの見せてなかった分それを使ったのはゾクゾクしたわ。
③列車内で刃物や銃で 殺し合うのは止めなさい。
お客様がいい迷惑ですw。ドウモ最近 電車内での決戦する映画作品が多いのよね。列車の外側に掴まり屋根とか上がる演出は考えなかったのかな。土手へ飛び降り場面は良かったぞ。かつその後の銃撃戦もグッド。
あそこ 追っ手の二人がいつ飛び降りたんかいな?
百合等が飛び降りたの目撃したから 飛び降りたんだろ?その場面があった方が良かったかも。まあ いいけど。
④も一つピンと来ない 陸軍と海軍の中の悪さ。
結局お金の取り合いの話で。しかも大金(当時で1億数千万円)をいかに手にするかで陸軍と海軍の折半の拒否。全額と引き換えに海軍に身柄保護の要請。全員保護じゃないんや~の疑問。まあそれが物語展開っていうヤツね。霧に見立てた白煙幕焚いての大がかり銃撃戦は ゾクゾクしたよ。しかし バンバン撃たれて普通は全員死ぬで。だけど陸軍一派が死にまくるって どんなけ最弱やねん。白煙が掃けると現れる陸軍部隊・・・全軍の銃口はこちらに向いてる。海軍司令部の門前に攻撃の前線を構えたんやで。アフォ過ぎる展開でしょ。全くありえんと思うしメッチャいい加減に思うわぁ。壊滅的に死ぬって普通わね。そう思う。
岩見の弾薬バイクの疾走フォロ-が有ったけど。何処で用意したんやアンタ?いつそれをって思った。
⑤百合 VS 南 始 特務少尉(役:清水尋也さん)との戦い。
ため池?での戦いで、白いドレスに数回も深く左上胸にナイフ刺したんやで。思いっきりね。どう見ても百合にとっては致命でしょう。その演出が弱すぎると思う。その後 眉間に一発浴びせるとか・・・そこが不死身のアンドロイド感を感じるねん。もっとヤラレテ傷んだ演出がいるぞ。普通数回刺されたら 身がもたん。辛うじて玉を空のリボルバ-に一発込めて装填し 一撃で倒すスロ-な演出がグッドと思うんやがな。
折角の戦い場面がちょっと弱く思えたわ。残念。
⑥百合と慎太との 波止場での別れ
アノシ-ン 要る?かな。しかも撮りはスタジオ内でしょ。照明入れすぎよ。不自然やん。現場 頑張ったんやろうけども。
ああいう流れはさ、百合からか慎太から写真or絵はがきで 沙汰を知らせた方がセピア系の良い味すると思うねん。
実際会わせる場面はどうかと思うのよね。
⑦銃撃戦、および爆破場面は中々頑張ったと思う。
スタッフの苦労がよく分かるね。お疲れ様でした。
ただ、ちょっと多すぎた感あるし、そんなにヒットして人には当たらんやろ。外れ弾もいっぱい有った方が 自然に観れそう。
ただ頂けないのは リボルバ-の弾切れ時のトリガ-を数回引く場面かな。アノ銃は弾切れ時トリガ-は引けないのよ。弾切れで百合が南に向かって数回トリガ-引く場面あるけど あり得んのよね。そこは残念だったかも。でも意気込みは凄く出てて良かったですよ。
ご興味ある方は 家族揃って
劇場へGO!
みんなで綾瀬はるかを見ようw
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時代は第二次大戦前かな?綾瀬は元殺し屋だった。
ある時、少年が軍に追われてたのを助ける。
少年は直近で起きた一家惨殺事件の生き残りだった。
しかも父親から、綾瀬に会えと言われて来たのだった。
綾瀬はかつて、殺し屋訓練部隊のボスと恋仲だった。
作った子供ともども敵に殺され、足を洗ったのだった。
でもボスは実は生きていて、この一家惨殺事件で殺された。
死んだフリをしたのは綾瀬を巻き込まないためだった。
そして敵は少年の知る秘密を求めて追ってたのだった。
ということで綾瀬やその仲間達が命を懸けてこの少年を守る。
で少年を保護してくれるという海軍まで送り届けることができた。
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綾瀬は最近時々こういうアクション作品に出るようになったし、
クールな役柄もするようになったが、とにかく格好いいな。
でも、それだけ。そのシーン以外に特に見る所がなく単調に感じた。
劇場で見てるのに途中で眠気を感じて困る時間帯も結構あったわ。
あと最後の戦闘に行く前のシーンで、黒から白のドレスに着替える。
血を目立たせるため?と思ってたら、ホンマにそうやった(場)
綾瀬さんのアクション、凄かった。かっこいい&美しい。映像も誌的。そ...
綾瀬さんのアクション、凄かった。かっこいい&美しい。映像も誌的。そして、俺達の”チャァオ”(長谷川博己さん)が素敵だったなあ。豊悦はさすがもっていく役。ジェスは予想以上にひどい役(笑) 羽村君がちょっといらっとくるぼんで、頑張っていた。
お金かかってそうなのに、もったいない。
大正ロマンの雰囲気、ガンアクションを魅せたいだけしか伝わらなかった。きれいだけど、きれいだけ。
最後のあのドレスをきた時に絶対血で染まるよなと、想像どおりの流れ。
ちょくちょくでてくる小ボスも一体なんぞや。よい役者ぞろいだし、お金もかけてるだろうに、なんか単調で終わってしまった。まだジャニーズが元気なんだな。綾瀬はるかは作品選んで出て欲しい。
※国際線飛行機で視聴
綾瀬はるか、不死身すぎるw
ナイフで胸を刺されても、胸や背中を撃たれても、死ぬどころか平気でドンパチやっているw
ストーリーは、世界大戦を回避すべく、キーマンとなる少年を守る壮大な物語だが、兎にも角にも綾瀬はるかのアクションシーンが光る!
死地へ真っ白なドレスで向かい、真っ赤に血で染まっていく綾瀬はるか…ポーカーフェイスで銃をぶっ放し、一撃で敵を仕留めていく様は、華麗で美しかった!
(私的には、長谷川博己の紳士っぷりに惚れ惚れ)
惜しい!綾瀬はるかはかっこいい
綾瀬はるかはかっこいいし美しい
取り巻くキャラクターも美しい、かっこいい、面白いのに脚本があと一歩欲しかった
でもドレスでガンアクション楽しめました!
ジェシーの陸軍少尉と綾瀬はるかのバトル、真に迫り迫力があって良かった
清水寛也と綾瀬はるかの対決もまた良かった
完全に期待外れ…
プロモーションがけっこう派手だったことと事前に番宣で知った予備知識で自分の中で勝手にハードルが上がっていたのかもしれないが完全に期待外れだった。この作品が伝えたいものが全く分からず、観終わったときの感想は「綾瀬はるかさんのPV」だった。
綾瀬はるかさんが好きな人のための綾瀬はるかさんの素敵な映像を見せる映画。
観たあとに残るのはそれだけです。
行定勲監督の作品を観たことがなかったのでこういうものなのかもしれないが、深夜にテレビで放送していたら観るかもくらいの内容だったので期待して観に行った分だけ落胆。
時代設定や伝説の元スパイなど好きな設定なだけに残念な気がしてならない。
銃と煙草のファンタジー
ざっくり分かりやすく言うと
大正時代の女殺し屋の話
銃撃戦が見どころと言っていい。
で、
どこまでリアリティを求めるか。
「キングダム」でも言ったけど
こっちの攻撃は当たるけど
向こうの攻撃は当たらない、みたいな。
「リボルバー」なので
6発撃ったら弾込め。
物陰でやってるにしても
その間は絶対平気。
6発しか撃てないから
大軍に対して1人1発ずつ。
「急所ははずしてある」とのことですが
必ず倒れて戦闘不能になる。
が、こっちは
多少の負傷では倒れず戦い続ける。
そういうツッコミを全部やめて
ある意味ファンタジーだと思えば
楽しめる。
綾瀬はるかがカッコいい。
時代考証はちゃんとしてる感じする。
銃が簡単に手に入るし
至る所で煙草吸ってる。
煙がうまくオシャレな画になってる感じ。
[戦いは続く]
って感じで終わるけど
あんまりヒットしなかったみたいだから
続編は無いんだろうなぁ。
タダだから見たけれど
たとえタダでも時間は浪費してしまった。
笑えない荒唐無稽ほどタチの悪いものはないです。
誰がこの企画、脚本にGOを出したんだ!
責任者出て来い!
何故人は綾瀬はるかにアクションを演らそうとするのか
綾瀬はるかの最高傑作はTBSドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」、はまり役は「ホタルノヒカリ」だと思うのだが、「僕の彼女はサイボーグ」とか「今夜ロマンス劇場で」とか「ギャラクシー街道」とか、変な配役が回ってくるのは何でだろう。そして「精霊の守り人」「奥様は、取り扱い注意」や本作のようなアクション役に駆り出されるのは何でだろう。「八重の桜」?オジサン達は綾瀬さんに強い女像を見ているのかな。
その答えを知っている。「ICHI」の綾瀬さんは良かった。カッコよかった。凄みがあった。
期待してなかったけど、本作の綾瀬さんにも、あの頃の凄みを感じた。美しかった。
けど、シシドカフカがカッコ良かったな。
80年代の元暗殺者ヒーロー
大正時代を生きる元暗殺者。
その過去の出来事が起因しての殺害事件。
その真相をもとめ訪れた先で少年を守ることになる暗殺者の物語なのだがかなり甘めです。
制作側は暗殺者というキャラクターをヒーローに仕立てたかったのだろう。動きも80年代風のアクションを下地に主人公たちがバッタバッタと敵を投げ倒すのでは、アクション映画を観続けてきたものとしては興醒めしてしまう。
もっと時代背景にそったものか、どぎついものに振れたほうが良かったんじゃないかと感じた。
最後に暗殺者を作りたかったのなら腕まで隠そうよ。凶器も隠せないじゃないですか。
綾瀬はるかが魅せる究極の美しきヒロイズム❗
ロードショーが終わりそうだったので、劇場に滑り込み。
平日最終回のガランとした劇場で、貸切か…と思ったら、もう一人女性の観客がいた。つまり、二人だけ。
思ったより良かったというのが率直な感想。
ガンアクション映画が不作な邦画にあって、健闘していると思う。
原作小説は未読。作者の長浦京は直木賞候補に挙がった経歴くらいしか知らない。発売中の「小説現代」に「リボルバー・リリー 0」(前日譚らしい)が掲載されていたので、書店でパラパラと数ページ斜め読みして、そのまま棚に戻した(スミマセン)。ハードボイルドに分類される文体を少しだけ感じた。
現代でなく大正時代という設定が、映画化に適していたと思う。
美術・衣装で再現した日本が最もオシャレだった大正ロマンの時代。この雰囲気のお陰で、非現実的な異世界のバトルに抵抗感なく入っていける。大震災の1年後にしては復興途上感がなかったが。
そして、和装・洋装を織り交ぜた衣装と髪型の七変化に、どれをとっても絵になる綾瀬はるかが凛々しい。
陸軍の巨額の裏資金を巡る攻防戦に、子連れの逃避行、暗号の謎解き、同じ訓練を受けた暗殺者、陸軍と海軍の対立など、てんこ盛りの具材にヤクザの親分まで盛りつけた物語は、混沌として正直よく解らない。
主人公の元間諜・小曽根百合(綾瀬はるか)が偶然救った少年(羽村仁成)が、追手から逃れながら自分を訪ねようとしていたことを知る。旧知の人物(石橋蓮司)がある一家を惨殺した後自殺したことに疑問を持って調査に乗り出した百合だったが、少年はその事件の唯一の生き残り慎太だった。
百合には協力者がいる。元海軍軍人の弁護士・岩見良明(長谷川博己)、百合が身を隠すカフェー(カフェではない…)に従事する奈可(シシド・カフカ)と琴子(小川琴音)だ。財界ヤクザの親分・水野(佐藤二朗)は敵か味方か分からない。
彼らの関係性はほとんど説明されず、岩見に至っては弁護士だということが直ぐには分からなかった。
余談だが、岩美の立ち位置には『ストロベリーナイト』で西島秀俊が演じた菊田刑事のような献身的な片思いを感じた。
敵方は陸軍大佐(板尾創路)が首領のように見えて、彼も組織の一部でしかない。裏資金を回収しなければ陸軍の存続が危ぶまれるのだが、そこには大佐自身の立場と命もかかっている。
大佐がこのミッションに抜擢した津山大尉(ジェシー)は、冷酷な怖さを醸し出していたにも拘らず、もったいない遣われ方だった印象。一方、謎の男(清水尋也)は百合を恐怖させる敵役としての存在感があった。
素手の格闘は列車内、草原、湖畔などシチュエーションを変えて展開され、銃撃戦も至近距離の早撃ちや、隠れ家を取り囲む部隊との攻防、敵が見えない霧の中での撃ち合いなど、バリエーション豊富だ。
そして、傷だらけの百合が単身敵陣に立ち向かうクライマックス。
映画のポスターにも使われている白いドレスに身を包んだ百合が、その白装束を鮮血に染める壮絶な戦いの末に、決めのセリフを残して去っていくヒロイズム。
綾瀬はるかの射るような目線が美しい。
ただ、慎太少年が命がけで守ろうとした父の遺志はこの展開で全うできるのか。山本五十六(阿部サダヲ)の駆引きの魂胆の解りづらさもあって、疑問符が残る。
最初から海軍が目的地だったら解りやすかったのに。
百合が慎太少年に射撃を教える場面があるが、結局少年が敵を撃ち殺すシーンがなかったので、ホッとした。
ともかく、格闘に、銃撃戦に身体能力を発揮した綾瀬はるかを絶賛したい。
長谷川博己とシシド・カフカも大正ロマンに溶け込んで魅力的だった。
大正時代のスパイアクション
国内産スパイアクション映画。綾瀬はるかのアクションが美しいです。
この雰囲気は大正時代ならでは。生命の価値が今の日本とは違うんだなぁと。
ストーリーはそこまで秀逸とは言えないけれど、兎に角印象深い作品でした。
上海銀行を選ぶか白髪女を選ぶか
元スパイの女が少年を助ける話。
ガンアクション。迫力は並。躍動感は映画「Gメン」のが上だろう。
良い点
・大正時代
・格好良い女
悪い点
・関係性が分かりにくい
・足悪設定の必要性
・白髪女の謎
・命中率補正
・濃霧で誤魔化す
小曽根百合の強さ、儚さに圧巻
綾瀬はるかのガンアクションがかっこよすぎる。美人が銃を持っている、それだけでも見る価値のあるこの作品が本気のアクションを見せてくれたからいい意味で衝撃を受けた。小曽根百合の圧倒的な強さと時折見せる人間らしい顔とのギャップに魅せられた。もっと小曽根百合を知りたくなった。自分を語らない女性だからこそ探りたくなる、追いかけたくなる、そんな感じを綾瀬はるかは見事に表現していて今更ながら彼女は只者じゃないと思った。彼女を囲む俳優陣も豪華なので見るべき!!私は終わってしまうまでにあと何回かは劇場で見たい。
ウソでしょ…
こんな王道の企画、グロリアでもアジョシでもいいけど、なにしろ優れた先行作品がたくさんある手堅い題材なのに、こんなにしくじることってある?
大正時代を舞台に、かつて特務機関の工作員であった百合は事件の鍵を握る子供を守るため、軍を相手に孤独な闘いに身を投じる……
って、このプロットがつまらないわけないじゃん!なんでだよ(両手両脚をばたつかせて地面を転がりながら)!!
アクションや銃の扱いに関しては識者に任せるとしても、ドラマの部分、孤独なエージェントとして育てられたヒロインの悲哀とか、守護対象の子供との絆とか、最低限盛り上げなきゃいけないエモがゼロ。えっこの映画、演出力、低すぎ…?
そりゃこの内容で予算が10億って相当つらいんだろうけど、スタッフはがんばってセットや衣装、小道具を用意しているように見えけどなー。
謎キャスティング(あんな未来の海軍総司令官おるかい!とか)はあるけど、キャストはみんながんばってたと思う。ジェシーとかアイドル勢もそんなに悪く見えなかった。
なのに肝心のドラマがアレってさー。
莫大な資金が云々とかいうのはあくまでマクガフィンなんだから、説明なんか後回しでいいのに。まずはこのヒロインのキャラクターをしっかり描いてほしかった。。
長谷川博己に恨みはないけど出番多すぎ。奴がせっせとお膳立てしてくれるもんだから、ぜんぜんヒロインが追い込まれてる感じがしない。あくまでヒロイン+子供が強大な敵に追われてて、果たして2人は生き残れるのか、ってのがキモのはずでは?
子供との関係性も、反発したりお互いのために自分を犠牲にするとか、もっと明確にやってくんないと変化したり深まってるのかどうか、イマイチよくわからない。
あとはご都合。いくらなんでもヒロイン無敵すぎとか、もう言い出すとキリがない。そう、土砂降りの直後の地面がぬかるんでないとか、マンホールからどうやって上がったんだろうとか、もうほんとにねー。
冒頭の東映印が残念に思えるジャンル的勘所の耐えられない軽さ。この世代の監督って、子供の頃からある程度その手の作品通ってきてるんじゃないのかなぁ。
ただ、シシド・カフカと綾瀬はるかが背中を預けてクールに戦う中盤の銃撃戦はよかった。
この2人の台湾最強バディ時代がみたい。。
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